旅と鉄道(11旧型客車)

2017年6月 8日 (木)

旅日記 ~「一枚の写真から:旧型客車で軽井沢」1994~

今回はサックリと。

先日、オラのブログ(日記)にコメントが来た。

何と、1993年に乗った旧型客車「上野発長野経由新宿行き」臨時貸し切り列車(夢列車)のスタッフの方からだった
25年も前の出来事なのに…
(その日記はこちらをクリック

当時の写真を紛失してしまった」とのことだったので、これを機会にと、その日記の画像(写真)を全て再スキャンして大きいサイズの物にアップし直した。
その時に、同じ貸し切り列車シリーズの写真も出て来たので、全て一緒にスキャンした。

その中で、今では絶対に見ることの出来ない1枚が出て来た。

どん!
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車で軽井沢1994-9901
(恐らく1994年撮影)
重い列車が軽いざわーーーーーーっ

恐らく1994年に撮った「軽井沢(かるいざわ)」駅での1コマ。

まだ新幹線の「」の字も無い頃だ。
左側の線路辺りに、現在の北陸新幹線のホームがあると思う。

この時は、「宮原(みやはら)」駅発の軽井沢駅往復というダイヤだった。
(宮原駅は大宮駅の1つ先)

前回、「尾久(おく)」駅で機関車故障のため40分ほど立ち往生してしまったので、今回は上野~大宮間の乗り入れが出来なかったらしい。

比較的短距離だけど、碓氷峠も楽しめて満足した旅だった…

これも、時間がある時にちゃんと日記に書こう…

…あぁ、「横川(よこかわ)」駅のホームにいた「峠の釜めし」売りのおじさん達が懐かしい。

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2016年4月 7日 (木)

旅日記 ~「春のしぞ~かおでん旅2016」その5:大井川鐵道SL編(3・千頭駅)~

前回「その4:大井川鐵道SL編(2・車窓の風景)」からのつづきーっ!
「その1」はこちら

2016年3月13日、静岡県の大井川鐵道でSL列車に乗ったぞ
(全5回シリーズ)

SL列車「かわね路」号は、機関車不調のために「塩郷(しおごう)」駅に続いて「下泉(しもいずみ)」駅にも臨時停車してしまった。

機関士さんがいろいろ点検している。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1501
黒い煙がいっぱい出て来たぞ

ココでは1駅走った後の具合を見たのか、それほど停車しないで再び動き出した。
何とか大丈夫そうだ

昔から世界の鉄道業界では、「蒸気機関車は不具合箇所を見つけるまでは時間が掛かるが、修理はすぐに終わる。電気(ディーゼル)機関車は不具合箇所はすぐに見つかるが、修理(交換)に時間が掛かる」と言われている。
アナログの王様」蒸気機関車は、修理が早いし、多少の「ゴマカシ」(融通効かせ)も大丈夫なのだ

汽笛の後、ゆっくりと動き出す。

ホッとしたら、駅構内に停まっている子が気になりだした。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1502
…そう、この子よん

元西武鉄道の「E31」形と言う電気機関車で、先ほど「新金谷(しんかなや)」駅の車庫にも2両が停まっていた。
大井川鐵道には3両いるので、これでコンプリート

E31」形は、全部で4両しか製造されていない。
残りの1両は、西武秩父線の「横瀬(よこぜ)」駅構内で静態保存されている。

大井川鐵道では、西武から買い取ったはイイが、車内保安装置等を本線走行可能な状態に整備する資金がナイので、5年近く放置されたままだ。
でも、ちょこちょこ移動はしているみたいで、諸氏のブログ上にいろいろな駅で撮影されている姿が観られる。
本来は、後ろにいる「いぶき」ちゃんの後継機として走る予定なのだ。

駅名板と一緒に撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1503
下井草(しもいぐさ)」駅ではナイぞ

側面の西武の社章もそのままだ

列車はそこそこ快調に走る。
終点はもうそろそろ」のとのこと。

みんな降りる準備を始める。
お弁当箱や空き缶などの回収も始まった。

再び鉄橋をいくつか渡る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1504
カァ~ッチョエェ~~のぉ~~

何か、赤い鉄橋と白い川砂利と茶色い客車のコントラストがキレイだったので、急いで撮ってみた
色が鮮やかなので、まるで模型のジオラマのようにも見えるなぁ…

最後に長い鉄橋を渡って、終点「千頭(せんず)」駅に27分遅れで到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1505
…あぁ、もう着いちゃった。

30分ほど遅れたとはいえ、もう少し長く乗っていたかったなぁ…

列車が停車したので、全員ホームに降りる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1506
いやぁ~~、初めての大井川

ホントはこの先に続いている「井川線」も乗ってみたかったが、今回は時間の関係で断念。
その井川線の赤くてちっこい列車が、左奥に停まっているのが見える。

井川線は「千頭」~「井川(いかわ)」駅間の路線だが、現在は土砂災害のため、井川駅から3つ手前の「接岨峡温泉(せっそきょうおんせん)」駅止まりとなっている。

真ん中にはトーマス列車用の機関車が、カバーを掛けられた状態で停まっている。
この姿に、キッズもちょっとガッカリしている。

とりあえず、駅名板と列車を撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1507
味がありますのぉ~~

駅構内には、気になる車両達がたくさん停まっている。
どれから見て行こうか、迷っちゃう~ん

まずは目の前の大きいのを。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1508
ぽえぇぇぇぇーーーーーーっ

大井川鐵道では大形の「C56」形機関車だ
C56」の全国的な愛称は「ポニー」。
日本のSLの中では中形で、ローカル線で多く使われていた。

運転席に入って汽笛が鳴らせるようで、キッズが並んでいた。
不規則に大きな音で「ぽえーーーーーっ」と鳴るので、ビックリする

まずは、井川線の列車を観に行こう。
駅舎を経由して行かねばならないので、SL列車の先頭まで歩く。

駅舎はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1509
機関庫風なデザインになっているねぇ~

先頭に行くと、当たり前だがSLの前に人だかりが…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1510
みんな一生懸命撮影しているッス

ちょい不調だったので、整備している機関士さん達の動きを観ているようだ。

イチバン前では、何やら別の作業が…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1511
ナンバープレートを交換しているようだ。

よく見ると、全く同じモノに交換しているっぽい。
…なに故に

プレートの交換作業なんて滅多に見られるモノではナイので、コレは貴重かも…

さぁ、井川線だっ

発車時間まであまりナイっ

お隣の井川線ホームに行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1512
ちっこーーーーーーーーいっ

運転士さんが大きいのもあるが、車体はスゴくちっこい。
線路の幅は本線と同じ1067mm。(JR在来線と一緒)

この車体にこの線路幅は、かなり違和感がある…。
全国的に見ても、かなり特殊な組み合わせだ。
(貨車を本線から乗り入れさせるため、線路幅を後で合わせたんだって)

ココから先は絶景の中の急勾配を走って行くので、車両も専用のモノが使用されている。
元々はダム建設の資材運搬用として開業したので、森林鉄道のようなミニサイズで作られたのだろう。
(井川線の鉄道資産は、中部電力が保有しているそうだ)

先頭には「アプト式 25周年」のヘッドマークが掲げられている。

…そっか、もう25年も経っちゃったのかぁ。

ダム建設によって一部区間が水没してしまうため、別ルートの新線が建設された。
距離の関係上、超急勾配になってしまったため、一般の鉄車輪では滑って登れなくなった。
そこで、「アプト式」という、線路の中間に歯車用の凸凹線路を用いて、車軸の歯車との噛み合わせで上り下りするという方法が取られた。
(アプト式登山電車のおさしんは、こちらをクリック

ちなみに、日本のアプト式はココだけだ。
世界的には、スイスに多く存在している。

駅構内の奥を見ると、井川線用の機関車と貨車が停まっていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1513
ちっこいのぉ~~~~。

真ん中の、コンクリートの塊が2つ載っている貨車が気になる…
何かの重石それとも機関車に積む「死重」用のブロック

ホームに人があまりいないので、いろいろ撮ってみた。

まずは駅名板と車両をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1514
シヴいねぇ~~~~~

何とも言えないこの良さ

列車内もガラガラだったので、車内も撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1515
せまぁーーーーーーーーーい

さすが、車体のサイズがサイズだけに、これは仕方ナイな…
幅はバスと同じくらいかな

列車の最後部に行ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1516
機関車がいたーーーーーっ

この列車、ディーゼル機関車が後ろに連結されている。
ナゼかというと、山道を登る時は機関車が後ろにいたほうが安全だからだ。
万が一、機関車と客車が走行中に切り離されてしまったら、客車は下り坂を止まれずに暴走してしまう

なので、先頭の客車にも運転席を付けて、機関車を前後付け替えることなく運転が出来るようになっている。
欧州ではごくフツーの方式ッス。

客車の側面のロゴは、スイス風になっている。■✚■
スイスの「ブリエンツ・ロートホルン鉄道」と姉妹提携を結んでいるからかな

機関車のお顔はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1517
すまったーーーーーっ

すまた」というヘッドマークが付いている。
これは「寸又峡温泉(すまたきょうおんせん)」の「寸又」の意味。
…そこのおとーちゃん、別の意味ぢゃナイぞ。

列車の端っこまで来たら、更に奥に停まっていた車両が見えてきた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1518
はつかりーーーーーーーっ

青にクリーム帯の、特急「はつかり」色に塗られた客車だ。
スハフ43」形という、今では超~貴重な特急型車両だ
この2両も「日本ナショナルトラスト」の所有。

いろいろ写真を撮っていたら、電車がやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1519
とーーーーQぅーーーーっ

新金谷駅ですれ違った、元東急電鉄7200形だ。

…そう、帰りに乗る列車はコレになるのだ。

心の片隅でズームカーを期待していたんだけど、そうはいかなかったか…

この電車も、SLの遅れの影響を受けて、遅れて到着。
井川線の列車は、この電車に接続するダイヤで発車することになっている。

電車から降りた乗客が、走って井川線のホームにやって来た。
駅員さん達が「走らなくても大丈夫ですよ~」と声をかけまくる。
ほどなく、井川線の車両の席が結構埋まった。

…あぁ、乗りたいなぁ~。

そして、車掌さんがドアを閉め(手動のようだ)、発車準備が整い、汽笛を鳴らして動き出した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1520
バイバイキ~~~~ン

ゴトゴトと小刻みに揺れて、ゆっくりと山間に消えて行った…

…さて、都会に戻りますか。

振り返ってSL列車を見ると、ちょうど機関車を前後付け替えている最中だった。
なので、向こうのホームにテコテコ移動。

SLが向こうに行き、代わりに電気機関車「いぶき」ちゃんがこちらにやって来て、客車を手前ギリギリまで引っ張って来ている最中だった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1521
カァ~~~チョエェ~~~のぉ~~~ぅ

いやぁ~、SLぢゃなくてもイイよ
まるで昭和30~40年代のようぢゃ

さて、気が付いたら、そろそろ帰りの電車が発車する時間に。

まだ余裕があるけど、一応座席はキープしておかねば。
コレに乗る乗客が多そうな気配なので、少々焦る

まずは後ろのお顔をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1522
東急時代のまんまやね

車両的には、こちらが「正面」だ
この景色だと、こどもの国線っぽい

そして、先頭のお顔は…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1523
のっぺりぃ~~~~~っ

何とものっぺりした、「やっつけ先頭化改造」のようなカンジがする。
まぁ、ステンレス板というのは加工が難しいので、どんなステンレス車両でも地方私鉄に来ると、このようなのっぺり顔になる。
このお顔は東急8000系に似せているので、まだイケメンなほうだ(笑)

側面のドア横にはこんなステッカーが…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1524
そつぢゅーーーーーーーっ

卒寿」こと、90歳のお祝いぢゃ

日本の古くからある鉄道会社は、大体が110~90周年となっている。
大正時代で一斉に開業したからねぇ~。

車内を見たら、もう結構な乗客が乗っていたので、慌てて席を確保した。
ロングシート車両なので、位置はどこでも良い。

車内はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1525
そのまんまーーーーーっ

東急時代とほぼ同じ内装だ。
豊橋鉄道や静岡鉄道等の兄弟車両とも、ほぼ同じ。

…急に、池上線に乗っているような気分になった。(笑)

どうやら、みんなSL列車で来て、この電車で帰るようだ。
千頭には何も観光スポットがナイからねぇ~。

立ち客も大勢いる状態で、電車は発車した。
今まで乗って来た車両達とは、まるで違ったフンイキ。

まるで、日曜の午後のこどもの国線だ。
あちらも、遊園地帰りのキッズがたくさんいたよなぁ…

小さいお友達に混じって、大きいお友達も結構乗っているようだ。
途中駅で、もう1本のSL列車とすれ違う時などは、ぞろぞろと外に出て撮影していた(笑)

こちらのSL列車は、客車は全てトーマス列車用のオレンジ色(スハ43系)の5両編成だった。
ニス塗りの客車はつながっていないと思うので、「かわね路」に乗って良かった

帰りの電車内は、豊橋鉄道や上田電鉄等とほとんど変わらナイので、半分寝て過ごした。
途中で乗って来ることはあっても、降りる人は少ナイので、混雑度はずっと変わらず。

3両編成のほうがイイんでなくね

やがて列車は、新金谷駅に戻って来た。
ココで乗客がドッと降りる。

終点は1つ先なのだが、半分以上がココで降りた。
つまり、みんな「車で来ている」ということね
JR線で来た人は少ないようだ。
(子連れのファミリーが多いから、やっぱマイカーでしょうな)

