▼シルクロード一人旅

2019年9月30日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その46:北京・王府井で食事~

前回「その45:北京・天安門と南池子大街」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

この日は写真を激しく撮りまくったので、3回に分けてご紹介ぃ~

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2006年7月26日(水):くもり 一時 雷雨

北京(ペイチン:Beijing)

腹減ったなぁ…

時計を見ると、そろそろ14時だ。

雷雨も止んで、外に出ても大丈夫そうなお天気に…

では、再び「王府井(ワンフーチン)」へ出撃しますかいのぉ~。

もう今日は歩き回らないで、ご飯を食べたらすぐに戻って来よう。
夜は、お菓子でも買って来て食べればOKっしょ

お出掛けの支度をして、お部屋の外に出る。
(一応、傘も持って行こう)

今から行く所は…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4601
(2019年のグーグルマップより)
だよん

2006年と比べて、細かい部分は北京オリンピックの関係もあって思いっきり改築されていると思うので、大体の雰囲気で見てくだされ
(さすがに故宮は清朝時代のままだけど…)

…お宿(天倫松鶴酒店)
…王府井(繁華街)
…胡同の名残りの道
…屋台村(東華門美食坊夜市)
…美食街(ビルの地下のフードコート)
…王府井小吃街(巨大な軽食横丁)
…故宮博物院(紫禁城)
…天安門
…東華門(東門)
…北東の角楼
…神武門(北門)
…景山公園
…北西の角楼
…西華門(西門)
…午門(正門・南門)
…天安門広場
…南池子大街の入口
…北京協和医院(旧跡)

今日は、結果的にはと歩いた。

今回は最後から6番目のから最後のまでをご紹介~
この地図を開きながら日記を読んでね

距離は、からまでの直線が約2Kmなので、参考にしてちょ。

この地図を衛星写真で見ると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4602
今回はビル群の中ぁぁぁぁーーーーーっ

グーグルマップの中国国内の衛星写真は、文字や道路の表記が全て右上にズレているので気にしないでね。
(米中間の政治的なやり取りの影響ッス…)

等の記号はオラが付けたので、1つ上の地図と位置が同じだよん。

では、話しを進めよう。

お宿を出て、だんだん見慣れた道を、見慣れた方向に向かって歩く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4603
ここは帰国日まで毎日歩くであろう…

すぐに王府井との交差点に来たので、今回も左折する。(地図の真ん中の

歩行者天国の入口の交差点まで来たぞ。(地図のの右の交差点)
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4604
さて、どこで食べようか…

右に曲がった所にある夜市(地図の)は、14時だからまだ本格的に営業開始していないし…

さっきの小吃街へ行くか…

王府井を真っ直ぐテコテコ歩いて、「王府井小吃街(ワンフーチン シャオチーチエ)」に到着。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4605
再び中に入るぢょん

余談だが、右の赤い看板のお店、麺屋さんだと思っていたら「筷子店」と書いてあるので「お箸(はし)屋さん」だ。
おみやげや贈り物用の、きれいなお箸を売っているみたいだ

中に入って見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4606
すんげーーーーーー混雑っ

東京・浅草の仲見世通り並みだ…

昼食を終えたので、ブラブラ見学に来ている観光客が多いのだろう。

ここはおみやげ屋さんのエリアなので、軽食のエリアに行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4607
混んぢょる…

昼食と夜食の間なので、休憩時間で入口を閉めているお店も多い。
なので、営業している店はどこも混んでいる。

座れそうなお店もあったけど、今食べたい料理のお店ではないんだよなぁ~。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4608
う~~~~~ん、どっしよっかなぁ…

やはり、昼に見た時と同じく、以前より規模が縮小されているのがはっきりと判ったので、ここで食べるのは諦めることに…

ちなみに、正面の奥に見える巨大なビルは、超有名な歴史あるホテル「北京飯店(ペイチン ファンティェン)」の後ろ姿だ。

まずは、元の入口まで戻る。

…さて、困ったね。

目の前の「国際ビール広場」で、飲んで食べるか
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4609
(7月30日に撮影)
いや、きっと高そうだな…

1日50元で生活しなければならないのに、ここで飲んだらビール2杯も頼めないだろう。
(多分、一般的な地元の缶ビールの10倍近い値段だと思う…

第七届北京王府井国際啤酒広場(第7回北京王府井国際ビール広場)」と書かれているので、来年にでも来て飲めばいいだろう。

ここで、右側に赤い看板で「食街」と書かれているのが目に入った。

色からして、最初はマクドナルドの模倣店かと思ったけど、右のビルに近付いて看板を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4610
びしょくーーーーーーーーーぅ

大きく「美食街」と書かれている。

地元の人達がみんな中へ入って行くので、オラも中へ入ってみることにした。

上の写真みたいに少女達も入って行くので、お値段も高くなさそうだ
少女の左上には「吉野家」の看板もあるので、希望の中華料理が無かったら牛丼で腹を満たす事も出来る

中に入るとすぐに階段を降りるようになっていて、どうやら美食街は地下にあるようだ。

階段を降りると、巨大なフードコートが現れた。
日本のショッピングモールで見掛けるのと同じ雰囲気。

まずは、座る場所を確保。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4611
…ふぅ

色々なお店があって、賑わっている。

…ここ、良いね

何か、久々にわくわくして来たぞ

右側を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4612
ヨッシーーーーーーーーーっ

海外旅行をしている日本人にとっての最終兵器「吉野家」様だ

アジアではあちこちの都市にあり、日本の本家よりもメニューが多くてかなり美味しい。
それ故に、世界各地の地元の人達にも人気のお店なのだ
特に「チキンボウル(鶏の照り焼き丼)」は絶品よ 

お店の前に行って注文しようとすると「カードは」と訊かれたので「???」な顔をしていたら、お店の人が「まずサービスカウンターに行って、ICカードに現金をチャージして来てね~」と言われた。

…なるほど。

キャッシュレスなのね、この美食街は。

確かに、中国元はニセ札も多いし、本物でも雑菌等でかなり汚いものがある。
食品を扱うお店なので、衛生面からもICカードのほうが良いね

カウンターに行ってICカードを買う。

最低30元からだそうで、今回は50元を払った。
そのうちの5元がデポジット(保証金)で、ICカード返却時に戻って来るとのこと。

つまり、今は実質45元分が使えるという事

色々な店を見た結果、香港式のお店で「黒椒牛柳飯」(18元)を注文してみた。
この美食街は初めてなので、まずは様子見で1品だけにしておいた。
(昨日はお金を使い過ぎたしねぇ~

ご飯の上に黒コショウとオイスターソースで炒めた牛肉の細切りと野菜を載せるだけなので、すぐに料理がやって来た。

自分の席に戻って、いっただっきまぁ~~~~~っす

もぐもぐ…

まいうーーーーーーーーーっ

さすが中国だけあって、香港のお店と味は同じだ

…ここ、明日から通おう(笑)

大変満足したので、お宿に戻ることに。

帰るだけなので、王府井を真っ直ぐ歩けばすぐに着くんだけど、ちょいと違う道も歩いてみたくなった。
毎回同じ道じゃぁ~ねぇ~

…ってな訳なので、美食街のすぐ先にある横道を右に曲がってみた。

歩き出すとすぐに、目の前の突き当りにレトロな建物があるのが見えた。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4613
いふーどーどーーーーーーーぅ

実に威風堂々とした重厚な建物だ…

入口の門の脇に、建物の名前が書いてあった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4614
きょうわーーーーーーーーっ

原協和医院」と書かれている。
奥に見える建物の入口の上の扁額には「北京協和医院」と書かれている。

原協和医院」の上には「北京市文物保護単位」と、下には「北京市人民政府一九八四年五月二十四日公布」と書かれているので、今は現役の病院としては使われていないっぽい。
(「」は日本語だと「」や「元祖」のような意味)

衛星写真をご覧いただくと判るが、この建物の奥(地図の右側)に現在の協和医院の大きなビルが建っている。

門から右を見てみると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4615
非常に良い

人民服を着た人達を立たせてみたい

では、この道を北上して戻りまひょかぁ~

歩き出すも、またすぐに突き当りになってしまった。
この道の名前を見ると「金魚胡同」。(地図のの間ね)

とぉ~~~っても気になるお名前なのぢゃぁぁぁぁーーーっ

昔は金魚屋さんが並んでいた胡同(フートン:古い街並みの路地のこと)だったのかな

さて、ここからお宿までは、2019年の今となってはどこを通って戻ったのかの記憶が全く無い

ただ、何気に見た横道が超絶ナイスだったので、急いでカメラを取り出して撮影したのだけは覚えている。

これぢゃ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4616
北京 of 北京ーーーーーーーっ

これが本当の胡同ぢゃーーーーーーーーっ

中に入ってみたいけど、手前に鉄の門があるし……入っていいのかな

初回で1人なので不安だったので、アップでもう1枚撮るだけにしたようだ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4617
いいねぇ~~~~~~

これは食品屋さん(日用雑貨屋さん)のようだ。
タバコも売っているようだね。

奥には「旅館」の文字も見えるけど、当然ながら外国人は泊まってはいけない、人民向けの安宿だ。
(中国では、外国人が泊まって良いホテルは指定されている)

…んで、どこをどう通ったか記憶に無いけど、途中の売店でポテトチップソーセージを買って(3.5元)、お宿の前に戻って来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4618
ただいまぁ~~~~~~

本日2度目のご帰宅だ。

お部屋に入って、ベッドでゴロゴロ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その46・北京・王府井で食事-4619
TV観まくりぃぃぃぃぃ~~~~~

しばらく「NHK WORLD」等を観ていたら、23時頃になって急にお腹が空いたので、夕方に買ったポテチとコーラで腹を満たす。

またしばらくTVを観ながらゴロゴロ。

…あ、もう2時

もうこんな時間になっていたの!?
さっさと寝るべ、寝るべ。

今日は、疲れたけど良い1日だった

…んぢゃ、おやすみんみ~~~~ん

(つづき「その47」はこちらーっ!)

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2019年9月23日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その45:北京・天安門と南池子大街~

前回「その44:北京・故宮の周りを歩く」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

この日は写真を激しく撮りまくったので、3回に分けてご紹介ぃ~

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2006年7月26日(水):くもり 一時 雷雨

北京(ペイチン:Beijing)

今日1回目のゴール地点の「午門(ウーメン)」にやっと到着した。(下の地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4501
ちかれたびぃ~~~~~

ここは紫禁城(故宮)の正門なので、いつも賑やかだ。

ここまでで、休まずに5Kmくらいは歩いたと思うので、ちょっと休憩しよう。
ちょいと疲れたよ…。

ちなみに、映画「ラストエンペラー」で最後の皇帝(愛新覚羅 溥儀)が宦官達の前で立った場所は、この門の上の楼閣ね。
そして、自転車に乗った溥儀が門から出ようとしたら衛兵に門の扉を閉められて「開けろ(Open the door」と叫んだのは、中央の門ッス。

今はどこにいるかというと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4502
(2019年のグーグルマップより)
だよん

の故宮博物院の周りを、反時計回りで1周しているのだ

2006年と比べて、細かい部分は北京オリンピックの関係もあって思いっきり改築されていると思うので、大体の雰囲気で見てくだされ
(さすがに故宮は清朝時代のままだけど…)

…お宿(天倫松鶴酒店)
…王府井(繁華街)
…胡同の名残りの道
…屋台村(東華門美食坊夜市)
…美食街(ビルの地下のフードコート)
…王府井小吃街(巨大な軽食横丁)
…故宮博物院(紫禁城)
…天安門
…東華門(東門)
…北東の角楼
…神武門(北門)
…景山公園
…北西の角楼
…西華門(西門)
…午門(正門・南門)
…天安門広場
…南池子大街の入口
…北京協和医院(旧跡)

今日は、結果的にはと歩いた。

今回はから最初のの後のまでをご紹介~
この地図を開きながら日記を読んでね

からまでの直線が約2Kmなので、結構歩いたよねぇ~。

なぜこんなに歩いたのかというと、このエリアには昔の街並みがまだ残っているのだ。
2年後北京オリンピックに向けてガンガン建て替えられているので、今のうちに探検している次第

この地図を衛星写真で見ると、このとおり。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4503
(2019年のグーグルマップより)
ふぅーーーーーーとん

の位置が、紫禁城(故宮)の中心点で、城を囲むように昔ながらの家が建ち並ぶ路地「胡同(フートン)」が残っていて、一部は観光用に保存されているけど、ガンガン取り壊されてビルに建て替えられようとしている真っ最中だ
2019年の衛星写真を見ると、まだ古い家が結構残っているので、保存運動とかがあったのだろう。

今回もまた、グーグルマップの中国国内の衛星写真は、文字や道路の表記が全て右上にズレているので気にしないでね。
(米中間の政治的なやり取りの影響ッス…)

等の記号はオラが付けたので、1つ上の地図と位置が同じだよん。

では、話しを進めよう。

午門の前の広場で休憩しようと思ったら、座れるような場所が全く無い…

後ろを振り返っても、ご覧のとおり。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4504
…ね、椅子なんて無いでしょ

…仕方ない、歩く速度を落として先に進みまひょ。

正面に見える楼閣が「端門(トゥァンメン)」で、その先にあの超有名な「天安門(ティェンアンメン)」がある。

裏側から見ているので、とりあえず天安門の正面まで行きまひょ。
端門をくぐって、真っ直ぐゆっくりテコテコ歩く。

ちなみに、天安門の上から見た端門は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4505
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
これもデカい…

奥にチョロっと見えている楼閣が、午門の左端だ。

天安門の中央の門に入ると、外の世界が見えた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4506
オープン・ザ・ドーーーーーーーァ

先ほどの、溥儀が叫んだ門と雰囲気はかなり似ているので、ここで同じように撮ってみた

今見えている外の世界は「天安門広場」だ。(地図の

まずは、天安門自体を眺めよう。(地図の

門を出てクルっと振り返って見上げると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4507
まおまおーーーーーーーーっ

中華人民共和国建国の父「毛沢東(マオツートン:もうたくとう)」主席の肖像画がっ

この肖像画は、ほとんどの日本人がTVやニュースで観た事あるでしょ
上の屋根にある赤い●の紋章は、中華人民共和国のモノだ。

この肖像画の位置に、1949年10月1日に毛沢東氏が立って「中華人民共和国と政府は、今日成立した」と叫んだ。
なので、10月1日は「国慶節」と言う祝日になっている。
(日本で言う「建国記念日」だよん)

ここから左を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4508
ばんざぁぁぁぁーーーーーーーいっ

中華人民共和国万歳」と書かれている。

右を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4509
だいだんけつぅぅぅぅーーーーー

世界人民大団結万歳」と書かれている。

少し離れて見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4510
おぉ、いぇい

世界中の人が見たことがある光景が目に入って来る。

中央の門は通れるが、手前の橋は皇帝専用のままなので、進入禁止になっている。

門の奥に見えるのが端門の中央の門で、午門はその先にある。
本当に真っ直ぐでしょ

そして、ここで後ろに振り返ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4511
広ぉぉぉぉぉーーーーーーーいっ

これが「世界一広い広場」と言われている「天安門広場」だ。(地図の

最初に言っておくけど、正面の建物で広場が終わると思うなよ

天安門の上から眺めると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4512
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
あそこで半分ーーーーーーーーっ

右奥に見える尖がった高い塔の後ろにある建物までが、天安門広場だ。

ちなみに、正面中央の建物は「毛主席紀念堂」と言い、中には毛沢東氏本人の剥製が展示されている。
中は無料で見学出来るが、一言も喋ってはいけなく、隊列を組んで歩くために立ち止まることも禁止されている。
軍人さんの後に付いてサクサク歩いて、数秒間だけ毛沢東氏を観ることが出来る。

右にチラッとだけ写っている建物が「人民大会堂」で、日本の国会議事堂に当たる。

この広場は東京ドーム10個分の広さがあるので、奥まで行ったらそれだけで疲れて終了となってしまう。
なので、今日は目の前の赤い国旗の辺りまで行ってみることに。

地下道を通って、広場に出る。
今日はすごい人出だ…
地方からの団体客が多い感じがする。

天安門全体が写りそうな場所まで行って、撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4513
これでも収まっていないよ…

混んでいるし、これ以上奥に進みたくはないので、これで良しとしよう

さぁ、戻るべぇ~~~

再び地下道を通って、天安門の前の道に出た。

ここからは東(地図の右)へ進もう。

この道、天安門広場の東端を境に、東西で名前が変わるのだ。
今から進む方向は「東長安街(トンチャンアンチエ)」と言う。

歩き出す前に、振り返って天安門を撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4514
デカいねぇ~~~~

門の右側にある観客席のような所は、式典や軍事パレード等の時にお偉いさん達が座る場所だ。

後ろに振り返ると、こんな歩道になっている。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4515
いかにも北京~~~~~~っ

赤い壁が数百メートルほど続いている。

車道と壁に挟まれた歩道なので、ただひたすらテコテコ歩くしかない。
観光客も大勢歩いている。

ほどなく、赤い壁が切れて道路と門が現れた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4516
立派な門やでぇぇぇぇ~~~~

分厚い門だねぇ~。

見上げてみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4517
いけこぉぉぉぉぉ~~~~~ぅ

ここが「南池子大街(ナンチーズターチエ)」の入口だ。(地図の

からまでが南池子大街で、その先が今日最初に歩いた「北池子大街」だ。

この道をの間まで歩けば完全に紫禁城(故宮)を一周することになる。
でも、この道は何度か歩いているので、疲れているしお腹も空いてきたので、今日はチラッと覗くだけにしよう。
(お宿を出てから、まだ一度も座れていない…

門を入ると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4518
…ん少し変わったような…

雰囲気は変わっていないのだけれど、歩道の柵や建物の大きさが違っているような…

アップで見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4519
奥のほうは変わっていない感じぃ~。

ちょうど12時ちょい過ぎなので、昼食を食べに外に出た人達がぞろぞろとこちらに向かって歩いて来る。
(中国の昼休憩は、1時間半2時間ほどある)

ちなみに、もっと奥の光景はこんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4520
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
いいねぇ~~~~

2002年当時は、の~んびりした良い道だった

横道への入口を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4521
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
これまたナイス

中国と言えば「自転車」だよねぇ~~~~ 

そして、さらに…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4522
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
The 北京ーーーーーーーーっ

これぞ、一昔前の北京の日常の光景だ

夕日も当たって素敵ざぁ~ます 

ここで、「気になる場所」を再確認するため、ほんの少しだけ奥に進んでみた。

実は、1995年(恐らく)に、この道の入口すぐ左側にある胡同の家に泊まったことがあるのだ。

東京で知り合った友達が「故郷の津軽の老夫婦と一緒に北京・長春の旅に行くので一緒にいかが」と誘ってくれたのだ。
その時に、老夫婦が青森で世話した留学生の、親戚の家に泊まった次第。

