Bトレイン-貨物

2011年1月20日 (木)

Bトレ日記 ~「ワサビ抜きの寿司とワサフ抜きの荷物はありえなーい!」の巻~

久々に車両のおハナシを
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今回は「ワサフ8000」という車両だ。

この車両、見た目は貨車なのだが、実際も貨車なのだ。(笑)
だが、貨物列車に連結されることはほとんど無く、いつも客車列車(20系寝台)や荷物列車に連結されて走っていた。

同じ仲間に「スニ40」系列がいる。見た目もかなり似ている。(…っていうかソックリ)
だが、彼らは名前で判るとおり「客車」なのだ。見た目はどう見ても「貨車」なのに…。

コレについて語ると泥沼にハマるので、そんなメンド臭いことはしない(笑)
詳細はこちらをご参照くだされ。

さて、本題。

ナゼ作ろうとしたか?

…それは全くもってのナゾである。(笑)
いや、荷物列車の車種にバラエティーが欲しくなって作っただけ。
しかも、ものすごく手軽に作ろうと、かなり手を抜いた「タイプ」になっている。
まぁ、Bトレだから構わないっか

お子様の時、東海道線に乗っていたら、コイツが連結されたEF58牽引の「汐留(しおどめ)」駅行き荷物列車と抜きつ抜かれつの競争劇に遭遇した。
平塚辺りで一駅ごとに追い越し追い越されるので、何度も列車全体像を拝めた。
それにすっかり興奮してハマッてしまったご幼少のオラ、それ以来「お荷物列車」が大好きになってしまった
…何てシブいお子ちゃまだったのだろう。(笑)

では車両を見ていこう。
まずは全体像から。
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おしりから見た姿。

結構それっぽいでしょ?

では全方向から眺めてみよう。
側面だよん。
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反対側の側面も。
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ほぼ同じ作り。

妻面を。
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こっちは特に何もナイ。

では細部を見ていこう。

まず、ベースになった車両は、Bトレ純正品の「ワキ5000」。
それの側面扉1枚分を切り取って、そこに同じくBトレの「コキフ」の車掌室部分を接着しただけのモノだ
大掛かりな加工は一切していない。
それゆえに、アップで撮影されると思いっきり改造のアラが…

最初に屋根から。
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タネ車は屋根が「」の字状に折れ曲がったタイプのモノ(ワキ5000)を使用する。
ワキ1000とかだと、屋根がまるいので使用できない。

中間の2ヶ所にガーラント形ベンチレーターを接着。
私はKATO製のパーツ(1号お召し編成用)を使用。

つづいて、気になる接合部分を
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屋根板と側面の銀色の部分は、製品のまま。
銀色の扉1枚分を切り取ったので、そこにコキフの車掌室を移植する。
長さと位置が大体揃うように削り、接着剤で接着。
銀色の扉との接合部分と、おシリのおデコの(屋根板との接合)部分に隙間が出るが、気にしないでそのまま接着しよう

上手くくっついたら、スキマを埋める。
銀色の扉との部分には、細い帯状のプラ板を、デコ部分には薄い紙を上から貼った。(赤い矢印部分)
この時に、一緒にデッキ部分にある(扉横の)窓も、紙を貼って埋めておいた。(黄色い矢印部分)

反対側からも見てみよう。
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窓を埋めたのがよく判るね

では、つづいてデッキ部分を。
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デッキの床は、ワキ純正の床板をそのまま使用。
見える部分だけ青く塗装した。
テールライトの部分はコキフのものを加工して接着。

床板を外してみると…
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ハイ、ご覧のとおり

台車はKATO製を使用。
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何も加工はしていない

一応、車体の裏側もご覧いただこう。
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接合部分に大掛かりな改造跡もナイでしょ?
とってもカンタンに加工したのだ

今回は窓が大きいので、内側から透明塩ビ板を貼って窓ガラスを表現。

こうして接着剤で組み立ててれば、「ワサフ8000タイプ」の出来上がりぃ~~
(車体自体は純正のままなので、床板の固定に接着剤は不要)

塗装は…確か、組み立てる前のバラバラの状態のときにスプレーしてしまったような…。
側面は「銀色」で、屋根と妻板と車掌室部分は「青15号」。
ただ、今回は青15号ではなく、GMスプレーの「青20号」を使用した。
だって、GMの青15号、暗過ぎるんだモン…

塗料が乾いたのち、側面の扉下と床板(デッキ)に青を筆塗り。
車体の各パーツを接着し、スキマを塞いだら、その部分(紙とプラ帯)にも青を筆塗り。
…そんな順番だったと思う。確か。

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さぁ、ワサフは出来た

では早速「お荷物列車」を再現しよう!