車内がガラガラになったので、窓を開けて、行きに見たお座敷客車を撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1526
…まぁ、よく化けたモノだ

屋根や窓枠は西武線当時のままだけど、ドア等は他の客車に合わせて上手に改造されているね
台車は東急の旧型電車のモノに交換されたようだ。
オリジナルの台車は乗り心地が悪かったからねぇ~。

動き出して駅構内を出る間際に、反対側も撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1527
いたッス

この機関車達がSL列車にくっついて走り出すのはいつなのだろうか…

上のおさしんだと、近鉄特急が物置に見えるのは気のせいか。(笑)

電車が新金谷駅を発車して数分、終点の金谷駅に戻って来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1528
ただいまぁ~~~~~

いやぁ~、意外と楽しめる旅だった
想像していたよりは、だいぶ良かった
今度は井川線にも行ってみよう

さぁ、JR線に乗り換えよう。
左がJRのホームだ。

余談だが、上下線ホームの間にある待避線の線路配置がフシギな状態になっている…
どのように使うんだろう

乗り換え改札を通り、地下道に潜って、向こう側の下りホームへ上がる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1529
さぁ、今から豊橋へ移動よん

一緒に降りた乗客のほとんどは、上りの静岡方面のホームに移動していた。
東北から来た人もいたので、新幹線で帰るんだろうなぁ…
(まさか「青春18きっぷ」ってことは…)

列車が来るまで、ホーム上のモノをまったりと眺める。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1530
東京駅から212.9Kmかぁ…

…思えば遠くへ来たもんだ。(笑)

今回の旅って、確か三島駅集合だったよね
今からその倍の距離の地点に行くワケで。

この後通る浜名湖に着いた時点で、静岡県をカンペキに横断旅行したことになるべな
去年くらいから、だいぶ「しぞ~か」にも詳しくなったのぉ~

おととしは「愛知クエスト」してただなや
あと東海道で残っているのは、「岐阜」と「滋賀」ッス。
まだ「ひこにゃん」に会ってナ~~~イっ

そんなことを考えていたら、上り列車がトンネルからひょっこり顔を出してやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・千頭駅2016-1531
…なんか、新幹線の駅みたい。

しばらくして、オラが乗る下り列車もやって来た。
浜松(はままつ)」駅で乗り換え、16時前に「豊橋(とよはし)」駅に着きましたとさぁ~。
後はいつもどーり、お宿にチェックインして、夜に居酒屋へGo!で御座ゐますぅ~
やんぐなれでぃ~4人と楽しく飲んで、翌日の昼頃、新幹線で東京へ帰りましたわ~ん

今回も楽しい旅だった

やはり、旅には「美景」「美食」「美酒」「美女」が必要ですな
静岡と豊橋の美女の皆様、おでんと酒の席にお付き合いいただき、ありがとうございましたぁ~~

んぢゃ、またねぇ~~~~ん

(おしまーい!)

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2016年4月 4日 (月)

旅日記 ~「春のしぞ~かおでん旅2016」その4:大井川鐵道SL編(2・車窓の風景)~

前回「その3:大井川鐵道SL編(1・新金谷駅)」からのつづきーっ!

2016年3月13日、静岡県の大井川鐵道でSL列車に乗ったぞ
(全5回シリーズ)

さぁ、SL列車「かわね路」号が発車したぞ
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1401
わくわく

SL「C10」の長い汽笛の後、激しいショックと共にゆっくりと動き出した。
新金谷(しんかなや)」駅の周囲にいる大勢の見物客に見送られて進む。

終点は、大井川上流の町にある「千頭(せんず)」駅。
1時間10分の、の~んびり旅。

車内では、動き出す前から専任のガイド(車掌)さん、通称「SLおばさん」による解説が続いている。
観光列車なので、「静かな車内でSLを味わう」とはいかないようだ…
ハーモニカでの演奏や歌もある。

しばらくの間は、こんなカンジの景色の中を進む。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1402
フツーの近郊都市の住宅地だ。

近所の人も、線路際まで見に来ているようだ。
もちろん「撮り鉄」も多い。

ほどなく、車内販売がやって来た。
スタッフは、地元の主婦の方々も多い。

車販のお姉様から、客車旅の必須アイテムを購入。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1403
お星さまぁ~~~~~ん★ 

…静岡なのに札幌とは、コレいかに。(笑)

とにかく、麦汁様もご登場いただいたので、アイテムは全て揃った
(花粉症シーズンど真ん中なので、350ml缶1本にしておいた)

お茶畑を見ながら麦汁様をチビチビ飲む。

あぁ、シアワセ

戦前製の車両なので窓にテーブルがナイから、窓を開けると麦汁様を置く場所が無くなる。
う~~~~ん…」といろいろ周囲を見回すと、唯一何か置けそうな物体が。

よく見ると、それはオラが知っているその物体の中でイチバン古かった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1404
ざらはいーーーーーーーっ

おぉ何と古い灰皿なんだべかっ★ 

昭和中期の国鉄標準品とは違って、味わいがある。
車内アナウンスでは「灰皿あるけど禁煙よん」と言っていた。

結局、麦汁様はココには置けナイので、向かいの座席の隅っこに置く。
大きな衝撃が来ても、スベらないから安定している。

窓を開けてまったりしていると、景色が変わってきた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1405
おぉ、いがーーーーーーっ

コレが、この地方の主の「大井川」だ。
対岸が遠いねぇ~~~

川沿いに列車が走っていると「ドイツのライン川沿い」っぽく感じるけど、川幅が違うので景色が雄大だ
あちらは川幅が狭い所を、時速140~200Kmくらいで爆走する。

列車はゆっくりと「神尾(かみお)」駅を通過。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1406
カッチョエェ~~~のぉ~~~~

大井川鐵道はビンボー会社ゆえ、設備が全体的に古いので、SL列車が良く似合う

この駅には、列車の反対側(山側)にタヌキの置物がたくさん並んでいるので有名だとか。
SLおばさん」も解説してくれているが、オラだけ逆の川側を撮りまくり(笑)

駅の先にトンネルが見えた。

汽笛が一発鳴り、列車はトンネルに入った。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1407
イイっ

白熱電球ではなく白い蛍光灯なのが残念だが、なかなかどーしての雰囲気

短いトンネルなので、すぐに抜ける。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1408
ナイス車窓

進むごとに景色がワイルドになっていく。
線路はしばらく川沿いに北上して伸びている。

後ろを振り返ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1409
おぉ、いぇい

電気機関車の客車列車も、えぇ~~のぉ~~

しばらく進むと、オラ的に「超~絶景」な場所に出会った。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1410
大ぉーー井、お茶ゃーーーーーーーーっ

コレ以上「静岡県」な景色が他にあろうか

茶畑SLって、すぅ~~~~んごく似合うのね
オラ的に、今日一のお気に入り写真になった

昔の天浜線(国鉄二俣線)もこんなカンジだったのだろう…

ほどなく、列車は唯一の停車駅「家山(いえやま)」に停車した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1411
う~~~~ん、ローカル

ココで思った以上の乗客が下車。
全線乗り通ししないんだねぇ…

料金が高いので、「ちょっとだけSL体験」のファミリーにはちょうどイイのだろう。

少しの停車の後、再び発車。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1412
だんだんローカルな景色になってきたぞ

川幅も少し狭くなってきたような…

そして列車は、大井川鐵道最大の見せ場にやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1413
ぽぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~っ

長い汽笛と共に、ゆっくりと鉄橋を渡る。
ココからは大井川の対岸を走るのだ。

対岸には大勢のギャラリー
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1414
スゲーーーー数っ

今日はお天気がイイからねぇ~

しかも、右側の三角屋根の建物をアップで見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1415
マッパーーーーーーーーーっ

何と露天風呂からも大勢がこちらを眺めている。
男湯(左)だけでなく、女湯(右)からも (*/θ\*) イヤ~ン

マッパで手を振る連中を見て、車内から爆笑が起きる。

ココは「川根温泉 ふれあいの泉」と言う、温泉施設と道の駅なのだ。
オラも昔に入ったことがある。

露天風呂からの鉄橋の眺めもサイコーだが、お宝はしっかり隠しておくよーに(笑)

最寄り駅は「川根温泉笹間渡(かわねおんせんささまど)」駅だよん
列車でココまで来て、湯に浸かって帰る日帰り旅もオススメ

線路が対岸に渡ったということは、車窓の景色が山になったということだ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1416
葉っぱだらけぇ~~~~~~ぃ

雄大な景色は向こう側へ…
…ま、今まで山ばっかり見て来た向こう側の乗客達には嬉しいけどね。

そして、列車は長いトンネルに入るとのこと。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1417
迫りくるトンネル…

汽笛と共に突入っ

ほどなく、車内に灰色のモワモワが…
みんな急いで窓を閉める。

機関車の煙が容赦なくトンネルに充満する。

…コレがウワサの「SLトンネル地獄」か。

昔は峠越えなどで長大トンネルに入ると、窒息する機関士や乗客も多かったそうな。
巨大な「D51」形の3重連等でトンネル入られてみぃ
一酸化炭素中毒にならないほうがおかしいって…

なので、峠の難所は早々に電化されていった次第。

窓を閉めるも、客車が古いせいか、連結面の幌のスキマ辺りから大量に煙が入り込んで来た
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1418
地獄ぢゃーーーーーーっ

少年戦隊が果敢に戦いに行くも、アッサリ玉砕。
車内で笑いが起きる。
(上の写真が戦っている最中)

コレって、体じゅうが石炭臭くならないだべか
この後、「やんぐなれでぃ」達と飲み会なんだけどなぁ…

トンネルを抜けた。

一斉に窓を開けて、車内に充満した煙を外に逃がす。
トンネルが増えて来たので、コレを何度か繰り返す。

そして「地名(じな)」駅を通過。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1419
ずーーーーーーーーーむっ

…あぁ、乗りたかったズームカーの各駅停車が停まっている。
帰りがコレだったら、今日はカンペキな旅になったのになぁ…。

列車はのんびり走り、SLおばさんの「まもなく、川の上に長~い吊り橋が見えて来ますよぉ~」のアナウンスが。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1420
…ほ、細い。

この何とも不安定そうな吊り橋は「久野脇橋」と言うそうで、全長約200mもあるんだって

この橋が見えて来たと同時に、列車は通過駅なのに「臨時停車します」のアナウンスと共に停車してしまった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1421
スタッフがぞろぞろホームに降りだした。

ココは「塩郷(しおごう)」駅という、ごく小さな駅だ。

何でも「蒸気機関車が不調なので点検する」とのこと。
機関士さんがSLの屋根に上っている。

…コレはチョットした故障とかではナイかも。

シュッシュッ」とテンポ良く上がっていた白い蒸気もゆっくりになり、ついに止まってしまった。
周囲が急に静かになる。

…本格的にヤヴァいのでゎ?

車内でも「あららららっ」状態。
SLおばさんが場を和ませるためにハーモニカを吹くも、ホーム上ではバタバタしている。

やがて「客車のバッテリーを保護するため、照明を消させていただきます」のアナウンスと共に暗くなってしまった。
昔の客車は、自転車のように走りながら発電する小さな発電機と、貧弱なバッテリーしか装備されていないのだ。

…20分は停まっているだろうか。

後ろの「いぶき」ちゃん(電気機関車)で押してしまえばイイのに…」と誰もが思っていたかもしれない。
やがて、白い蒸気が「シュッシュッ」と、勢いは弱いが上がりだした。

そして「点検が終わりましたので動きます」のアナウンス。
汽笛と共にゆっくり動き出した。

ホームで撮影しようとしていた人達に見送られて、駅を通過。
この人達は、SLが長く見られて&撮影出来て、ある意味ラッキーだったもしれない…

そして目の前にある吊り橋の下をくぐる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1422
おねいさぁーーーーーーーん

線路のすぐ上で、おねぃさんが撮影していた。
こんな場所で、動き出すまで30分くらい待っていたんだろうねぇ~

列車は走るも、SLは何となく元気がナイ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1423
黒い煙が出て来たぞ…

黒い煙」というのは「石炭が燃えたカスも出ている」ということ。
コレが大量に出るのは、あまり良くない現象だ。

昔は、この黒い煙の中に入っている火の粉が、沿線のわらぶき屋根や畑のわらに付いて火事になることも多かったそうな。
あと、走行中に窓から客室内に石炭の粒が入って来るので、目をやられた人も多い。
(ウチの父親もやられたそうだ)

そして再びアナウンスが…
次の下泉駅にも臨時停車して、再度点検します

…あれれん

列車はゆっくりと「下泉(しもいずみ)」駅に停車した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1424
再び機関士さん達が、いろいろ見て回っている。

白い煙と黒い煙が、代わる代わる出ている。

駅の入口で撮影していた人達も「あれれ」というカンジで、心配そうにこちらを見つめている。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・車窓の風景2016-1425
遅れて来た列車が、さらに止まってしまったんだから、そりゃぁ~心配だわな…。

う~~~ん、この先一体どうなってしまうのだろうか

我々の運命や、いかにっ

つづき「その5:大井川鐵道SL編(3)」はこちらーっ!

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2016年3月31日 (木)

旅日記 ~「春のしぞ~かおでん旅2016」その3:大井川鐵道SL編(1・新金谷駅)~

前回「その2:静岡おでんフェア編」からのつづきーっ!