生まれて初めての中国(共産・社会主義国)で、言葉も全く解らずで、ドッキドキだったなぁ…
そんな状態で、昔ながらの一般住宅に泊ったのだから、余計にドッキドキ

確か、この時代は「外国人を一般家庭に泊めてはいけない」という規則があったよなぁ…
なので、公安(警察)に見つかったら超ドッキドキ

1980年代くらいまでは、中国からの招待状が無ければ、中国国内に入ることは出来なかった。
なので、観光は団体ツアーのみで(自由行動不可)、あとは親戚(残留孤児や婦人等の家族)か企業から招待状を郵送で送ってもらうしかなかった。
毛沢東氏の後の実質的指導者「鄧小平(トンシャオピン:とうしょうへい)」氏の改革開放政策で、このような仕組みは徐々に撤廃されていった。

そうそう、言葉と言えば。

この「長春(チャンチュン)」への旅の時、日本人が4人と若い中国人夫婦と乳児(女の子)の7人で移動した。
オラ、当時は北京語(標準語)は解らなかったので、日本語で会話をした。
でも、老夫婦と友達は津軽衆なので、津軽弁全開で会話をする。
中国の夫婦も青森県の「弘前(ひろさき)」にいたので、津軽弁が解って会話の途中で笑ったりしている。

…オラだけ日本語も中国語も聴き取れねーーーーよ。

なので、友達と中国人夫婦に、日本語の標準語に通訳してもらって聴いていた次第。

ちなみに、中国人夫婦は東北地方の出身なので、北京語(本来の意味での北京の下町言葉。江戸弁みたいなモノ)をさらに語尾に「er(英語のアールの強い版)」を付けた話し方をするので、日本人が知っている一般的な中国語の単語ですら聴き取りが困難だった。

…という訳で、この時のオラは終始おとなしかったの(笑)

その後、東京でも歳の近い津軽衆3人と食事したら全く会話に入れなかったので、津軽弁を勉強した次第。
(弘前出身のこの友達に「津軽弁の本」を買って来てもらって、実際にしゃべってもらいながら学習

そんな想い出を再び思い出しながら、その家があった方向へ進んで行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4523
…何ぢゃい、こりゃ。

…あ、あれこんな大きな建物は無かったぞ。

門の上に「皇城食府」と書かれているので、高級レストランのようだ。
柱や壁の色からして、まだ新しいね…

そして、この左側にあった家の場所に行ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4524
公園ッス

家が1軒も無くなって「菖蒲河公園(しょうぶがわこうえん)」と言う公園になっていた。(地図のの左横ね)
ちなみに、菖蒲河は、天安門の前にあった橋の下を流れる小川のこと。

泊った家のあった辺りを見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4525
見事に無ぇッス。

オラの初中国の想ひ出がぁぁぁぁぁぁ~~~~っ

北京オリンピックに向けた再開発で、きれいに無くなってもうた…。

…あぁ、がっかり。

もうここには用事が無くなったので、先に進むことにしよう。

再び、東長安街を東(地図だと右)に向かってテコテコ歩く。

ほどなく、「王府井(ワンフーチン)」の入口に到着した。(地図の一番下の

お昼時なので賑やかだ

目の前に、気になる物体が鎮座している…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4526
(7月30日に撮影)
何ですとーーーーーーーーーぅ

これは一大事っ!!

第七届北京王府井国際啤酒広場(第7回北京王府井国際ビール広場)」と書かれているではないかっ

もう7回もやっているのか…

…で、国際ビール祭りの広場はどこ???

右の紅白のパラソルがそうなのかな~
でも、こういうのって、一般の物価からすると相当高いんだよねぇ…

…ってな訳で、この場所のすぐ左側にある「王府井小吃街(ワンフーチン シャオチーチエ)」に入ってみることにした。

左を向くと、こんな感じ。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4527
混んでるぅぅぅぅぅぅーーーーーっ

お昼時なので混んでいるね…

中に入ってみよう。

ここは昔の北京をイメージした、観光客相手の軽食とおみやげ屋さんが並んだ一角だ。
奥まで見えるこの道以外にも、奥で左右に広がっている。
軽食は中国各地の料理が勢揃いしていて、「胃袋の中国一周ツアー」が出来る。

ここは2002年にも入ったことがあるので、価格と勝手は知っている。
観光地価格だけど、ビール祭りよりは安いからね
2002年はぼったくっられた。地元の中国人もぼったくられていた。その後、その店は消えたようだ…)

各店員さんの威勢のいい掛け声を通り抜け、奥に行くと…

…ん以前より規模が小さくなっている。

元々ビルに囲まれた空き地っぽい場所だったから、本来のビルがいくつか建てられたのかな

何か、串焼きか小籠包くらいは食べてみようかな~

歩いていたら、急に雲行きが怪しくなり、途端に雷雨になってしまった

わーーーーーーーっ!!

持っていた折り畳み傘を慌てて広げる。

昨日買っておいて大正解だ

これでは買い食いは無理なので、いったんお宿に引き上げよう

王府井を真っ直ぐチャッチャと歩いて(地図のを北上)、お宿「天倫松鶴酒店」に到着ぅ~。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その45・北京・天安門と南池子大街-4528
いったん、ただいまぁ~~~~

お部屋に入って、ベッドにゴロン。

途中で食事休憩するつもりが、結局は故宮の周りを完全に一周歩いて戻って来てしまったよ…

あ~ぁ、疲れた。

まぁ、お宿だったら余計なお金も掛からずに寝っ転がれるからね

お腹は空いてきたけど、まだ「小腹が空いたなぁ~」程度なので、完全に空腹になるまで食べないでおこう。

ちょっと足を休めよう。

…ってな訳で、つづきは次回ぃぃぃぃぃ~~~~っ

つづき「その46」はこちらーっ!

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2019年9月 9日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その44:北京・故宮の周りを歩く~

前回「その43:北京・王府井を歩く」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

この日は写真を激しく撮りまくったので、3回に分けてご紹介ぃ~

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2006年7月26日(水):くもり 一時 雷雨

北京(ペイチン:Beijing)

おはよう

今日も8時半頃に起床した。
昨日と同じく、お宿の朝食バイキングをしこったま食べておかないとねっ

9時頃に、2階のレストランでもぐもぐタイム。

ふぅ~、今日も満腹だぜぇ~い

お部屋に戻って、お出かけの支度をする。

今日はどこに行くのかって

いろいろ行きたい所があるんだよねぇ~

1996年の「ユーラシア大陸横断鉄道旅行」で、10泊したお宿の隣の売店にも行ってみたいしぃ~。
ここから結構近いんだよねぇ~。

…いや、もう10年も経ってしまったから、お店自体が取り壊されて存在していないかもしれない。
もし存在していたとしても、あの優しいおじいちゃんはもう店頭にいない可能性が高い。

…止めておくか。

では、どこに行こう

明日の夜に東京から友達が来るので、1人でゆっくり観て回りたい所にしよう。
…ってか、「キツいから1人じゃないと文句を言われるコース」と言ったほうが良いな

よし、決めたっ

今日はここに行こう
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4401
(2006年当時の地図を撮影)
北京のど真ん中をくるっと1周ぅぅぅぅ~~~っ

…お宿(天倫松鶴酒店)
…故宮(紫禁城)
…北京駅

故宮博物院の周りを1周するのだ

もっと解りやすい地図でご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4402
(2019年のグーグルマップより)
今日は歩くでぇぇぇ~~~~~

2006年と比べて、細かい部分は北京オリンピックの関係もあって思いっきり改築されていると思うので、大体の雰囲気で見てくだされ
(さすがに故宮は清朝時代のままだけど…)

…お宿(天倫松鶴酒店)
…王府井(繁華街)
…胡同の名残りの道
…屋台村(東華門美食坊夜市)
…美食街(ビルの地下のフードコート)
…王府井小吃街(巨大な軽食横丁)
…故宮博物院(紫禁城)
…天安門
…東華門(東門)
…北東の角楼
…神武門(北門)
…景山公園
…北西の角楼
…西華門(西門)
…午門(正門・南門)
…天安門広場
…南池子大街の入口
…北京協和医院(旧跡)

今日は、結果的にはと歩いた。

今回はまでをご紹介~
この地図を開きながら日記を読んでね

からまでの直線が約2Kmなので、結構歩いたよねぇ~。

なぜこんなに歩いたのかというと、このエリアには昔の街並みがまだ残っているのだ。
2年後北京オリンピックに向けてガンガン建て替えられているので、今のうちに探検しておくのぢゃーーーっ

この地図を衛星写真で見ると、このとおり。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4403
(2019年のグーグルマップより)
セカチューーーーーーーーーぅ

の位置が、紫禁城…いや、北京…いや、中国…いや、世界の中心地点だったのだ
歴代の皇帝が住んでいた時代は、まさにここが世界の中心だった。
(最初の頃は「西安(シーアン)」ね)

その紫禁城(故宮)を囲むように昔ながらの家が建ち並ぶ路地「胡同(フートン)」が残っていて、一部は観光用に保存されているけど、ガンガン取り壊されてビルに建て替えられようとしている真っ最中だ
2019年の衛星写真を見ると、まだ古い家が結構残っているので、保存運動とかがあったのだろう。
それとも、世界遺産の区域に指定されたとか

今回も、グーグルマップの中国国内の衛星写真は、文字や道路の表記が全て右上にズレているので気にしないでね。
(米中間の政治的なやり取りの影響ッス…)

等の記号はオラが付けたので、1つ上の地図と位置が同じだよん。

では、お散歩に行こう。

11時くらいにお宿を出発。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4404
いってきまぁ~~~~~~す

なぜ11時かというと、満腹ですぐに動くと横っ腹が痛くなるのでね

まずは、お宿の前のこの道を奥に進んで「王府井(ワンフーチン)」(地図のの道)を横切り、故宮のお堀(筒子河)に向かって歩く。

すると、ほどなくして気になる横道が現れた。(地図のだと思う…恐らく
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4405
おぉこれはっ

以前に北京に来た時も似たような横道があったので、奥まで入ってみた事があった。
その景色にかなり似ている。
(後日、写真を見比べたら、やはり違う場所のようだった…

左に見える古い家々の集まりが「胡同」だ。

この雰囲気と目の前のおばあちゃんの姿に魅せられて、今回もちょっとだけ奥に入ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4406
いいねぇ~~~~

もっともっと奥まで進みたいけど、今日はかなり歩く予定なのでここで我慢しておこう。
明日にでもまた来ればいいや

道を戻って、再びお堀に向かって歩き出す。

すると、またもや芸術的な看板をハッケーーーーーーン
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4407
えいきゅーーーーーーーーーぅ

看板に「永久自行車専売店」と書かれているので、自行車(自転車)屋さんだ。
自転車のブランドは「上海永久」と言うようだ。

この上海永久のロゴマーク、よく見ると「永久」の字を自転車の形にデザインしている。
とても優秀なデザインだ

今の日本人には、こんなに洒落た漢字や仮名のデザインは不可能だろう…
右の緑色の看板(この自転車屋さん)のロゴのように、アルファベット数文字を並べてデザインするのが精いっぱいでしょ。

お堀まであと少しの所で、お宿の前から来た道が無くなってしまったので、テキトーに細い道に入って、お堀端の大通りに出た。(地図のの間)
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4408
来たぞーーーーーーーーーーぉ

この道は、からの間は「北池子大街(ペイチーズ ターチエ)」と言う。
からの間は「南池子大街(ナンチーズ ターチエ)」と言う)

昔からオラが北京で好きな道なのだ

左にお堀があるんだけど、道路との間には家が建っていて、水面を見ることは出来ない。

さすがに故宮の真横だけあって、ここに近代的なビルを建てるというバカな真似はしないようだ。
なので、いつ来ても雰囲気が変わっていない

ここからは、故宮を反時計回りで1周しよう。

…ってな訳で、まずは北上することに。
(写真の奥の方向ね)

街路樹に囲まれた爽やかな道をテコテコ歩いていると、突き当りに着いた。
ここで左折して、さらに進もう。

…おっ、お堀が見えるぞ

曲がってすぐに、左側にお堀と建物が見えた。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4409
いいねぇ~~~~

お堀の角に建つ「角楼(チァオロウ)」だ。
故宮の四隅に建っているとのこと。
昔はここで監視業務もしていたのだろうか

今まで歩いて来た方向(左側)を見ると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4410
長ぁ~~~~~~い

木々の先に見える建物が、恐らくの「東華門(トンフアメン)」であろう…。

そして、今から進む方向(右側)は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4411
こちらも真っ直ぐーーーーーぅ

きれいな直線が続いている。

中央に見えるのが、故宮の裏門(北門)にあたる「神武門(シェンウーメン)」なので、まずはそこまで行ってみよう。

歩道が狭すぎるように見えるけど、ここは中国。
国土の狭い日本と違って、何でもゴーカイに造ってあるので、しっかりと広い歩道が右側にある。

右の花壇の向こう側に行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4412
…ほらね

こちらはちゃんとした歩道で、左側のはお堀を眺めるお散歩コース的な道なのだ。
今日のオラは、当然水辺を歩くことに

テコテコ歩くと、ほどなく神武門の近くにやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4413
なつかしやぁ~~~~~

何度か来たことがあるので、懐かしいね

手前にいる観光客達の大きさからして、この門の大きさがお判りいただけよう。
なので、中国で建物を撮影する時は、かなり離れた場所まで下がらないと全体が写らないのだ

神武門の前に到着ぅ~~~。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4414
おぉ、いぇい

こんなに立派だけど、これでも裏門だ。
(現在の「故宮博物院」としては正門だそうで)
なので、正門はどれほど大きいかは……次回のお楽しみ

一般的には、故宮を観光する場合は、正面のの「午門(ウーメン)」から入ってから右半分のエリアを見学しての神武門に出る順路になっている。
左半分は見学出来ないらしく、オラは今まで観た事がない。

順路の出口なので、ご覧のように旗を持ってツアー客を待っているガイドさんが数人立っているのが見える。
個人で見学する場合は、もちろんこちら側から入る事も出来る。
(右にチケット売り場がある)

故宮の見学料は高い(60元)ので、1日50元で生活する極貧のオラには別世界なのだ。
そう、下民は皇帝陛下のお城に入ってはイケナイのだ
(だから「紫禁城」と言うのだ)

なので、今回は中央の門から中をチラッと覗いてみるだけに…。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4415
ラストエンペラーーーーーーーーっ

映画「ラストエンペラー」をご覧になった方なら、この写真だけで想像出来るでしょ

この中央の門は、中心の敷石が特別なモノからしてもお判りのとおり、昔は皇帝専用の門だった。
家臣や使用人達は、両脇の門から出入りしなければならない。

その皇帝専用の道を、現代の小皇帝が歩いて出て来ているね 
(一人っ子政策で生まれた子供達は、その大事さから「小皇帝」と呼ばれている)

奥の突き当りまでに、3つの門があるのが見えるね。

門の上には扁額(へんがく)があり、漢字と満洲文字(モンゴル文字に似ている)で名前が書かれている。
最後の清朝皇帝が満州族だったので、2種類で書かれている次第。

壁の色はもっと鮮やかな朱色なんだけど、あまりに広大過ぎて補修工事が追い付かない状態。
なので、故宮内の大半が色褪せたこのような色になっている。
補修したての部分は、豪華絢爛よ

次に進もうかと振り返ったら、目の前に素敵な乗り物をハッケーーーン

どん!
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4416
おぉ、いぇい

三輪バイクだ

恐らく、中国で一般的に見られる小型三輪トラックに、手作りのカバー(車体)を被せたものだろう。

もう1枚撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4417
カァ~~~ッチョエェェェェェェ~~~~ぃ

あまりにカッチョ良過ぎて、涙が出て来る。(笑)

しかも、先頭にはわんこが座っているではないか

北京の古い胡同の街並みに、完全にマッチしている…
ちょいと昔の「人民服」を思い出してしまったよ。

では、次に進もう。

神武門からクルっと後ろに振り返ると、もう1つの観光スポットが目の前に見える。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4418
おやまぁ~~~~~~~っ

どこまでも平坦な北京では珍しい高台で、「景山(チンシャン)」と言う。(地図の

これは皇帝が造らせた人工の山で、皇帝がここに登って北京の街並みを観て楽しんだそうな。
(北京で最も標高が高い)
現代では「景山公園」となって一般開放されているので、誰でも登ることが出来る。
なので、ツアー観光だと、故宮の次はこの山に登るのがお約束コースになっている。

ここも結構な入場料を取られるので、今日はパス。

皆様には、2002年6月に登った時の写真をご覧いただこう。

山頂の楼閣から故宮(紫禁城)を眺めると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4419
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
デカ過ぎぃぃぃぃぃぃーーーーーっ

あまりに広大なので、全体がフレームに収まっていない。

故宮の奥の左右に見える横長のビルは中国政府の中枢部で、その間が天安門広場だ。
左奥にポツンと建っている楼閣が、おそらく東華門だと思われる。

ちなみに、中央の中心部が故宮の中心地点で「太和殿(タイフーティェン)」が建っている。

地図のから太和殿を眺めると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4420
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
ここが世界の中心だ

ご覧のとおり、中央の石段は皇帝専用なので、人民は歩くことが出来ない。

ちなみに、映画「ラストエンペラー」では、家臣達が一斉に跪いたり(「三跪九叩頭の礼」と言う)皇帝夫妻がテニスをしていた場所だよん。
そして、左端に半身写っているのがオラね

では、先に進もう。

神武門からテコテコ歩いて行くと、またもや角楼にたどり着いた。(地図の

ここで左折するので、その先を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4421
遠いッス………。

再び同じような光景が目に入った。

奥に見える建物まで歩いて行くしかないね、こりゃ…

あまりに遠くて霞んでいるので、アップで見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4422
確実に遠い………。

どうやら、あれがの「西華門(シーフアメン)」のようだ。

こちら側の道は歩いた事がないので、ちょっと楽しみ
一般的な観光コースだと、地図の左上にある湖「北海公園(ペイハイコンユァン)」に行ってしまうのでね。

ちなみに、故宮の左横にある2つの湖は「中海」「南海」で、併せて「中南海(チョンナンハイ)」と呼ばれている。

…「中南海(ちゅうなんかい)」って、ニュースとかで聞いたことあるでしょ。
(タバコぢゃないよ)

この黄緑のエリアは中国政府の中枢(国家主席の住居等も)がビッシリ詰まっていて、一般人民はまず入ることが出来ない。
なので、地元民でも不用意に近付いて歩き回ったりはしない。

故宮が戦前までの中心地なら、中南海は現在の中心地だ。

ちなみに、この中南海は東京ディズニーリゾートとほぼ同じ広さだそうな。

…ってな訳なので、からまではこの真っ直ぐな道「北長街(ペイチャンチエ)」以外には歩くことが出来ない。
素直にテコテコ歩こう。

こちら側の道も、北池子大街と同じく、お堀の間に建物があるので水面が見えない。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4423
赤い塀に沿って歩けぇぇぇぇ~~~~

目の前にあるバス停には「北海」と書かれている。
北海公園にバスで来るなら、この辺で降りればいいのね

では、奥に向かって進もう。

右には中南海があるけど、少しだけ住宅地もあるのね。
向こう側を歩けば良かったかな…

歩き出してすぐに、右側に素敵なお店をハッケーーーーーン
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4424
超ナイスっ

