Bトレイン-貨物

2024年10月14日 (月)

Bトレ日記 ~「黒いダイヤモンド。西武鉄道テキ401形」の巻~

今回は、鉄道模型の「Bトレイン」の、西武鉄道「テキ401形」をご紹介

作品自体は、かな~り昔(たぶん2008年)に作った物だが、一応「制作記」というのも残しておこうと思って、今頃書いている次第。
改造が簡単過ぎて、記録に残しておく程の内容では無いので、お気楽に読んでくだされ

では、スタート

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いきなりだが、「テキ401形って何!?しかも西武線???」と思われた方も多いと思う。

簡単に言ってしまえば「西武線内しか走らない、セメント輸送貨車」だ

なので、西武鉄道の華やかだった貨物列車の中でも地味な存在で、写真等の資料も乏しく、模型化している人は少なかった。
でも、西武の貨物列車を再現するには必要不可欠な存在なので、「お気楽・簡単」に2両制作してみた

どん!
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1001
まっくろくろすけぇぇぇぇ~~~~ぃ

黒い車体に赤い三菱ロゴ(「スリーダイヤ」とも言う)が目立つ、有蓋車(ゆうがいしゃ:「屋根のある貨車」という意味)だ。
秩父(ちちぶ)線開通の1969年に、6両が製造された。
(名義上は「若松車輛」だが、実際にはライセンス生産で「西武鉄道所沢車両工場」で造られたそうな)

「テキ」の「テ」は「」の事で、「車体(と内装)が鉄製だ」という意味。
「キ」は、積載出来る積荷の重さの記号で、軽い方から「(記号無し)」「」「」「」「」と区分されている。
なので、「キ」は「たくさん積める重い貨車(積み荷が25t以上)」だという事が判る。
(テキ401形の自重は21.5tで、積載量は37.5tだよん)

テキ401形は、秩父の「武甲山(ぶこうざん)」で産出された石灰石を、粉状のセメントにして袋詰めした物を運んでいた。
運用区間は、秩父線の「東横瀬(ひがしよこぜ)」駅から、池袋線の「狭山ヶ丘(さやまがおか)」駅までだ。
西武鉄道の一大拠点の「所沢(ところざわ)」駅までも来ないため、実際に目にした人は比較的少ないと思う。

狭山ヶ丘駅は、1970年代には駅構内に貨物側線貨物用ホームがあった。
なので、現在でも構内は広々としている。
貨物駅としての機能は1990年で終了してしまった為、今では完全な「通勤路線の途中駅」になってしまっている。
(テキ401形も、1990年12月で廃車となった)

オラがお子様の頃は、この貨物ホームにいつもテキ401形が1・2両停まっていて、車窓から必ず眺める「貨物スポット」になっていた。

余談だが、オラの記憶が確かならば、狭山ヶ丘駅の端っこにある引き上げ線で、機関車(E851形)が停まり切れずに目の前のパン屋さんに突っ込んだという事故があった。
木造の家に巨大な機関車が突っ込んで来たら……怖いよね。

東横瀬駅は、横瀬駅の少し手前(坂を登り切った所)にあった貨物駅で、ここにあるセメント工場から、武甲山の石灰石とセメントを運び出していた。

当時の写真が、これね。
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1002
(1986年(たぶん)に同行の仲間が撮影)
黒貨車まつりぃぃぃぃ~~~~~~っ

駅構内は、黒い貨車だらけだった。
(ほとんどが「タキ1900形」だった)

今でもセメント工場(現:UBE三菱セメント)は残っているが、貨物用の引き込み線は撤去され、車が出入りするスペースに改造されている。

余談だが、秩父線開業当初のセメント工場が「三菱鉱業セメント」だったので、そのセメント貨物列車を牽く機関車「E851形」は「三菱重工・三菱電機」で製造されたという訳だ

…さて、本題に戻ろう。

この黒い貨車、お気楽に作り過ぎたので、実物に忠実なNゲージ車両(KATO製品)と比べると…
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1003
でっかいどぉぉぉぉぉ~~~~~~っ