2016年3月13日、静岡でSL列車に乗ったぞ
(全5回シリーズ)

昨日は富士宮(ふじのみや)で名物のB級グルメの焼きそばを食べ、静岡駅前の「しぞ~かおでんフェア」で日本各地のおでんを食べ、近くのおでん屋さんでもしぞ~かおでんを味わった。

…さすがに、もうおでんはイイや。

この3ヶ月間で何年分のおでん食べたんだ(笑)
でも、新たな発見も多かったので、全国のおでんに興味が湧いて来た

さて、今日はどこに行こう…

現在、朝の9時半
一応、夜に豊橋で飲み会があるので、16時頃までに豊橋入りすればモウマンタイ(無問題)。

当初の予定では、大井川鐵道に行って、普通列車(電車)で往復してくるというプラン。
でも、花粉が飛びまくっているこの季節に山の中に行くというのは「自爆行為」ではナイのかぇ…

それとも、おとなしく天浜線で浜名湖をまったりと眺めていようか…
いっそ名古屋まで行って、名鉄に乗って遊んでいるか…

悩むなぁ…

まぁ、とりあえずお宿を出よう。
チェックアウト時間は10時なのでね

お宿を出て目の前の「藤枝(ふじえだ)」駅に行く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1301
今日はイイ天気だねぇ~~

ちなみに、お宿はこんな近くにある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1302
メッチャ駅前

東横イン」、ナゼか静岡駅周辺には無く、結構離れた藤枝駅前にしか建っていない。
フシギ過ぎる…

とりあえず、名古屋方面のホームに立つ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1303
静岡の近郊都市なので、ガラガラだ。

ほどなく列車がやって来た。
乗り込むと、かなり混んでいる。

…そっか、18きっぱーの季節だ

青春18きっぷ」のシーズンなので、鉄ちゃんがやたらと乗っているのだ。
先頭の運転席後ろにビッシリ張り付いている。(笑)

中間車には、大きな荷物を持って移動中の人も多い。
老若男女、結構一般人の18きっぱーも多いのだ。

一応、大井川鐵道も考えつつ、天浜線に乗るつもりで移動開始。
まずは、3駅先の「金谷(かなや)」駅に着いた時点で考えよう。

ほどなく、列車は金谷駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1304
大井川鐵道は、この駅から出ているのだ。(写真右奥のホーム)

車内から大井川鐵道のホームを見ると…

おぉぉぉぉぉぉーーーーーっ!!

気になる車両が停まっていたので、天浜線に傾いていた心を急遽立て直し、急いで降りることにした。
他の降車客も、普段のこの駅にしては結構多い。
みんなSL目当てなのかな…

乗り換え専用改札に行き、大井川鐵道のフリー切符を買う。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1305
昭和な切符ぅ~~~~~

本線の「金谷」~「千頭(せんず)」間が乗り放題なのだ
…と言っても、列車本数はビックリするくらい少ないケド。

地方私鉄ゆえ、お値段は3440円と結構高い。
…まぁ、「観光料金」ということで納得しよう。

目の前のホームに行くと、気になる列車が停まっていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1306
ずーーーーーーーーむっ

ズームカー」こと、元南海電車の21001系

この関西の名車、ウワサにはず~~っと聞いていたのだが、乗るのは初めてッス
急にテンションが上がる

早速、イイ席を確保。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1307
いやぁ~~~~~ん、昭和ぁ

まったり眺めていると、後からぞろぞろ乗り込んで来た。
みんな乗り換え専用改札ぢゃなくて外の改札を経由して来たから、一歩遅かったのだ。

アッブネーーーーーっ

悠々と座っていると、車内アナウンスが。

この列車は新金谷(しんかなや)行きです

何ですとーーーーーーーーっ

何とっ次の駅が終点なのだっ
たった1駅しか走らナイ。

…ガックリ。

この列車で、本線の終点「千頭」駅まで行けるとワクワクしていたのに…

…待てよ。

次が終点」ということは「この列車はSL列車に連絡している」ということだ。
SL列車は新金谷駅から発車する。
この金谷駅では機関車の前後の付け替えが不可能なので、来れナイのだ。

当初計画していたのは、この1本後の千頭行き普通列車(電車)で単純に一往復するだけだった。

…そっか、この1本前の電車に乗ると、SL列車が観られるんだ。

…ってなワケで、1駅だけのズーム体験(笑)

発車してゆっくりと左にカーブしていると、すぐに新金谷駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1308
きゅーーーきゃーーーーくっ

目の前に旧型客車がどどーーーん!と停まっている

カッチョエェ~~~のぉ~~~~

この列車、急行「かわね路」と言う。
新金谷~千頭間をのんびり走る、観光列車だ。

ホームに降りて何枚か撮影していると…

本日のSL列車、まだお席がございま~す」とアナウンスが。

…乗っちゃおっか

予定外のラッキーハプニングにテンション急上昇(高電圧注意
キッズで混雑するホームをそそくさと歩き、駅舎へと向かう。

駅舎の窓口で「SLの指定券くださいーっ」と言ったら、「向かいの建物で売っているので、そっちに行って~」と言われた。

急いで駅舎を出る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1309
レトロな駅舎ぢゃのぉ~~~。

この時点では、こんな写真を撮っている余裕など無かったが。(笑)
(コレは指定券GET後にゆっくり撮ったモノ)

そして、向かいの建物とは…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1310
プラーーーーーーーーーザ

プラザ・ロコ」という建物だ。

目の前のドアを開けると、そこが指定券売り場だった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1311
並んでるぅぅぅぅぅぅーーーーーっ

指定券(ココでは「急行券」と言うそうな)を買うために並んでいる人が多い。
しかも、発車時間まであまりナイ。

…少し焦る。

でも、職員さん達は慣れたモノなのか、サクサクと列が動き、アッサリと指定券がGET出来た
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1312
いぃぃぃぃ~~~~やっほぉぉぉ~~~~う

この切符、記念にひらがなで名前を入れてくれるそうで。
なので、名前を言ったら、印刷されて出て来た。

急行(指定)料金は800円
コレが、キッズに超人気の「トーマス列車」になると1000円になるそうな。
今日はトーマスは走らナイそうで。
普通のSL列車が2往復走る。

さぁ、発車まであまり時間がナイっ

とりあえず、この駅で撮れる写真を撮りまくろうっ

急行券売り場から駅を見ると、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1313
落ち着いて見ると、キッズだらけだ

やっぱ、SL列車は大人気だねぇ~~
しかも、ココのSL列車は「レトロ風」とかぢゃナイ「本物」だから、初めて乗る子にはサイコーだ

駅の周囲では、ファミリーと大きいお友達もたくさん撮影している。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1314
この人達は乗らナイのかな

さぁ、ホームに戻ろう。

駅舎を通り、ホームの入口に立つ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1315
コレに乗るッス

イキオイよく蒸気が「シュッシュッ」と上がっている。

近寄ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1316
しーーーーてんっ

C10」という形式の小形の機関車で、製造台数が少ないレアなSLとのこと。
今日はイベントもやっているらしく、「SLフェスタ2016」というヘッドマークが付いている。
(それで大きいお友達も多いのか…

ホームの反対側に、今乗って来たズームカーが留置線に移動して停まっていたので、しっかりと撮影。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1317
この撮影には、ズームは使用しておりません。

関西の車両って、全体的に丸みを帯びていて優雅なんだよねぇ~
関東だと、昔の京急や京成の車両くらいかなぁ…。

もう1両も。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1318
イイっす

車体の銘板などは、南海時代のままっぽい。
あぁ、ちゃんとゆっくり乗ってみたかった…

そして、ズームカーの後ろ(奥)には…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1319
おざしきーーーーーっ

お座敷客車達が停まっていた。
茶色い3両がお座敷車両で、オレンジ色のはトーマス列車用に塗り替えられた一般座席車だ。

このお座敷車両、「客車」と言っているが元々は西武線の赤い電車501系)だったのだ
電車を客車に改造するという、大昔のような手法が取られた。
なので、西武線沿線の民から見れば、コレが西武線車両だったのいうのが一発で判る
お子ちゃまの頃、よく乗ったなぁ…

ホームを見ると、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1320
とても「平成28年」とは思えない光景。

昭和もすでに30年前になろうとしているのに、昭和20~30年代のまま止まっているようだ

とりあえず、時間の許す限り列車の後ろまで行ってみよう
列車は、「蒸気機関車客車7両電気機関車」の編成だ。

真ん中の地点ではこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1321
ぽんぽこぉぉぉ~~~~っ

大井川沿いにはタヌキが多いようだ。
…京都の大堰川(おおいがわ:桂川)にもタヌキがいっぱいいたなぁ~。

ちなみに、オラの乗る「4号車」がこの車両「オハ35 22」だ

さらに後ろに行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1322
おはにん」だぁ~~~~~

おはにん」こと「オハニ36」という荷物室と客室の合造車だ。
白い窓(トイレ)から向こうが荷物室。
JR東日本でも1両だけ残存していて、オラの大好きな車両

後ろの電気機関車も超~~気になるぅ
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1323
おぉ、いぇい

コレもオラの超~大好きなタイプだ
茶色い」「箱型車体」「デッキ付き」の好ましいスタイル。
国鉄の「EF15」を短くしたようなカンジぃ~

元は「大阪窯業セメント いぶき500形」と名乗っていた。
そのため、車体側面に「いぶき501」と書かれている。

その後、大井川鐵道にやって来て「ED500形」となった。
一時、中部国際空港建設のために、三重県の三岐(さんぎ)鉄道に貸し出されていた。

ナゼにSL列車に電気機関車が付いているのかというと、先頭の「C10」という機関車はサイズが小さいので牽引力が低いのだ。
そのため、坂道を7両もの客車を牽いて登れナイので、「後押し役」として「いぶき」ちゃんの登場となった次第。
客車5両くらいなら、単独でも走れるようだ。

いぶき」ちゃんと「おはにん」の連結面をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1324
…たまんねッス

蒸気機関車とはまた違った味わいがあるッス

…もしかして、この組み合わせが観れるのは、もう日本でココだけしか残っていないんぢゃなくね

いやぁ~、貴重な1枚だなや

子供の頃、中央線の中野駅に停まっていた貨物列車(EF13)の、このデッキに登ろうとして父親に怒られたっけなぁ~。(笑)
お子様には「滑り台の階段」にしか見えなかったのよ
…懐かしや

さっきから、いぶきちゃんの奥の機関庫が気になってしょーがナイ

アップで撮ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1325
おひさーーーーーーーっ

まぁ~、懐かしい車両が並んでますこと

左の近鉄特急もなかなかの存在感だけど、奥のクリーム色の機関車達が気になるのよ

このクリーム色の機関車達、元は西武鉄道の「E31」形という貨物・保線用機関車だったのだ。
埼玉県の秩父の山奥や、深夜の東京都心でも見ることが出来た、「縁の下の力持ち」的な存在。
全4両のうち3両がココにやって来た。
残り1両は秩父の「横瀬(よこぜ)」駅の車庫にいて、昨年末に見て来たので、半年で全車両コンプリートしたことになる(笑)
お姿は、西武時代のまんまだね

さて、発車時間が迫ったので、車内に入ろう。
駅員さんや車掌さん達も「車内に入ってくださーい」と呼びかけている。

手近な「おはにん」に乗り込む。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1326
ニスってるぅ~~~~~~ぅ

ニス塗りの美しい室内が大人気
天井の照明も、オリジナルの白熱灯

この「おはにん」は大井川鐵道の所有ではなく、「日本ナショナルトラスト」という団体の持ち物だ。
有志の募金や寄付でメンテしているので、動態保存に興味ある方は公式サイトを見てね~

4号車に移動しながら、他の車両も見てみよう。

車端部にある洗面台は、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1327
レトロだねぇ~~~~~

JR東日本が所有している旧型客車は、だいぶ前に水回りがリニューアルされてしまっているので、このような雰囲気は残っていない。
この洗面台はほぼ原形と思われるので、貴重だよぉ~~~

そして、別の車両の客室をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1328
きんだーーーーーーい

こちらは、国鉄時代に「近代化改装」されている車両なので、昭和30~40年代の急行型電車(165系等)と同じ色調に揃えられている。
天井の照明は、丸い蛍光灯に改良されている。
形式で言うと「スハ43系」だ。

さらに進むと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1329
もどったーーーーーーっ

またもやニス塗りの車両があった
ココは原型車両が多くて、ス・テ・キ
こちらの形式は「オハ35系」だよん。

移動中に、連結面から何やらモワモワと…

外に出てその場所を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1330
すちぃーーーーーーーむ

あぁ、懐かしやっ

コレは「蒸気暖房」のスチームで、蒸気機関車で沸かした蒸気が送られて来ているのだ。
昔の客車列車は、電気ヒーターなど無かったのだ。

SLから電気機関車に世代交代されて来た頃から、旧型客車にも電気ヒーターが追設された次第。
電気ヒーターを付けた車両は、現番号に「2000」を足されてお名前が変わった。
(例:オハ35 123 → オハ35 2123)

しゅ~~~~~ぅ」という音を聴きながら、4号車へと向かう。
さぁ、4号車はどんな内装かな
わくわく

実は、さっき4号車の横を歩いていたのだが、「発車までに撮影しなきゃ」と焦っていたので、ロクに見ていなかったのだ。
形式番号から大よそは想像できるのだが、さっきまでそんな余裕は無かった…