お店の看板に「漁具行」と書かれているので、釣具屋さんのようだ。
そっか、北海公園があるからねぇ~。

でも、お店の入口にはジュースがたくさん置いてあり、店内は食品しか見えない。

まぁ、日本の観光地のお店もこんな「雑貨屋さん」化しているから、同じか。
(東京・奥多摩の釣具屋さんも、ほぼこんな感じだ)

店頭には、新聞を読んだり将棋らしきモノをしながらおしゃべりしているおじさん達が。
中央に立っているおじいさんは、恐らくこのお店のご主人であろう。

いいなぁ~のどかで。

こんな都会のド中心で、こんなにのんびり生活出来るのって、すんごく羨ましいッス。
この場所って、東京で言ったら、皇居と総理官邸の間だよ

こののどかな道は、こんな感じだ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4425
いいねぇ~~~~~

北池子大街よりこちら側のほうが、静かでいいかも

この場所からそのまま左に向いて行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4426
この建物もいいねぇ~~~~

胡同そのものが残っている

この家の造りは、「四合院(しごういん)」と呼ばれる、中庭の周囲に部屋を造った昔ながらの構造のままだろう…

そして、この横道の奥を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4427
これぞ北京ーーーーーーーーーっ

これだよっこれが本来の北京の姿なんだよっ

またもや、わんこがテコテコ歩いている 

奥の木の向こうは、恐らく中南海だろう。

それにしても、本当に今の北京にはゴミが落ちていないねぇ~。
時代は変わったのぉ~。
一時期、厳しい取り締まりがあったからね。
(同行の仲間が道にゴミを捨てて罰金取られた(笑))

胡同の街並みが観られてうきうきしていたせいか、思ったよりも楽に西華門に到着した。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4428
ここもデカい……

両側の木々で隠れてしまっているが、楼閣の幅は結構ありそうだ。
木々の外側は、お堀の水面ね。

門の前まで行けるようなので、近付いてみよう。

歩き出すとすぐに、門の中から団体さんが出て来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4429
かいほーーーーーーーーーう

人民解放軍の兵士達だ。

門の前には警備の警官もいて、その手前には「一般人立ち入り禁止」「故宮の観光は南門へ行け→」と書かれた板が立てられている。

そっか、やはり故宮の左半分は見学出来ないのか…

さて、ここまで来たら正面まではあと少し

またさっきの道に戻って歩きまひょか…

…と思ったら。

門の右に道があって、城壁沿いに歩けるようだ。

ショートカット出来るやん

中山公園の周りをグルっと歩いての天安門経由での午門まで行くことを考えたら、これは嬉しい

ほな、城壁沿いに歩きまひょか~。

城壁はかなり高く、規模もかなりデカい。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4430
刑務所もビックリだ

西華門の楼閣、やはりかなりの大きさだったね。

…中国は何でもデカ過ぎるんだよ。(笑)

このまま右後ろに振り向くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4431
これもデカい。

さっき見たお堀の角楼と一緒で、これは南西の角楼のようだ。

この角を左に曲がると、こんな景色が待っていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4432
…あら、意外といい道

城壁とお堀に囲まれた、静かな空間だ。

お堀に近寄ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4433
のんびり~~~~~~

家族でのんびりとボート遊びをしているね

この柳の並木が良いよね

東京にもこれくらいのボリュームの並木道があったら…
(都や区の職員さん方、すぐに剪定しちゃうのを止めましょうよ。緑化増進

正面奥に見えるのが、どうやら正面の午門のようだ。

とりあえずの、今日の1回目のゴール地点はあそこだな

そう思うと気が楽になったので、サクサク歩けるようになった。(笑)

だんだん近付いて来たぞ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4434
おっしゃもう少しだ

この午門も、お堀端にいる人民の小ささから、いかに大きいかがお判りいただけよう。

そして、右端まで行って左を向くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その44・北京・故宮の周りを歩く-4435
ゴぉーーーーーーーールっ

今日1回目のゴール地点の午門にやっと到着した。(地図の

ここは故宮(紫禁城)の正門なので、いつも賑やかだ。

ちなみに、映画「ラストエンペラー」で皇帝(溥儀)が宦官達の前で立った場所は、この門の上の楼閣ね。

…ふぅ、疲れた。

ここまでで、休まずに5Kmくらいは歩いたのではなかろうか

ちょっと休憩しよう。

…ってな訳で、つづきは次回ぃぃぃぃぃ~~~~っ

つづき「その45」はこちらーっ!

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2019年9月 2日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その43:北京・王府井を歩く~

前回「その42:ウルムチから北京へ」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

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2006年7月25日(火):くもり 時々 雨

北京(ペイチン:Beijing)

おはよう

今日は8時半頃に起床した。

いつもより早いねぇ~って
だって、ド貧乏なので、今日からはお宿の朝食バイキングをしこったま食べておかないと生きていけないからね

…ってな訳で、シャワーをチャチャッと浴びて、お宿の2階にあるレストランへ行く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4301
ガラス張りの部分がレストランだよぉ~~~ん

入口でおねぃさんに部屋番号を伝えて、中に入る。
席は自由だ。

場所を確保したら、早速お料理様のコーナーへ。

一般的なカフェテリア方式なので、どんどんお皿に盛りつけて行けば良い。
種類も豊富(中華と洋食)で、どれにしようか迷ってしまう。
困ったなぁ~~~~

とりあえず、第1弾をテーブルに運んで、いっただっきまぁ~~~~~っす

もぐもぐ。

激しくまいうーーーーーーーーっ

1ヶ月ぶり(香港以来)の近代的な設備と環境での文化的な食事なので、胃袋がビックリしているよーーーっ(笑)
数日前までは、ハエと戦いながら食事していたからねぇ~。

第2弾・第3弾と料理を運んで、ひたすらもぐもぐタイム。
オラ、中学生の時から朝食を食べない派(お寝坊さん)だったので、正直言って寝起きにこれだけ食べるのはキツいんだけど、この品質なら行けるでー

充分満足したので、お部屋に戻る。

朝から満腹なんて、人生で何度目だろう…

すぐにまたお部屋を出て、1階のロビーへ。

そう、今からお宿代を中国婦女旅行社の人に払うのだ。

10時に待ち合わせしていたので、少し前に行くと、すぐに旅行社のお兄さんがやって来た。

挨拶(お兄さんは日本語が話せる)をして、まずは証拠の紙を見せる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4302
(2006年当時の実物を撮影)
間違いなくオラだでぇ~~~~~~

そして、4050元(約6万円)をお兄さんに渡す。

人民元の100元札を40枚も人に手渡すなんて初めてだ
(中国は100元札以上の高額紙幣は無い。100元は約1350円)

そして、証拠として領収書が手渡された。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4303
(2006年当時の実物を撮影)
これが大事ーーーーーーっ

日付が昨日になっているが、これは大雨による大渋滞のせいでホテル到着が遅れたので仕方が無い。

そして、金額の欄は書き換え(偽装)が出来ないように、しっかりと漢字で書かれている。
肆仟零伍拾元整」は「四千飛んで五十元ちょうど」と言う意味で、日本でもちゃんとした契約書や領収書には、このような書き換えが不可能な漢数字(大字(だいじ)と言う)が使われる。
(0零・1壱・2貮・3参・4肆・5伍・6陸・7漆・8捌・9玖・10拾・20廿・30卅・100佰・1,000仟・10,000萬)

右下の「¥4050」は日本円ではなく、中国元で4050元と言う意味。
円も元も記号が同じなのだ。
(元の記号は「(円)」の中国語読み「ユアン(Yuan)」から来ている)

日中で記号が同じなので、おみやげ物屋さん等でぼったくられないように注意してね
(価値が13~16倍も違うからね)

余談だが、中国ではお店での金額表示は「」や「RMB(人民幣)」を使うけど、お札には「」と書かれていて、話し言葉では「(クァイ)」と言う。
慣れれば何ともないけど、初めのうちは混乱しないでね。
考えるな、感じろ」(ブルース・リー大先生の格言)の精神で。

さぁ、これで清算終了ぉ~~~~~~ぅ

あと支払うモノは、このお宿から空港へ行くタクシー代(約120元)だけだ。
それだけ取っておけば、手持ちのお金を使い切ってもモウマンタイ(無問題)
朝食があれだけ食べられるのも判ったので、食費を観光代に回す事も出来るぞ
(夜の缶ビールさえあれば良い

思ったよりも、毎日のお金のやり繰りに余裕が出そうだ
(それでも1日50~70元しか使えないけどぉ

さて、気が楽になったので、お散歩にでも行きますかいのぉ~

お宿のすぐ近くに、超有名な繁華街「王府井(ワンフーチン)」があるので、まずはそこを歩いてみまひょ。
十数年前から何度か歩いているけど、最新ファッションやトレンド等がバンバン入って来るので変化が激しく、常にどこかが新しくなっている。

最初に来た時なんて、ただの田舎の細~い商店街だったさぁ~。
(北京は街並みが古いので、上海とかよりも光景が田舎なのだ)

さて、王府井はどこにあるのかと言うと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4304
(2006年当時の地図を撮影)
北京のど真ん中ーーーーーっ

…お宿(天倫松鶴酒店)
…故宮(紫禁城)
…北京駅

王府井はお宿の左隣にある、南北に延びる道だよん。

この地図はちょいといい加減な部分もあるので、拡大したグーグル先生の地図もご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4305
(2019年のグーグルマップより)
こっちのほうがまだ見やすぅ~~~~~い

2006年と比べて、細かい部分は北京オリンピックの関係もあって思いっきり改築されていると思うので、大体の雰囲気で見てくだされ

…お宿(天倫松鶴酒店)
…王府井(繁華街)
…屋台村(東華門美食坊夜市)
…故宮(紫禁城)
…天安門

今日は、結果的にはと歩いた。

上のから下のまでが1.2Kmなので、そんなに歩いていないね~。

余談だが、右上にある「灯市口」と書かれた地下鉄の駅は2006年当時は未開業で、お宿の最寄り駅は下のにある「王府井(ワンフーチン)」駅だった。
ちなみに、北京駅は王府井駅から右斜め下へ約1.2Kmの所にある。
(つまり、北京駅からお宿までは約2Kmなので、荷物が少なかったら歩いて来れる)

中国は4000年の歴史があるので、北京の町は非常に古くからある。
13億人の首都とは言え、最新の建物は一部のみで、北京の中心部には「胡同(フートン)」と呼ばれる古い街並みがたくさん残っている。
今回は、オラは胡同を観に北京まで来たのだ

どんな感じかを、衛星写真でご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4306
(2019年のグーグルマップより)
いちもくりょうぜぇーーーーーーん

お宿のある王府井一帯以外は、全て古い街並みなのだ。
(画像の右側にも胡同が広がっている)
真ん中に平屋の小さな建物がたくさん並んでいるのが判るっしょ

余談だが、グーグルマップの中国国内の衛星写真は、文字や道路の表記が全て右上にズレているので気にしないでね。
(米中間の政治的なやり取りの影響ッス…

赤い記号はオラが付けたので、1つ上の地図と位置が同じだよん。

では、お散歩に行こう。

まずは、入口に出る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4307
いってきまぁ~~~~~~す

お天気がイマイチなんだけど、このほうが汗をかかないから良いか

お宿の敷地を出る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4308
にぎやかぁ~~~~~

ここは裏道的な存在なんだけど、車通りが多くて賑やかだ。

本当はこの奥(上の地図だと右側ね)に行きたいんだけど、あさってに東京から友達が来るので、それまでおあずけぇ~~~

なので、振り返って故宮の方向へ歩き始める。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4309
いい感じぃぃぃぃ~~~~

中国、特に北京の道は大きな街路樹がたくさん生えていて、都会の割には緑に囲まれていて気持ちが良い

日本の都会はすぐに剪定をしてしまうので、炎天下でも日陰が無くて歩きにくい。
その点については、日本の行政は何も考えていないと思う。
(地球温暖化防止とか緑地化とかって、まずはこういう方法から始めましょうよ…)

自転車専用道も広くしっかりと整備されているので、北京では歩道を歩いていれば安全だ。

ほどなく、王府井との交差点(地図の上の)に来たので、その前に振り返って1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4310
右奥の建物のちょっと先から歩いて来たよん

お宿の前の道は「灯市口大街(トンシーコウ ターチエ)」と言う。
(「灯市」の発音は日本語には無いモノなので、↑のカタカナをそのまま言っても通じないよ~ん

交差点を左に曲がって王府井に入った。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4311
ひろびろ~~~~~~~ぉ

日本で言えば、東京・銀座の中央通りと言った感じだねぇ~。

ここは地図の真ん中ののすぐ上辺りで、目の前の交差点を右に曲がればの屋台村がある。

目の前の交差点に来た。

ここから先は歩行者天国で、車は進入禁止になっている。
なので、背中側から来た車は全て左右に曲がって行く。

信号待ちをしていたら、バスがやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4312
ちょっと待てぇーーーーーーーーーい

アナタ、屋根に集電装置(長い2本の棒ね)があるからトロリーバスでしょ

なのに、何で架線が無い所を走れるの???

トロリーバスとは電気で走る無公害バスで、昔は日本でもたくさん走っていた。
原理は電車と同じなので、路面電車と同じく架線が無い場所では走れないのだ。

このバスは、どう見てもエンジンは搭載されていない。
エンジンの音は全くしなくて、電気モーターの静かな音がするだけ。
(この当時は「ハイブリッド」なんて~車は存在していない)

…えっ、まさかバッテリーに充電して走っているの

だとしたら、日本よりもはるかに進歩したハイテクバスなんですけどぉ…

なぁ~んてね

実は、2002年6月に北京に来た時に、すでにこのハイテクバスは走っていたのだ。
オラの記憶からは消え去っていたけど、同行の仲間がしっかりと写真に撮っていた。
(少し後でご紹介するねん

確かこの2002年にこのバスの謎を調べたら、この王府井のエリアだけ架線が無く、他は一般的な架線の下を走っていた。
つまり、架線の下を走行中に急速充電しているという事だった。

日本の都心部もこの方式にすればイイぢゃん

何やってんだよ、東京都!!

この2000年代当時では「大ショック」とも言える先端技術を、まさかの中国国内で見せつけられてうろたえてしまった…
中国は共産・社会主義ゆえ、このようなインフラ系に関しては中央政府が「やるぞっ」と言えば、力技でものの数年で実現・普及する。
日本や他の資本・民主主義国では、このような早さで最新技術を導入出来ない。
新幹線や地下鉄等も、土地(国土)が全て国有地なので、着工からわずか数年で開通する。
これは中国の良い部分だと思う。
(他の部分は……言わないよ。

すぐに、普通のエンジンのバスもやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4313
超ピンクぅぅぅぅぅぅ~~~~~

こちらは2両連結の連接バスで、中国ではごく当たり前の存在。
日本はすぐに「法律が…規制が…」と言って、連接バスや2階建てバスは全く普及していない。
欧州では3両連結のバスまで走っているというのに。

…日本って、新しい事をやろうとすると全くもってダメな国ね。

さて、信号が青になった。

横断歩道を渡って(中国にしては珍しく交通整理のおじさんがいて、歩行者に信号を守らせている)歩行者天国のエリアに入った。
銀座の中央通りのホコ天と同じで、だだっ広い道路を自由に歩けるのは気持ちが良い

テコテコ歩いていると、足元に変わったデザインのタイルが…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4314
しゃれおつぅぅぅぅぅぅーーーーーーー

王府井」を絶妙にデザインしたシンボル(ロゴ)マークだ。

何と秀逸なデザイン

最近の日本人は、ロゴマークは何でもアルファベットにしてしまい、漢字や仮名をカッチョエェ~くデザインすることが出来ないようだ。
漢字をロゴマークにするデザインは香港人が上手なのだが、この王府井マークもオラ的には世界一級レヴェルのモノだべな

昔の日本人は屋号や社紋等に漢字や仮名を使って素敵にデザインしていたのに、何だ、この教養(技術)の低下ぶりは…
アルファベット多用を「世界に展開するため」と言うのが理由なら、漢字や仮名のマークの下にアルファベットで社名を併記すればいいだけのこと。

ひたすら歩いていると、歩行者天国なのに後ろから車がやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4315
…ここにもいたか。

上海等でもよく見かける、観光用の乗り物(電動バス)だ。
歩く速度でカタツムリ走行をして、同乗しているガイドさんが街並みについて解説をする。

後ろの車両にいるオレンジのシャツの人を見れば、歩く速度で走っているというのがお判りいただけよう。

…あ、雨が降って来ちゃった。

ただ今、10時15分

10分ほどしか歩いていないけど、仕方がないからお宿に戻ろう。
貧乏トラベラーは、傘を買う余裕も無いのだ

周囲のお店を見ると、折り畳み傘は30~35元くらい。
1日50元(約680円)で生活する人間には、35元と言ったら大金なのぢゃ

サクサク歩いてお宿にご帰還~~~~。

お部屋に入って、ベッドに寝っ転がりながらTVを観る。
チャンネルは、もちろん「NHK WORLD

あぁ、日本語の響きってキレイでいいわぁ~~~~

中国語は、早口だとやかましいだけ。
NHKの「漢詩紀行」くらいゆっくり発音してくれると美しいんだけどね…

.....zzzzzZZZZZ

コンコンっ

…ハッ

寝てしまったようだ。

…ってか、誰か来たぞ。

ドアを開けると、ベッドメイキングのお兄さんだった。
そっか、お昼だもんねぇ…

非常に丁寧で爽やかで紳士的な話し方で「ベッドメイキングをいたします。よろしいでしょうか」と訊いてくる。
物腰も柔らかくて接しやすくて、さすが北京の人達はモラル・マナー・教養があって素晴らしい

昨日の朝まで過ごしていた地域と同じ国とは思えない。

ベッドもピシーーーーッと整ったので、再び寝っ転がってシワシワにする。(笑)

…時が流れた。

腹減ったーーーーーーーーっ

ただ今、16時

朝にあれだけ食べたのに、空腹に耐えられなくなった。
毎日かなり歩き回っているから、やっぱり腹も減るわな…

どこか、安く食べられる場所はないかな…

…おっ、あるぢゃないか 

そうだよ、午前中に見えた屋台村に行けばいいんだよ

今日はまだ1元も使っていないから、50元まるまる夕飯代に充てられるぞ

再び王府井へと出掛ける。

歩行者天国の始まる交差点(地図の真ん中の)まで来ると、午前中には見られなかった「ある設備」が動き出すのが見えたので、いそいそと近付いてみた。(真ん中ののちょい下左側のビル)

そして数分後…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4316
飛んだぁーーーーーーーーっ

簡単に言えば「逆バンジージャンプ」で、ぶらんこのような椅子に数人が座って地上に固定され、両側の塔のテッペンまでゴムが引き伸ばされると、椅子の固定が外されて空中へジャンプする仕組み。
人気が無いのか、怖いのか、料金が高いのか、お天気のせいか、あまりチャレンジする人がいなかったので、午前中は動いているのを見られなかった。