ご覧のように、高さ的にはかなりのオーバースケールとなってしまった。

完成してから並べてみて、自分でビックリした次第

何でこんなに背が高くなってしまったのかと言うと、種車にした車両がこの子だからだ。

ほれ。
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1004
わむはっつぁぁぁぁぁ~~~~~~ん

国鉄の「ワム80000形」と言う貨車で、日本中に大量にいた子だ。
(通称「ワムはち」と言う)

これを「単純に黒く塗り替えてごまかした」という訳

…「お気楽道」的には、これで充分だ

ちなみに、テキ401形の実車の寸法は、長さ13.2m・幅2718.2mm・高さ3565mmだ。
ワム80000形の高さは3703mmなので、14cmほど違うという事。

今回は、KATO製品のワム80000形を使用した。
安価で入手しやすいので、便利な存在だ

この車両を、以下の加工方法で改造する時に別の色で塗ると、色々な形式の貨車(荷物車・郵便車)が作れる
後ほどご紹介するので、待っててね

さて、このワムはっつぁんを今から改造するのだが、テキ401形と違う所はどこかと言うと…

1.車体の色
2.車輪の数

…の、2点だ。

1は、真っ黒に塗り替えるだけで済むので、特に難しい所は無い。

2は、床板と台車を別途用意しなければならない。
これが、今回の最重要ポイントだ

ちなみに、ワム80000形のような、車輪が2つしか付いていない貨車の事を「2軸貨車(にじくかしゃ)」と呼ぶ。
テキ401形のような、台車を履いて車輪が4つ以上ある貨車の事を、一般的には「ボギー(台車の)貨車」と呼ぶ。

まずは、車体を黒くしよう

ワム80000形を分解して、車体と床下に分ける。
片手でボディを持ち、もう片方の手で車輪の辺りを持って上下左右にこじると外れる。
ピンセットやドライバーがあると、もっと簡単に外れるよん
カキの殻を剥く感じ」で、こじると良い(笑)

そして、車体の汚れと油分を、食器用洗剤で洗って落とそう。
車体が乾燥したら、市販のプラスチック用の黒いスプレーを「プシュ~~~~」とすればOKだ
艶は「半艶」くらいの方が良いね

車体が黒く変身出来たら、床下の加工に移ろう。

まずは、床下の違いをご覧いただこう。

ほれ。
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1005
全然違うぅぅぅぅぅぅ~~~~~~っ

完全に別物になっている。

…という事は、「ワム80000形の純正の床下は使用しない」という事だ。
なので、ジャンクパーツでボディだけ手に入れば、それでOKだ

では、床板は何を使用するかと言うと…
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1006
いつものこれぇぇぇぇ~~~~~~っ

Bトレインファンなら見飽きるくらいに見慣れている、Bトレイン純正の床板だ。

これが、何とぴったりサイズで、びっくりするくらいきれいにワムはっつぁんのボディに収まるのだ

…どうせゴロゴロ余っているんでしょ、余剰パーツが有効活用出来るよん

床板を、ボディにゴム系ボンドG17)で接着する。
床板の材質上、液体の接着剤では着かないので、ご注意を

そして、Nゲージ用の台車を用意して床板にはめれば、とりあえずは車両の出来上がりだ。

今回使用した台車は2種類で、比較の為にわざとそうした。

写真に写っているのは、Bトレイン用にKATOから発売されている「小形車両用台車 通勤電車2(品番11-097)」を黒く塗ったものだ。
もう1両の方には、実車と同じKATO製「タキ43000形(品番8013)」の「TR214」をはめてみた。

1枚目と3枚目の写真を見て、比べてみてちょ

TR214の方がリアルなんだけど、台車が車両の中央にやや寄ってしまい、アンバランスな感じなんだよねぇ…
小型車両用の方が、位置的にはバランスが良い

車両が出来上がったら、お次は「お化粧」だ

まずは、Nゲージ車両からご覧いただこう。

ほれ。
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1007
色々書いてあるぅぅぅ~~~~~~っ

日本の貨車は真っ黒な車体が多いので、ロゴマークや車体標記が「大事な存在」となって来る。

でも、これをそのままBトレインの短い車体に収めるのには、無理がある。

それに、これらの標記のレタリングはちょいと高価で、車両よりもお値段が張る場合が多い。

…お気楽道に反する。(笑)

