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2024年9月 2日 (月)

宣伝日記 ~「『スイッチバック大全』に載ったよ!」2024夏~

え~、今回は、ちょいと宣伝なぞを

2024年8月16日に発行された、誠文堂新光社の鉄道書籍「スイッチバック大全」に、オラの撮った写真が載りましたぁ~

どん!
(画像をクリックすると拡大するよん)
誠文堂新光社の「スイッチバック大全」に写真が載ったよ2024夏-1001
重厚ぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~うっ

日本全国(と、ほんのちょっとの海外)の鉄道路線にある(あった)「スイッチバック」の施設を紹介した本だ。

スイッチバックとは、急勾配を登る列車が途中で一息ついたり、単線上で上下列車のすれ違いをするために造られた、平坦な行き止まり式の待避線の事。
(勾配を少しでも緩くするのが主な目的)

鉄道は急勾配に弱いので、ずっと上り続けるのはちょっと無理がある。
ましてや、昔の蒸気機関車ではパワーも無く、水や石炭を大量に消費するので、途中で休ませないといけない。

スイッチバックの形状は、地形や目的によって数種類あり、一般的にはX・Y・Zのような形をしている。

関東で言うと、箱根登山鉄道は「Z形」の、ジグザグに登って行くスイッチバックだね。
信州の篠ノ井線にある「姨捨(おばすて)」駅は「X形」のスイッチバックで、坂道の途中に平坦な待避線が左右に伸びている。

平坦な都市部にもスイッチバックは存在しているが、これはその路線を造った時の歴史的な経緯で存在している物が多い。
関東だと、小田急線の「藤沢(ふじさわ)」駅や、西武池袋線の「飯能(はんのう)」駅、東武野田線(アーバンパークライン)の「(かしわ)」駅等が相当する。
この場合は「Y形」や「乙形」の線形が多い。

さてさて。

数ヶ月前、オラのブログに一通のコメントが届いた。

スイッチバックの本を作るので、あなたの撮った写真を使わせてほしい

…何だ、何だ

差出人は「TETSUHEN」氏と名乗る男性で、コメント欄に自身のサイトのリンクも張ってあった。

ちょいと怪しいコメントだなぁ…」と思いながらも、試しにサイトを覗いてみると…

…あれ昔見た事がある。

ちょいと有名なサイトだよねぇ…
どうやら、怪しい人ではなさそうだ。

でも、その時は忙しかったので、軽く「いいですよ~」とだけ返事をして済ませてしまった。

…数日後。

再度コメントが届いて、「詳細にやり取りをしたいので、連絡先を教えてほしい」と言われた。

…どこの誰かもわからない初対面の人に、メールアドレスや住所・氏名を教えるというのは嫌だなぁ…

そう思って少しじらして、その時は個人情報は書かなかった。

…さらに数日後。

リンク先のサイトをぼんやり眺めていたら、下の方に「by Hideki Egami」の文字が…

えがみ ひでき」…あれ聞いた事のある名前だぞ。

…んえがみさんって、あの江上さんじゃなくね!?

急に思い出して、もう1回サイトをじっくりと見てみた。

…間違いない、あの江上さんだ

全然知らない人だと思っていたら、何とお知り合いだった

すぐに江上さんにメールを出して「あの江上さんですよね」と書いたら……「あぁ!!えぇぇぇ~~っ!?」と驚きの様子。
それからは、全面的に協力する事にした次第(笑)

さて、その「江上さん」とは…

江上英樹(えがみひでき)氏で、元小学館の月刊「IKKI(イッキ)」等でブイブイ言わせていた敏腕編集長だ
オラが、ITのフリーランス契約で小学館に忍び込んでいた時代に、「IKKI」の編集長だった。
ちょうど、漫画「新・鉄子の旅」の連載中で、漫画の中に江上氏本人も登場していたので、鉄ちゃんには馴染みがある事でしょう。
コミックのアンケートフォーム制作やデータ管理等で、IKKI編集部にお邪魔した事も数回ある。
江上氏の机の横に、自作のNゲージのレイアウトが置いてあったのが好きだった(笑)

今回のメールの件は、江上氏がご自身のサイト「I Love Switchback(アイ ラブ スイッチバック)」で集めたデータを書籍にするために、鉄道愛好家の諸氏が撮った貴重な写真を借りるためのものだった。

話しを聞くと「オラが撮った武蔵五日市(むさしいつかいち)駅の写真が貴重なので使いたい」との事。

えぇ、江上さんのためだったら喜んでお貸ししますよ、はい

オラが1995年に撮った武蔵五日市駅の日記、意外な事に各方面で人気で「ぜひ使わせてほしい」という依頼も来ていた。
高架化工事中の、新駅と旧駅が両方写っている姿が貴重なのだとか。
友達からも「よく撮影しておいたねぇ~」と褒められた(笑)
(1995年当時の武蔵五日市駅の日記はこちらをクリック

そのうちの1枚が使用される事になった。

この写真ね。
(画像をクリックすると拡大するよん)
誠文堂新光社の「スイッチバック大全」に写真が載ったよ2024夏-1002
懐かしやぁぁぁぁぁぁ~~~~~~っ

武蔵五日市駅を発車したばかりの「拝島(はいじま)」行きの列車だ。
(右斜め後ろが武蔵五日市駅ね)

この当時は103系が主流だったが、ご覧のように201系も結構走っていた。
これは、中央快速線の車両で、青梅線にやって来た編成の間合い運用のもの。
(確か「ホリデー快速あきがわ号」の間合い運用だった記憶が…)

高架化工事現場の横にある高台から撮ったもので、この高台と列車の間に現在の高架線路がある。

…おいおい、武蔵五日市駅は終点の駅だから、スイッチバックなんて無いだろう!!