…これはスゴい。

写真では塔のテッペンまで飛んでいるが、実際はもっともっと高い所まで飛び上がっている。
周囲の見物人達も「アイヤー」と驚いているよ

椅子の上下の「ビヨーン・ビヨーン」が収まると、ゆっくり降下してきて着地しておしまい。
乗っていた人達も「凄かったよーーーっ」的な表情をしている。

この絶叫マシーン、2002年6月に来た時にもあった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4317
(2002年6月に同行の仲間が撮影)
オラの記憶にはほとんど残っていない…

バスの後ろにあるのが見えるっしょ。

当時はまだ歩行者天国ではなく、バスが普通に走っていた。
でも、ご覧のとおり、先ほどのトロリーバスが架線の無い道を走っている。
さっきのバスよりも旧型なので、20世紀末からすでにハイテクバスは走っていたと思われる。

やはり日本は、バスとケータイに関しては世界よりかなり遅れている…

では、ご飯を食べに行こう。

また交差点まで戻って道を曲がると、目の前にこんな看板が…(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4318
びしょくーーーーーーーーーぅ

東華門美食坊夜市」と書かれている。
そっか、「夜市」だから本格的な営業は夕方からなのね。

ちなみに、「東華門」はこの道をまっすぐ行った突き当りにある、故宮の門の名前ね。
東京の皇居の門(半蔵門や桜田門など)と同じ感覚。

この夜市、どれくらいの規模かというと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4319
長ぁーーーーーーーい

かなり奥まで露店が並んでいて、どれを食べようか悩んでしまうくらいだ

ちなみに、歴史は古いらしく、手持ちの1993年発行のガイドブックにも「東安門夜市」として紹介されていた。
(写真を見たら、こんなに近代的な設備ではなかったけど)
東安門は東華門の手前にあった門の名前で、この夜市の道路名は「東安門大街」と言う。(地図のの左横に書いてあるよん)

ここで雨が降って来た。

…まぁ、この程度ならまだ大丈夫だなや。

とりあえず、奥まで行って全てのお店を見てから、4品をチョイスした。

・焼きそば(上海焼きそば風:8元)
・坦々麺(5元)
・鶏のカバブ(数本セットで5元)
・狗不理包子(小籠包:6元)

合計で24元だ。

お値段は北京の物価から言えば安いほうで、この値段でこの味だったらOKだ
(当然、ちゃんとしたお店で食べるほうが美味しい。日本の縁日と同じ感覚で食べてね)

ちなみに、この夜市は各露店には必ず価格表許可証が掲示されていて、販売員全員に身分証を首から下げることを義務付けている。
店員さん達も「ウチはちゃんと許可をもらって営業している安全なお店だよ」とお客さん達にアピールしている。
なので、品質・衛生の面では安心して良いだろう

…ってか、カシュガルの屋台に比べたら綺麗過ぎるくらいだ。(笑)

ゴミも全く落ちていないでしょ。
ちゃんとゴミ箱が用意されていて、お店でも回収してくれる。

食べ終わったら、雨が強くなってきた。

…これは本降りだなぁ。

困っていたら、すかさずおばちゃんが寄って来て「傘は要らないかい」と、いっぱい持っている折り畳み傘をオラに見せた。
お値段を聞くと「10元」と言う。

…王府井のお店の1/3ぢゃないか。

すぐブッ壊れてもいいので、日本の100円ショップ的な感覚で1本買ってみた。(約135円)
(帰国後もずっと使い続けられたちゃんとした物で、後で日本で買った傘のほうが先に壊れた。(笑))

現在の使った金額は34元
あと16元は使えるぞ

とりあえず、王府井まで戻る。
傘があるので慌ててお宿まで戻る必要が無いので、いくつかのお店を覗くことに。

まずは、お宿で飲む用にダイエットペプシコーラ(500ml)を3本買う。(15元

そして、「Baleno」で靴下を買う。(3足で30元。1足だと12元)
こんなキレイな最新ファッションのお店に入るのは、香港以来だ。

ここまでで使った金額は79元

あれれ?50元を超えちゃった…

かなり靴下がヘタッていたのでね…
穴が開いた靴下で歩き続けると、足の皮が剥けたりして痛いのでね。
こういう大事な部分では、ケチッてはいけない

…まぁ、「初日の様子見」という事にすればいいっか。(笑)

予算オーバーなので、今日はビールは無し~~~~~ぃ

では、お宿に戻ろう。

数分でお宿に到着。

お部屋に入って、コーラを飲みながらTVを観つつ、ベッドでゴロゴロ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その43・北京・王府井を歩く-4320
快適、快適

いやぁ~、今日は「NHK WORLD」を観まくっているね
オラ、それだけ日本語に飢えているのかな

…あ、もう1時だ。

寝るべ、寝るべ。

では、おやすみんみ~~~~ん

つづき「その44」はこちらーっ!

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2019年8月19日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その42:ウルムチから北京へ~

前回「その41:トルファンからウルムチへ」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

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2006年7月24日(月):くもり のち 雷雨

烏魯木斉(ウルムチ:ئۈرۈمچی) → 北京(ペイチン:Beijing)

おはよう

今日は9時頃に起床した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4201
(7月5日撮影)
ウイグルで迎える最後の朝だ

写真は行きに撮ったモノなので晴れているけど、今日は少し曇っている。

これから乗る飛行機は14:45発なので、昼過ぎまでのんびり出来る。
空港の真横のお宿だと移動が楽なので良い

ちなみに、今日の飛行機とお宿は、7月15日にウルムチ市内の旅行社で予約しておいた。
日本語が話せるおねぃさんがいたので、実にスムーズに予約出来た

シャワーを浴びてTVを観たりして、昼までゴロゴロ。

そして、12時過ぎにお宿をチェックアウトする。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4202
(7月5日撮影)
行きも帰りもお世話になったよぉぉぉ~~~ん

この「機場賓館」は、周りに何もないのを除けば、なかなか良いお宿だった

では、空港へ行こう。

…と言っても、目の前にあるので余裕で歩いて行ける。

お宿のすぐ目の前にある空港のゲートを通る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4203
(7月5日撮影)
自転車や歩行者はゲートが無いのでそのまま通過ぁ~。

…と言うか、歩道が無い。
これ、駐車場用のゲートなのか

ゲートから左を向くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4204
(7月5日撮影)
あれッス

奥に見える建物が国内線ターミナルだ。
ちなみに、国際線ターミナルは右側にある。
(昨日の空港の写真がそう)

車に轢かれないように端っこを歩いて、数分でターミナルに到着。

やっぱり、歩いて来れるのは楽だねぇ~~~~
バスやタクシーの時間とか言葉の問題とか一切関係ないし、所要時間が確実に判るのでね。

カウンターに行って航空券を見せてチェックイン。
搭乗券をもらって手続き完了。

ただ今、12時45分

…空いていたのでチェックインが簡単に済んだから、時間が余っちゃったねぇ~。
搭乗開始まで1時間半ほどあるね。

指定された13番ゲート前のベンチに座って待ってまひょ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4205
(7月5日撮影)
涼しいぃぃぃ~~~~~~

…おっ、そういえば久々のクーラー様だ。(笑)

行きの7月5日にこのロビーを利用して以来、今日までクーラー様を使わなかった(出会わなかった)なぁ…

さて、ここで今から乗る便や今夜のお宿を再確認しよう。

まずは、ひこーき。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4206
(2006年当時の実物を撮影)
すでに読めなぁーーーーーーい

年月が経ってしまったので、印字が薄くなって読めなくなってしまった。
他の搭乗券は、2019年の今でもしっかり読めるのに…

この写真で判るのは、「中国南方航空」に乗るという事だけだ。(笑)

これでは何が何だか解らないので、搭乗券ではなくて「航空券」をご覧いただこう。

これが航空券。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4207
(2006年当時の実物を撮影)
こちらはハッキリ読める

烏魯木斉(ウルムチ)」14:45発の「北京(ペイチン)」行きCZ6903便だ。
北京には18:10到着予定で、所要時間は3時間ちょっとらしい。

…速ぇぇぇ

列車で4日も掛かる所を、ひこーき様は3時間ちょっとで移動してしまう。
2019年の今は、列車も新幹線になったのでかなり速くなった)

次に、今夜から帰国日(月末)まで泊るお宿の証明書(と言うか「控えのメモ」)が、こちら。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4208
(2006年当時の実物を撮影)
たっぴつーーーーーーーーぅ

ウルムチのビルの真っ暗なオフィスで、奥でポツンと仕事していたおねぃさんに書いてもらったものだ。
ビルの入口で警備員さんに案内された時は、真っ暗な部屋の中を歩いて行って不安だったけど、ポツンとライトが付いた机で仕事していたのは若いおねぃさんで、しかも日本語がペラペラだったのでビックリした次第。
希望を全部伝えたら、全て迅速に予約してくれた。

これは、そのお宿の分。

7月24日の夜から8月1日の朝までの8日間を1部屋。
費用は500元×8日間=4000元+手数料50元。
お客様の氏名は、まりりん。
7月24日にCZ6903便で北京に18:10に着く。
おおよそ19:30(北京時間)にはホテルに到着する予定。

…と、書かれている。

これを、北京のお宿で待っている別の旅行会社の人に見せて現金を支払えばOKという事だそうで。
(すでに電話でも連絡済みだけどね)

ちなみに、お宿の名前は「天倫松鶴酒店」と言う。
(日本語での通称は「まつつる」。「松鶴」は「ソンフー」と読む)
数年前にも泊ったことがあるので、安心だ

おねぃさんの署名を見ると、「新疆中国国際旅行社 日本部」となっている。
どうりで日本語がペラペラなはずだ

…で、北京で待っている人の会社名(一番上に書いてある)は「北京中国婦女旅行社」。

…オラ、婦女子(笑)

おねぃさんが知り合いに連絡したら、こうなった次第。

そして、今から移動する距離は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4209
(2016年のグーグルマップより)
端から端へーーーーーーーっ

…東京
…北京
…香港
…トルファン
…ウルムチ
…カシュガル

今はからへ移動する。

ちなみに、今回の旅行はと移動している。
やはり、ウルムチがウイグル自治区内での移動の拠点になる。

…こうやって見ると、中国でまだ行っていないエリアはチベットだけだ。
(細かい都市で言えばたくさんあるけどね)

余談だが、カシュガルと北京は、秋田盛岡とほぼ同緯度(北緯39度)だ。
ウルムチやトルファンに至っては旭川くらいの緯度(北緯43度)なのに、何だこの灼熱具合は…
夏で言えば、海に面した香港が一番涼しいという、この不思議。
(東京都心はヒートアイランド現状で異常だからねぇ…)

そろそろ搭乗開始時間だぞ。

今から乗るひこーき様は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4210
(7月5日撮影)
よろしくねん

これは行きに撮った機体だけど、まぁほぼ同じっしょ。

アナウンスが流れ、搭乗開始。

列車と違って、中華人民も静かにゆっくりと乗り込む。
やはり、飛行機を利用する金持ち人民は教養と民度が高い。

指定された席は「34A」で、翼のすぐ後ろの窓側なので見晴らしは抜群だ

飛行機は時刻通りに離陸した。

安定飛行に入ると、眼下には岩砂漠が無限に広がっているのが見えた。
オーストラリア大陸を縦断した時も、こんな景色だったなぁ…
(日本発のメルボルンやシドニー行きに乗ると観られるよん)

ほどなく、飲み物と食事が出た。

・ポロ(ウイグルのピラフ)
・パン2個
・ハミ瓜3切れ
・大根の漬物

ポロは、羊肉とにんじん・干しぶどう等のピラフなんだけど、このポロには肉が入っていなかった。
つまり、ただの「人参ピラフ」だ。

ポロとラグメンが選べたが、きっとラグメンも「ピーマン焼うどん」くらいのレヴェルだろう…

全体的には、ムスリム(イスラム教徒)向けの食事内容だね。
漢民族向けっぽいのは漬物だけだ。

炭水化物と糖分でお腹が膨れた(笑)ので、しばしまったり。

.....zzzzzZZZZZ

…おっ、軽く寝てしまったようだ。

すると、「まもなく北京空港への着陸準備が始まりますので座ってください」とアナウンスが…

えー、もう着いちゃうの!?

早過ぎるぅぅぅぅぅ~~~~~っ

外を見ると、北京上空にはものすごい雲が…
また天気が悪そうだ。
北京の雷は強烈だからなぁ…

飛行機は少し揺れながらも、ほぼ定刻に「北京首都国際機場」へ無事に着陸した。

やっぱり雨が強いねぇ…
機体にも雨がガンガン当たっている。

飛行機を降りて、ターミナルを出る。
(国内線なので簡単に出られる)

さて、市内へ向かうぞ。

ターミナルビルからは各地に行くエアポートバスがたくさん出ている。
タクシーの呼び込みも多く(白タクも多いので注意)、その度に断るのに多少イラつく。

バスのカウンターで「松鶴酒店に行きたい」と告げたら、「3綫(3号線)の北京駅行きに乗れ」と言われた。
16元(約210円)で市内に行けるので、ド貧乏の今のオラにはありがたい
(この2006年当時は、まだ空港への鉄道路線が無かった。2008年の北京オリンピック時に開通)

バスに乗り込むと、ほどなく発車した。

ただ今、18時半

今のところは予定通りだ

さて、今からどのように移動するのかというと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4211
(2006年当時の地図を撮影)
真っ直ぐやでぇぇぇぇ~~~~っ

…首都国際空港
…北京駅
…天倫松鶴酒店
…天安門と故宮

結果的にはと移動した。

空港から市内へは、黄色い高速道路をひたすら真っ直ぐ走ればすぐに着く。
距離は約20Kmで、この道は何回か通ったことがあるので安心だ

バスは実に快適で、さすが首都の乗り物なだけはある。
高速道路も滑らかに走る。
まだ雷雨が凄くて外の景色は遠くまで見えないけど、ゴミがほとんど落ちていないことにも驚いた。

…ずいぶん良くなったなぁ~。

海外旅行に行ける市民も増えたので、外国のキレイな街並みを見て「」や「環境」に対する意識もだいぶ高まったのだろう。
オラが初めて中国に来た時に比べたら、雲泥の差だ
お金が欲しくて夜中にマンホールを盗んで売っちゃう奴がいたので、「夜の道は足元を見て歩け」と言われていたよん。
ゴミ・泥水・マンホールの無い穴・ほんのわずかな照明……とにかく歩きにくかった。(当時はほとんどが未舗装)

沿道の看板を見ると、この高速道路は先週あたりから10月1日まで改修工事をしているとのこと。
10月8日安倍首相がやって来るから、それに合わせて工事しているのかな
ちなみに、この道や首都空港は日本の技術協力で出来ている。
それ故か、中国の高速道路の設備や標識類のデザインは、日本と結構似ている。

高速道路を快適に走って市内の環状線とのジャンクションに来ると、バスは途端に動かなくなった。
前方を見ると、テールライトの大行列。

…そうだ、月曜日の夕方だ。

平日の帰宅ラッシュに見事にハマッてしまったようだ。

北京は地下鉄路線も少ないので、ほとんどが車か自転車での移動をしている。
2006年は大々的に地下鉄工事中で、2年後の北京オリンピックに合わせて一斉に開業した)

…全く進まない。

5分で数メートル進んだか…と言う程度。
でも、耐えるしかない。

無事にお宿にチェックイン出来るかな
…ってか、婦女旅行社の人に会えるのだろうか

大渋滞の中、バスは途中のバス停に停まった。

唯一ここにだけ途中停車するっぽい。
ほとんどの乗客が降りてしまい、残っているのは数人のみ。
オラも降りればよかったけど、地理が解っていなかったので、終点の北京駅まで乗ることにした。
北京駅までは、あと2kmくらいなんだよねぇ…

…後で地図を見たら、ここで降りておけばお宿はすぐ近くだったのにぃ~
(地図のの右にあるオレンジの道ね)

バスはリアルにかたつむりの速度で進み、やっと北京駅前に到着した。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4212
(2012年撮影)
激しく疲れた…

ただ今、20時

僅かな距離なのに、どれだけ時間が掛かっとんねん
昼間なら、空港からほんの30分程度で来れる距離だ。

バスを降りる。

相変わらず雨は強く降っている。
(雷は収まったようだ)

さぁ、どうしよう

夜だし、雨だし、帰宅ラッシュで全く勝手が解らない。
しかも大雨で駅前は大混乱。

まずは、松鶴酒店がどこにあるのかをきちんと把握しておかなければならない。

なので、駅前の売店に行き、地図(4元)を買った。

そして、おおよその位置を把握。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4213
(2006年当時の地図を撮影)
がお宿だよん

今いる北京駅からは、そう遠くない。

このお宿、実は周囲の全ての地下鉄駅から一番離れた場所にあるのだ。
この地図にはすぐ横に「灯市東口」と書かれた地下鉄駅があるように見えるが、まだ開業していない。
(しかも、この地図の細い道の形や位置は正確ではなかった…

なので、歩いて行くかバスで行くか…という選択になる。
でも、この大雨でバスは動かないし、道は真っ暗でガタガタなので歩きたくはない。

駅前で困り果てて立っていたら、駐車場整理のおじさんが「どこに行きたいんだ」と訊いて来た。

なので「松鶴酒店に行きたいんです」と言うと「おぉ松鶴かっ」とすぐに理解してくれた。
そして「日本人かい」と訊いて来たので「はい」と答えると、目の前を通りかかったタクシーを無理やり停めてくれた。
タクシー乗り場ではなかったけど、「外国からのお客さんが困っているから乗せてあげて」と、おじさんが運ちゃんを口説いた。

お金が無いけど、もう乗り込むしかないっ

タクシーに乗り込んで「松鶴酒店まで」と言うと、運ちゃんが「はぁ~」と全く理解不能な顔をしてきた。
すると、おじさんも一緒になって「松鶴だよ●●にあるっ」と一生懸命に説明してくれた。
(●●は聴き取れなかった…)

運ちゃんも大体の場所は把握出来たようで、発車することに。

駐車場のおじさんに「謝謝!!」とお礼を言うと、おじさんもニコニコ頷いてくれた。

おじさん、優しい~~~~~~

やっぱり北京の人達は親切だ。
昔もだいぶ親切にしてもらったことがあるのでね

タクシーは、駅前から裏道を通って北上した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4214
(2002年撮影)
このような道をひたすら走る。

当然、この時は道が真っ暗なので撮影出来ず。

運ちゃんが再度「どの辺にあるんだい」と訊いて来たので「王府井(ワンフーチン)の近くだよ」と言うと、無線でやり取りを始めた。
すると、無線の向こうから正確な位置を教えてくれたようで、運ちゃん、さらに空いている裏道を選んで走り出した。

実は、激ラッシュは表の大通りだけで、裏道はかなり空いていた。

これ、バスだったら動かなかったな……タクシーに乗って正解だ

そして、ほどなく「天倫松鶴酒店」に到着した。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4215
(翌日に撮影)
そうそう、この道だよっ

この道「灯市口大街」は、有名な王府井の途中から右に曲がった所にある。

このすぐ先を右に曲がって、お宿の敷地内に入ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4216
(翌日に撮影)
見覚えがあるぅぅぅーーーーーーーっ