なので、とりあえずは三菱のロゴだけにしておいた。
これだけでも目立つだろう。

ほれほれ。
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1008
シンプル・イズ・ベストぉぉ~~~ぅ

ペンシル・イズ・ミツビシ~~~~っ(笑)

余談だが、「三菱鉛筆」は三菱グループでは無いので、お気を付けを

この赤いダイヤモンドさえ貼っておけば、この車両が何者なのかがご理解いただけるだろう。

…西武鉄道ファンだけにはね。(笑)

このスリーダイヤは、どうやって作ったかと言うと…

まずは、赤いシールを正三角形に切り取り、車体に貼る。
オラは、グリーンマックス(GM)製品の「西武ステッカー」の、レッドアロー号用の赤帯部分を使用した。

そして、黒い油性マジック(極細)で、ダイヤモンドに見えるように塗りつぶしていく。
ちょいと面倒臭そうに思えるが、慣れると簡単で、サクサクと量産出来る。

三角形に切り出す前にマジックで塗ると、車体に貼った時の大きさとバランスがおかしくなるので、先に車体に貼ってからの方が失敗が無い

白い車体標記類は、気力と財力のある方が挑戦してくだされ。

ちなみに、テキ401形に貼る社名は「三菱鉱業セメント」だけだからね
その後の「三菱マテリアル」になった時(1990年12月)と同時に、この子達は廃車になったから…

…まぁ、これで一応(オラ的には)完成だ

結構お手軽でしょ

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ここで、先ほど言った「違う色に塗ると…」をご紹介しよう。

どん!
(画像をクリックすると拡大するよん)
Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1009
これぞ国鉄ぅぅぅぅぅ~~~~~~っ

この子は、国鉄に多数いた貨車で「ワキ10000形」と言う。

屋根と妻板(連結面)は「青15号」で、側面は「銀色」で塗ると、この車両になる。
台車も、KATO製の「コキ10000形(品番8002)」の物(TR203)を使用している。

ちなみに、この写真の車両達は「特攻野郎Bチーム」の「たかし」隊員の改造作品だ。
好みが似ているから、改造車両が被りやすいんだよねぇ…

この形式の有名な列車としては、やはり「カートレイン」でしょう

ほれ。
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Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1010
マイカーと一緒ぉぉぉ~~~~~~ぅ

ワキ10000形に愛車を載せて、乗客は同じ編成につながっている20系寝台車の「A寝台」で快適に移動するという、当時では画期的な列車だった
ヨーロッパでは一般的な列車を、日本でも挑戦してみたという訳。
東京から九州や北海道等へと、日本全国に向けて走っていた。

この写真は、山手線の「目黒(めぐろ)」駅付近のカーブをイメージして撮ったもの。
今では、埼京線や湘南新宿ライン等が、ガンガン走っているね。
さらに、相鉄の電車まで走っているんだから、時代の変化ってすごいねぇ~

ワキ10000形以外は、全てオラの作品ね

このワキ10000形、色はそのままで、台車を変更して屋根上にベンチレーター(通風器)を付けたりすると、「スニ40形(荷物車)」や「スユ44形(郵便車)」に変身する。
それぞれの形式は、書類上「貨車」「荷物車」「郵便車」と名乗っているが、実際は酷似しているので、素人には区別が付かない。(笑)
国鉄(お役所)らしい「国有財産である以上、書類上(名目上)でははっきりとした違いを付けるが、実際は貧乏なので同じようなのを造ってコストダウンしました~」的なやり方だ。

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さて、話しを西武鉄道テキ401形に戻そう。

このテキちゃんは、雑多な貨車につながって、旧型の小さな電気機関車にの~んびりと引っ張られている事もあったが、オラ的にはセメント専用貨物列車だなや

西武鉄道が誇る「E851形」が牽く、迫力ある貨物列車だ。

ほれ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1011
秩父の主ぃぃぃぃぃぃ~~~~~~っ

オラがお子様の頃は、東横瀬駅から所沢駅を経由して、国鉄武蔵野線の「新秋津(しんあきつ)」駅までを走っていた。
秩父線内では、このような光景が毎日普通に見られた。
小学校の遠足でも、みんなで貨物列車の写真を撮った記憶(と証拠)がある