まずは仲間を集めないと…
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「スニ40」「スユ44」「ワキ8000」「ワキ10000」…どれでもえぇ。(笑)
見た目は全部一緒だ

コレは「特攻野郎Bチーム」の「たかし」氏の改造作品。
KATOのワム80000を塗り替えて床板と台車を交換したもの。
本人曰く「ワキ10000」とのこと。

あとは茶色い「マニ60」なんかも揃えると…
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こんな顔ぶれになる

マニ60はこのブログに改造記事が載っているので、興味のある方はこちらをご参照あれ
(青い「マニ37」なんかも欲しいねぇ~。材料はキープしてあるので、今年こそは作ろう。(笑))

…で、ジオラマに置いてみた
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お荷物列車全盛期の、東海道線「富士」駅付近…みたいな。(笑)
まぁ、とにかく「静岡」っちゅうイメージ

カッコイイずら♪♪

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2010年7月12日 (月)

Bトレ日記 ~「目立つモノには「毒」がある:タキ3000」の巻~

一応、コレのつづきーっ!

えっへん!貨車を増備したぞ
(…って、エラそうに言うことか
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「タキ3000」の黄色バージョンだ
積荷の名称の下に「」と書かれているのが魅力的 あぁ~ん(笑)
黄色いタンク車は、人様にとっては「毒物」なモノを運ぶ、魅惑的でキケンな車両なのだ

チョー久々にTOMIXの2軸貨車類が発売(再生産)されたので、チョット増備してみたくなった次第
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以前は「タム6000」として発売されていた車両。
今回からは「タム500タイプ」として登場した。
しかも今までには無かった「黄色」が出た
なので、イキオイでついつい手が…。
コレもある種の「毒物」だな。(笑)

余談だが、実際には「タム6000」という「形式」は存在しない。本物は「タム5000」だ。
タム5000が増備されてタム5099まで来てしまったので、繰上げでタム6000~6267が付番されていったため、一応「タム6000」という番号の実車は存在した。
形もこの模型とは全然似ていない。「タム5000」の代表例は「味タム(「味の素」所有のタム5000)」だ。(コレも手スリの有無で印象が変わるが…)

まぁ、模型自体がデフォルメされていて、上半身のパーツを交換して「タンク車」や「コンテナ車」などなど、いろいろな車両に出来るような設計になっていたので、半分「なんちゃって」で付けた形式名だろう。うんうん
確かに、「タム500」と名乗ったほうが、実物に近いねぇ。

さて、作り方なのだが…
基本は、以前作った「黒いタキ3000」と同じだ。
だが、今回はタンク体が黄色くてパーツの構成が判りやすくなるので、再度日記に載せてみようと思ったのだ

まず、買ってきたままの状態のタムをバラす。
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台枠の黒い部分を持ちつつ、もう片方の手で、黄色いタンク体をそっと「もぐ」ように、斜め横に持ち上げて外す。

するとカンタンにタンクがもげる。(笑)
タンクをひっくり返して裏を見ると、2ヶ所のツメで止まっていたのが判る。
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このツメを切ってしまおう赤い矢印の部分)

これでタンク体の加工は、お・し・ま・い
なんてカンタンなんでしょ

次に用意するのは…
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ハイ、おなじみのBトレ用床板ですよぉ~

この床板にタンク体を…
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ゴム系ボンドで接着~~~っ!!
黄色いタンクに黄色いボンドなので、多少ハミ出ようが全然目立たない
なんてラッキーなんでしょ

…あ、床板は無加工だよん
ちょうど、車体に引っ掛ける部分のツメが、(実物の)タンク体を支える部品に見えて良くなくなぁ~い?

これに台車をはめれば出来上がりぃ~~~
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実物と同じにするならKATOの「TR41」を(写真上部)、全体のバランスを良く見せたいのならKATOのBトレ用「通勤電車2」を黒く塗って履かせる(写真下部)とカッコイイ
TR41だと、チョット「内股さん」になっちゃうのネ

さて、さっそく貨物線を走ってもらおう
…「」で(笑)
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う~ん、やっぱ「黄タキ」はえぇのぉ~

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2009年6月11日 (木)

Bトレ日記 ~「速攻増やせる!タキ3000」の巻~

今回は、私のコレクションの秘蔵っ子「タキ3000」をご紹介
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雑誌でも紹介されたことのあるこのタキ3000、なんとわずか5分で1両、改造が出来上がってしまうのだ
あまりにカンタンなので、解説もカンタンに済ませることにした。

では側面のアップを。
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ベースは、TOMIX製「タム6000」だ。
ただし、最近の仕様のでないと使えないのでご注意を。
昔の香港製では大きさと構造が違うのダ
2010年7月現在の製品だと「タム500タイプ」だね。