確かに、数年前に見た事がある。

見上げると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4217
(翌日に撮影)
間違いなぁぁぁぁぁーーーーーーいっ

松鶴」の文字が光っている。

…あれ前回来た時は「松鶴大酒店」だったのに、名前が微妙に変わっているねぇ…
(他のホテルと経営統合したらしい)

料金(19元)を払ってお礼を言って、タクシーを降りる。

そして、いそいそとロビーに入り、フロントへ…

フロントでパスポートを見せると、すぐにチェックインが済んだ。
予約してあったので、手続きが早いねぇ~

すると、フロントの人が「あとで旅行会社の人から電話が掛かって来る」的な事を伝えてくれた。

…そうだよね、もう20時半だしぃ~。

部屋の鍵をもらって、3階の327号室に入る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その42・ウルムチから北京へ-4218
ごうかけんらぁーーーーーーーーん

おぉぅ床がふっかふかだよ

今まで石やタイル張りの部屋が多かったから、何かスポンジの上を歩いているような気分

ベッドやカーテンの生地もしっかりしていて、昨日までとは比べ物にならないくらい、ス・テ・キ 
中国じゃないみたい(笑)

まずは荷物を置いて、ベッドに転がる。

何気にTVを点けて、チャンネルを変えていると…

えぬえっちけぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーいっ

NHK Worldが観られるよーーーーーーーん

7月3日以来のNHK(日本語のTV番組)だ。
1人で狂喜乱舞してしまった。(笑)

ほどなく、部屋の電話が鳴った。

…おっ、掛かって来たぞ

電話に出ると、婦女旅行社の人(お兄さん)からで、「明日の10時に代金を受け取りに行きます」とのこと。
はい、解りました~。よろしくお願いしま~す」と電話を切って、やり取りを完了。

おっしゃ、早速両替すっぺ

明日支払うのは4050元だ。
日本円に換算すると約6万円で、手持ちの現金から差し引くと、残りが2000円と350元(約4800円)になる。

フロントに行って為替レートの表を見ると、6万円だと4021元になる計算だ。

…おっ、僅かに足りない。

350元8月1日の帰国(北京空港を出発)までを過ごさねばならないので、これは厳しいなぁ…
空港へのタクシー代は約100~120元掛かるとガイドブックに書いてあるので、これを差し引いたら230元ぢゃん…。
(帰国便は早朝なので、バスが走っていないのだ)

…すでに破産状態だなや。

幸い、お宿代には朝食バイキングが含まれているので、朝にしこったま食べれば何とかなるか…
朝食付きにしておいて良かった

パスポートケースから6万円を取り出した時に気が付いた。

…そうだよ、これも両替出来るぢゃん

為替レートの表にもしっかりと書かれているしぃ~。
…ってか、それで気が付いたんだけどね。

日本円と一緒に眠っていた各国の外貨のうち、両替可能な金額があるお札を取り出した。
そして、6万円と一緒に「これもOK」と訊いたら「OK」とのお返事が。

ラッキーーーーーーっ

そのお金とは「ユーロ」で、数年前にドイツに行った時の余りモノだ。
わずか15ユーロとはいえ、日本円で言えば2000円くらいはあるので、中国だったら下町で使えば3000~4000円くらいの価値になる。
(西洋人相手の店に行ったら、コーヒーとサンドウィッチだけで即消え去る…)

…ってな訳で、6万円と15ユーロで4021元+148元=4169元が手元にやって来た。

お部屋に戻って、再度計算すると…

持ち金(4169元+350元)-宿代(4050元)=469元となった。

約470元あれば、帰りの空港までのタクシー代(余裕を見て120元)を差し引いても約350元は残る計算になる。

1週間で350元……1日50元で暮らすのかぁ~。
ギリッギリだなや。

それで無理なら、残りの2000円も両替して、成田空港でカードでお金下ろして帰りまひょ。
(盗難防止のため、日本の銀行のキャッシュカードは持って来ていない。Suicaも残金が僅か)
そうすると、1日70元くらい使えるねぇ~。

70元あれば、お部屋で夜に缶ビールを飲むくらいの余裕は出そうだ
(つまみは駄菓子で)

最後の最後は、マレーシア紙幣(リンギット)も少し持っている。
いくらになるか計算していないけど…
(実は5000円近くあったようだ)

27日に東京から友達がやって来るので、その時点でまた考えまひょ

あ~~~ぁ、今日は疲れた。

明日から気が楽だと思ったら、急に疲れが…

さっさとシャワーを浴びて寝まひょ。

では、おやすみんみ~~~~ん

つづき「その43」はこちらーっ!

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2019年8月12日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その41:トルファンからウルムチへ~

前回「その40:トルファン・食べ歩き」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

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2006年7月23日(日):ド晴れ

吐魯番(トルファン:تۇرپان) → 烏魯木斉(ウルムチ:ئۈرۈمچی)

おはよう

今日は9時半に起きた。

これから新疆ウイグル自治区の区都「烏魯木斉(ウルムチ)」へ移動するぞ

翌日に「北京(ペイチン)」へ移動して、月末に帰国予定。
北京では、日本から来る友達と合流して観光をすることになっている。

11時にロビーでズノンさんと待ち合わせているので、シャワーを浴びてチェックアウトの準備をする。

11時ちょっと前にロビーに行くと、ズノンさんとあのイケメン青年がやって来た。
なので、フロントに行ってチェックアウトをすると…

昨日の宿泊代をもらっていない

と、フロントの漢民族青年が言って来た。

…ほら来た。そんなはずは無いだろ。

毎日しっかりと支払って領収書を…

あっ!昨日のだけもらっていないっ

…仕組みやがったな。

この手のぼったくりにうんざりしていたので、ズノンさんに事情を説明して一緒に戦ってもらった。

さすが、地元民も巻き込むと、騙し方の手口が相手に丸見えになるので、青年の立場が一気に悪くなった。
2人で真顔で怒りながら「おい、どうなってんだよ、ハッキリさせろよ」と凄んだら、慌てて小さなテーブルの引き出しの中から領収書を取り出して…

すみません、確認ミスでここにありました

と、言い訳にもならない言い訳をして、領収書をオラに手渡した。

オラとズノンさんで「いつまでもこんなことをしているんじゃないよ」と言って(オラは日本語で言った)睨んで、一件落着。

青年、マジでビビッていた。
表情は、「まさかあの弱気な日本人が…」という感じだった。

新疆では、どこに行っても最後の最後で騙してぼったくるな…

さて、これでトルファンもおしまい、ウルムチへ移動しよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4101
トルファン賓館、バイバイキ~~~~~ン

(いろいろな意味を含めて)楽しかったよ。(笑)

バスターミナルへ行く」とズノンさんに告げ、すぐ近くのターミナルへ移動。
(前回の地図ののすぐ上にある、ベンツみたいなハンドルのマーク)

するとズノンさん、「おみやげは買ったの」と訊いて来たので「買っていないよ」と答えると、「じゃぁ、バザールに行っておみやげを買おう」と言って来た。

一緒に目の前にあるバザールに行く。(前回の地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4102
ラストバザールでござぁ~~~~~~る

入口近くの、民族グッズを売っているお店に寄った。
ズノンさんの知り合いの店っぽい。
そこで、ウイグルの民族衣装を買うことに。

ちょっと「欲しいな…」と思っていたので、ズノンさんと店主のおじさんにチョイスしてもらった。

まずは、シャツを1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4103
(2006年当時の実物を撮影)
イイっしょ

生地と形からするとブラウスっぽい、つるっとした触り心地だ。

これはウイグル青年が着る一般的なデザインとのこと。
友達の分も含めて、3枚チョイスした。

そして、忘れてはならない、ムスリム(イスラム教徒)用の帽子だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4104
(2006年当時の実物を撮影)
ましかくーーーーーーーぅ

海の岩場にへばりついていそうな柄と形をしている。(笑)

裏側は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4105
(2006年当時の実物を撮影)
まっかっかーーーーーーーーっ

ますます海辺の生物っぽい。

表面は布なんだけど、裏側は目の細かい麦わら帽子のような感じで、固くて型崩れしない。
これを、■ではなくて◆の向きで頭にちょこんと載せれば、ウイグル青年の出来上がりぃ~~~~。

お店で実際に着てみた。

ズノンさんと店主がニコニコ観ていたのだが、オラが着終わって目の前に立ったら、表情が固まった。

…お前さん、どっからどう見てもウイグル人だよ

あまりに似合っていたので、2人ともビックリして固まったようだ。

ズノンさんも「これで口ヒゲがあって黒いズボンと革靴だったら、完璧にウイグル人だ」と絶賛

…帰国後、いつか試してみようと思ったけど、日本では「そっくりさ」を理解してくれる人がいないので、ヒゲは生やさないでいた。(笑)
なので、誰もオラのウイグル人姿を見た人はいない。

お金を支払おうと思ったら、すでにズノンさんが払ってくれていた。
えっ」と言ったら「いいよ、プレゼントするよ」とのこと。

ラッキーーーーーっ

さて、おみやげも買ったことだし、ターミナルに戻りますかいのぉ~。

するとズノンさん、「お昼だからご飯を食べに行かないかい」と一言。

…確かに、もう12時だ。

ウルムチへは夜までに到着していればイイので、バスに乗れる限り急ぐ必要もない。

うん」と答えると、タクシーで近くのお店に連れて行ってくれた。
ここは「ポロ」が美味しいと評判のお店だそうで。

お店に入って、席に座る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4106
王様やでーーーーーーーーっ

」と名乗るくらい、味には絶対の自信を持っているようだ。
事実、お客も多い。

ぶどうを食べながら待っていると、ポロがやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4107
ごはんポロポロぉぉぉぉぉ~~~~~ぅ

食べ始めてから慌てて撮ったので、食べかけで申し訳ないッス…

ポロ」とは、ご飯に羊肉とにんじんや干しぶどう等を入れて炒めた「ウイグル風ピラフ」のようなもの。
味はアッサリしていて、日本人の口にはヒジョーに良く合う

このお店のは特に美味しいらしく、ズノンさんも「ここのは美味しいよ~」と満足顔。

確かに、John's Cafeで食べた「ポロらしき炒飯」とは雲泥の差だ

美味しく食べ終わったら、ズノンさんが「本当にウルムチまでバスで行くのかい」と訊いて来た。

…もうお金ないよ。

この心の声がオラの顔に出ていたのか「お金はいいから、ウルムチまで送って行くよ」とポツリ。

…今までの言動から見ても、これは怪しい。

でも、真顔で「ここまで仲良しになれたのだから、ぜひ送って行きたいんだ」と言う。
バスでウルムチまではわずか33元(450円)で行けるのに、タクシーで行ったらいくら請求されるんだよ。
困ったな…

…そうだっ

それだったら、1ヶ所行きたい所があるんだけど、そこに連れて行ってくれる」と尋ねた。
香港で買った、中国版「ナショナルジオグラフィック」の「中国国家地理」と言う本に、その記事が小さく載っていたのだ。
それを見て行ってみたかったのだけど、今回の旅では無理だろうと諦めていたのだ。

本をズノンさんに見せたら「ウルムチから近いの」と訊いて来たので「近くと思うけど、詳細は全く判らない」と答えた。

すると、「じゃぁ、行ってみよう」というハナシになり、バスではなくてズノンさんのタクシーでウルムチ空港のホテルまで行くことになった。

タクシーで行けば、ウルムチ市内で自力でゴチャゴチャ移動するよりも楽なのだけど、これが後でねぇ…
(この時点では、まだウイグル人の「暗黒面」をナメていた…

ズノンさん、急にニコニコして行動を開始した。
(今思えば、この表情がこの後の全てを物語っていたのだ…

周りに「今からウルムチに行ってくるよ」と嬉しそうに話している。
奥さんに電話までしているよ…
まぁ、仕事だけど大都会に行けるのだから、フツーは嬉しいよね。

そんな訳で、バスターミナルには戻らずに、ズノンさんのタクシーに乗り込む。

今から移動する場所は、こんな所だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4108
(2019年のグーグルマップより)
山あり谷あり砂漠ありーーーーーーーっ

…トルファン市内(現在地)
…世界一の風力発電所
…アジア大陸の中心地
…ウルムチ空港(ウルムチ市内の北)

結果的には、の順で移動した。

こうやって見ると、中央にある雪山からトルファンへ水が流れているのが良く解る。
でも、灼熱過ぎて川は無いので、カレーズ(井戸)を掘って用水路を何本も引いたんだねぇ~。
の右下の茶色い部分はリアルな砂漠で、左下は世界で2番目に低い土地だ。
(海抜マイナス154m。現在では世界第4位らしい)

そうそう、オラが行ってみたかったのは、の「アジア大陸の中心地」だったのよ

行けると判っただけで、オラもテンション上がりまくりぃぃぃぃ~~~~ 

では、れっつらごーーーーーーーーぅ

ド晴天の中、車は快調に時速0Kmでカッ飛ばす。
(最後までスピードメーターがピクリとも動かなかったね…)

途中に「達坂城」と言う観光スポットもあるとのことだが、暑いのと城には興味が無いのでパスした。

…で、15時くらいだろうか、再びあの風力発電所のエリア(達坂城風力発電站)にやって来た。(地図の
行きのバスは真っ直ぐ通過したのだけど、実はここに停車して撮影出来るスポットがあるとのこと。
ズノンさんが、日本の高速のPAみたいな所に車を停めて、「好きなだけ撮ってきて~」と言った。

車を降りて、周囲を観ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4109
おぉ、いぇい

アジア最大の風力発電所で、約250機あるらしい。
動いている子もいれば、サボッている子もいるし、黒焦げでヘタっている子もいる。

ご覧のとおり、本線とはガードレール2本でしか仕切られていないので、撮影には充分ご注意を

振り返ってウルムチ方向を見ると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4110
売るほどあるぅぅぅぅぅぅ~~~~~っ

これだけの風力発電機を建てるという事は、それだけこの地は一年中風が強いという事だ。
今は無風に近いので、珍しいのかもしれない…

では、先に進もう。

この発電所があるという事は、ウルムチ市内はもうすぐだ。

いったん、ウルムチ市内の入口に入る。
そして、あのアジア大陸の中心地がどこにあるのかを、ズノンさんが地元民に訊きながら移動する作戦になった。
(ズノンさんも全く知らないらしい)

移動しては訊き、また移動しては訊き、少し戻って訊いては曲がったり……と奮闘し、やっとたどり着いた。(地図の
(地元民もまだ知らないらしい)

タクシーを降りて向かう事に。
ズノンさんも「ここは初めてだから一緒に行く」とのこと。

車を降りて、周囲を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4111
…何もナイ。

遠くに入口のゲートらしき建造物が見える以外は、周囲は大平原だ。

…ってか、左に歩いている人がいるよっ

熱中症にならないのかなぁ…
…ってか、オラ達も今から歩くんだけどね。

途中に、見た事がある物体が地面に転がっていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4112
そうそう、これだよっ…って……

本で見た中心地の碑のテッペンの部品ぢゃないか、これ…

今はどうなっているの
まさか、もう無くなっているとか???

進んで行くと、遠くに見た事がある碑が見えて来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4113
あったーーーーーーーーっ

テッペンが新しいモノに付け替えられたようで、しっかりと鎮座していましたわん

ズノンさんも「お~ぉ、初めて見た」と興味津々

まだ世間にもあまり知られていないらしく、訪れている人はごく僅か。
当然、観光地として整備されていなく、入場料とかはナイ。
…ってか、ゲートも柵も係員もいない。
2019年の今では、しっかり整備されて入場料を取られるようで)

ある程度近付いた所で、全体像を撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4114
何もなぁーーーーーーーーい

まるでモンゴルの大草原に来てしまったかのような、何も無さ。
ここに人がいること自体が奇跡に感じてしまう…

碑の手前の地面には「亜洲中心和平原場(アジアの中心と平原場)」と書かれている。

この碑の形、もうお気付きであろうか
これはアジア(Asia)の「」の形をしているのだ

ここで、ズノンさんにお願いして、記念撮影。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4115
これで証拠は残った

すると、ズノンさんも「僕も撮って」と一言。
撮りましょう、撮りましょう

もっと近付いて撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4116
イイんでなぁ~い

…ホントにモンゴルみたい。

すぐ横に、この碑の説明文があった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4117
ちょい欠けぇぇぇぇぇ~~~~~っ

風雨のせいか欠けてしまっているが(雨ではないか)、由来がしっかりと石板に刻まれていた。

亜洲大陸地理中心的測定

1992年に、中国と欧州の学者達によって現代技術と設備で測定して、東経87度19分52秒、北緯43度40分37秒がアジア大陸の中心点と判った。
この場所は、ウルムチ市永豊郷の包家槽子村にある。

と書いてある。

ユーラシア大陸」ではなくて「アジア大陸」なので、ユーラシア大陸として計測するとかなり西に移動することになるだろう。
ロシアのウラル山脈からトルコのイスタンブール(ボスポラス海峡)までが、アジア大陸の西端ッス。

この場所は、ウルムチ市内から南西へ約40Kmほどで、南山牧場へ行く道から分岐して進んで来た所にある。
(行きは迷ったので、もっと近道があるかもしれない)

では、碑に近付いてみよう。

まずは、見上げて…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4118
あみたまーーーーーーーっ

網状の球が載っている。
恐らくは地球をイメージしているのだろう。

そして、そのまま下に視線を移すと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4119
やじるしぃぃぃぃぃ~~~~~~っ

巨大な矢印が地面を差している。

そして、その矢印の下にある丸い石柱を覗いてみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4120
ここだーーーーーーーーーっ

この十字の中心の小さな○が、アジア大陸の中心点だっ

東京・日本橋の「日本の道路の原点」みたいに、ひっそりと存在感を示している。

矢印をアップで見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4121
…刺さりそう。

落っこちて来たら、ぷっすりと刺さりそうだ。(笑)

矢印から見上げてみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4122
おぉ、いぇい

世界広しと言えども、このアングルで撮影した人は少ないであろう

碑は4本の足で造られている。

ここでズノンさんが「記念撮影」というので、撮ってもらった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4123
アジアの中心、制覇っ

アジアの端っこの日本から、はるばる4000Kmもやって来たぜぇ~~~~い
(…という事は、アジア大陸はまだ西に4000Kmもある訳で…

ズノンさんも記念撮影。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4124
う~~~ん、マーシー

ズノンさん、意外と背が低いのね。

この碑の周囲には、アジア各国の国土と解説が描かれた石碑が円状に建っている。
当然、日本もあるので眺めていると…

日本で僕も撮って」とズノンさん。

えぇ、喜んで
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4125
まさしーーーーーーーっ

…お前さん、どっからどう見ても田代ま●しだよ

今度はオラが言う番だ。

帽子とサングラスを取ると全然似ていないのだが、この姿は激似だ。(笑)

さて、これでアジアの中心点も満足したぞ

世界の中心(セカチュー)ならぬ「アジチュー」で愛を叫ぼうにも、聴いてくれる人類自体が周囲にいないので諦めた。
(さっきいた団体さんは、もうとっくに移動しちゃった…)