武蔵野線に乗り入れる前は、何と「池袋(いけぶくろ)」駅や「国分寺(こくぶんじ)」駅まで走っていたのだ

それらの写真を見ると「もっと早く生まれていれば…」と思わずにはいられないのであった。(笑)

都心部を電車と同じダイヤで走らなければならないため、国鉄電機(EF60形)と同性能の大型機関車が導入された次第。
E851形は日本の私鉄最強の機関車で、引退時(1996年5月)にはJR東日本から12系客車を借りて、秩父路を重連で走った。
最初で最後の一大イベントだった

…でも、オラはそれを知らなくて、わずか数日前に「世界半周の貧乏な鉄道旅」に出てしまった… 
(その壮大な旅日記はこちらをクリック

テキ401形は、諸氏の写真を見ると、東横瀬(西武秩父)寄りの最後尾に2両程度つながっていたようだ。
この貨物列車のメインは「タキ1900形」で、大体8両ほどつながっていた。
そこに、初期の頃は車掌車「ワフ101形」が、編成の前後につながっていた…という感じ。

この頃に、西武鉄道好きの皆さんが撮っていた写真は、こんな感じであろう。

ほれほれ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
Bトレイン・西武鉄道テキ401形制作記-1012
典型的ぃぃぃぃぃぃぃ~~~~~~っ

典型的な秩父路の光景だ

池袋線の「吾野(あがの)」駅付近は、こんな感じの場所が多い。

…こうやって見ると、やっぱりテキちゃんの背が高いねぇ…

余談だが、池袋駅から吾野駅までが「池袋線」で、吾野駅から西武秩父駅までが「秩父線」だからね。
飯能(はんのう)」駅や「高麗(こま)」駅は、池袋線だからね
一般的にはかなり間違って覚えられているので…ね。

…まぁ、かなりの手抜きだが、こうしてお気楽・簡単にテキ401形が出来上がった

Bトレインは貨車が少ないので、皆さんもこんな感じで色々な貨車を作ってくださいねぇ~
Nゲージの貨車なら、いつでも手に入るのでね

では、またぁ~

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2011年1月20日 (木)

Bトレ日記 ~「ワサビ抜きの寿司とワサフ抜きの荷物はありえなーい!」の巻~

久々に車両のおハナシを
801
今回は「ワサフ8000」という車両だ。

この車両、見た目は貨車なのだが、実際も貨車なのだ。(笑)
だが、貨物列車に連結されることはほとんど無く、いつも客車列車(20系寝台)や荷物列車に連結されて走っていた。

同じ仲間に「スニ40」系列がいる。見た目もかなり似ている。(…っていうかソックリ)
だが、彼らは名前で判るとおり「客車」なのだ。見た目はどう見ても「貨車」なのに…。

コレについて語ると泥沼にハマるので、そんなメンド臭いことはしない(笑)
詳細はこちらをご参照くだされ。

さて、本題。

ナゼ作ろうとしたか?

…それは全くもってのナゾである。(笑)
いや、荷物列車の車種にバラエティーが欲しくなって作っただけ。
しかも、ものすごく手軽に作ろうと、かなり手を抜いた「タイプ」になっている。
まぁ、Bトレだから構わないっか

お子様の時、東海道線に乗っていたら、コイツが連結されたEF58牽引の「汐留(しおどめ)」駅行き荷物列車と抜きつ抜かれつの競争劇に遭遇した。
平塚辺りで一駅ごとに追い越し追い越されるので、何度も列車全体像を拝めた。
それにすっかり興奮してハマッてしまったご幼少のオラ、それ以来「お荷物列車」が大好きになってしまった
…何てシブいお子ちゃまだったのだろう。(笑)

では車両を見ていこう。
まずは全体像から。
802
おしりから見た姿。

結構それっぽいでしょ?