4号車に入り、指定された席に着く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1331
Yes! Yes!! Yeーーーーーーsっ

ニス塗りだぁ~~~~~~~~ん

ラッキーーーーーっ

しかも、このボックス席にはオラ1人だけみたい。
後ろの車両はガラガラだったし、今日は余裕があるようだね。

コレはイイ旅になりそうだ

この車両のお名前は「オハ35 22」。
よく見ると、「オハ35 2022」と書かれていたのを書き直した跡がある。
コレは、電気ヒーターを取り外したので「2000」も取って、元々の生まれた時のお名前に戻したのだろう。

発車時間が目前となり、車掌さんが車両のドアを閉めて回る。

…そう、旧型客車は「手動ドア」なのだ。
しかもカギはナイ。

なので、走行中でも開けることが出来るから、イタズラして転落事故を起こすなよーっ

ソレと同時に、最初に乗ろうと思っていた1本後の普通列車になる電車が、千頭方面からやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1332
とーーーーーーーQーーーーーーぅ

アッブネーーーーーっ

よりによってこの車両だったか…。

そう、この車両は元東急電鉄の「7200形」と言うロングシートの車両で、東横・目蒲・池上・大井町の各線で活躍していたモノ。
現在は日本各地のローカル私鉄に譲渡され、あちこちで見ることが出来る。

学生時代に池上線で毎週のように乗り、最近よく行く豊橋鉄道に大量にいる上に、1月に乗った静岡鉄道にソックリさんの兄弟車両が走っているので、正直言って「乗り飽きた」。
片道1700円も払ってこの車両に乗りたくナイ(笑)
(ダイヤ上、帰りは結局この車両に乗ることになるのだが…

さぁ、いよいよ発車だ

汽笛が「ぼぉぉぉぉぉぉおおおおおお~~~~~っ」とこだまする。
そして、一拍間を置いて…

「ガチャ!ガチャ!ガチャン!!」

と、大きな前後の揺れとともに、ゆっくり動き出した。
車内では「おぉぉぉぉーーっ」とみんな笑いながら驚いている。

…んでは、予定外の楽しい旅に行って来るねぇ~~~ん
(画像をクリックすると拡大するよん)
静岡・大井川鐵道のSL・新金谷駅2016-1333
たぬきん、バイバイキ~~~~~~ン

さぁ、観光客丸出しで楽しむわよぉぉぉぉぉ~~~~ん

つづき「その4:大井川鐵道SL編(2)」はこちらーっ!

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2015年8月24日 (月)

旅日記 ~「酔い子のみちのく列車旅。ELレトロ栃木・福島号 2015」その4~

前回「ELレトロ栃木・福島号2015その3」からのつづきーっ!

2015年6月6日に横浜から郡山まで走った、超~激レアな臨時列車「ELレトロ栃木・福島号」に乗ったぢょん
(いよいよラスト)

12時16分、列車は「白河(しらかわ)」駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9401
ココで30分間、まったり撮影タイム

そろそろ発車時間が近づいて来た。

…そうだ記念に写真を撮ってもらおう
近くにいた駅員さんにお願いする。

みんな笑ってぇ~~!
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9402
…イイ記念になったぞ♪

12時45分、列車はふたたび発車した。

終点の「郡山(こおりやま)」駅着は13時24分
…あと40分弱しか乗っていられナイのかぁ~。

列車は快調にみちのく路を走る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9403
えぇ~~~のぉ~~~~

すっかり酔い子になった「特攻野郎」改め「発酵野郎」達、そろそろ下車の準備だよーーっ

列車が速度を落とし始めた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9404
景色が都市部になったぞ。

そして新幹線の高架橋が近づいて来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9405
みちのくの電車だ

E721系」という、車内の設備がナイスな比較的新しい電車だ。
アニキ分の「701系」とは比べものにならナイ

新幹線が頭上を通り過ぎると、駅構内の留置線が…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9406
みちのく祭りぢゃーーーーーーーーぃ

東北ならではの車両たちでいっぱいだ

奥にいる帯の車両が「701系」電車で、東北本線の仙台福島地区を走っている。
手前の色のが「キハE130系」ディーゼルカーで、水郡(すいぐん)(水戸~郡山)を走っている。
この車両も比較的新しい。

ホームが近づいて来ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9407
きんたろり~~~~~~ん

EH500」形機関車(金太郎)が昼寝していた。

反対側の車窓を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9408
タッキーーーーーーーーっ

青い石油タンク貨車「タキ43000」と「タキ1000」がズラリと停まっていた。
郡山にはオイルターミナル(貯油所)があるのだ。

そしてついに、列車は終点「郡山」駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9409
乗ったぜ256Km、6時間~~~~~~~っ

13時24分、定刻に到着。
いやぁ~~~~~、乗った、撮った、酔った(笑)

ホームではこのような歓迎のお出迎えが…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9410
最近は、駅でのパフォーマンスが凝ってるのぉ~~~

さて、コレで客車旅は終わってしまったのだが、駅を出る前にいろいろおさしんを撮っておこう
みちのくの車両達なんて滅多に見れないしぃ~

まずは、コレから。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9411
赤いEF81青タッキー

関東~中国・四国地方を走る機関車は、ほとんどが青系なのだ。
逆に、北海道・東北・北陸・九州を走る機関車は、赤系

コレは、国鉄時代に「直流電気機関車はと青」「交流電気機関車は赤」「交直流電気機関車はローズピンク」と決められていたため。
多少の例外もあったが、JRになってからは走行線区に関わらず、だいぶカラフルになった。

赤い機関車青い客車や貨車の編成は、遠くから見るとカッチョエェ~のだ

余談だが、架線を支えている柱の構造が珍しいね。
ヤード内に柱がナイので、貨車などの入れ換え作業がしやすい

アングルを変えて撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9412
郡山ならではの三並び

水郡線の車両は、編成によって色が違っている。
(2両固定編成は水色黄色、1両(両運転台車両)は黄色

ホームの反対側を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9413
そうそう、コレ、コレ

JR最初期に作られた「719系」という電車だ。
海道などで見かける「211系」の、みちのく版。

写真を撮っていたら、列車接近のアナウンスが。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9414
きんたろり~~~~~~ん

別の金太郎が、コンテナ貨物列車を引っ張って、東京方面へ通過して行った。

トイレに行こうと、別のホームに行ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9415
あかべぇ~~~~~~

磐越西線(ばんえつさいせん)を走っている「あかべぇ」だ。
主に「郡山」~「会津若松(あいづわかまつ)」~「喜多方(きたかた)」間を走っている。
車体の帯はで、会津漆器(うるし)をイメージしたそうな。

あかべぇ」は、会津の民芸品「赤べこ」をゆるかわいくしたキャラで、人気がある。
つぶらなお目々がカワユイのぉ~
(あかべぇのヒミツはこちらをクリック

あかべぇの横にもフシギな列車が停まっていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9416
ジャパァーーーーーーーーーン

ジパング」と言う名の、盛岡にいる団体用列車だ。
2014年に登場した新人君だ。

…と言っても、車体は全て中古車の改造だが。

このホームから、改めてヤードのほうを撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9417
広いねぇ~~~~~

さて、ココで仲間が見当たらなくなった。
別のホームに散らばっているのだろう…。

とりあえず、さっきまでいたホームに戻ってみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9418
もう客車が移動しちょるぅーーーーーっ

本線上のホームにいると邪魔なので、すぐにヤードに移動したらしい。
絶好の撮影ポイントと化したので、みんな激写している。
やはり、仲間はココにいた。

機関車が離れていったので、おシリを撮影。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9419
をぅもう次の列車がホームに入っていたのねーーーーっ

この車両は「キハ110系」というディーゼルカー。
JR東日本の標準型気動車だ。

仲間たちはもう少し撮影するようだったので、オラも別のホームへ行って撮ってみることに。
階段を渡って、別のホームに行って、バッグからカメラを取り出した瞬間…

手にはカメラが無かった。

そして1秒後、

カシャーーーーーーーーーーン

という音と共に、ホーム上に滑って寝ているカメラのお姿が。

おーーまいがーーーーーっ

すぐに拾い上げて介抱するも、レンズの伸縮部分が骨折したらしく、動かなくなっていた。
…つまり、ご臨終。

電源は入るので脳死ではナイが、体はもう動かナイ。
この時点で、撮影はオールオーバー

かなり酔い子のオラ、開き直ってふてくされることにした。(笑)
仲間の所に戻ってブー垂れまくる。

何度も復活を試すも、完全に動かナイ…。
仲間達はニヤニヤ笑っている…
(少し前に、ボブが奥多摩帰りにケータイを電車に忘れてうろたえた事件があったので

…やっちまったなぁ~。

…ってなワケで、ココからは今回のメンバーが撮ったおさしんをご覧いただこう。

お帰りはシンカンセン様なので、まずは改札を出る。
2時間ほど郡山にいられるように、指定券を取っておいてもらった。

とりあえず、駅前の様子を見に外に出る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9420
(メンバーが撮影)
…まぶすぅいぃぃぃぃ

早朝に起きて、朝から飲んだくれていた身としては、この日差しと気温はキビシイ…
観光地に行く気力もなく、駅ビルの中で過ごすことに。

フードコートでラーメンを食べる。

だが、食べてすぐに寝てしまったようだ…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9421
(メンバーが撮影)
…寝顔がぶちゃいく過ぎる。

もう一人も寝てしまったので、新幹線の時間までココにいることになった。
唯一、1人だけ駅前をうろついていたとか…。

15時半、時間になったので、ツアー料金に含まれていた「お買い物券」(1000円分)を使って、おみやげのラーメンを買う。

そして、そのまま新幹線のホームに上がると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-4-9422
(メンバーが撮影)
はやぁーーーーーーーーーーーーいっ

ちょうど目の前を、「はや」が最高速度の320Kmでやって来た。

…速いなんてモンぢゃぁ~ねぇぜ。

のぞみ」(285Km)とは明らかに違う。

はやぁーーいっ」と叫んでいる間に、列車は一瞬で目の前から去って行った…。

もうグッタリしている発酵野郎、ほどなく来た東京行きの「やまびこ」に乗り込み、座席に座った。
そして爆睡…

気が付きゃぁ~、もう大宮近辺ぢゃん

そのまま東京駅まで乗り通し、17時半、ココで解散となった。
おとなしく真っ直ぐ帰宅し、再び爆睡しましたとさぁ~。

…あぁ、疲れたけどハゲしく楽しい列車旅だった

また乗ってみたいねぇ~~~。
チケット取ってくれてありがとねぇ~~~~

(このおハナシは、コレでおしまーい!)

…と思ったら、来週もまた神奈川で鉄道イベントがあるんだって

つづき「プレイバック横須賀ストーリー。2015 その1」はこちらーっ!

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2015年8月20日 (木)

旅日記 ~「酔い子のみちのく列車旅。ELレトロ栃木・福島号 2015」その3~

前回「ELレトロ栃木・福島号2015その2」からのつづきーっ!

2015年6月6日横浜から郡山まで走った、超~激レアな臨時列車「ELレトロ栃木・福島号」に乗ったぢょん
(全4回シリーズ)

12時16分、列車は「白河(しらかわ)」駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9301
発車は12時45分だってぇ~

30分あるので、みんなぞろぞろ降りて撮影タ~~イム

…ってなワケで、今回はこの列車のお姿を、細部にわたっていろいろとご紹介
(かなり鉄分濃ゆいで

まずは、古老と駅名板のコラボで1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9302
駅名板以外は昭和のままだね

ホームの屋根と柱が古くて良い

古老「スハフ32」の前には駅員さんが立っていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9303
ハッピ~~~~~~~ィ

この列車のためか、駅員さんみんなが法被(はっぴ)を着ている
背中の(JR)が、なんかカワユイ

古老と機関車の前に行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9304
ココにも白いダンディ氏がっ

ほぼ間違いなく、白河駅長さんであろう。

…なんか、駅員さんたちのほのぼのした表情が「みちのくの人」というカンジがして微笑ましい 
横浜駅長は、表情がキリッとした「都会の人」というカンジがいていた。

…んでは、先頭に行って機関車のお顔をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9305
どどーーーーーーーーーん

横浜駅では撮れなかったアングルだねぇ~。
さすがに、ホームに撮り鉄の姿は少ないので、のんびり撮影出来る

この機関車「EF81 97」号機は、最近まで寝台特急北斗星」の牽引機だった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9306
この銀色の流れ星が、その証拠だ

一般のEF81には、流れ星マークは付いていない。

側面の銘板を見てみる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9307
ヒタァーーーーチ

日立」の名の通り、1973年(昭和48年)に「日立製作所(HITACHI)」で造られた。

車端部の車体標記も撮っておいた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9308
…お、重い。

換算10.0」というのは「換算10.0両」と読み、「約100t」という意味。(換算1両=10t)
実際の重量は「100.8t」ある。
電車が約30~40tなので、機関車は重いということがご理解頂けよう…。

2」というのは「2位(にい)」と読み、車両の向き(車端)を数字で記したもの。
機関車のように前後に同じ顔がある車体だと、あちこち走っているうちにどちら向きだか判らなくなる。
メンテナンスなどに不都合が出るので、すべての鉄道車両に「向き」が決められている。

一般的には、お顔(車端)に向かって見た時、左側が「1位」で、右側が「2位」。
前後左右で「1位」~「4位」まで決まっている。

両端にお顔がある場合は、主要な機器がある方が1・2位となる。
(こちらのお顔側を「1エンド」とも呼ぶ。反対側のお顔は「2エンド」)

