お仕事日記 ~「隅田川花火大会に仕事で行ってきた」2023夏~
このクソ暑い日に休日出勤かよぉぉぉぉーーーーっ★
2023年7月29日、東京の「浅草(あさくさ)」駅付近で行われた「隅田川花火大会」に「お仕事」として行ってきた。
コロナ禍の影響で、4年ぶりに開催されるとの事。
なので、来場者数はとんでもない事になりそうな気配…
例年は100万人くらいとの事なので、それよりは少し多いくらいか…と。
(結果的には103万人だそうで)
100万人と言えば、秋田県や香川県の人口よりも多い。
今日この数時間で、宮崎・富山・山形県クラスの全県民が一斉に移動する事になる。
(ちなみに、東京都の人口は1400万人)
こんな日本最大級のイベントの警備をやれと言われても……本当に出来るのか???
まぁ、とりあえず、会場の集合場所(墨田区の「向島(むこうじま)」)まで行く事にしよう。
お家を昼に出発し、電車を乗り継いで地下鉄銀座線の浅草駅に到着。
地下鉄車内はやや混んではいるものの、まだまだ余裕はある。
浴衣姿の人も多く、明らかに普段の日とは違った雰囲気。
「集合時間ギリギリに来ると、大混雑で身動きが取れなくなるから、余裕をもって早めに来~い」と言われていたので、素直に30分ほど早めに浅草駅に到着した。
駅前の交差点には、すでに大勢の観光客が。
そして、警察の機動隊の皆さんも集結して、交通整理(通行止め等)の準備をしている。
企業の広告が入ったうちわを配っている人達もいて、あっという間に手元になくなるくらい、多くの通行人が持って行った。
オラも、信号待ちの時に1個もらったぢょん
すぐそばに有名な「雷門(かみなりもん)」があるのだけど、今日は酷暑と混雑で、そこまで行く気力・体力が無い。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2022年5月に撮影)
ごろごろどっかぁぁぁぁーーーーーん★
恐らく、雷門前は浴衣姿の観光客が記念撮影しまくって、ごった返していることだろう…
駅前に立って思った事は、「浴衣姿の外国人観光客がものすごく多い」という事。
洋の東西を問わず、どの女性もきれいに着こなしている。
超かわいいグループがいると、ほとんどが中国語を話している。
中国・台湾・香港・韓国からの観光客だけで、日本人と同じくらいの数がいるのでは…という感じ。
その次に、西洋人とインド系の観光客が少しいるという状態。
西洋美女の浴衣姿は、芸術作品ものよ
さて、日なたの混雑した交差点にいるのもキツいので、さっさと移動しよう。
この界隈は、以前にお仕事で2回来ているので、道には詳しい。
(以前書いた浅草・向島エリアの日記「東京・朝の浅草プチ観光その1・仲見世と雷門・2022春」はこちらをクリック)
最短ルートで集合場所まで移動しようと思って歩き出したら、何と、すでに通行止めになっていた。
駅前の公衆トイレも使えなくなっていたので「おーまいがっ★」状態。(笑)
橋の上から花火見物が出来ないように、通行止めになっている(これからなる)橋も多い。
なので、少し遠回りだけど、浅草駅前の吾妻橋を渡って墨田区役所と隅田川の間の道を通り抜けて行く事にした。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2022年5月に撮影)
ビール飲みてぇぇぇぇぇーーーーーぃ★
このクソ暑い日にビールジョッキをオラに見せたらダメでしょ。(笑)
お金持ちは、このアサヒビールのビルのレストランから、優雅に花火見物をするんだろうねぇ~。
対岸の、高速道路の下の細い道をいそいそと歩く。
貴重な日陰スポットだぞ
でも、この道もあと少しで通行止めになるとの事。
…これは早く来て正解だ★
花火は、奥に見える東武線の鉄橋の左奥で打ち上げられるとの事。
我々の集合場所は、その対岸付近。
「今日は絶対に飲み物の自販機は全て売り切れになるぞ」と思ったオラ、とりあえず2本買っておいた。
会社支給の飲み物もあるそうなので、とりあえず2本でいいだろう…
(イベントの警備って、始まっちゃうと水を飲む時間もないくらいに忙しくなるのよ)