では全方向から眺めてみよう。
側面だよん。
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反対側の側面も。
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ほぼ同じ作り。

妻面を。
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こっちは特に何もナイ。

では細部を見ていこう。

まず、ベースになった車両は、Bトレ純正品の「ワキ5000」。
それの側面扉1枚分を切り取って、そこに同じくBトレの「コキフ」の車掌室部分を接着しただけのモノだ
大掛かりな加工は一切していない。
それゆえに、アップで撮影されると思いっきり改造のアラが…

最初に屋根から。
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タネ車は屋根が「」の字状に折れ曲がったタイプのモノ(ワキ5000)を使用する。
ワキ1000とかだと、屋根がまるいので使用できない。

中間の2ヶ所にガーラント形ベンチレーターを接着。
私はKATO製のパーツ(1号お召し編成用)を使用。

つづいて、気になる接合部分を
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屋根板と側面の銀色の部分は、製品のまま。
銀色の扉1枚分を切り取ったので、そこにコキフの車掌室を移植する。
長さと位置が大体揃うように削り、接着剤で接着。
銀色の扉との接合部分と、おシリのおデコの(屋根板との接合)部分に隙間が出るが、気にしないでそのまま接着しよう

上手くくっついたら、スキマを埋める。
銀色の扉との部分には、細い帯状のプラ板を、デコ部分には薄い紙を上から貼った。(赤い矢印部分)
この時に、一緒にデッキ部分にある(扉横の)窓も、紙を貼って埋めておいた。(黄色い矢印部分)

反対側からも見てみよう。
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窓を埋めたのがよく判るね

では、つづいてデッキ部分を。
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デッキの床は、ワキ純正の床板をそのまま使用。
見える部分だけ青く塗装した。
テールライトの部分はコキフのものを加工して接着。

床板を外してみると…
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ハイ、ご覧のとおり

台車はKATO製を使用。
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何も加工はしていない

一応、車体の裏側もご覧いただこう。
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接合部分に大掛かりな改造跡もナイでしょ?
とってもカンタンに加工したのだ

今回は窓が大きいので、内側から透明塩ビ板を貼って窓ガラスを表現。

こうして接着剤で組み立ててれば、「ワサフ8000タイプ」の出来上がりぃ~~
(車体自体は純正のままなので、床板の固定に接着剤は不要)

塗装は…確か、組み立てる前のバラバラの状態のときにスプレーしてしまったような…。
側面は「銀色」で、屋根と妻板と車掌室部分は「青15号」。
ただ、今回は青15号ではなく、GMスプレーの「青20号」を使用した。
だって、GMの青15号、暗過ぎるんだモン…

塗料が乾いたのち、側面の扉下と床板(デッキ)に青を筆塗り。
車体の各パーツを接着し、スキマを塞いだら、その部分(紙とプラ帯)にも青を筆塗り。
…そんな順番だったと思う。確か。

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さぁ、ワサフは出来た

では早速「お荷物列車」を再現しよう!

まずは仲間を集めないと…
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「スニ40」「スユ44」「ワキ8000」「ワキ10000」…どれでもえぇ。(笑)
見た目は全部一緒だ

コレは「特攻野郎Bチーム」の「たかし」氏の改造作品。
KATOのワム80000を塗り替えて床板と台車を交換したもの。
本人曰く「ワキ10000」とのこと。

あとは茶色い「マニ60」なんかも揃えると…
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こんな顔ぶれになる

マニ60はこのブログに改造記事が載っているので、興味のある方はこちらをご参照あれ
(青い「マニ37」なんかも欲しいねぇ~。材料はキープしてあるので、今年こそは作ろう。(笑))

…で、ジオラマに置いてみた
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お荷物列車全盛期の、東海道線「富士」駅付近…みたいな。(笑)
まぁ、とにかく「静岡」っちゅうイメージ

カッコイイずら♪♪

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2010年7月12日 (月)

Bトレ日記 ~「目立つモノには「毒」がある:タキ3000」の巻~

一応、コレのつづきーっ!