そうお思いのあなた、実は、貴重なのは「列車の後ろの築堤」なのだぁ~よ

奥に見える、左右に真っ直ぐ伸びた築堤(盛り土)が、今回の主役。

これは昔の「岩井支線」と言うもので、武蔵五日市駅に着いた列車が、いったんこの写真の右奥までバックして、ポイントを渡ってこの築堤を左へ登って行ったのだ~よ。
本来はセメント工場の貨物線だが、旅客列車も走っていた。

写真の左奥に「大久野(おおくの)」と「武蔵岩井(むさしいわい)」と言う駅があった。

現在は、この築堤の登りだしの部分は五日市線の線路になっていて、高架化された駅へと続いている。
左奥の線路跡は、何も残っていない。

この写真の画像データを江上さんにメールで送って、後は本が完成するのを待つだけとなった。
1冊プレゼントします」との事。

そして8月下旬。

酷暑とクーラーの冷気で体がヘロヘロになっていた朝8時、「ピンポォ~ン」と玄関のチャイムが鳴る音が…

…何だこんな朝早くから
通販なんて頼んでもいないし…近所の工事のお知らせも入っていないし…怪しい勧誘か

…と、怪しんで放置していたら、ポストに不在通知の紙が入っていた。

…ん通販なんて頼んでいないよ誤配じゃね

でも、名前はオラ宛になっている。

差出人は書いていない。
クロネコちゃんなら書いてあるのだが、佐川君は書いていないのだ。

しばらく考える人に…

……!!

あぁ江上さんだっ

メールで言われていた日よりも早く届いていたのだ。

…あぁ、失敗した。

この日は夜遅くまで仕事だったので、再配達の手続きは翌日にするつもりだった。

そして翌朝。

またもや「ピンポォ~ン」となる音が。

再配達の手続きをする前に来てくれた~
ありがとう

今度はすぐに出て、荷物を受け取った。

…ずっしりと重いぞ

予想を超える重さにちょいとビックリ。

…これじゃぁ、ポストに入らないから郵送出来ないわなぁ~。

ほうほう、誠文堂新光社から直に送られて来たのね。
早速開けてみよう

部屋に戻って、袋を開けてみると…

分厚い本と共に、こんな紙が入っていた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
誠文堂新光社の「スイッチバック大全」に写真が載ったよ2024夏-1003
丁寧で優しいぃぃぃぃ~~~~~~っ

江上氏からの挨拶文だ。

江上さんらしい、気遣いのある優しい文章だ

本を開いて中を見ると…

…あった、あった
(画像をクリックすると拡大するよん)
誠文堂新光社の「スイッチバック大全」に写真が載ったよ2024夏-1004
載っちょるぅぅぅぅぅ~~~~~~っ

113ページの、武蔵五日市駅のコーナーにオラの写真が載っていた
赤い部分に、ちゃんと「まりりん」の文字もあるでぇ~

諸兄の素晴らしい写真の中に、オラのへっぽこ写真が紛れ込んでいるのが恐縮なのだが…
でも、確かに高架化工事中の写真って、自分以外のはほとんど見た事が無いね。
やっぱり貴重なんだねぇ~。

この本は、日本全国のスイッチバックが紹介されているので、何と255ページもある
写真を見ているだけでも楽しく、文章(データ)を読むと、もっと面白い
もっと早く行っておけばよかった…」と思った場所も少なくない。

裏表紙は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
誠文堂新光社の「スイッチバック大全」に写真が載ったよ2024夏-1005
裏側も熱いぃぃぃぃぃ~~~~~~っ

裏側も、しっかりと手を抜かずに、熱い写真がたくさん載っている。

この本のお値段は、「本体4500円+税」となっている。
まぁ、5千円でお釣りが来る…という感じぃ~

著者は、江上英樹氏の他に栗原景(くりはらかげり)氏も共著として紹介されている。
どちらも、鉄道趣味界では有名人だ

余談だが、オラの同級生(同じ鉄道研究部員だった)が放送作家で、坂道系アイドルの他に鉄道系の番組も担当している。
そいつは、この両氏とは知り合いで、先日もトークショーで共演していた。
(奴も出世したもんだ。(笑))

今回、オラの写真が使われる事になったので、同級生に「江上さんに会ったらよろしく伝えておいて~」と言ったら、ちょっとびっくりしていた。
さらに、奴が江上さんにその話しをしたら、江上さんが「え~っまりりんと同級生なの!?」と、もっと驚いたというオチ。

…人間、どこでどうつながっているか判らない。
(まぁ、鉄道趣味界は狭いからねぇ~(笑))

人付き合いは大事にしようね

皆さんも、ぜひこの本を手に取ってご覧いただきたい

全国の書店の他に通販でも買えるので、お手元に1冊常備しよう!!

では、またぁ~

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