炎天下の集合場所に到着。
すると、仲間の隊員がいて「もうみんな、すぐ近くのテント(詰所)に移動しているよ~♪」との事。
オラもさっさとテントの日陰に移動しよう。
さて、今はどこにいるのかと言うと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2023年のグーグルマップより)
●の位置から少し左下の場所だよん★
■…浅草駅(東武・東京メトロ・都営地下鉄)
●…花火観覧エリア
▲…花火の打ち上げ場所
周囲に駅はたくさんあるのだが、浅草駅周辺を走る路線はどれも輸送能力が低い。
ほとんどが小型の6~8両編成なので、帰りは乗れないのでは…と思った。
(案の定、改札で入場規制が掛かっていた)
この付近で一番輸送力があるのは、「押上(おしあげ)」駅の地下鉄半蔵門線だ。
帰りはよく考えてから行動しよう…っと。
仲間と合流したけど、みんな暑さでヘロヘロ顔だ。
今日は社長も一般隊員として来ていたのだけど、あまりの暑さにウンザリ顔。(笑)
しばらくして、警備員全体の朝礼が始まった。
全体的にはものすごい数の警備員が配置されていて、ここにいる集団はそのうちの1つに過ぎない。
敬礼の後、部隊長等のあいさつが手短に行われて、いったん解散。
各警備会社ごとに担当が違っていて、我々は歩行者の案内と誘導を行うとの事。
以前、別の花火大会で地獄絵図の中に放り込まれてダウン寸前にまでなったので、今回はそうならないように願いたい…。
(イベント警備は、実行委員の事前計画と準備次第で、地獄にも天国にもなる)
今回の隅田川花火大会は、「立ち止まらずに歩きながら花火を鑑賞する」という方法をお願いしている。
だけど、こういうイベントって、絶対に立ち止まってスマホ掲げて撮影しだすんだよねぇ…
どこまで立ち止まる事を抑止出来るか?
まぁ、今までの経験から言って、半分以上は無理だろう…。
歩きながら見るのは、打ち上げ場所に一番近い、隅田川の土手の歩道の部分。
それ以外の指定された場所では、座って見物する事が出来る。
その場所は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2023年のグーグルストリートビューより)
道の上ぇぇぇぇぇ~~~~~~~いっ★
この「墨堤通り(ぼくていどおり)」の車道を通行止めにして、右半分を観覧スペースにする。
左側は、緊急車両が通れるように空けておく。
左側の木々の裏側が土手の歩道で、手前から奥への一方通行になる。
そこを歩きながら花火鑑賞してもらうという計画。
右側の高速下の歩道は、自由に歩ける。
仮設トイレも、この歩道にたくさん設置される。
(女子トイレが圧倒的に多く、男子トイレは1/3くらいしかない)
出店(露店の屋台)は、東京都が許可しない方針らしく、一切見掛けない。
近隣の飲食店が、焼きそばやかき氷等を売っているようだ。
この観覧スペース、ご覧のように、頭上には高速道路があり、目の前には桜の木が並んでいるので、場所によっては上手く見えない。
土手の歩道のフェンスには、わざと「一方通行→」と書かれた横断幕が長~く張られているので、前に行ったからと言って完全に見える訳ではない。
土手の下にある観覧席(有料なのかな?招待客用なのかな?)だと、はっきり見える。
一番良いのは規制区域外の、対岸の土手や、少し離れた橋の上から見る事だ。
リッチな人は、付近のビルのレストランやバーから見るという方法もあるだろう。
オフィスがある人はラッキーだよね★
18時の時報と共に、人々が一斉に車道に流れ込んだ。
まだ交通規制が完全に済んだ訳ではないので、車がやって来る。
これが一番危険な状態だった…。
車の流れが完全にストップしたら、後は花火が上がるまでは、しばしの静寂が訪れる。
その間に我々は準備を済ませて、スタンバイ。
19時、花火大会が始まった。
最初は、花火は穏やかに上がっていたのだが、段々迫力が増してきた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2016年4月に別の祭りで撮影)
おぉ、いぇい★