えっへん!貨車を増備したぞ
(…って、エラそうに言うことか
01
「タキ3000」の黄色バージョンだ
積荷の名称の下に「」と書かれているのが魅力的 あぁ~ん(笑)
黄色いタンク車は、人様にとっては「毒物」なモノを運ぶ、魅惑的でキケンな車両なのだ

チョー久々にTOMIXの2軸貨車類が発売(再生産)されたので、チョット増備してみたくなった次第
02
以前は「タム6000」として発売されていた車両。
今回からは「タム500タイプ」として登場した。
しかも今までには無かった「黄色」が出た
なので、イキオイでついつい手が…。
コレもある種の「毒物」だな。(笑)

余談だが、実際には「タム6000」という「形式」は存在しない。本物は「タム5000」だ。
タム5000が増備されてタム5099まで来てしまったので、繰上げでタム6000~6267が付番されていったため、一応「タム6000」という番号の実車は存在した。
形もこの模型とは全然似ていない。「タム5000」の代表例は「味タム(「味の素」所有のタム5000)」だ。(コレも手スリの有無で印象が変わるが…)

まぁ、模型自体がデフォルメされていて、上半身のパーツを交換して「タンク車」や「コンテナ車」などなど、いろいろな車両に出来るような設計になっていたので、半分「なんちゃって」で付けた形式名だろう。うんうん
確かに、「タム500」と名乗ったほうが、実物に近いねぇ。

さて、作り方なのだが…
基本は、以前作った「黒いタキ3000」と同じだ。
だが、今回はタンク体が黄色くてパーツの構成が判りやすくなるので、再度日記に載せてみようと思ったのだ

まず、買ってきたままの状態のタムをバラす。
03
台枠の黒い部分を持ちつつ、もう片方の手で、黄色いタンク体をそっと「もぐ」ように、斜め横に持ち上げて外す。

するとカンタンにタンクがもげる。(笑)
タンクをひっくり返して裏を見ると、2ヶ所のツメで止まっていたのが判る。
04
このツメを切ってしまおう赤い矢印の部分)

これでタンク体の加工は、お・し・ま・い
なんてカンタンなんでしょ

次に用意するのは…
05
ハイ、おなじみのBトレ用床板ですよぉ~

この床板にタンク体を…
06
ゴム系ボンドで接着~~~っ!!
黄色いタンクに黄色いボンドなので、多少ハミ出ようが全然目立たない
なんてラッキーなんでしょ

…あ、床板は無加工だよん
ちょうど、車体に引っ掛ける部分のツメが、(実物の)タンク体を支える部品に見えて良くなくなぁ~い?

これに台車をはめれば出来上がりぃ~~~
07
実物と同じにするならKATOの「TR41」を(写真上部)、全体のバランスを良く見せたいのならKATOのBトレ用「通勤電車2」を黒く塗って履かせる(写真下部)とカッコイイ
TR41だと、チョット「内股さん」になっちゃうのネ

さて、さっそく貨物線を走ってもらおう
…「」で(笑)
08
う~ん、やっぱ「黄タキ」はえぇのぉ~

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2009年6月11日 (木)

Bトレ日記 ~「速攻増やせる!タキ3000」の巻~

今回は、私のコレクションの秘蔵っ子「タキ3000」をご紹介
3001
雑誌でも紹介されたことのあるこのタキ3000、なんとわずか5分で1両、改造が出来上がってしまうのだ
あまりにカンタンなので、解説もカンタンに済ませることにした。

では側面のアップを。
3002
ベースは、TOMIX製「タム6000」だ。
ただし、最近の仕様のでないと使えないのでご注意を。
昔の香港製では大きさと構造が違うのダ
2010年7月現在の製品だと「タム500タイプ」だね。

余談だが、実物には「タム6000」という形式は実在しない。「タム5000」が5099を突破し、6000番台にまで膨れ上がったので、車番自体は実在するが。
まぁ、TOMIXのはカタチからしてフリーランスっぽいので、ワザとそう名付けてあるのかもしれない…。

床板はBトレ付属のものを、そのまま無加工で使用。
HGフレーム仕様以降(新パート1も含む)の電車・客車用の床板でないと使用できないので、これまたご注意を。
床板の、車体にハメるためのツメが、偶然にもタンク体を固定する部品に見えるというというのも、「タキを作れ」という神の啓示か。(笑)

台車はNゲージ「タキ3000」用のを使用した(TR41)。
足りない分はBトレ用の「通勤電車2」を黒く塗って流用。
イチバン違和感のナイ台車を選んだらコレになった…