隣の「21-12 秋田総合車セ」は、「平成21年12月に秋田総合車両センターで検査を受けた」という意味。
自動車で言う「車検」だ。

この機関車の所属は東京都の田端(たばた)なので、わざわざ秋田県まで行って検査を受けたことになる。
…まぁ、普段から上野青森間を走っていたので、秋田に行くことはそれほど大変な事ではナ~イ

さらに横に書いてある「P」「Ps」は、「自動列車停止装置(ATS)」の種類のこと。
ATS-P型」(首都圏等で一般的に使用)と「ATS-Ps型」(仙台・新潟周辺で使用)の2種類が搭載されている。

次に、機関車と古老の連結面をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9309
国鉄だねぇ~~~~~~

古老の連結面(妻板)の優美な折れ曲がり具合が、「お召列車」を彷彿させる
他の旧型客車は平面なので、まるで雰囲気が違うのだ。

機関車の側面窓の下に見える、黒地に白文字の「」というのは、「田端運転所の所属」という意味。
東京の「田端(たばた)」駅と「尾久(おく)」駅の間にある。

では、古老のお姿を見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9310
シヴいねぇ~~~~~

戦前製の「スハフ32」形は、小窓が並んでいるのが特徴。
戦後に製造された客車からは、窓幅が1mの大型になった。

ドア上の屋根もすぼまっている。
コレも戦後からは真四角の食パン型車体になった。

ドア裾の横に書いてある「タカ」は、「高崎車両センターの所属」という意味。
JR東日本の旧型客車(全7両)は、群馬県の高崎がホームグラウンドなのだ。

車内を見てみよう。

客室の、デッキとの仕切り上部を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9311
レトロだねぇ~~~~

車内放送用のスピーカーが木枠だよ
…ってか、壁や天井も木なのだが。

車両の名前は「スハフ32 2357」。
覚えておいてね、試験に出るよ(笑)

ちなみに、旧客の2000番台は「電気暖房(ヒーター)が付いているよ」という意味。
なので、電気暖房が取り付けられる前は「スハフ32 357」というお名前だった。
その時は蒸気暖房(スチームヒーター)のみだったのだ。

仕切り板の、左側座席上部と見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9312
いい日旅立ちぃぃぃぃ~~~~~っ

国鉄時代の結構古い路線図だ

拡大してみると、東京にはまだ武蔵野総武快速京葉埼京線などは存在していない。
逆に、下河原線(府中の東京競馬場前駅)らしき線も見える。
東北地方も、今は廃線や第3セクターの私鉄になってしまった路線が多く記されているようだ。
当然、東北・上越新幹線もまだナイ。

右側座席の上には、確かこの古老の解説(生い立ち)が貼ってあったと思う。
昔も読んだので、スルーしてしまった…

次に中間の車両達をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9313
窓が大きいっしょ。

2~6号車の車両は、「43系」と呼ばれるグループ。
戦後製造の標準型で、急行列車でたくさん使用された。
全体的に角ばっているのが特徴。

車端部を見てみる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9314
おはぁ~~~~~~~♪

この車両は「オハ47」形と言い、客室とトイレ・洗面台の設備のみのタイプ。
元々は「スハ43」と名乗っていたのだが、軽量化のために台車を軽いモノに履き替えて「オハ47」と名を変えた。
(車体は全く変化なし)

オハ」や「スハ」などの「」「」は、車両の重さを表している。
軽い方から「」「」「」「」「」「」「」と変化していく。
(コレも試験に出るよ~)

「コ:小型」「ホ:ボギー車」「ナ:中型」「オ:大型」…というような語源らしい。(正解は不明)
「ス:すごい!」「マ:まぢっすか!!」「カ:勘弁してくれ~」と覚えると、覚えやすい
(まぢめに言うと、「ス:スーパー」「マ:マキシマム」「カ:濶大(かつだい)」が正解であろう…

明治~大正時代は、まだ小型の木造で軽かったので「コハ」「ホハ」などがあった。
戦前は大型化したので重くなり過ぎて「マハ」「カシ」などが存在。
戦後になり、軽量化技術が進歩したので、現在は「ナハ」「オハ」「スハ」辺りが標準となっている。
荷物車や寝台車の電源(発電)などは重いので、「マニ」「カニ」などが存在している。

オハ」の「」は「3等座席車(イロハのハ)」の意味。
荷物車は「」(マニ等)で、郵便車は「」(オユ等)となる。

車端に車掌室が付くと、「」が追加される。(スハフ等)
」は、恐らく「ブレーキ」の意味。
車掌室内には、車掌さんがブレーキを掛けられる大きなハンドルが付いている。
(後で写真が出て来るよん)

これらの客車も、秋田で検査&更新工事を受けたんだね…。

ドアも見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9315
だるまさんが開いたぁーーーっ

旧型客車のドアは、窓ガラスの形状が数種類あって、修繕の時に結構場当たり的に取り替えられている。
なので、1つの車両に3種類のドアが付いていたりすることもよくあった。

手前の車両のドアは、横長のガラスが2枚、上下に嵌められている。
このタイプは通称「ダルマ」と呼ばれている。
一般的には縦長のガラスが1枚嵌っているだけなので、ダルマさんは数が少ないほうだ。

さて、今回の乗車でヒジョーに気になったモノがコレ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9316
光ってるぅぅぅぅぅ~~~~っ

ドアが開いている時に光る「車側(しゃそく)表示灯」だ。
電車では当たり前についているこの設備、ロック無しの完全手動ドアの旧型客車には必要のナイものだった。
だが、安全上ドアロック機構が追加されたので、この表示灯も追設されたのだ。

しかも、最新式のLEDというのが、時代のギャップあり過ぎ。
旧型客車はエンジンの発電機がナイので、バッテリー保護のためにも省電力のLED化は仕方ナイ。
(車輪が回転している時に小さな発電機を回している

編成の中間部分に行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9317
はふはふぅ~~~~~~~

車掌室が向かい合ってつながっている。

この2両の車両は「スハフ42」形と言う。
戦前の車両は車掌室が客室と車端のドア(デッキ)の間にあったので、最後尾のデッキの貫通路から線路に転落する人が多かったそうな。
このスハフ42のような、車端に車掌室があるタイプになってからは、最後尾のデッキと車掌室の間にあるドアに鍵を掛けられるようになったため、転落事故も減ったとのこと。

車掌室下にあった列車種別板(サボ)も撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9318
…特製品だね。

昔は「急行」「列車名指定席自由席」の2種類のプレートが、交互に挿し込まれていた。
(国鉄時代はプレートごとに挿す位置も決まっていた)
ちなみに、「サボ」とは「サイドボード(側に付ける板)」の意味。

この車両は「換算 積3.5 空3.0」なので、おおよそ「空車時30t、満員時35t」というのが判るね

さてさて、最後尾の車両にたどり着いたぞ
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9319
おはにぃ~~~~ん

オハニ36」形と言う、座席と荷物室の合造車だ。
客室・荷物室・車掌室の順に並んでいる。
(荷物・郵便室がある車両には、「」の記号は通常付かナイ。車掌室があるのが当たり前だったからだ)

生まれた当時は「オハニ63」という名前だったのだが、戦後のいろいろな日米(進駐軍)間の大人の事情により、「63」から(台車を履き替えて)「36」へと改名した。
旧型客車の「60」番台(「オハ61」等)は、大正の木造客車を鋼体化改造した、ローカル線普通列車用の簡素で窮屈な設備のグループ。

このおはにん、「63」なのに客室設備は急行用の「43系」と同じ豪華バージョンで造られた。
なので、内装は「スハ43(オハ47)」と全く同じ。

…ココが進駐軍の司令部を上手く騙した成果なのだ
(話すと1冊の本になるくらい長いので割愛

では、おはにんの車内に入ってみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9320
シヴいぢゃろ

おはにんも古老と同じくニス塗りの内装なのだ。
中間にいるオハ47やスハフ42も、元はコレと同じニス塗りだった。

改修前は、唯一の白熱電球の照明が付いている車両だったので、人気がハンパ無かった
今は他車と同じく電球色LEDの照明に替えられている。

そうそう、旧型客車の網棚はホントに「」なので、ご覧のように荷物を載せると「だらりん」と垂れ下がる。
網は丈夫な木綿製だそうな。

古老とおはにんの座席は、似ているが背もたれ部分の厚みが違う。(古老のみ薄い)
なので、長時間座っていると背中の疲れ具合に差が出て来る。

おはにんの本名は「オハニ36 11」。
2000番台ではナイので、電気ヒーターは付いていない。
(改修後はさすがに付いていると思うが…

1991年の初春に乗った時は寒かった…
(蒸気暖房を供給できる機関車が、もういなかったので)

さぁ、「おはにん」といえば「荷物室

荷物室を覗いてみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9321
ギャランドゥ

大きな荷物が置けるように、中はがらんどうになっている。
床も壁も天井も全てだ。
天井は鉄骨の骨組みが剥き出しになっていて、各扉の内側には保護柵が付いている。
照明は、荷がぶつかって電球が割れないように、鉄の棒2本のガードが付いている。

奥は車掌室

車掌室前から客室側に向いて撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9322
室内の色が、灰緑ベージュと変化しているのが判る。

荷物室の灰緑色は、国鉄の乗務員(業務用)室では一般的な色だ。
昭和中~後期の通勤電車(103系113系など)の客室にも採用されていた。

荷物室の扉はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9323
お荷物用なので、間口は広い。

一般的に荷物車や郵便車用の扉は完全に手動で、ロック機構などは付いていない。
窓ガラスは、枠ごと下へストンと落として開けることが出来る。

最後に車掌室をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9324
シンプルっしょ。

ドアロック機構が付いたので、乗務員扉の脇に機器箱が追加されているようだ。
ちなみに、おはにんの乗務員扉は横にスライドして開閉する。(引き戸)
客室ドアの開き戸タイプとは違う。(電車と逆だね
荷物車郵便車は、ほとんどが引き戸だ。

車掌室の右側はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9325
はんどるぅ~~~~~

ブレーキ用の大きなハンドルがあるっしょ。
これをグルグル回すとブレーキが掛かる。
走行中の緊急時や、客車だけ車庫に留置する時に使用する。

おはにんの後ろ姿をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9326
ぽっくんぶぁい

赤丸ほっぺと屋根のアンテナが無ければ、超現役当時のお姿になれるのに…

…こうやって見ると「おぼっちゃまくん」だなや。(笑)

ホームで写真を撮っていたら、駅の外から賑やかな音が聞こえて来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9327
駅前でお祭りやってるぅぅぅぅ~~~~~♪

グーゼンなのか、お祭りのイベントに一役買っているようだ。(…多分
フェンスの向こうからこちらを撮影している人もチラホラ。

戦隊モノのショーもやっていたようで、仲間の「SOMA」氏が声を掛けたらホームに向かってポーズを取ってくれた
(写真はこちらをクリック

停車中に対向列車が2本来たので、そのお姿も撮っておいた。

まずは1枚目。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9328
みちのくの通勤・通学用列車の「701系」だ。

青森県から福島県までいる、東北の一大グループ
車内設備については賛否両論あるが、普通列車の高速化に寄与したのは間違いナイ。
それまでは、こちらの客車が普通列車で走っていたのだから…

そしてお次は…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-3-9329
きんたろーーーーーーーーーーぉ

金太郎」こと「EH500形」機関車だ。
かなりの力持ちなので、側面に金太郎のイラストが描かれている。

函館東京まで直通で貨物列車を引っ張れるように設計・製造された。
だが、現在は九州にもいたりする。

さぁ、コレで車両の解説はおしまい。

もう少し時間があるので、引き続き写真を撮りまくるわよぉ~~~~~~~ん

つづき「ELレトロ栃木・福島号2015その4」はこちらーっ!

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2015年8月17日 (月)

旅日記 ~「酔い子のみちのく列車旅。ELレトロ栃木・福島号 2015」その2~

前回「ELレトロ栃木・福島号2015その1」からのつづきーっ!