最初の大きな花火が「どどぉぉぉぉーーーーーん★」と炸裂すると、途端に大勢の人が土手の歩道に集まって来た。
案の定、中盤頃になると立ち止まる人ばかりになって、全く動かない状態に…
このままでは事故が起きるので、警察官と共に一生懸命に「ゆっくりでいいので歩いてくださーいっ!!」と、警備員みんなが叫びまくる。
警察の判断により、いったん人が減るまで入場規制を掛けたりして、土手の歩道にいる人の数を調整する。
ずっと声を出して喋りまくっているので、のどが痛くなってきた。
…まぁ、6時間くらいカラオケで歌いっ放しするよりは楽だけど★(笑)
その混雑とは別に、路上で座っている人達は、動き回らずに実におとなしく盛り上がっている。
迫力がある花火が上がる度に、大歓声が起きる。
相当飲んでいる人も多いようで、何人かは警察官のお世話になっていたり…
(暴れている訳ではないよ)
「仕事中は花火を見るな(警備に集中しろ)」と強く言われていたけど、自分が立っている場所は目の前に桜の木があるので、打ち上がった瞬間と散っていく燃えカスしか見る事が出来ないので、物理的に不可能だ。(笑)
ちょうど対岸で打ち上げているので、その音は大迫力で聞く事が出来る。
戦車や戦艦が大砲を撃っているくらいの音量だ。
まぁ、どうせTV中継もあるし、Youtubeにたくさんアップされるだろうから、後日観ればいいからね★
後半になると、人の流れが逆方向になりだした。
賢い人は、「早めに浅草駅まで戻ってしまおう」という訳だ。
1時間半ほどで(20時半頃)、今年の隅田川花火大会は終了した。
すると、みんな一斉に帰りだした。
「気を付けてゆっくり歩いてくださーい!」と声を掛けると、何故か外国人ばかりが「ありがとう!お疲れ様っ!」と挨拶してくれる。
「お疲れ様」って、もはや世界に通じる日本語なのかぇ!?(笑)
(まぁ、日本のドラマ・映画・アニメを見ていたら覚えるよね)
会場のアナウンスでは「現在、浅草駅は入場規制が掛かっていて、相当な時間が掛かります。上野駅や南千住駅まで歩くと乗りやすいので、ご協力をお願いします」と言っている。
…どっちも相当歩くんですけどぉ~。
やはり、浅草界隈の最大のネックは「鉄道の輸送能力が低い」という事だ。
近くの外の駅まで行っても、浅草駅と同じ路線なので、乗り込む事が出来ない。
JRの複々線並みの輸送能力があれば、1時間くらいの混雑で済むんだけどねぇ…。
さて、オラはどうするか?
浅草駅の南にある「蔵前(くらまえ)」駅まで歩いて、地下鉄大江戸線で帰るか?
時間は掛かるけど、他の路線に乗り換えないで帰る事が出来る。
普段乗っている一般的なルートの、地下鉄銀座線→東西線→西武新宿線だと…無理かな?
まぁ、お仕事が終わる時間までには、混雑が収まっていればいいけどねぇ~。
22時、お仕事が終了して解散となった。
ダメ元で銀座線の浅草駅に行くと、混雑が収まっていて、そこそこ混んではいたけどすんなり乗車出来た。
(しかも座れた)
なので、そのまま「日本橋(にほんばし)」駅まで行き、東西線に乗り換え。
東西線はガラガラで快適だったので、西武新宿線に乗り換えずに、そのまま終点の「中野(なかの)」駅まで行って下車。
そこからテコテコ歩く。
…あっ!今夜のおつまみが無いっ★
途中のコンビニで少しだけおかずを買って、何とか24時前に帰宅。
(一応、会社から夕飯代わりのサンドウィッチが支給されたけど、足りる訳がない)
さて、ガラガラ声になる直前の、痛め切った喉を癒さなくては。
「良薬口に苦し」と言われているので、苦い液体のお薬を飲もうね
キンキンに冷やしたビールをジョッキに注いで…
プハァーーーーーーーーーーっ★
生き返るぅぅぅぅ~~~~~ん
この1杯の為にお仕事をしているようなものだ。(笑)
今年の隅田川花火大会の警備は、以前の外のに比べたら平穏だったな…
次の土曜日も花火大会があるそうなんだけど、出来ればご遠慮したい。
まぁ、とりあえず、今年もタダで(金もらって)花火が観られたから、良しとしますか。
ではでは~♪
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