日陰が無くて死にそうなので、さっさとウルムチに移動しよう。

もう18時ちょい前だ

これで完全に、オラの新疆ウイグル自治区探検は完了した

もう思い残すことは無い。
あとやってみたい事は、「タクラマカン砂漠縦断」とかの地獄の行程だけだ。(笑)

車に乗り込み、一路ウルムチ市内へと戻る。

そして、見慣れたウイグル人街の「二道橋」に行き、ここで夕飯を食べることにした。
(ウルムチ市内の詳しい地理は「その22」をご覧くだされ)

車を降りて、二道橋のバザールの横に行く。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4126
いやぁ~~~、大都会っ

一週間前まで居たとは言え、トルファンから帰って来ると超絶大都会だなや。
砂漠のオアシス」と言うよりも「砂漠のラスベガス」やっ

ここで、ズノンさんが「僕はちょっと用事があるので、少しの間おみやげ屋さんでも見ていてよ」と言って来た。
移動中に奥さんとケータイで色々やりとりしていたので、買い物でも頼まれたのだろう。

なので、1人で対面にある新しいショッピングセンターに入る。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4127
右の黄土色のビルやでぇぇぇぇ~~~~

入口は、今時の中国都市部にあるデパートと同じような雰囲気で、かなりシャレている。

中に入って進んで行くと…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4128
まぁ、オシャレっ

まるで北京や上海にいるようだ

ここで売られているのはウイグルの民芸品で、かなりの品数がありそう。
でも、トルファンで買っちゃったから、今は欲しいモノが無いや…。
(お値段もトルファンより高い)

一通り見て回ってしまったので、外に出る。
約束した待ち合わせ時間までまだ少しあったので、ウイグル人街をちょろっと歩く。

そうだ、まだあのお店を写真に撮っていなかったぞ

いそいそと歩いて、お店の前で激写っ
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4129
おぉ、いぇい

これで、ウイグル男子のオシャレ最前線もカメラに収められたので満足
このお店は、1996年に来た時から変わっていないと思う。
(看板は変わっているけどね)

ズノンさんと合流して、バザール横にある小さな露店に入ってラグメン8元)とシシカバブ2元)を食べる。
やはり大都会、トルファンより値段が高い。
でも、シシカバブはその分大きかった。

食後に、近くの売店でコーラ黒加侖汁(黒かりんジュース)を買う。
両方3元で、計6元(約80円)。
やはりウルムチは高い…

でも、今ここで買っておかないと、お宿に着いたら何も売っていないのでね。
空港の脇なので民家や商店が無いし、空港内の売店は高いしねぇ~。
…あぁ、トルファンで買っておけばよかった。

さて、もう19時半を過ぎている。
そろそろお宿に向かわなくては。
(ズノンさんの帰宅が遅くなってしまう)

車に乗り込み、一路北を目指して出発

ウルムチは、ご覧の通りの大都会。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4130
上海やないでぇ~~~~~~

なので、ズノンさんも真剣に運転している。
帰宅ラッシュと重なってしまったので、軽く渋滞もしている。

イラだっているズノンさんに、奥さんから電話がひっきりなしに掛かって来る。
最初は話をしていたズノンさんも、やがて半ギレで「今ウルムチの大都会で運転しているから電話は無理っ」と叫んで電話を切ってしまった。
(オートマじゃないマニュアル車だから、さすがに電話は無理でしょ…)

オラもあまり話し掛けないで、横で大人しく乗っていることに…
(渋滞を過ぎたら、ズノンさんから話し掛けて来たけどね)

1時間くらい掛かっただろうか、やっとこさウルムチ空港に着いた。(地図の
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4131
長かったぁ~~~~~~

さぁ、これであとは北京に移動するのみっ

まずは、目の前にあるお宿「機場賓館」が空いているかどうかだ。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4132
また来たよぉ~~~~~ん

行きにも泊った宿なので、勝手は知っている。

フロントに行って尋ねると、部屋は空いているとのこと。
1泊260元(約3500円)。
迷わずチェックイン

チェックインが済むと、ズノンさんが何とも言いにくそうな表情で話し掛けて来た。

今日のタクシー代が欲しい

…タダで送って行くって言ったよね

まぁ、覚悟はしていたので「いくら」と訊いたら「1500元(約20,000円)」と言って来た。

…あまりに高くはないかぇ???

さらに「トルファンで買ったおみやげ代もあるし、高速代やガソリン代もあるし、アジアの中心に行った分もあるし…

…おみやげはプレゼントじゃなかったのかぇ???

先日搾り取られてから、もう残金があまり無いのだ。
そこに、さらに追い打ちをかけて来るとは…

当然、すんなり払えないので、価格交渉に入る。

ズノンさん、「あなたはここまで私達ウイグル人の事を信用してくれたので、非常に申し訳ないのだけど…」と、半分涙ぐみながら言う。

確かに、奥さんや息子さんの事を考えると、今稼いでおきたいのは充分解る。
逆に、安く請求して来たら「これ、奥さんや息子さんに」と言って多めに渡そうと思っていたくらいだ。

しかし、このようなやり方で最後に「逆サプライズ」されたらねぇ…

しばしの交渉の結果、全てで2000元(約27,000円)でという事になった。

実は、手持ちのお金(日本円)は余裕であるのだが、これは北京のお宿代で、明日支払わなければならない大事なモノだ。

人民元が無い」とズノンさんに言ったら「日本円でもいい」とのこと。
その日本円も、宿代を差し引くと2万円程度しかなく、北京の滞在費(飲食代)と成田空港からの電車賃としてキープしてあるお金だ。

…おっ、そうだ

では、15,000円は日本円で払うから、残りは香港ドルで支払うよ」と提案した。
香港ドルなら、次回の旅行用にと多めに両替して持っていたのだ。

なので、15,000円HK$1000をズノンさんに手渡した。

ズノンさん、日本円は見慣れているらしくてすんなり受け取ったが、香港ドルは見た事がなかったらしい。

これはどこのお金だ両替出来るのか」と訊いて来た。

オラは笑いながら「香港はあなたの国、中国だ。これは中国のお金だ。なので中国中の銀行で両替が出来る」と伝えると、「本当に」と納得し切れないご様子。
ウソだと思うなら、周りの人に訊いてみてよ」と言うと、ズノンさんも渋々納得したようだ。

本当は、オラが北京で香港ドルを人民元に両替すればOKなんだけど、そこは「せめてもの、ささやかな抵抗」をしてみた次第

まぁ、とりあえずは清算も終了。

互いに納得して落ち着いたところで、さよならを言ってズノンさんとバイバイキン

帰国後に地図を見てビックリしたのだが、ズノンさんの請求した金額も、あながち法外な金額でもなかったようだ。
でも、日本のタクシーを貸し切りにしたのと同じくらいの金額だったので、中国の物価からしたらかなりの高額だ。
(東京~大阪間を往復したくらいの距離を乗っていた)

結局、トルファンでは7日間で宿代込みで10万円も掛かってしまった。

まぁ、「完全なる自由観光」が出来たので、少々心に引っ掛かるものの全体的には文句も無く、ズノンさんには感謝をしている。
宿代をぼったくられそうになったのを助けてくれたしね。

ただ、最後のやり方が残念でならなかっただけだ。
気持ち良く「さよなら」が言いたかった…

今回の10万円は「お勉強代」として考えよう。
得たモノも多かったのでね。

さぁ、部屋(143号室)に入ろう。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4133
再びのこのお部屋ぁ~~~~

1人で泊まるには広過ぎる、キレイなお部屋だ。

さて、空港の横にあるお宿なので、外に出ても何も無い。
なので、ベッドでゴロゴロするしか方法がナ~イ

まずは、明日からの生活費を計算する。

有り金を全部出して調べると…

北京で払う宿代(4050元)分の日本円(6万円)をキープすると、残りは2000円400元(約5400円)になる。
北京空港から市内へのバス代(往復)や、成田空港から自宅までの電車賃を考慮すると…

…明日からは1日50元(680円)ほどの生活かぁ~。

トルファンなら全然余裕だけど、首都の北京ではかなり厳しい。
東京なら、1日1500円で観光してご飯を食べる感覚だ。

虎の子の香港ドルは、両替不可能なほどの僅かしか残っていないし…
カードを使うか
でも、中国だとまだ危険だしなぁ…
それ以前に、下町を観光するので、カードが使えるような店には行くつもりも無いし。
北京で友達と合流後に借金するか
もし、彼の手持ち金がギリギリだったら、どうする…
困ったねぇ…

さて、気分転換にシャワーでも浴びますか。

サッパリしたついでにTシャツも洗って、後はベッドでゴロゴロ。

TVを点けてみると…

…おっ、今夜も出会えたぞ
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4134
癒してぇぇぇぇぇぇ~~~~~~ん

その天使の歌声で、傷ついたオラのハートを癒してぇぇぇ~~~ん

この娘がいるという事は、こちらの姫様もいるという事だ。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その41・トルファンからウルムチへ-4135
激しく癒してぇぇぇぇ~~~~~ん

あぁ、今までこれほど「CCTV 音楽チャンネル」を見入った事があっただろうか。

いやぁ~、ウイグルは疲れた。

明日からは「秩序の都市」北京だ。
よほどのヘマをしない限り、このような精神的疲労はだいぶ減るだろう…。
何だかんだ言っても、首都である北京が一番しっかりしている。

さて、明日に備えて寝るとしますか。

おやすみんみ~~~~ん

…あれ隣の部屋で口喧嘩が始まったぞ。

時計を見ると2時

コップが割れる音もした。

…ホントに中華人民はうるさい民族だ。

ホテルの人が仲裁に入ったのか、すぐに喧嘩は収まった。

では、改めて、おやすみんみ~~~~ん

つづき「その42」はこちらーっ!

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2019年8月 5日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その40:トルファン・食べ歩き~

前回「その39:トルファン・バザールでござーる」からのつづきーっ!
「その1:香港へ」はこちら
「その10:カシュガル老城」はこちら
「その20:カシュガル駅」はこちら
「その30:トルファン艾丁湖」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

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2006年7月22日(土):晴れ

吐魯番(トルファン:تۇرپان)

おはよう

ただ今、9時半
今日はしっかりと眠れたぞ

昨夜は、いつもと違ってうるさい客がいなかったので、ヒジョーに静かで落ち着いていたのだ。

さて、今日は新疆ウイグル自治区内での最後の完全フリー日なので、悔いのないように街を観てウイグル料理を食べておこう。
(明日は、ウルムチ空港脇のホテルに泊まって、翌朝に首都「北京(ペイチン:ぺきん)」へ移動の予定)

支度をして、10時半に外に出る。

まずは、本屋に行って北京の地図を買おう。

これから歩くルートは、以下のとおり。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4001
(2006年当時の地図を撮影)
最後のお散歩やでぇぇぇ~~~~ぃ

…お宿(トルファン賓館)
…John's Cafe
…トルファン博物館
…文化旅游広場
…屋台村(夜の飲食用)
…バザール(新拓商場)
…高昌路(メインストリート)
…解放路(旧市街地との境目)

結果的には、と巡った。
これって、バザールと食事処を2往復だね…。

まずは、お宿の前のぶどう棚を北上する。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4002
この道をのんびり歩くのも今日で最後かぁ~。

幼稚園で、藤棚の下で遊んだ以来の快適さだったのになぁ…

最初の交差点で左に曲がり、そのまま真っ直ぐ歩いてバザールの横にある「新華書店」へ。

本屋に入って地図を探すも、北京の地図は売っていない。
売っていないのなら用はナイので、さっさと引き上げるのぢゃ

ひょっとしたらバザールの中の売店で売っているかも…と、そのままバザール(新拓商場)に入ってみた。(地図の
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4003
ござぁぁぁぁ~~~~~~る

今日はもうバザール内の配置も解っているので、のんびり観て回ろう。

メインの道をテコテコ歩く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4004
今日も賑やかぁぁぁぁ~~~~

相変わらず、あの婦人服屋は大賑わいだ

一通りクルっと観て回ったので、裏口付近にあった小さな屋台でナンを買うことにした。
(地図は売っていなかった)

…おっ、ここは小さなナンがあるぞ

カシュガルでよく見た、ベーグルの形をしたかわいいナンが売っていたので、迷わずご購入~
1個5角(0.5元:約7円)で、値段もカシュガルと一緒。
かわいいナンは、このおばちゃんの店でしか売っていないようだ…

さて、お昼になったのでお宿に戻りまひょ。

移動日の前日なので、ここの衛生状態が良く判らない屋台で何かを食べるのは止めておこう。
リスクは少しでも減らしたほうが良いのでね。
(もうね、1996年にウルムチで食中毒にあたった「卵とトマトの炒め物」がトラウマになっている…

このまま裏口からバザールを出て、ウイグル人街を歩いてお宿に戻る。(地図のの下の道→経由)

お宿に入る前に、対面の「John's Cafe」でお昼ご飯~~~(地図の
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4005
ここは安定の品質と味で体調を整えておきましょう

店内に入ると、トルファンに来た初日にバスターミナルで声を掛けて来たイケメンのウイグル青年がいたので、同席した。

まずは、料理を注文。

・豆芽肉(もやしと豚肉の炒め物:18元)
・米飯(白ごはん:2元)
・雪碧(スプライト:4元)

定食っぽく注文してみた。

相変わらず店員さん達は無愛想だ。

料理が来た。

いっただっきまぁ~~~~~っす

もぐもぐ。

やっぱり、もやしは美味いねぇ~~~~
でも、カシュガルのお店のアッサリ塩味と違って、こちらは辛口だった。

…ご飯が進んじゃうぢゃないか。(笑)

ウイグル青年とカタコト(英語)で話しをする。
すると、ズノンさんに電話をしたらしく、ほどなくズノンさんもやって来た。

3人で色々ハナシをする。

おとといと昨日はどこへ行って来たの」とか「明日はどうするの」とか…

オラが他のタクシーの運ちゃんと仲良くなっていないかどうか、軽く気になっているようだ。(笑)

明日の予定を話したら「じゃぁ、11時にホテルのロビーに行くよ」という事になった。
バスターミナルまで送ってくれるらしい。
歩いて行ける、すぐ近くの距離なのにね。

そして2人はお店を出て行った。

すると、ほどなく、あの無愛想店員のおばちゃんが、オラに向かってしかめっ面で話し掛けて来た。

あなた、日本人でしょなのに何で我々漢民族とハナシをしないで、ウイグル人達とばっかりハナシしているのしかも我々には解らない言葉(言語)で

…おいおい、客に説教しだしたよ。

だってオラ、中国語はあまり話せないし、彼らは日本語と英語で話し掛けて来るからね。
そりゃぁ、話しやすい人と話すでしょ。
しかも、あなたは外国人相手の店の店員なのに、英語もあまり話せないで毎日無愛想な態度をしていたら、誰も話し掛けないよ…
カシュガルの同店とは、接客態度が雲泥の差だな。

この2006年当時は、まだまだ「サービス(と笑顔)」という概念が、一般の漢民族には浸透していなかった。
2019年の今、同じことをしたら(言われたら)漢民族に「ウイグル独立のテロを企てている」と勘違いされる可能性が高いので、充分にご注意を

…そう言われれば、トルファンに来てから漢民族と話したことが無かったよ

やはり、ズノンさん達の日本語の能力はスゴい。
ついつい甘えてしまっていたなぁ…

説教されては居心地が悪いので、お宿に戻ろう。

会計をしたら「22元」だった。
ごはん分の2元を伝票に記入していなかったらしい。

ラッキぃーーーーーっ

客に説教した罰だ。
(2元(27円)もらっても説教されたくはナイけどね…

目の前のお宿に戻って、お部屋に入る。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4006
ただいまぁぁぁぁ~~~~~

とりあえず、ベッドでゴロンしたい

荷物を置いてベッドに転がろうと思ったけど、さっき買ったナンを触ったら、まだ温かくて柔らかかったので一口かじってみた。

…う、美味ぁぁぁぁぁーーーーーーーいっ

こんなに柔らかいナンは初めてだっ
まさに焼きたてのベーグル状態。

気が付いたら、全部食べちゃっていた。
てへっ

夜に食べようと思っていたのに……お腹がいっぱいだ。

腹ごなしに洗濯をしよう。

…ってな訳で、Tシャツを洗う。

そしてベッドに転がって、ガイドブック等を眺めながらゴロゴロ…。

今日もここは静かだ。
昨日と今日は、漢民族の団体客がいないのかな

…時が過ぎた。

腹減ったな。

気が付くと、もう19時過ぎだった。
外が明るいから、まるで「夕飯時」という感覚がナイ。

では、トルファン最後の晩餐は、屋台村に行って食べまひょ

支度をして、お宿を出る。

テコテコ歩いて屋台村に到着ぅ~。(地図の
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4007
この明るさで20時だぜぇぇぇ~~~~~い

前回、ズノンさん達に連れられて来て勝手は解ったので、今日も同じように各屋台で注文をする。

右奥に瓶が高く積み上げられている屋台は、酒類の販売所。
当然、ムスリム(イスラム教徒)は買うことが無く、漢民族と外国人観光客用だ。

今夜は、

・豆の麺(3元)
・羊腰子(羊の腎臓(マメ):10元)
・シシカバブ(2元)
・烏蘇啤酒(ウースービール:3元)

を注文してみた。

新疆最後の晩餐なので、これくらい多めでも良いっしょ

豆の麺は、目の前のこの屋台で注文した。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4008
イイねぇ~~~~~

麺の種類がいくつかあったけど、良く解らなかったので前回食べたのと同じにしてみた。

おばちゃんがいる場所で麺を茹でて、手前の花柄の器に入った各調味料や具を丼に入れて混ぜ合わせる。

そうして出来上がったのが、これ。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4009
美味そぉぉぉぉぉ~~~~~う

生のトマトは苦手なのだが、まぁこれくらいならギリ許容範囲でしょ…

紫掛かった小さな丸い粒がお豆さまで、緑は香菜(シャンツァイ)だ。
(オラ、香菜も苦手なのよ…
底のほうに、細かく切った羊肉とピーマンも隠れている。
具だけで言えば、ウイグル名物「ラグメン」の汁ありバージョン。

麺は日本の乾麺のうどんと全く一緒で、一瞬「ここはシルクロードの中心地だ」という事を忘れてしまうくらいだ。

日本で作るとしたら、あっさり鶏ガラ醤油のラーメンスープと乾麺のうどんでOK。
そこに、羊肉・ピーマン・トマト・香菜を入れれば完璧だ

左の瓶は、烏蘇(ウースー)ビールね。
ウイグルでは定番の銘柄っぽい。

シシカバブと羊腰子は、この屋台から。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4010
美味しく焼いてね

燃料は木炭かコークス(石炭)なので、ガスとは違ってゴーカイに焼けるのだ

やって来ました
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4011
おぉ、いぇい

手前が羊肉のシシカバブで、奥が腎臓(マメ)の羊腰子。

見た目は似ているけど、値段と食感はまるで違いましてよぉぉぉぉ~~~~ん
腎臓の程良いコリコリ感がまいう~~~
ビールに良く合う

これで晩餐の用意は整った。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4012
質素だが内容は濃い。