2015年6月6日横浜から郡山まで走った、超~激レアな臨時列車「ELレトロ栃木・福島号」に乗ったぢょん
(全4回シリーズ)

8時20分、列車は「新宿(しんじゅく)」駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9201
ココからも乗客が乗り込む。 

横浜から新宿まで70分も掛かった。
通常のの時間だが、誰も文句は言わない。
むしろ長く乗っていられる方がイイ

停車時間はわずか2分

乗客とお弁当が急いで車内へと吸い込まれていく…。

車内が満席となった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9202
昔の急行列車みたいでイイねぇ~~~~

新宿駅に旧型客車が来た証拠を撮っておいた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9203
コレで完璧だなや

木の窓枠山手線総武線
…コレで中央線もいたらカンペキだったのだが。

8時22分、さぁ、発車時間だっ
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9204
今日も「PARTY」タイムの始まりだぜぇ~~~~い

この先の停車駅は、「大宮(おおみや)」「宇都宮(うつのみや)」「白河(しらかわ)」「郡山(こおりやま)」のみ。
大宮では先ほどの新鶴見信号所と同様、駅手前の貨物線上(大宮操車場)にしばらく停車する。

停車駅だけ見たら、昔の特急列車並み
(多分、貨物列車のダイヤを利用しているのだろう…)

満員の客を乗せて、列車は動き出した。
旅の気分が盛り上がるぅぅぅぅぅ~~~~~

ココでも証拠写真を1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9205
旧型客車の窓から見る、2015年の新宿歌舞伎町

24年前も撮ったが、後ろのビルの様子はかなり変わっている。

ほどなく、この路線の最強の主がやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9206
さいきょーーーーーーっ

まだ埼京線車両を撮っていなかったよね
コレでカンペキ

そして、この区間では名脇役もいる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9207
すまいるぅぅぅぅぅぅ~~~~~~

西武新宿線
スマイルトレイン」こと30000系がやって来た。

高田馬場(たかだのばば)」駅で西武線とバイバイキンし、「目白(めじろ)」駅を通過して再び西武線がやって来ると、「池袋(いけぶくろ)」駅だ

池袋駅は、ゆっくりめに通過する。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9208
そこそこ撮り鉄のみなさんがいるね…。

一般の人も、まぢまぢとこちらを眺めている。

ココからは、東京の「下町」エリアに入って行く。
なので、この列車も景色との違和感が無くなる。
みちのく」の香りがだんだん漂い始める。

山手線で言うと、「池袋」駅と「神田」駅より北側が、東北の香りが漂う。
上京した人が住むエリアって、結構「出身地の沿線」が多い。
東北出身なら東北本線(上野(池袋)~赤羽)、房総なら総武本線(東京(秋葉原)~新小岩)、山梨なら中央本線(新宿~高尾)など。

さて、ココで車内アナウンスが。

今から荷物室でお弁当の販売を開始しまーす

みんないそいそと最後尾の荷物室へ移動しだした。
(最後尾車両は「オハニ36」と言い、車両の半分が荷物室になっている)
なので、通路に人がビッシリ

ちょうど田端のトンネルに入ったので、撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9209
イイカンジぃ~~~~

電球色のぼんやり光った車内を撮りたかったのだけど、今ドキのカメラの性能が良いのか、LED照明は光量が多いせいなのか、白色になっちゃったねぇ…

なので、上の写真をセピア色のレトロ調に加工してみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
9210
…どうよ

往時の夜行急行列車のフンイキ出てるっしょ

田端のトンネルを抜け、山手線とバイバイキンした後は、東北本線(高崎・宇都宮線)がやって来る。
ココからはこの客車のホームグラウンド
やはり旧型客車は東北本線が良く似合う
(上野駅を通って欲しかった…

赤羽(あかばね)」駅を注目を浴びながら通過し、東京都とバイバイキン。
(画像をクリックすると拡大するよん)
9211
都内最後のイベントとして、京浜東北線と併走だ

そしてすぐに、荒川の鉄橋を渡る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9212
カッチョエェ~~~のぉ~~~~~

埼玉県に入り、大宮までカッ飛ばす。
(といっても、旧型客車の最高速度は95Kmに制限されているが

ココで、車内で一悶着が…
何と、お弁当の購入は「1人1個のみ」とのこと。
事前にアナウンスしていなかったので、数人分まとめて買いに来て並んでいた人達から大ブーイング
結果的には余りが出たくらいなので足りていたようだが、販売の仕方をもっと検討したほうが良いね。

客車急行アルプス」イベントの時は、乗客全員にお弁当が配られた。(当時の日記はこちら
団体列車の場合は、この方法がイチバン良い。
(この列車も「旅行会社の団体貸し切り列車」扱いなのだから…

しばらくして、仲間もお弁当をGETして来た。
席に着いた頃には、もう大宮に近づいていた。

オラは酔い子なので、静かに麦汁飲んでましたわん

ほどなく、列車は「大宮(おおみや)」駅の手前にある、貨物列車用の「大宮操車場(おおみやそうしゃじょう)」に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9213
またコンテナ列車の隣だよぉぉぉぉぉx~~~~~ん

…よく見たら、さっき新鶴見で横にいた列車ぢゃないかっ
オレンジ色コンテナや「絶対開けるな」コンテナもいるから間違いナイっ 

ココでも19分停車するとのこと。(8:53着の9:12発)

しばらく落ち着いた状態になるので、お弁当タイムということになった。
オラはひたすら麦汁タイム

仲間が買ったお弁当は、こんな表紙。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9214
この列車用にデザインされている。

まぁ、表紙を取れば一般販売されているフツーのお弁当なのだが。

表紙の機関車と客車は、この列車と同じモノ。
ただ、機関車の色が違うのと、客車の編成と両数も少し違っている。

お弁当の中身はこんなカンジ。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9215
…結構イイんでないのぉ~

レトロ列車のせいか、シヴい大人向けのお弁当だね

みんなでお弁当をモグモグ。

少ししたら、隣のコンテナ貨物列車が動き出した。
我々の列車は、この貨物列車の続行運転のようだ…

貨物列車がいなくなったら、目の前にが見えた。
ちょうどココは「さいたま新都心(さいたましんとしん)」駅の真横に位置するのだ。
…ってか、「広大な大宮操車場の跡地に新都心と駅が造られた」と言うほうが正確。

やがてこの列車の発車時間となった。
ゆっくり動き出す。

そしてすぐに大宮駅構内を通過。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9216
東武野田線が見えるよぉ~~~~~ん

今や貴重な「8000系」電車だ
昔の東武はほとんどがこの車両だった。
利用客からの評判もイマイチで、学生の時はうんざりして乗っていたのだが、ココまで淘汰されるとチト寂しい…
…まぁ、この車両で「東武アーバンパークライン」と名乗られても……ね。

列車はココから東北本線(宇都宮線)をひたすら走る。
高崎線ともバイバイキン

関東平野のど真ん中を延々と走るので、景色についてはそれほど関心がナイ。(変化がナイ)
飲んで食べて話しての「ご歓談タイム」だ

20分ほど走ると、また東武線が近づいて来た。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9217
とーーーきゅーーーーーーーっ

東武線なのに東急の電車がっ

横浜市内から地下鉄半蔵門線を経由して、ココ「久喜(くき)」駅までやって来たのだ。
ルートは違えど、この列車と同じような場所を走っていたワケだ

ココで緊急事態発生ーーーーーっ

麦汁様がもうナぁーーーーーーーーイっ

大変だっ

ちょうどお弁当と一緒に車内販売も開始されていたので、仲間の「ヒロ」ちゃんに頼んで買って来てもらった。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9218
コレで安心

酔い旅が続けられる

(…ってか、2度目の「ドバーーン」があって、またもや麦汁まみれになった犠牲者が出たんだけど…

そして10時33分、列車は「宇都宮(うつのみや)」駅に到着した。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9219
いやぁ~~~乗ったね

でもまだ半分残ってるよぉ~~~~ん
郡山コース」を選んで正解

ココで「宇都宮コース」の乗客(列車の半分)は列車を降りる。
自由観光中に市内で餃子を食べて、新幹線で戻るプランだ。

宇都宮駅では10分間停車する。
なので、少しばかりの撮影タ~~イム
ボブ」ちんには麦汁様を駅の売店で買い足してもらいに…

まずはオシリにいる「オハニ36」から
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9220
おはにぃ~~~~~~~ん

オラは愛情をこめて「おはにん」と呼んでいる。

他の乗客も記念撮影をしているので、ココではサクッと撮るだけに。
折角の宇都宮駅、別の列車も撮ろう。

ホームの反対側には…
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9221
おひさしブリッ

トーキョーから転勤して来た「205系」電車だ。
帯の色を湘南に変えて、北関東でのんびり走っている。

さらに留置線には…
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9222
ニッコーーーーーーーーーーっ

日光線用の205系電車だ。
帯の色は世界の観光地「日光(Nikko)」らしく、茶色系のシックな色合いになっている。

お顔の白い色合いからして、元京葉線用の車両だね。
ピンクの帯を巻いてネズミの国への観光客を乗せていたのが、今では東照宮等への観光客を乗せている。

…あぁ、もう発車時間になっちゃった。

車内に戻り、席に着く。
列車が発車した。

窓から駅構内を眺めていると…
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9223
えんぢんがいっぱぁーーーーーいっ

ディーゼルカーディーゼル機関車がいっぱいだ
ココからは烏山(からすやま)と言う、非電化のローカル線が伸びている。
(正式には、2つ先の「宝積寺(ほうしゃくじ)」駅から)

ディーゼルカー「キハ40形」は、国鉄時代の塗色に戻されている。
朱色1色のが通称「タラコ色」と呼ばれていて、オリジナルの色(「首都圏色」とも言う)だ。
クリームのツートンは昔の国鉄標準色で、キハ40形には今まで塗られたことが無かった。
でも、結構似合っているね

走り出してすぐに、仲間が「先頭車両に移動しません」と言って来た。
宇都宮ツアー組が降りた後は乗客が半分になったので、席の移動が自由になった。
なので、最前部にいる「お宝車両」へ移動することに

お宝車両」とはコレだ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9224
スハァ~~~~~~~~フ

スハフ32 2357」と言う、日本の現役客車では最古級の老兵だ。
お誕生日は昭和13年(1938年)12月。
76歳のスーパーおじいちゃんだ

まずは偵察隊2名が出発。
ほどなく「我、座席ヲ確保セリ。」との報告が

みんなも同じことを考えているらしく、移動組が多い。
なので、荷物をまとめて、そそくさと移動開始っ
2号車から7号車へ大移動~~~。
無事に1ボックス席を確保出来た。

席について落ち着く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9225
イイでしょぉ~~~~~~~ぉ♪

先ほどの車両「オハ47」よりも格段にシックだ。
壁と座席は全て木にニス塗りのまま。
昭和20年代くらいまでは、ほとんどがこのような内装だった。

照明器具が直されているので、かなり原型のイメージに近くなっている
(白い蛍光灯がむき出しの時代の写真はこちらをクリック

このスハフ32の特徴は「」にある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9226
細い窓がズラリんちょ

600mmの小窓が並んでいるのだ。
他の車両は1000mmの大窓が、ボックス席に対して1枚ずつ並んでいる。

人生で初めて(意識して)乗った旧型客車が、まさにこの車両(スハフ32 2357)なので、「お久しぶり~」という気持ちが強い。
(子供の頃にも五能線の「オハ61」に乗せられた記憶があるが、一部分(1シーン)しか覚えていない…

1991年の初乗車以来、数回乗った事があるのだが、この10年くらいはずっと外から眺めているだけだった…。
(「スハフ32」での初回の旅日記はこちらをクリック

さて、宴の会場が無事に「居酒屋オハ47」から「割烹スハフ32」に移動出来たので、ふたたび酔い子達で乾杯をする。
やっぱ老舗の店内はイイねぇ~~~

少しして、移動組も座って落ち着いたので、走行中の先頭の機関車を撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9227
…ち、近い。

迫力満点ぢゃのぉ~~~~~~~~ぅ♪

運転席のガラスに写った、旧型客車のシルエットが良い

下も撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9228
カァ~~~ッチョエェ~~~~~~

扉がナイ旧型車両ならではのアングルだっ
機関車がまだキレイなので、連結器も黒く光っている

老舗割烹「スハフ32」は、窓からの景色も素晴らしい。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9229
緑がいっぱぁ~~~~~~い

今までいた、都会のチェーン店の居酒屋「オハ47」とはエラい違いだ(笑)

宇都宮駅を発車して1時間チョット、列車は「黒磯(くろいそ)」駅を通過した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9230
さぁ、ついに突入よん

ココ黒磯駅を境に、南と北で架線の電気の種類が違うのだ。
黒磯以南が直流1500V、以北が交流20000Vだ。

なので、東京から来た電車(直流電車)はこの駅止まり。
ココからはみちのくの電車(交流電車)のエリアとなる。
鉄的にはココが「関東と東北の境目」なのだ

この列車は客車なので電気の種類は関係ナイが、機関車は関係ある。
赤いEF81型」機関車は、直流も交流も走れるように造られている。(「交直流型」と言う)

なので、黒磯駅通過中に運転席にある切り替えスイッチを「よっこらせぇ~の」と切り替えるだけで済む。
EF81」は、日本中を走れる万能機なのだ
(さすがに北海道の冬は耐えられナイので行かナイが

国鉄時代に造られた交直流電車が黒磯駅を通過する時は、切り替えスイッチを操作している間は車両に電気が供給されナイので、照明が消えたモノだ。
車内がぼんやりと暗くなっていき、30秒くらい真っ暗になった後、いきなり復活するという「イベント」があった。
特にが面白かった

JRになってからは、スイッチ操作中(最近は自動切り替え)でもバッテリーから電気が供給されるので、照明が消えなくなった。
なので、電気の境目(セクション)を通過していることすら気づかなくなってしまった…。
(常磐線の取手藤代駅間、北陸線の敦賀南今庄駅間などにも境目がある)

黒磯の儀式」も無事に終え、列車は停まらずに走り続ける。
横を走る東北新幹線の高架橋が段々降りて来た。

新幹線来ないかなぁ~」と思っていたら…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9231
翼を与えるぅぅぅぅぅ~~~~~

つばさ」が超っ速で追い抜いて行ったぜぇ~~~~ぃ

ゆっくり散歩しているおじいちゃんの横を、孫が全速力で走り抜けて行ったカンジぃ~。

だんだんが濃くなって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9232
もう人家はあまり見えナイね…

関東平野を抜けたので、近くに山々が迫って来ている。
やっぱこういう景色がイイやねぇ~

車内もまったりとした雰囲気だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9233
味があるよねぇ~~~♪

現在の車両は確かに快適だけれど、「旅情」というのが無くなった。
速い」「窓が開かない」「壁などが金属(アルミ化粧板)やプラスチック」というのが大きな理由だろう。

採算が合うのであれば、各路線にこのような「ゆっくり旅がしたい人用の急行列車」を残して欲しいものだ。
毎日一往復だけでもイイから…
外観を客車風に仕上げた電車」でも構わない。

黒磯駅通過から28分後、列車は次の停車駅「白河(しらかわ)」に近づいた。
ここでは29分間停車するとのこと。

列車は速度を落とし、ホームに停車した。(12:16着)
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-2-9234
東京から旧客に乗ってみちのくの駅に来るなんて、超~感動ぉ~~~~ぅ

列車内のみんながぞろぞろホームに降りる。
ず~~っと座っているのも疲れるよねぇ~

さぁ、写真を撮りまくるわよぉ~~~~~~~ん

つづき「ELレトロ栃木・福島号2015その3」はこちらーっ!