余談だが、実物には「タム6000」という形式は実在しない。「タム5000」が5099を突破し、6000番台にまで膨れ上がったので、車番自体は実在するが。
まぁ、TOMIXのはカタチからしてフリーランスっぽいので、ワザとそう名付けてあるのかもしれない…。

床板はBトレ付属のものを、そのまま無加工で使用。
HGフレーム仕様以降(新パート1も含む)の電車・客車用の床板でないと使用できないので、これまたご注意を。
床板の、車体にハメるためのツメが、偶然にもタンク体を固定する部品に見えるというというのも、「タキを作れ」という神の啓示か。(笑)

台車はNゲージ「タキ3000」用のを使用した(TR41)。
足りない分はBトレ用の「通勤電車2」を黒く塗って流用。
イチバン違和感のナイ台車を選んだらコレになった…

タキの台車が手に入り次第、「通勤電車2」の台車と交換予定。
黒く塗った「通勤電車2」台車は205系に使えるからねぇ~。
…う~ん、リサイクル

では、分解した写真をご覧いただこう。
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まず、タム6000のボディを分解しよう。
すると、床板(下回りすべて)とタンク体に分かれる。
そのタンク体も、すその辺りを境に上下に分かれる。
車体中央にあるハシゴのツメが屋根のドーム横のステップに引っかかってるので、これをそっと外してからタンク体上下を分解しよう。
ハシゴ自体は、タンク下部のパーツに付いている。

分解できたら、タンク体下部を、Bトレの床板と接着しよう。
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赤い矢印のあたりにゴム系ボンドを付けて貼り合わせた。(もちろんタンクの下側だよ!)
この時、台車取り付け用の穴にボンドが流れ込まないように注意!

で、固まれば、タンク上部をはめて出来上がりぃ~~(…も、もう?!)

慣れれば、タンク体を分解しないでそのまま接着できるようになるので、さらに加工時間短縮だぁ~

最後に好みのシールを貼ろう。
私は「タン」(米軍基地用ジェット燃料輸送車)仕様にしたかったので、車体に書いてある米軍の管理番号(?)を貼った。
コレはカンタンに済ませたかったので、Bトレの「モハ70」の車番シールをそのまま切って貼った。賢いでしょ?(笑)
(1桁足りないとかぁ~、そ~ういうことは言わないのぉ~…ってか、言わせな~ぃ

「タム6000」→「タキ3000」の表記変更は、ナイスアイデアが浮かんでこなかったので、今回は保留。
「手付かずの自然」がココにある
車端のデッキも「最初から存在していなかった」というコトで。(笑)

ま、こんなカンジで一気に8両加工した。それでも1時間弱だ
意外と重宝するこのタキ3000、もうちょっと手を加えれば、爆発的に多形式を誕生させるコトができるのにお気付きだろうか…?
Bトレ貨物の充実のためにも、おひとついかがぁ~?
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つづき「タキ3000黄色」はこちらをクリック!

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2009年5月11日 (月)

Bトレ日記 ~「こんなのアリ?!:ク5000」の巻~

えー、Bトレに衝撃の貨車が登場した。
…ってか、させちゃった。(笑)
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いかがでしょ?

これは「特攻野郎Bチーム」の「ZERO」と共同で企画し、彼が制作を担当したモノ。
どうなってるかというと…
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ご覧のとおり、ペーパークラフト仕様となっている。

2009年5月2~4日のBチーム展示会で、無料配布もさせていただいた。
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写真左端に、組みかけのク5000が半分写っている。(笑)

で、5分ほどで組み上げたのを並べて走らせてみた。
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なつかすぃ~ねぇ~♪

上に載せる車もペーパーで作ったのだが、配布用にはスペースの関係で収められず…。

カンタンに増備するにはうってつけの方法だと思う。
…技術と印刷装置があればね☆

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2009年1月29日 (木)

Bトレ日記 ~「カンタンに作れるタキ43000」の巻~

Bトレにはコンテナ以外に貨車がほとんどナイ。(「ワキ」は時代が古過ぎて論外)
今も昔も走っている貨物といえば「コンテナ列車」と「石油タンク列車」だ。

やっぱ、どーしても石油タンク貨車…つまり「タキ」が欲しくなるのが人情というもの。(笑)
ってなワケで作ってみました、それも大型の「タキ43000」を。しかもカンタンに…。
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他のブログなどで紹介されているタキ43000(またはタキ1000)の作り方は、Nゲージの同形式車両を切り継ぎ改造したのもだ。
仕上がりは超リアルなのだが、いかんせん、加工が大掛かりで大変だ。
量産するにも手間と気力と技術力が要る。