いっただっきまぁぁぁぁ~~~~っす

はぁ~~~~、シ・ア・ワ・セ

これが、本格的なウイグル料理を食べる最後のチャンスなんだろうなぁ…
次はいつ来れるか判らないしぃ~~~。
(事実、その後は政治情勢がアヤシくなって、同じような体験をしにくくなってしまった…

しっかりと味わって、周りの雰囲気も記憶に留めて、オラの晩餐は無事に終了~

さて、お宿に戻りますか。

…おっ、そうだ

昼のナン屋さんに行こう
またあのナンが食べたくなった。

再びバザールに移動する。(地図の

そして、昼のおばちゃんの屋台に行き、大きいナン1元)を買った。

ウイグル語は全く解らないので、ジェスチャーで「周りのお店よりも、ここのナンが一番美味しいよ」と親指を立てて「Good!」サインを出しながら、とりあえず中国語で「好吃(ハオチー:美味しい)」と言ったら理解してくれたようで、ウイグル語で何かを言いながらすごく喜んでいた。

トルファンで、初めて純粋な笑顔に接した気がした。
何か気分がイイ

さぁ、お宿に戻ろう。

昼と同じく、バザールの裏口から出て、ウイグル人街の「解放路」をテコテコ歩く。(地図のの道)
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4013
いい夕日だ…

夕日」といっても、すでに20時50分だ。
夏の東京の感覚だと、17~18時くらいかなぁ~。

前を歩く女性の、買い物袋を持って帰宅する姿が「当たり前の日常」っぽくて、かなりお気に入りの1枚だ

ウイグル人街に漢民族女性が歩いているというのに、少し違和感を感じるが…。
まぁ、オラも日本人だし、ウイグル人から見ればどっちも一緒か。

お宿に曲がる角に、モスクがある。(地図の

昼はあまり気にも留めなかったのだけど、夕日を浴びてキレイだったので撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4014
あっら~~~~~~~~~~っ

何とも美しい光景ではないか
緑色が夕日に映えて美しい。

ここも尖塔が横に4本並んでいる、珍しい姿だ。

門の部分を、ちょいとアップで。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4015
あれ珍しく漢字も書かれている。

門の上には漢字で「南関大寺 一九八六年六月」と書かれている。
それほど古くはないねぇ~。

見上げてみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4016
4ヶ月ぅぅぅぅぅぅ~~~~~

イスラムの象徴の新月が4つ並んでいる。
(道路の電線の関係で5つ全ては収められなかった…

今回は、本物の月は一緒に撮れなかったねぇ…

お宿に入る前に、対面にある売店でコーラと「黒加侖汁(ヘイチアーロンチー)」を買う(計10元)。

黒加侖汁は、日本語だと「くろかりんジュース」と言う。
調べてみたら、中国原産のユキノシタ科の「フサスグリ」で、カシスの仲間らしい。
ペットボトルに入ってフツーに大量に売られている、こちらでは定番のドリンク。
味も濃くて甘過ぎず、暑い気候には合うッス
(今回の旅の途中で発見した、オラお気に入りの逸品

ぶどう棚の道路を渡って、お宿にご帰還~~~。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その40・トルファン・食べ歩き-4017
ラストただいまぁ~~~~~~

このお宿「トルファン賓館」に「ただいま」と言うのも、これで最後だ。

お部屋に入って、シャワーを浴びて、ベッドでゴロゴロ。

今日はあまり移動しなかったけど、人とハナシが出来たので楽しい1日だった

さて、そろそろ寝ますかいのぉ~。
明日はウルムチへの移動日だから、体調を整えておかねば

…ぢゃ、おやすみんみ~~~~ん

(つづき「その41」はこちらーっ!)

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2019年7月22日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その39:トルファン・バザールでござーる~

前回「その38:トルファン・街歩き」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

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2006年7月21日(金):晴れ

吐魯番(トルファン:تۇرپان)

おはよう

まったりと起きたぞ

さて、今日は昨日行かなかったところに行ってみよう。

もそもそと支度をし、10時過ぎにお宿を出る。

これから歩くルートは、以下のとおり。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3901
(2006年当時の地図を撮影)
下半分を一回りぃぃぃぃ~~~~

…お宿(トルファン賓館)
…John's Cafe
…トルファン博物館
…文化旅游広場
…屋台村(夜の飲食用)
…バザール
…高昌路(メインストリート)
…解放路(旧市街地との境目)

結果的には、と巡った。

距離も近いので、すぐに観終わるでしょ。

今回は、ぶどう棚の道(青年路)を歩かずに、いつもとは逆方向(南)に行くことにしてみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3902
この先の茶色い世界へGo

わずか10m程で終わっているぶどう棚を出て、日干し煉瓦の住宅が立ち並ぶ旧市街地へ…。

ホントに、ここを境に雰囲気も街の色も激変している。

すぐ目の前に小さな十字路があったので、右へ曲がってテコテコ歩く。(地図の
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3903
イイねぇ~~~~

これは翌日の夜に逆方向から撮ったモノだけど、雰囲気はこのまま。

何とな~く、カシュガルの旧市街とも似ている。

ほどなく、大きな丁字路に出た。
そう、メインストリートの「高昌路」との交差点だ。
今日はその先へ行ってみるのだ

高昌路を横断し、広めの道を歩く。

するとすぐに、テントやパラソルが並んでいる場所に着いた。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3904
ここッス~~~~~~~ぅ

ここが今日の目的のバザール(地図の

バザールのお名前は…写真から読み取りにくいけど、門の上には「新拓商場」って書いてあるのかな

この写真を撮った時に、ちょうど目の前をファミリーが通過してしまい、ママさんに「何を撮ってるの」的な顔をされてしまったので、改めてもう1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3905
よし、これでOK

では、中へ入ろう。

門をくぐると真っ直ぐな道があり、その両側に小さな店舗が並んでいる。
人も多く、活気がある。

その中で、一番賑やかなお店があった。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3906
安いよ安いよーーーーっ!!

ウルムチで見た光景と同じく、婦人服のお店に女性が群がっていて大賑わいだ

世界中のどこでも、ご婦人方の行動は同じなのね。

少し進んでから、振り返って撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3907
ひろーーーーーーい

思ったよりも広いバザールで、この道を境に左右で店舗の種類(業種)が違っているようだ。 

ちなみに、正面奥に見える建物の下がバスターミナルね。
初日はウルムチからやって来て、あそこにたどり着いた。

おぉそうだ

…せっかくなので、記念に「あれ」をやっちゃおう 

どん!
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3908
バザールでござぁーーーーーーーーーる

今回は、シルクロードの旅なので、わざとこの「バザール・デ・ゴザール」君のトートバッグを持って来た。
そう、これがやりたかったためだけに。

構図を考えて色々構えを変えて撮ろうとしていたら、またもや後ろに写っているおねぃさんに「何撮ってるの」と変な顔をされてしまった…

観光客っぽく見えない(しかもウイグル人と顔つきがあまり変わらない)奴が1人で写真を撮っていたら、そりゃぁ~怪訝そうな顔されるわな。

目的が達成出来たので、先に進もう。

一通りクルっと見て回っていたら、男達で賑やかな空間に出た。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3909
コケーーーーーーーーーーっ

食料品の市場のコーナーのようで、色々なモノが売買されている。
ちょうど目の前ではニワトリさんが売られていたので、コケコケ賑やかだ

余談だが、目の前に写っている青年がかなりのイケメンだった。
最初に見えた時は「俳優かなモデルかな」と思ったくらいだ。
でも、中央アジアにはこれくらいの美男美女はたくさんいるので、こちらでは「ちょいイケメン」くらいなのかもしれない…

すぐそばで少年の大声が聞こえたので、見てみると…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3910
コケーーーーーーーーーーっ

状況が全く解らないので何とも言えないけど、この少年が横に立っている青年と何か言い合っている。
このニワトリさんについてっぽいのは、何とな~く理解出来た。

こちらの地方は貧しい人が多いので、子供達も一生懸命に働いている。
表情も真剣そのもので、決して遊びながらやっているのではない。

バザールの奥まで来た。

人は多いものの、カシュガルのバザールのような多彩さや面白さは無かったので、ここで引き上げることにした。

バザールの前の道の先(西側)には住宅と畑しかなさそうだったので、お宿に戻ろう。
これで街の2/3は観てしまったっぽい。

バザールの奥も通り抜けられるので、そのまま右に曲がって、さっきの道(地図の)を歩いて戻る。

11時になったので、お宿の前の「John's Cafe」でお昼ご飯を食べることにした。(地図の
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3911
今日は何を食べよっか

中華料理が食べたかったので、

・肉絲麺(豚肉の細切り麺:6元(81円))
・コカ・コーラ(350ml缶:4元(54円))

を注文する。

料理がやって来た。

肉絲麺」は何のことは無い、ウイグル料理の「ラグメン」だった。
予想と大きく外れて、ちょっとガッカリ。
でも、美味しいので良しとしよう

…相変わらずこの小姐(若い娘)は無愛想だな。

お顔は美人なんだけどねぇ~。

態度の悪い高橋由美子」みたいだ
(オラ、ゆみゆみ好きなんだけどなぁ…

お宿に戻る前に、さっきの路地の角(地図の辺り)にあったお店に行ってナンを買った。
ピザのような大きさの平らなモノが1枚1元で、カシュガルで売っていたベーグル(ドーナツ)形の小さなモノ(1個5角)は売っていなかった。

バザールでもそうだったけど、トルファンにはベーグル形のかわいいナンは売っていないようだ。
観光地で物価が高いから、仕方が無いのか…な

お宿に戻って部屋に入る。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3912
ただいまぁ~~~~~

1時間ちょっとしか外出しなかったねぇ…

まだお昼なので、今日はジーンズも洗濯しちゃおう

今から干せば、すぐに乾くだろう

浴槽で、Tシャツとジーンズを洗う。
ジーンズは絞りにくいけど、超乾燥地帯なのでそのままでも乾きそう

外に穿いて行けるモノが無いので、当然、ベッドでゴロゴロするしかない。
ガイドブックを読んだりして、まったり。

15時頃、急にお腹が空いた。

部屋にはナンポテトチップしかないな…。

ナンだけだと硬くてパサパサして食べられないので、何か飲み物が欲しい。
お茶とナンでは味が無いので、ジュースがイイな

外出出来ないので、お宿内の売店で買い出しをするしかない。
少々高いが仕方が無い…

半乾きのジーンズを穿いて、フロント横の売店へ行く。
そして、カップラーメン7元)とオレンジジュース6元)を買った。

13元もあったら、外でちゃんとした食事が出来るなぁ…

部屋に戻って、すぐにジーンズを脱ぐ。
腿が湿って気持ち悪い…(笑)

カップラーメンにお湯を入れる前にひらめいた

和風にしてみっぺ

粉末スープを手持ちの「(東)ヒガシマル」のうどんスープに替えて、お湯を注ぐ。
赤いきつね」っぽい味になるかな

3分後。

いっただっきまぁ~~~~~っす

もぐもぐ。

…なってなぁぁぁぁぁーーーーーーい

何と、薬味に「香菜(シャンツァイ:パクチー)」が入っていたので、その味のほうが強くて和風にならなかった。

香菜は気が付かなかった…

でも、それ以外はヒジョーに和風な感じで仕上がっていたので、次回試す時には気を付けてみよう

お腹も満たされたので、またもやベッドでゴロゴロ。
(お腹もゴロゴロが治っていない)

どこからかハエが1匹入り込んだらしく、オラの部屋の中を我が物顔で爆走している。
しばらくの間、このハエと戦った。
(長い戦いの末、窓から逃げて行った)

19時になった。

…あまりにヒマ過ぎる。

お散歩にでも行ってみっぺか。

シャワーを浴びて支度をし、外に出る。

ジーンズはまだ生乾きだったけど、これくらいなら耐えられる。

午前中に行ったバザールの手前の交差点まで行って、引き返す。
トルファンの街は小さ過ぎて、ホントに何も無いなぁ~~~~。

ほどなく、お宿にご帰還。

…おっ、ジーンズが少し乾いた。

まるで、乾燥させるために出歩いたみたいだ

またまたベッドでゴロゴロ。

21時過ぎに、ナンとポテトチップをかじる。

…やっぱりパサパサだ。

ホテル内の売店へ行き、コカ・コーラ4元)と台湾ブランドのアイスティー(統一氷紅茶:6元)を買う。

このアイスティーと昼のラグメンが同じ値段かぁ…
John's Cafeに行けば良かったかな

そしてお部屋に籠って、TVを観まくる。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3913
てれびくぅぅぅぅぅ~~~~ん

トルファンでは、このTV君が大活躍だ

チャンネル数が多いので、色々観てみることに。

…おっ、香港のTV局「鳳凰衛視」もあるぞ
(香港だけど、普通話(北京語)と繁体字幕で放送されている、海外の華人向けTV局)

香港でよく観ていたので、しばらく観ていると…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3914
びじーーーーーーーーーーん

ニュースの時間になったら、まぁ~美しいおねぃさんが現れたではないかっ

ここしばらく女性と会話もしていなかったし(交河古城30秒ほど話しただけだしぃ)、John's Cafe娘は無愛想なので、このおねぃさんの優しい笑顔に釘付けになった 

見とれてしまいましたよ、えぇ。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3915
お美しい

日本人によくいそうなタイプの美人だ。
メイクの仕方が日本っぽいのかな

もう、画面にロックオンよ
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3916
癒されるぅぅぅぅぅ~~~~

日本のTV局を観ているみたいだ。

ニュースが終わってしまったので、他のチャンネルに変えてみた。

…おっ、映画だね。

映画自体に興味は無かったけど、英語を翻訳した字幕が面白かったので、観続けてしまった。
ニュース番組でも字幕が面白かった。

…ほうほう、そうやって書くのね

「Oh my God」は「我的天」、ドイツのメーカー「ジーメンス」は「西門子(シーメンツ)」、「メルセデス」は「梅賽徳斯(メイサイドゥァースー)」、「ホワイトハウス」は「白宮」、「白宮牛仔」は直訳すると「ホワイトハウスのカウボーイ」つまり「ブッシュ大統領」の事のスラングかぇ!?

でも、今回の旅の究極の癒しは、この娘達だろう。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3917
天使の歌声ぇぇぇぇぇ~~~~~

CCTV音楽チャンネル」で、番組の間に頻繁に流される、15秒ほどのCMだ。

天使の羽を背負った娘が、キレイな声でオペラのように歌っている。
この「どこにでもいるような素朴な娘」な感じが、ヒジョーに癒される

そして、もう1人。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その39・トルファン・バザールでござーる-3918
お姫様ぁぁぁぁぁぁ~~~~っ

こちらは「清楚な美人」と言う感じで、「森の妖精」っぽいイメージになっている。

このツートップが頻繁に画面に現れて来るので、ついつい画面にロックオンされてしまうのよ

今回の旅では、この2人にどれだけ癒されていることか。
男としか話せないイスラム圏は、オラにはちょっと息苦しい…

さて、そろそろ寝ますかいのぉ~。
明日はトルファンの最後の滞在日なので、移動日に向けて体調を整えておかねば

お腹のゴロゴロは全然治らず、良くなっても夜にはすぐにダメになる。
…もう諦めたけどね。

…ぢゃ、おやすみんみ~~~~ん

つづき「その40」はこちらーっ!

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2019年7月15日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その38:トルファン・街歩き~

前回「その37:トルファン・灼熱の蘇公塔」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

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2006年7月20日(木):晴れ のち くもり 一時 雨

吐魯番(トルファン:تۇرپان)

おはよう

今日は9時半頃に起きて、のんびりする。

香港まで一緒に来ていた仲間の「BB」に手紙を書く。
初海外旅行の彼を、オラが風邪の為に1人でお宿から空港まで帰しちゃったからなぁ…
近況を報告しておかなければ。

…おっ、もう11時か。

お外に出掛けますかいのぉ~。

支度をして部屋を出る。

今日は、数日ぶりの1人自由行動だ
気が楽だね

建物の外に出ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3801
…おんや今日は天気がイマイチだねぇ…。

灼熱の地のトルファンにしては、雲が多いね。

左を見ると、このとおり。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3802
もくもく

ちょうど建物の上空を境に、左側は雲で覆われている。

右奥のほうを見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3803
…あ、こっちも雲だらけだ

まぁ、このほうが暑さと紫外線でやられないのでマシかな。

さて、今日はどこに行こう

特に行くあても無いので、のんびりと街歩きしますかいのぉ~。
どの町に行っても、必ず自分1人で街歩きしているのでね

ここで、トルファン市内の地図をご覧いただこう。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3804
(2006年当時の地図を撮影)
くるっと一回りぃぃぃぃ~~~~

…お宿(トルファン賓館)
…John's Cafe
…トルファン博物館
…文化旅游広場
…屋台村(夜の飲食用)
…バザール
…高昌路(メインストリート)
…解放路(旧市街地との境目)

結果的には、と巡った。

後で判ったけど、からまでが約2Kmほど。
自宅から最寄りのJRの駅まで往復するのとほぼ同じなので、結果的にはちょうど良い距離だったのかもね。

のお宿がビルが建つ街並みの南端で、より北は畑が多いので、トルファンの街はそれほど大きくはない。
同じシルクロードの町「敦煌(とんこう)」と同じくらいの規模のようだ。
(薄いクリーム色の部分が建物っぽい)

そうそう、今日は「万が一」のための「お守りカード」も持って行かなきゃ。

まずは、これ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3805
(2006年当時の実物を撮影)
連れてってぇぇぇぇ~~~~ん

言葉が通じなくて困った時のための、お宿のカードだ。

もし、途中のアクシデントや体調不良等によってタクシーでお宿に戻ることになった場合は、このカードを見せて「ここまで行って」と言えばモウマンタイ(無問題)♪
さらに「請送我到:____」の部分に行きたい場所を書けば、言葉が通じなくても連れて行ってくれる。

海外旅行では、必ずお宿のカードは持って歩こう

そして、もう1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3806
(2006年当時の実物を撮影)
魔法のカーーーーーード

ズノンさんの名刺だ。

事件や事故に巻き込まれて本当に困ったら、ズノンさんに電話を掛けて日本語で状況を伝えることが出来る。
いわば「最終兵器」だ

…おぉ、ズノンさんの名前って、漢字やアラビア文字で書くとこうなるのね

祖農・吐尓地」で「ズノン・トルディー」ね
(この時は、ズノンさんのフルネームをまだ知らなかった…)

では、お散歩スタート

まずは、お宿の前のぶどう棚の道に出る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3807
見慣れた光景ぃぃぃぃ~~~~

でも、今日は写真のようにズノンさんは待っていなかった。(笑)

さぁ、この道(青年路)を真っ直ぐ北上してみよう

どこまでぶどう棚が続いているかな

ちなみに、背中側は10mほどでぶどう棚が終わっている。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3808
ほらね。

その先は、レンガ造りの民家が立ち並ぶ旧市街地だ。

テコテコ歩いていたら、すぐにぶどう棚が終わって交差点に出た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3809
…あ、入口には立派なゲートがあるのね