タキの台車が手に入り次第、「通勤電車2」の台車と交換予定。
黒く塗った「通勤電車2」台車は205系に使えるからねぇ~。
…う~ん、リサイクル

では、分解した写真をご覧いただこう。
3003
まず、タム6000のボディを分解しよう。
すると、床板(下回りすべて)とタンク体に分かれる。
そのタンク体も、すその辺りを境に上下に分かれる。
車体中央にあるハシゴのツメが屋根のドーム横のステップに引っかかってるので、これをそっと外してからタンク体上下を分解しよう。
ハシゴ自体は、タンク下部のパーツに付いている。

分解できたら、タンク体下部を、Bトレの床板と接着しよう。
3004
赤い矢印のあたりにゴム系ボンドを付けて貼り合わせた。(もちろんタンクの下側だよ!)
この時、台車取り付け用の穴にボンドが流れ込まないように注意!

で、固まれば、タンク上部をはめて出来上がりぃ~~(…も、もう?!)

慣れれば、タンク体を分解しないでそのまま接着できるようになるので、さらに加工時間短縮だぁ~

最後に好みのシールを貼ろう。
私は「タン」(米軍基地用ジェット燃料輸送車)仕様にしたかったので、車体に書いてある米軍の管理番号(?)を貼った。
コレはカンタンに済ませたかったので、Bトレの「モハ70」の車番シールをそのまま切って貼った。賢いでしょ?(笑)
(1桁足りないとかぁ~、そ~ういうことは言わないのぉ~…ってか、言わせな~ぃ

「タム6000」→「タキ3000」の表記変更は、ナイスアイデアが浮かんでこなかったので、今回は保留。
「手付かずの自然」がココにある
車端のデッキも「最初から存在していなかった」というコトで。(笑)

ま、こんなカンジで一気に8両加工した。それでも1時間弱だ
意外と重宝するこのタキ3000、もうちょっと手を加えれば、爆発的に多形式を誕生させるコトができるのにお気付きだろうか…?
Bトレ貨物の充実のためにも、おひとついかがぁ~?
3005

つづき「タキ3000黄色」はこちらをクリック!

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2009年5月11日 (月)

Bトレ日記 ~「こんなのアリ?!:ク5000」の巻~

えー、Bトレに衝撃の貨車が登場した。
…ってか、させちゃった。(笑)
01
いかがでしょ?

これは「特攻野郎Bチーム」の「ZERO」と共同で企画し、彼が制作を担当したモノ。
どうなってるかというと…
02
ご覧のとおり、ペーパークラフト仕様となっている。

2009年5月2~4日のBチーム展示会で、無料配布もさせていただいた。
03
写真左端に、組みかけのク5000が半分写っている。(笑)

で、5分ほどで組み上げたのを並べて走らせてみた。
04
なつかすぃ~ねぇ~♪

上に載せる車もペーパーで作ったのだが、配布用にはスペースの関係で収められず…。

カンタンに増備するにはうってつけの方法だと思う。
…技術と印刷装置があればね☆

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2009年1月29日 (木)

Bトレ日記 ~「カンタンに作れるタキ43000」の巻~

Bトレにはコンテナ以外に貨車がほとんどナイ。(「ワキ」は時代が古過ぎて論外)
今も昔も走っている貨物といえば「コンテナ列車」と「石油タンク列車」だ。

やっぱ、どーしても石油タンク貨車…つまり「タキ」が欲しくなるのが人情というもの。(笑)
ってなワケで作ってみました、それも大型の「タキ43000」を。しかもカンタンに…。
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他のブログなどで紹介されているタキ43000(またはタキ1000)の作り方は、Nゲージの同形式車両を切り継ぎ改造したのもだ。
仕上がりは超リアルなのだが、いかんせん、加工が大掛かりで大変だ。
量産するにも手間と気力と技術力が要る。

今回は、初心者でも比較的カンタンに製作できる方法をご紹介しよう。切り継ぎ加工は一切ナシよ♪
(これも初期の頃の作品なので、仕上がりの多少の「お気楽さ」はご諒承いただきたい…)

タネ車はKATO製「タキ1900 日立セメント」仕様車だ。
(写真は「三菱鉱業セメント」仕様車なので、車体標記位置などに若干差がある。ご注意を…)
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左が加工後のタキ43000、右が加工前のタキ1900。
Bトレにしては、長さが多少長いものの、「Bトレ版タキ43000」に転用出来そうな車両はコイツしかいないのだ…。