今回は、初心者でも比較的カンタンに製作できる方法をご紹介しよう。切り継ぎ加工は一切ナシよ♪
(これも初期の頃の作品なので、仕上がりの多少の「お気楽さ」はご諒承いただきたい…)

タネ車はKATO製「タキ1900 日立セメント」仕様車だ。
(写真は「三菱鉱業セメント」仕様車なので、車体標記位置などに若干差がある。ご注意を…)
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左が加工後のタキ43000、右が加工前のタキ1900。
Bトレにしては、長さが多少長いものの、「Bトレ版タキ43000」に転用出来そうな車両はコイツしかいないのだ…。

この車両からの改造のポイント(順番)は…
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1.中央下部のピンクの★部分のパーツをはずす。(使用しない)
2.車体上部両端のステップ(緑の矢印)をはずす。(使用しない)
3.車体裾のフレーム枠の、赤い矢印どうしの間を切り落とす。
4.車体屋根のハッチ(青い矢印)2個を切り落とし、穴を塞ぐ。
5.屋根の手スリの短縮および片側のハシゴを移設する。
の5項目だ。

では早速オペ開始だ!
まずは車体を分解しよう。
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中央下部のカバーのようなパーツをはずし、青い矢印のネジを緩め、はずす。
屋根のステップなどは、はずせるようになった時点で取り外そう。
無理にはずそうとすると壊れるので要注意!

Bトレなので、中に入っているオモリは使用しないではずしておこう。
でないと、機関車が「ボクには引っ張れませ~ん!ムリでーす!」と泣いてしまうだろう…

この時点で、台枠(フレーム枠)の中間部分を切り落とそう。
当然、前後に2分割されるので、組み立て時に向きを間違えないよう、メモや印などをしておこう。

これで上記の1~3までの加工は終了♪ …結構カンタンでしょ?
妻面(連結面)に開いた2個の小さな穴(下の写真の矢印部分)は、連結してしまえば見えないので、そっとそのままにしておこう。(笑)
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さて、次からはこの改造のヤマ場の「屋根」部分だ。

屋根のハッチが3個ある。その両端の2個をニッパーやカッターなどを使って削り落とそう。
するとポッカリ穴が開く。でもこれはそのままにしておこう。
穴の周りの、表面のデコボコだけをキレイに削っておくだけでOK♪

次に屋根の手スリの加工だ。
まず、一体成型されている手スリのパーツを左右に分割する。
この時に、手スリが車体に引っかかる(動かない)ようにモールドされている部分(ハッチの部品の下に隠れる部分)を残しておこう。
そうすれば、接着剤を使用しないで組み上げることが出来る。

分割出来たら、申し訳ナイが、手スリを写真のとおりに切って組み合わせて頂きたい。
(現物合わせで加工したので、詳細を忘れてしまったため…)
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写真の側の、向かって右側にハシゴが来る向きは、2つのパーツを組み合わせている。
赤い矢印のところが継ぎ目だ。(接着はしていない)
裏側の、左側にハシゴが来る向きのほうは、単純に両端を切り落とすだけでOK。

手スリの加工が済んだら、ここで車体を組み立ててしまおう。
タンク(車体)を組み、手スリを載せ、屋根ハッチを被せ、車体下からネジで留めよう。
台枠(フレーム)は、そのままでは固定できなくなっているので、ゴム系ボンドで車体に接着する。
デッキの向きが前後で反対にならないように注意!
台車取付け部周辺に接着剤が付かないようにも気をつけよう。
接着剤が乾くまでは、台枠が上下左右にブレないように固定して、触らないでおこう…。

台枠が固定できたら、屋根の穴の「ハゲ隠し」(笑)作業に移ろう。
上記の写真の、青い矢印から緑の矢印まで、薄いシールを貼ってしまうのだ。
横幅は、手スリがあった部分の溝が見えない所まで。

シールを貼ったら、シールをツヤ消し黒の塗料で筆塗りしよう。
なぁ~に、ホンモノもこの部分は油で汚くなってるから、気にしない、気にしない♪(笑)
塗り終えるとこんなカンジになる。
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右の加工前のタキ1900とは、だいぶ変わったべなぁ~♪

あとは、デッキの手スリとステップを白く塗れば、メリハリが効いてアクセントになるので、余力があったら是非やっておこう!
そして石油会社のシールを貼って、出来上がりぃ~~♪
(車体標記はそのままのほうがキレイに見えるから、いじるのは止めておこう)

これでやっと、貨物ヤードがバラエティ豊かな「自然な状態」になった☆
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このタキ43000が8連で特攻野郎Bチームの大モジュールを走る姿は壮観だ。ぜひ一度ご覧あれ

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