お宿の前の終点側には何も無かったのでね…

そして、交差点の向こうにも更にぶどう棚が続いていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3810
どんどん進むでぇぇぇぇ~~~~

まずはこの交差点を渡るのぢゃ
信号も無いし、車も減速しないので慎重に…

道路を渡ってぶどう棚の下に入ると、さっきとは違うことに気が付いた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3811
ホコテェーーーーーーーーン

こちらは、自動車進入禁止の歩行者天国になっていた。

これ、イイねぇ~~~~~

これなら、ゆっくりとぶどうを眺めながらお散歩出来る
キッズ達も、楽しそうに走り回っている。

地面がタイル張りなので、冷んやりしていて気持ちがイイ

ひたすらテコテコ歩いていたら、青年路の北端にまで来てしまったようだ。
ぶどう棚も交差点で終わっていて、その先はすぐ先で道が終わっているっぽい。

あまり遠くまで行っても帰って来るのにシンドいので、この辺で曲がりまひょ

交差点を左に曲がって、街の中心のほうへと進むことに。

すぐに、丁字路に突き当たった。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3812
ひろーーーーーーーーーーい

これがトルファン市内のメインストリートの「高昌路(こうしょうろ)」で、今は北の方角を見ているところ。
(右の横道から来たんだよん

ご覧のとおりに建物は僅かしかなく、明らかにここが街の北端であろうと思われる。

では、南側のほうはどうなっているのかというと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3813
まっすぐーーーーーーーーっ

いかにも中国な、広くて真っ直ぐな道が街を貫いている。

オラがウルムチからバスでやって来た時も、おそらくこの道を通ったのであろう…

ガイドブックを見ると、この右側に博物館があるようなので、行ってみることに。

さぁ、気合を入れてこの道を横断するぞ

…と言っても、見通しが良くて交通量は多くないので、さっきよりは余裕だ。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3814
余裕で撮影

ただ、中国で一番注意しなければならないことは、「電動バイクは全く音がしない」という事だ。

本当に走行音も何もしないので、「気が付いたらいきなり目の前にいた」という事がよくあった。
事実、交通事故も多いようで、実際にカシュガルで目の前で若い娘が運転する電動バイクの衝突事故を見た。
大きなトラックよりも、電動バイクには細心の注意を払って欲しい。
スリやかっぱらいも、電動バイクを使っていることが多い。
(電動バイクは免許が要らないらしい…)

メインストリートを渡り切り、すぐ近くにあった「トルファン博物館」に入る。(地図の

まずは、チケットを買う。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3815
きょうりうーーーーーーーーーっ

20元(270円)なので、世界的な超観光地にしては比較的お安い

図柄を見ると、恐竜の化石があるようだねぇ~。

博物館内は撮影禁止なので、写真はナシ。

1階にあった恐竜の化石は思ったほどでもなく、上野や福井で観たほうが迫力があるかもぉ~。
代わりに、3階にあったミイラと新疆ウイグル自治区内についての展示物は良かった

一通り見たので、お次に行きまひょ

高昌路をテコテコと南下する。

ほどなく、だだっ広い空間に出た。(地図の
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3816
巨大な公園かぇ??

車の中から何回か見ているはずなんだけど、記憶には残っていない。

ここが街の中心で、「文化旅游広場」と言うようだ。

イベントが出来るようなスペースもあるねぇ~。
旅游(旅行)」と名が付いているくらいだから、世界中から来た観光客向けに何かをする事もあるのだろう。

…で、こちら側の歩道のほうはどうなっているのかというと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3817
来たことあるーーーーーーーっ

そう、3日前の初日にズノンさん達と食事した場所だ(地図の

この緑地と公園の向こう側に、夜になると屋台村が出現する。
公園の遊具でキッズ達が楽しそうに遊んでいるので、ホントにここが街の中心なのだろう。

さて、先に進もう。

歩道の奥にパラソルがたくさん並んでいるのが気になったので、進もうとしたら…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3818
…ん歩道が水浸しぃ~

あれ雨は降っていないぞ。
(雨は年に数日しか降らないしぃ~)

歩道には黒いホースが転がっていて、花壇の中に消えている。

そっか、花壇に水をあげているんだ

そのままテコテコ進んで行くと、前を歩いている人達がみんな左側を見ている。

何かあるのかな

近寄ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3819
えぇぇぇぇぇぇーーーーーーーっ????

人が倒れているっ

…いや、寝ているようだ。

しかもこの人、水撒きの仕事中に寝てしまったようだ。

通る人達が不思議そうに眺めている。
奥にいる女の子達も「えぇぇぇぇ~~~!?」といった感じで見つめている。

ホースの先にはおばあちゃんがいた。

なぁ~んだ、仲間がいるぢゃん」と思ったら、このおばあちゃんは通りすがりの人で、蛇口から漏れ出た水で持っていた野菜か果物を洗っているように見える。
それとも、ビン等に水を汲んでいるのかもしれない。

…典型的な一昔前の中国の光景だ(笑)

しっかし、この水浸しの状態でよく寝られるなぁ…

本当に寝ているだけなのか倒れてしまったのかが謎のまま、先へ進むことにした。
(本当に倒れていたのなら、すでに救急車を呼んでいるだろうし、誰かが介抱しているでしょ…)

ただ今、12時半過ぎ。

お腹が空きましたなぁ~。

…おぉ、そうだJohn's Cafeに行ってみよう

カシュガルのJohn's Cafeはサイコーに良いお店だったので、トルファンのお店でも食べてみよう
お店はお宿の目の前にあるので、ここでお散歩は終了して戻りまひょ。

テコテコ歩いて、お宿の前に到着ぅ~。

でも、お宿とは逆の方向に曲がってJohn's Cafeにご入店~

席に着いて店内を眺める。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3820
ほうほう。

テーブルの感じ等、カシュガルのお店と似た雰囲気に揃えてありますな
客も外国人観光客が多い。

左の壁面には…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3821
やっぱりジョーンズ・カフェだ

カシュガルのお店と同じ経営者で間違いないね

店内から道路側…つまりお宿を見ると、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その38・トルファン・街歩き-3822
ぶどうがいっぱい~~~~~~

昨日の「葡萄溝」で入った、ズノンさんの奥さん家の食堂と似たような雰囲気だ。

店員さん(若い女性)が注文を取りに来た。

・家常豆腐(厚揚げと野菜のあんかけ炒め:10元)
・宮保鶏丁(鶏の辛味炒め:16元)
・米飯(2元)
・新疆ビール(4元×2本)

以上の4種類(合計36元)をご注文~~

昨日はろくな食事をしていなかったので、しっかりとたんぱく質と野菜を摂らねば

…ん店員さんの態度がぶっきらぼうだぞ。

カシュガルでは最高の接客態度だったのに、この店は「いかにも中国人民」的な無愛想さだ。
この格差は大きいな…

料理が運ばれて来た。

いっただっきまぁ~~~~っす

もぐもぐ。

…おっ、味は良いですな

良くないのは店員の態度だけだ。

お腹も満たされたので、お宿に戻ろう。

…そうそう、売店でジュースを買おう。

お隣の売店でコカ・コーラ4.5元)とポテトチップ4元)を買う。

…あ、コカ・コーラのほうがペプシコーラよりも5角(0.5元:約7円)安い

たかが5角」と思うなかれ。
5角あれば、美味しいナンが1個買えるのだ

お部屋に戻って、ベッドでまったり。

.....zzzzzZZZZZ

…あ、夕方だ。(笑)

昼寝してしまったらしく、目覚めたら夕方だった。
まぁ、4Km歩いてお腹いっぱい食べてビール飲んだら…寝るわな。

…ふぅ、洗濯でもするかな。

風呂場に行って、洗面台でTシャツを洗う。

ついでに風呂も入るか

その前に、お茶が飲みたい。

ポットのお湯に触るとかなりぬるかったので、フロントに行って熱いお湯をもらう。
これで安心

でもこれだと、今飲むと逆に熱過ぎるので、少しぬるくなるまで風呂に入っちゃおう

浴槽にお湯を張って、のんびりと浸かる。

今日もお腹の調子が良くないので、ぽんぽんを温めておくのだ

ウイグル人の店では衛生面が、漢民族の店では油分がお腹に良くないようだ。
油とビールと唐辛子の組み合わせが一番危険で、これにスイカが加われば一発だ
長期旅行では、こんな時用に和食も持って来ておいたほうが良い。
(一応、うどんの粉末スープ(ヒガシマル)は持って来てある)

ぽんぽんも温まったので、ベッドに転がってお茶を飲みながらTVを観る。

…おっ、今日はレバノンとイスラエルの衝突がメインニュースのようだ。
あと、ツール・ド・フランスもだね。

どのチャンネルでも、この2つが大きく取り上げられている。

ふと窓の外を見たら、木が揺れているので窓に近づいてみると…

風が吹いて来たねぇ……あっ、雨だっ

年に数日しか雨が降らないと言われているこのトルファンに、雨が降っているよっ!!

非常に珍しい。
逆の意味でラッキーだなや

少し地面が湿ってくれたほうが、明日は過ごしやすいって~モンだ

さて、そろそろ寝ますかいのぉ~。
明日もフリータイムなので、お気楽にグッスリと寝られるのぢゃ

…ぢゃ、おやすみんみ~~~~ん

つづき「その39」はこちらーっ!

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2019年7月 8日 (月)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その37:トルファン・灼熱の蘇公塔~

前回「その36:トルファン・葡萄溝の食堂でのんびり」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

…では、スタート

この日も写真が多いので、数回に分けてご紹介ぃ~

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2006年7月19日(水):ウルトラ快晴

吐魯番(トルファン:تۇرپان)

さて、お次はどこに行くのかなぁ~~

今日の観光ルートは以下のとおり。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3701
(2017年のグーグルマップより)
からまで移動だよぉぉぉぉ~~~~ん

…お宿(トルファン賓館)
…火焔山(かえんざん)
…吐峪溝(千仏洞)
…ピチャンの沙山公園(砂漠公園)
…艾丁湖(アイディン湖)
…高昌故城
…アスターナ古墳群
…ベゼクリク千仏洞
…交河故城
…カレーズ楽園
…葡萄溝
…蘇公塔

結果的には、と巡った。

この時は知らなかったけど、今はからへ向かうところ。

タクシーに乗り込み、出発しようとしたら…

エンジンが掛からないっ

昨日から不調だったからなぁ…

ズノンさんが色々いじって少し手こずるも、エンジンが掛かったので移動再開。

緑の山間部から、褐色の灼熱の大地へ下りる。
今回はそれほど離れていないようで、ほどなく市街地の外れにある観光スポットに到着した。

車を降りる。

…焼ける。まぢで焼ける。

日焼け」ではなく、焼き魚のように焼けてしまいそうな暑さだ 

すぐに目の前の管理棟(日陰)に行って、チケットを買う。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3702
すーーーこんたーーーーーーっ

蘇公塔(スーコンター)」と言うそうな。

モスクにあるミナレット(塔)の名前で、観光スポットになっているとのこと。
塔の高さは35mだって。
入場料は30元(約400円)。

では、覚悟して塔まで移動しよう。

まずは、管理棟から蘇公塔を見てみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3703
デカいねぇ~~~~

ただ、ご覧のように日陰が一切ナイ。
地面もコンクリートなので、フライパンの上を歩くようなものだ。
確実に卵は焼けるな、これ。

ただ今、17時半
でも、新疆時間では15時半で、実際には14時半くらいの太陽の位置だ。
1日で最高に暑い時間帯だで…

…これ、死んじゃうんぢゃナイの

左奥にいた漢民族の女子3人が、傘を差しながら何かを読んでいる。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3704
オラも日傘が欲しい…

幸いに、通路に屋根があったので、まずはそこを通って少しでも日陰から出ないように移動。
(僅かな距離だけど…)

そして、日陰から出ると…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3705
溶けるぅぅぅぅぅぅ~~~~っ

すぐ横に石像があったけど、パスして急いでモスクへ移動。
建物の階段まで行けば日陰があるぞ
(この写真は、戻る時に撮ったッス)

地面からの反射熱もスゴいので、なるべく緑に沿って歩く。
葉っぱさんのありがたさが、良~~~く判る

一応、建物の全体像も撮っておこう。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3706
雲も緑もナイ……

まさに灼熱の大地だ

やっと日陰にたどり着いたので、ひと呼吸して、振り返って今歩いて来た道を眺める。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3707
灼熱地獄……。

たったこれだけの距離なんだけど、死ぬ思いがしたッス。
火渡りの行」に近いモノがある…

せめてもの救いは、地面が黒いアスファルトではなかった事だ。

トルファンでは、黒い服を着ないほうが賢明ですな

さて、モスク内を見学しよう。

一応、順路っぽいモノがあるので、それに沿って歩く。

門を抜けると、ミナレットが目の前に見えた。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3708
ちみつーーーーーーーぅ

緻密な柄で装飾されているッス
日干しレンガの配置を駆使して、この柄を作っているのが判る。

そして、礼拝所の中に入ると…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3709
れんぞくーーーーーーぅ

同じ形の柱が奥まで続いている。
キレイだねぇ~~~

そして、中心部にたどり着くと…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3710
メッカはこの先ぃぃぃぃぃ~~~~~っ

奥にメッカのカアバ神殿の方向を示す窪み「ミフラーブ」がある。

世界中のモスクには必ずあるものだけど、世界でたった1ヶ所だけミフラーブが無いモスクがある。
それは……そう、カアバ神殿のある「マスジド・ハラーム」だ。

観光客はロープから先へは入れないので、ここで見学。

左右を見回すと…
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3711
意外と四角いぃぃぃぃ~~~~っ

一般的なモスクと違って、直線的なデザインで構成されている。
柱と天井が木製なのがユニークだ。

奥のほうに、地元の小学生らしき女子の団体がいた。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3712
校外活動~~~~~ぅ

日本で言う「社会科見学」的な授業なのか…な

カレーズ楽園の女子もそうだったのだけど、写真を撮られることを非常に嫌がる女子が多い。
特に顔がそうらしく、手で隠す娘も少なくない。
イスラム的な理由なのだろう…。
(まぁ、もう少し成長したら、地域によっては完全に男女隔離されるからねぇ…)
この近くに男子達もいるのだろうね、きっと。

階段を上って、屋外に出た。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3713
天井ポコポコぉぉぉぉ~~~~ぅ

さっきの柱が並んだ通路の部分だろうか。
明り取り用らしき穴も見えるね。

入口の門の上にあった展望台にも行ってみた。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3714
イイ眺めぇぇぇぇ~~~~~

日陰側になっているので、ここからならいくらでも眺めていられる

あまりの暑さに誰も歩いていないや。
動物すらも。
(鳥もいない

もう暑過ぎて記憶に残せないので、さっさとタクシーに戻ろう。

テコテコ歩いて車に戻る。

ズノンさんが「どうだった」と訊いて来たので「熱かった」(「暑い」ではナイ)とだけ答えた。
笑いながら「トルファンの道路は裸足で歩いちゃダメだよ」と教えてくれた。

うん。靴のゴム底だって溶けそうだ。

これで観光はおしまい。ホテルに戻ろう」とズノンさんが言うので、お宿に戻ることに。
そうだね、もう18時だしねぇ~。

お宿はすぐ近くだったようで、すぐに到着ぅ~
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3715
ただいまぁ~~~~~

このぶどう棚の道はホッとするね

建物の前で車を停める。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3716
帰って来たぜぃ

ここでズノンさんが「3日間分の清算をしよう」と言って来た。
そうだよね、いつ支払うのかと思っていたところッスよ

ズノンさんが提示して来た金額と聞くと…

…高過ぎやしないかぇ!?

思っていた料金の1.5倍はあるぞ。
初日に約束した「今日は800元ね」から距離や時間を計算すると…うん、高い。

話し合いの末、2700元(約36,500円)で折り合いをつけた。
これでも高いが、しつこいのでこの金額で決めた。

…あぁ、ついに出たな「ウイグル人の顔」が。

カシュガルの時もそうだったけど、最初はすごくニコニコして親切に何でも対応してくれる。
やっぱ、漢民族とは違うよなぁ~」と気を良くしていると、最後の最後で、最初に約束した金額よりも高く請求してくる。
その時の顔には微笑みはない。

漢民族は、最初から正規の金額に上乗せした金額をシレッと提示して騙すのだが、ウイグル人は最後に騙す

この違いを、トルファンでハッキリと確信した。
彼らにも苦しい経済&抑圧状況での生活があるので理解は出来るが、ウイグル人タイプの騙し方のほうが後味が悪い。
この観光客をリピーターにさせる」という概念が無いのだろう。

とにかく、2700元を払って車を降りた。

手痛い出費だなぁ…

この金額って、日本の物価と変わらないぢゃないか。
さすが中国有数の観光地、トルファン。
(帰国後に地図を見たら、移動距離にビックリした。この金額でも安かったのかもしれない…

手持ちの金がヤヴァくなってきた

この後の北京で生活出来るのかこれ…。

明日も観光に行く」と訊かれたけど、「もうお金が無いし、観たいものは全部見たから行かない」と答えておいた。
確かに、トルファンで観てみたかったモノは全て観たのだ。

ここで、ズノンさんとバイバイキン

さぁ、お部屋に戻ろう。

軽くモヤモヤした気分のまま、部屋に戻ってベッドに転がる。
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シルクロード一人旅「我的長征2006」その37・トルファン・灼熱の蘇公塔-3717
あ~~~ぁ、疲れた…

最後の最後で、気力が疲れた。
明日からどうやって生活しよう…

とりあえず、今夜の食料を何とかせねば。

ガイドブックには、お宿の目の前にカシュガルのお宿にもあった「John's Cafe(ジョーンズ・カフェ)」の分店があると書いてある。
でも、この手痛い出費を考えると、今夜は質素にしておきたい…

なので、近くの売店で食料を買うことにしよう。

お宿を出て、目の前のJohn's Cafeを確認し、その横にある売店に入る。

・カップラーメン
・スプライト(5元)
・ビール(10元)
・ポテトチップ

を買って(合計43元)、部屋に戻る。

シャワーを浴びて、Tシャツを洗濯して、ベッドでのんびり…

しばらくして、ドアをノックする音が…

誰だズノンさんではなかろうし。

ドアを開けると、若いボーイさんが立っていた。
手にはトレーに載ったスイカが…

そして一言、「差し上げます~

…「イイの??

えぇ、サービスです

ありがとぉぉぉぉ~~~~う

何と、大きめのスイカを6切れも差し入れてくれた。

これは嬉しい

早速、夕飯にすることに

カップラーメンとスイカと、昼にズノンさんの奥さん家の食堂でもらったブドウを食べる。

糖分と炭水化物しかないけど、まぁイイや
(…あれ昼飯と一緒だぞ…)

お腹も満たされたので、外はまだ明るいけど寝ることにしよう。
(明るくても、時間的にはしっかりと夜だけどね)

はぁ~、盛りだくさんの1日だった…

…ぢゃ、おやすみんみ~~~~ん

つづき「その38」はこちらーっ!

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