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2015年8月13日 (木)

旅日記 ~「酔い子のみちのく列車旅。ELレトロ栃木・福島号 2015」その1~

前回「横浜Y156記念列車2015その3」からのつづきーっ!

今回も激レアな列車旅をご紹介
(全4回シリーズ)

2015年6月6日に神奈川県から福島県まで走った、超~激レアな臨時列車「ELレトロ栃木・福島号」に乗ったぢょん
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9101
昭和30年代にタイムスリップよぉぉぉぉぉ~~~~ん

2015年の東京に、突如現れた昭和レトロな客車列車
今回は何と6時間も乗れるのだぁ~~っ

でゎ、スタート

5月だったか、「特攻野郎Bチーム」のメンバーからメールが来た。

横浜から発車する旧型客車に乗りますか?」と。

しかも、乗車区間が「横浜宇都宮(うつのみや)→郡山(こおりやま)」だそうな。

もちろん、乗らないワケがナイ
見事な「まりりんホイホイ」にまたもや引っ掛かってしまった…

下車駅が「宇都宮」か「郡山」かを選択出来るとのことなので、迷うことなく福島県の「郡山」でお願いした。
郡山のほうが料金が高くなるが、こんなチャンスはもう2度と来ないかもしれないっ

乗車日は6月6日
何と「横浜Y156記念列車」の翌週ぢゃナイか。
横浜のイベント、今年は何か鉄道がスゴいぞ…

諭吉先生を何人も用意してスタンバイ
あとは当日が来るだけだ

6月5日、仕事が終わった後、職場からまっすぐ横浜に向かった。
大雨の中、横浜駅前のスーパー「ダイエー」で夕飯と明日のおつまみと麦汁を大量に買い込む。
傘を持つ手がプルプル震えるが、すぐ近くのお宿までガマンの子。

そのままお宿にチェックイン。
明日は朝が早いので、どこにも出掛けずに夕飯を食べてすぐに寝た。

そして翌朝…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9102
6時半前にチェックアウト。

天気はまだ良くナイなぁ…

振り返って見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9103
ランドマークタワーもテッペンが雲に隠れている。

まぁ、雨は降っていないので、荷物を持って歩くのはモウマンタイ(無問題)
…この荷物も、1~2時間もしないでみんなの胃袋に消えるのだろうケド

駅に向かってテコテコ歩く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9104
昨日はココで買い込んだよぉ~~ん

都会の駅前に大きなスーパーがあると、ホント便利

10分も掛からず、「横浜(よこはま)」駅前に到着した。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9105
…あれ横浜駅ってこんなだったっけ見晴らしがイイ…

…!!

そっか、東横線がナイからだーーーっ

東急東横線が地下に潜ったので、駅の景色が変わっていたのだ。
横浜駅前は滅多に来ナイので(来ても夜)、明るいうちに駅前を見たのは初めてかもしれない…

駅の改札付近で仲間と合流。
今回はBチームメンバーでの4人旅だ。
ちょうどボックスシートが占有出来るので、4人にした次第

仲間は横浜静岡大宮から集合。
地元のヤツを除いては、みんな前夜から移動開始している。

切符をもらってホームへ上がる。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9106
おぉぅ駅のおねぃさん達もせいぞろりっ

白い制服のダンディ氏は、駅長さんであろう。

ホームの列車案内表示器にも表示された。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9107
東海道線の下り列車ホーム(6番線)から発車するという激レアもの

ELレトロ栃木・福島号」の「EL」とは「電気機関車Electric Locomotive)」で、「レトロ」は「旧型(レトロ)客車」の意味。
つまり、「電気機関車が引っ張る旧型客車列車だよ」ということ。
客車は「旧型」とあるだけに、昭和30年代頃のフンイキをそのまま残した、いまだ現役の古老達だ。

今回は客車が7両編成なので、乗客は多い。
休日の朝7時だってぇ~のに、ホームには人がたくさんいる。

ほどなく、上り列車ホームに特急列車がやって来た。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9108
曇っているけど日は昇るーーーーーーっ

寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」号の到着だ
今や貴重な寝台列車。
もう、「電車」だの「客車」だの言っていられない。
国内の定期列車では、もうコレしか残っていないのだから…
(乗車日記はこちらをクリック

こちらのホームにも下り列車が到着。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9109
今ドキの東海道線だねぇ~~~

コレがあと10分ほどで昭和30年代まで逆戻りするぞ

サンライズが東京駅へ向けて発車して行った。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9110
おぉ~~、いるね、今日も(笑)

だが、先週と違って早朝のためか、撮り鉄の姿は少ない。
(朝一番の電車でも来れナイ人が多いからね

さぁ!いよいよレトロ列車がやって来た。

茶色い機関車「EF64-1001」を先頭に、ゆっくりホームに入って来る。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9111
ホントにハマに来たぜーーーーーーっ

間違えようのナイ証拠写真として、「横浜の駅名板」「崎陽軒の売店」「旧型客車」の三種の神器を収めたぞ
シウマイ娘も列車を眺めているねぇ~

列車が停車した。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9112
ホームと列車の時代のギャップが半端ナイっ

この列車は、ココからは逆向きに走る。
なので、オシリに本来の赤い機関車EF81」が連結されているのだ。

茶色い機関車は、横浜まで引っ張って来るための「ヘルパー」だ。
都心の駅では、機関車を前後に付け替えるための線路がもう無くなってしまったため、このような方式(「プッシュプル」と言う)が取られる。
茶色い機関車は、この先もう少しだけお付き合いいただいて、途中駅で切り離される。

係員さんの合図でドアが開いた。
…というか、旧型客車は「手動ドア」なので、係員さんが手で開けてくれた。

昔はドアロックも無かったので、走行中でもドアを開けることが出来た
開けっ放しで走っている姿もフツーに見られた。

いそいそと車内に入る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9113
いやぁ~~~~、懐かしいねぇ~~~

最後に乗ってから20年は経ってしまっただろうか…?
(昔の信州への旧型客車旅日記はこちらをクリック

指定券は中間車の「オハ47」形になっている。
この車内は昭和後期風の内装に近代化改造されてしまっているので、あまり「レトロ」な趣はナイが、仕方がナイ。

これから6時間お世話になるのはこの席だ
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9114
よろしくね

パッと見、一昔前の急行電車と変わらないようだが、良く見ると座席の枠と窓枠が木製

座席に座って荷物を置いて、とりあえず落ち着く。
よく見ると、20年前と比べていろいろ改造されているなぁ…

1.窓枠がアルミから木に戻った。
2.照明が白い蛍光灯から、カバー付きの電球色(LED)に戻った。
3.ドアにロック(鍵)と油圧式のドアクローザーが付いた。
4.車体側面にLEDのドア開閉表示灯が新設された。
5.トイレが最新式のキレイな洋式になった。

12は大歓迎の改造だ
よくぞ戻して頂いた

34は安全上仕方のナイ改造だ。
もはや「完全手動ドア」の車両を知らナイ世代が多いのだから…。

5は、不覚にも笑ってしまった。
昔は「いかにも」な鉄道式和式便所(しかも垂れ流し)だったのだが。
さすがに、現代の生活水準にマッチしないし、線路に垂れ流しも超NGだろう。
なので、女性も安心しておトイレを使うことが出来まっせ

…まぁ、コレだけの改造をしたということは「まだしばらく使いまっせ」という、ありがた~い心意気
高崎の職員さんが手作業でちまちま修理していた時代とは大違いだ

さて、発車までもう少し時間があるので、先頭へ行ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9115
おねぃさん達が横断幕を掲げているね♪

この列車のためだけに作った、力作だ
…横浜支社、気合い入ってるなぁ~。

先頭は、機関車のお顔を撮ろうとする鉄ちゃん達でお祭り騒ぎなので、サックリと撮って、あとは「証拠写真」撮りに専念することに。
(お顔は後で途中駅で撮れるしねぇ~~

まずはお約束の構図で。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9116
コレで「駅名」「EF81型機関車」「旧型客車」「横須賀線車両」が収まった。

後ろの横須賀線車両で、撮った時代が判る。

機関車のすぐ後ろの客車のデッキに入ってみた。

まずはデッキ部分の雰囲気をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9117
イイカンジでしょぉ~~~~~

昔の病院のようなフンイキだ
…ね、ドアが手動でしょ

デッキから正面を見ると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9118
近ぁーーーーーーーーーいっ

デッキには扉がナイので、機関車が目の前に見える。
今は安全柵があるが、明治~昭和の昔は、細い鎖が1~3本繋いであるだけだった。
なので、転落事故もよく起きていたらしい…

ちなみに、この赤い機関車「EF81-97」が終点の郡山駅まで引っ張って行ってくれる
このEF81型は、主に東北地区で使用されていて、上野~青森間で寝台特急「北斗星」を牽引したりしている。
横浜にEF81型が来る」ということ自体も激レアものだ

さぁさぁ、発車時間だ7:10発)

みんな席に着いて、旅の準備をする。
宇都宮までは3時間(10:33着)、郡山までは6時間(13:24着)の旅だ。
下車駅によって乗る号車が分けられている。

早速、我々も旅の準備をする。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9119
まずはコレからでしょぉぉぉぉぉぉ~~~ぅ

朝の7時から麦汁様ですよ、ハイ

ファーストドリンクは、仲間の「SOMA」氏プロデュースの「瓶ビール」だ。
何ゆえに「」なのか?

その答えはコレにある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9120
ひつかけるぅぅぅぅぅぅ~~~~っ

…そう、昔の列車にはテーブル下に「栓抜き」があったのだぁ~~よ
が普及したので、次第に無くなっていった。

セソヌキ」に「フタのカドをひつかけて」、「ビソを上へこじる」のだ(笑)

ひつかけて」が時代を感じさせる。
(昔の日本語は、「ひっかける」のように「」などの小文字は使わなかった)

センヌキ」の儀式も終え、みんなでカンパイ
みんなでビソビールを持つて、ニツコリ笑顔で飲み始める。

栓抜き君も久々に仕事をしたことだろう。(笑)

そうこうしている間に、列車が動き出した。

今日の運転士さんもナイス動き出し
全くショックなく動き出したぞ

駅員のおねぃさん達も笑顔でお見送り
今日は良い旅酔い旅)になりそうだ

下り列車のホームから発車した列車は、ほどなく上り線への渡り線を通って、上り線へ移った。
このまま真っ直ぐ行けば東京駅→上野駅に行くのだが、今日は新宿駅(湘南新宿ライン)経由だそうだ。

列車は昭和レトロなのに、走行ルートは平成ぢゃねーか。
大昔のように東京~上野の連絡線を走ってくれればイイのに…
(東北新幹線が出来る前は、現在みたいに線路がつながっていたのだ)

東海道線の上り線から湘南新宿ライン(横須賀線)のルートへは、そのままでは行くことが出来ナイ
なので、またもやレアな線路を走ることになるのだ

ほどなく、その場所がやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9121
京急線生麦(なまむぎ)」駅付近の渡り線だ

先週は、目の前の地下区間から貨物線を上がって来て、次の「鶴見(つるみ)」駅へと走って行った。
そして、地下へ潜る線路の向こう側を走って、高島貨物線に戻って行った。
今日は眼下のポイントを渡って、先週と同じ鶴見駅構内の貨物線に進むのだ。

ポイントを渡って、貨物線に入る。
今日は鶴見駅で停車せず、そのまま走り続ける。

そして7分ほどで、先週と同じ「新鶴見信号所(しんつるみしんごうじょ)」に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9122
ココで27分停車するとのこと。

今日はコンテナ貨物列車が停まっているねぇ~。

我々はお荷物でもナイのに、貨物線上に長時間放置される。
臨時列車なので仕方がナイ。
貨物列車のダイヤで走っているのかな?
根岸駅(横浜市)→郡山駅を走る石油タンク列車もあるので)

車内もしばし、まったりモード。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9123
隣に特急「踊り子」型車両(185系)がいるね…。

あちらは新宿駅から特急列車で栃木方面にでも走るのかな?
我々より先に、回送で発車して行った。

さて、飲んでばかりいないで食べますか

昨夜スーパーで買って来た惣菜を並べる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9124
おぉ、いぇい

やっぱ、「おちゃけ」には乾きモノよりも「湿りモノ」だよねぇ~~

温められナイが、食べると意外と美味ちい
しかもスパイスが思いのほか効いていて、麦汁にピッタリ
すぐに次の缶ビールが開けられる

そうそう、も開けよう
昭和初期の古老ゆえ、「クーラー様」などという近代兵器は付いていない。
なので、窓を開けてもモウマンタイ(無問題)