この車両からの改造のポイント(順番)は…
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1.中央下部のピンクの★部分のパーツをはずす。(使用しない)
2.車体上部両端のステップ(緑の矢印)をはずす。(使用しない)
3.車体裾のフレーム枠の、赤い矢印どうしの間を切り落とす。
4.車体屋根のハッチ(青い矢印)2個を切り落とし、穴を塞ぐ。
5.屋根の手スリの短縮および片側のハシゴを移設する。
の5項目だ。

では早速オペ開始だ!
まずは車体を分解しよう。
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中央下部のカバーのようなパーツをはずし、青い矢印のネジを緩め、はずす。
屋根のステップなどは、はずせるようになった時点で取り外そう。
無理にはずそうとすると壊れるので要注意!

Bトレなので、中に入っているオモリは使用しないではずしておこう。
でないと、機関車が「ボクには引っ張れませ~ん!ムリでーす!」と泣いてしまうだろう…

この時点で、台枠(フレーム枠)の中間部分を切り落とそう。
当然、前後に2分割されるので、組み立て時に向きを間違えないよう、メモや印などをしておこう。

これで上記の1~3までの加工は終了♪ …結構カンタンでしょ?
妻面(連結面)に開いた2個の小さな穴(下の写真の矢印部分)は、連結してしまえば見えないので、そっとそのままにしておこう。(笑)
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さて、次からはこの改造のヤマ場の「屋根」部分だ。

屋根のハッチが3個ある。その両端の2個をニッパーやカッターなどを使って削り落とそう。
するとポッカリ穴が開く。でもこれはそのままにしておこう。
穴の周りの、表面のデコボコだけをキレイに削っておくだけでOK♪

次に屋根の手スリの加工だ。
まず、一体成型されている手スリのパーツを左右に分割する。
この時に、手スリが車体に引っかかる(動かない)ようにモールドされている部分(ハッチの部品の下に隠れる部分)を残しておこう。
そうすれば、接着剤を使用しないで組み上げることが出来る。

分割出来たら、申し訳ナイが、手スリを写真のとおりに切って組み合わせて頂きたい。
(現物合わせで加工したので、詳細を忘れてしまったため…)
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写真の側の、向かって右側にハシゴが来る向きは、2つのパーツを組み合わせている。
赤い矢印のところが継ぎ目だ。(接着はしていない)
裏側の、左側にハシゴが来る向きのほうは、単純に両端を切り落とすだけでOK。

手スリの加工が済んだら、ここで車体を組み立ててしまおう。
タンク(車体)を組み、手スリを載せ、屋根ハッチを被せ、車体下からネジで留めよう。
台枠(フレーム)は、そのままでは固定できなくなっているので、ゴム系ボンドで車体に接着する。
デッキの向きが前後で反対にならないように注意!
台車取付け部周辺に接着剤が付かないようにも気をつけよう。
接着剤が乾くまでは、台枠が上下左右にブレないように固定して、触らないでおこう…。

台枠が固定できたら、屋根の穴の「ハゲ隠し」(笑)作業に移ろう。
上記の写真の、青い矢印から緑の矢印まで、薄いシールを貼ってしまうのだ。
横幅は、手スリがあった部分の溝が見えない所まで。

シールを貼ったら、シールをツヤ消し黒の塗料で筆塗りしよう。
なぁ~に、ホンモノもこの部分は油で汚くなってるから、気にしない、気にしない♪(笑)
塗り終えるとこんなカンジになる。
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右の加工前のタキ1900とは、だいぶ変わったべなぁ~♪

あとは、デッキの手スリとステップを白く塗れば、メリハリが効いてアクセントになるので、余力があったら是非やっておこう!
そして石油会社のシールを貼って、出来上がりぃ~~♪
(車体標記はそのままのほうがキレイに見えるから、いじるのは止めておこう)

これでやっと、貨物ヤードがバラエティ豊かな「自然な状態」になった☆
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このタキ43000が8連で特攻野郎Bチームの大モジュールを走る姿は壮観だ。ぜひ一度ご覧あれ

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