ココで、後ろにいた茶色い機関車「EF64-1001」が切り離される。
朝のお勤め完了だ
バイバイキ~~ン

そして、横にいた長~いコンテナ貨物列車が、音もなく動き出した。
我々の先を進むようだ。

移動する各コンテナに書かれている注意書きなどを見て、車内の数ヶ所から笑いが起きる。
絶対開けるな」って、何が入っているんだよ…
オレンジ色の目立つコンテナなどもいるね。

貨物列車がいなくなったら、横須賀線新川崎(鹿島田)の街がよく見えること…

さぁ、やっと我々の列車が出発する番となった。
ゆっくりと動き出した。

列車は貨物線から横須賀線(品鶴線)の線路に入る。
鶴見西大井品川駅間の路線は、通称「品鶴(ひんかく)線」と呼ばれていた貨物線だった。
それを昭和50年代に横須賀線の路線に転用したのだ。

…ってなワケで、今回はあえて「品鶴線」と呼ばせていただこう。

品鶴線に入ってすぐに「武蔵小杉(むさしこすぎ)」駅を通過。
まだ新しいホームに旧型客車が似合わナイ…

そして、この路線の鉄ちゃんスポットである多摩川の鉄橋を渡る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9125
後ろに武蔵小杉の高層マンションやNEC等のオフィスビルが見えるね

一時期、この土手をチャリで走っていた(通勤していた)ので、感慨深いねぇ~。

ココで神奈川県とはバイバイキン
多摩川の対岸は東京都だ。

鉄橋を渡ったら、しばらくは進行方向左側に注目っ
みんなも見ている。

ほどなく、それはやって来た。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9126
シーンカーンセェーーーーーンっ

東海道新幹線の青い帯が、高速で通り過ぎて行った。
同じ方向に併走してくれれば楽しかったのだが、それは叶わず…。

この茶色い客車からあの新幹線にまで発展したのだから、日本の鉄道技術はスゴいモノだ

窓を少し開けながら車窓を楽しんでいたら、突然悲劇が起きた。
対向列車が来た途端…

ドバーーーーーーーーン

…と、窓のテーブルに置いてあった麦汁が入った紙コップとポテチなどのつまみが風圧で弾き飛ばされたのだっ
一瞬何が起きたのか解らない一同。
だがすぐに、

わーーーーーーーーーーっ

とみんなで大慌て
特に、前向きで窓側に座っていた「ヒロ」氏のズボンが麦汁まみれ…

景色どころではなく、一生懸命服や床を拭く。
…まぁ、品鶴線は新幹線の高架下とアパートに挟まれた視界の狭い所を走るので、景色を楽しむ区間では無かったのが幸いか。

それからは、対向列車に気を付けることに…
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9127
…トラウマになりそう。(ヒロ談)

そして列車は品鶴線を抜け、山手貨物線(湘南新宿ライン&埼京線)の路線に進むべく、「蛇窪(へびくぼ)」の連絡線を進む。

すぐに「大崎(おおさき)」駅へと入って来た。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9128
カッチョエェ~~~~のぉ~~~~~

山手線埼京線列車とすれ違いながら、一路「新宿(しんじゅく)」駅を目指す。

山手線ホームからは「何だあれ」という視線がたくさん。
それと同じくらい、スマホいぢっていて全くの無関心派もいた。(笑)

すぐに「目黒(めぐろ)」駅のカーブに差し掛かる。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9129
2015年の大東京を走る旧型客車

ココは、オラが昔作ったレイアウトの場所だ。
(そのレイアウト日記はこちらをクリック

この列車に乗っていると、「湘南新宿ライン」と言うよりも「山手貨物線」と呼んだ方がしっくり来る

原宿(はらじゅく)」駅を通過。

すぐ目の前に現れたのは…
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9130
きゅーてーはにーーーーーーーーっ

皇族専用の宮廷ホーム

今上(明仁)天皇は特別扱いを好まれナイので、お召列車もこのホームから長い間発着していない。
なので、現在は軽い「放置」状態。
」的には寂しいのだが、国民を思う陛下のお気持ちには敵わない…。

さて、列車はほどなく新宿駅構内にやって来た。
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旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9131
景色と車両がまるで合っていなぁーーーーーーーーいっ

…なんだこの時代の差は。

そして8:20、列車は新宿駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
旧型客車・ELレトロ栃木・福島号2015-1-9132
おべんとーーーーーーーっ

ココからも乗客が乗り込むのだ。(横浜駅と新宿駅からのみ乗車可能)
それと一緒に、駅弁も積み込むらしい。
段ボールの中にはお弁当が入っている。

停車時間はわずか2分

いろいろ忙しいわよぉ~~~~~~~ん

つづき「ELレトロ栃木・福島号2015その2」はこちらーっ!

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2013年11月14日 (木)

実物日記 ~「一枚の写真から:国鉄野辺地駅」~

古い写真が出てきたぢょん

今日はこの1枚の写真をご覧頂こう。
野辺地駅1980's-7001
青森県の国鉄東北本線「野辺地(のへじ)」駅での1コマ。

おそらく1980年頃と思われる。
津軽半島への旅行の際に、夜行列車の中から撮ったもの……のような気がする。(笑)
まだお子様だったので、詳細は覚えていない。

この当時は当たり前だった「旧型客車」の普通列車…。
今思えば、「何で乗っておかなかったんだ」と悔やまれることしきり。

高校生までは東北地方に出掛けることがヒジョーに多かった。
西日本は、京都以外では鳥取と紀伊半島しか記憶がナイ。

そのせいか、成人してからはあまり東北に行ってナイなぁ…。
子供の頃に、学校行事などで強制的に東北を連れ回されたので、「もううんざり」とか「飽きた」というのもある。(笑)
自分のペースで行動できるようになって、「改めてみちのくを再発見してみようか」と思っている今日この頃

この数年で、新幹線の延伸によってだいぶ旅情は変化してしまったけれど、のんびり行ってみたいね

へば、またのぉ~~~~ 

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2011年10月 6日 (木)

旅日記 ~「C61で行く“グンマの休日”2011:その3」~

前回「その2」のつづきーっ!

水上駅ホームでの撮影は、まだまだつづく
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巨匠たちも秋バージョンに変身だ

では、各車両をカンタンにご紹介。
まずは新潟寄りの車両から。
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シブいねぇ~

これは「スハフ32」といい、昭和13年(1938年)に製造された「古老中の古老」だ。

室内はこんなカンジ。
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壁は木で、ニスが何重にも塗り重ねられて、何とも言えないシブいアンティークさを醸し出している
床も木だ。でも「フローリング」というほどオシャレなモノではナイ。
油の染み込んだ、一昔前のバスの床と同じものだ。

天井には扇風機もなく、蛍光灯の照明のみだ。(電球に戻せーーーっ!!
網棚は、その名の通り、丈夫な木綿糸で編まれた「」だ。
なので、荷物を載せると下に垂れ下がる。

座席周りの写真を。
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窓は、幅600mmの小さいのが2つ並んでいる。
座席は木製で、お世辞にも掛け心地はイイとは言えない。
だが、当時の水準では良かったほうなのだ。

暖房は、電気ヒーターと蒸気(スチーム)暖房の2種類が使用できる。

次に、中間の客車を。
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奥に見える車両が中間車の「オハ47」だ。

「スハ43」「スハ45」「オハ46」「オハ47」は、細部(台車)と重量および使用目的がチト違うだけで、ほぼ同形態。
オハ47は、スハ43の改造車で、台車を取り替えて軽量化した車両だ。

当時では、ごくごく一般的な急行用客車だ。

車内はこんなカンジ。
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こちらは「近代化工事」を受けているので、近年の青い客車「12系」とほぼ同じような配色になっている。
(国鉄の「急行型」車両は、みんなこの配色だ。12系・165系・457系・キハ58系など)
部品などは変わってナイので、この壁とイスをスハフ32みたいなニス塗りに戻すと、登場時の姿になる。(後述)

窓は、幅1000mmの大きいのが1つ。イスも背もたれなどが立派なタイプ。
天井には扇風機も設置されている。
照明はたくさん付いていて、何気に明るい。
網棚は、こちらも「網」だ。

中間に挟まっていた車掌室付きの「スハフ42」も、ほぼ同じ内装。
暖房は電気ヒーターと蒸気(スチーム暖房)の2種類が使用できる。

最後に、高崎(上野)寄りの車両を…。
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名前は「オハニ36」。(私は勝手に「おはにん」と呼んでいる)
こちらは角ばったカンジの車両で、客室のほかに荷物室・車掌室も付いている。

ちなみに、編成は「スハフ32+オハ47+スハフ42+オハ47+オハ47+オハニ36」だった。

客室部分はこんなカンジ。
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スハフ32と似た感じの、アンティークな雰囲気だ

天井には扇風機もあり、スハフ32よりは居住性は良い。
照明はシブい「電球」だ。蛍光灯ではナイ。
なので、オレンジ色の暖かい光が「ほんわか」と灯る

座席周りはこんなカンジ。
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窓は、中間車と同じ、幅1000mmの大きいのが1つ。
座席も中間車と同じだ。掛け心地は、当時ではかなりイイほうだった。

これが中間車(オハ47→元スハ43)の、登場時の姿に近い。

荷物室は、こちらの「上野発・長野経由新宿行き旧客:夢列車」の日記を参照していただきたい。

暖房は蒸気(スチーム)暖房のみ。電気ヒーターはナイ
蒸気暖房装置が付いていない機関車に牽引されると、秋~冬~春は死ぬでー。まぢで。
…ま、今ドキ「蒸気暖房(SG)」が付いている機関車なんて、はたして何両いるのやら。(笑)

…ってなカンジで、旧客を「舐め回す」用に観察&激写した
満足、満足

さて、心が満たされたので、次はお腹を満たす番だ
これ以降は、ココにいてもD51の時と同じだからねぇ…

混雑している水上駅をさっさと離れ、同じ県内の「伊香保(いかほ)温泉」に向かった。

伊香保温泉の近くに、「水沢(みずさわ)」という「うどん」で有名な町がある。
町には「水沢うどん」店が多数あり、その中の「水澤亭」という店に寄った。
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後ろに見えるのは「榛名(はるな)」。

さっそく注文する。

来た、来た
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いやっっっほ~~~~ぅぃ

美味いッス 
おこわと梅ジュースと天ぷらが付いて、何とこれで1050円
付けつゆは、醤油味とごま味の2種類が載っている。
メニューの名前は「伊香保御膳(いかほごぜん)」。

うどんは、お替わりすると1皿158円。
でも、315円払うと「お替わり自由プラン」となる。

当然、315円払うさぁ~~

…んで、結果がコレ。
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…食ったッス 産まれそうッス(笑)

空きっ腹に炭水化物」祭りぢゃぁ~~~~~~いっ!!

まぢで動けなくなる前に、車に乗り込む。

お次は「渋川(しぶかわ)」駅へ移動。
本日最後の「きしゃぽっぽ」の発車シーンを見るためだ。

山道を戻って、渋川駅へ。
軽く渋滞するも、余裕で到着。

駅裏側の駐車場へ回る。
…おぉ、かなりの人数が。

やっぱD51の時とは人の多さが違う。
近所の人(家族連れ)も多いようだ。

カメラを持ってしばし待つ。
…お、来たぞ

列車はゆっくりとホームに到着。
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重連」というのがハッキリと判る構図にしてみた。
列車の全部をフレームに納めるだけが構図ではナイ

これだけでも、先頭のC61のデカさがお判りいただけよう…

列車はここで30分停車。
みなホームで記念撮影しまくり状態。

ほどなく、隣のホームに臨時列車がやって来た。
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やまど」だっ

でも、あまりの混雑にお姿が見えない…。

列車が出発するにも危険な状態なので、駅員と警備員が気を遣いまくっている。
やがて「やまどり」が先に発車。
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夕焼けの中に消えていった…。

さて、汽車ぽっぽの発車時間となった。

煙がもくもくと立ち登り始める。
そして長い汽笛ののち、ゆっくりと動輪が動き始めた。
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カッチョエェ~~~
スチームも出てるので、迫力充分

もう写真を撮らないで、肉眼でしっかりと見ることにした。

スゲェぜ

そして列車はゆっくりと、夕闇の中へと去って行った。
汽笛と煙を残して…。

いやぁ~、今回も満足
汽車ぽっぽ祭り」、終~~了~~っ

でも、このまま帰らないわよん

そして、お次は最後のお楽しみ、「お・ん・せ・ん」に
目指すは県内の「草津(くさつ)温泉」。

…って、おい。
さっきから「水上温泉」「伊香保温泉」と、温泉地にいるぢゃナイかっ!

なのに、今さら別の温泉地に移動かーーーーい

車に乗り込み、「吾妻(あがつま)線」沿いに草津温泉を目指す。
途中でウワサの「八ッ場(やんば)ダム」建設予定地を通過。

草津のチョー大露天風呂「西の河原(さいのかわら)露天風呂」に入浴。
終了間際だったので、ほぼ貸し切り状態
広大なので泳ぐ、泳ぐ(笑) 

入浴後、今度は草軽ルートで「軽井沢(かるいざわ)」へ抜け、高速道で深夜に帰宅した次第。

いやぁ~~、今回も楽しかったッス。
次はどこ行こっかなぁ~~~

ぢゃぁねん

(おしまーーーい!)

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