お散歩日記 ~「♪垣根の垣根の曲がり角ぉ~。東京都中野区・新井薬師前」2019秋~
オラが今まで何年も目の前を歩いていたのに全く気が付かなかった、日本人なら誰でも知っている「名所」があった。
なので、紅葉の時期に改めてゆっくりと訪ねてみることにした。
その場所とは、ここ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
♪垣根の垣根の曲がり角ぉ~~~
そう、童謡「たきび」の歌の発祥地だ★
確かに、垣根がず~っと並んでいるし、曲がり角もある。
…まさか、家のこんな近くでこの歌が作られたなんて★
何で今まで気付かなかったかと言うと、夕方の暗い時間にしか通過しなかったから。
前職はずっと座り仕事で立つ機会がほとんどなかったため、帰りは数駅手前で降りてずっと歩いて家まで行くという「歩け歩け運動」をしていた。
歩くルートは数種類にほぼ固定されていたので、数年間、週2~3回のペースでこの垣根の前を歩いていたという訳。
(途中の銭湯やスーパーに寄ったりして、なかなか楽しいお散歩コースだった♪)
垣根の対面の建物も古めかしくて、そっちも気になっていつも見ていたから、余計にこの垣根の正体が判らなかった次第。
2019年12月16日、お天気が良かったので昼前に訪ねてみた。
この時は無職(転職活動中)で、コロナウイルス騒ぎもまだ初期段階で、時間は限りなくあったので。
(9月に死亡した父親の身元がDNA鑑定で確実に判明するまで、警察に「待っててね」と言われて就職活動が出来なかったのもある)
2020年の今年は、新しい仕事にまだ慣れていないのと、貴重な休日の時間がバタバタして忙しいので行けなかった…
毎日外で立って勤務しているので、休日くらいは部屋に籠って座っていたいというのもあるし…ね。
まずは、この垣根がどこにあるか、地図で見てみると…
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(2020年のグーグルマップより)
●だよん★
●…垣根の家
▼…西武新宿駅
▲…新宿駅
■…東京駅
東京都中野区にある、西武新宿線「新井薬師前(あらいやくしまえ)」駅の近くだ。
アップで見てみると…
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(2020年のグーグルマップより)
えきちかぁぁぁぁぁ~~~~★
駅から徒歩4~5分くらいかな。
住宅街の細い生活道路に囲まれた場所にある。
なので、地元の住民しか通らないような道なので、意外と世間には知られていないのだ★
オラも含めて、中野区民だって知らないよ。(笑)
では、行ってみよう♪
まずは、西武新宿線に乗って、新井薬師前駅で降りよう。
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(2018年5月撮影)
足元にちうい~~~~~~っ★
カーブがきつい線路上にあるホームなので、車両とホームの隙間に注意
只今、絶賛地下化工事中なので、数年後にはこの光景は激変しているかもしれない。
都心方面から来る場合は、西武新宿駅または「高田馬場(たかだのばば)」駅で西武新宿線の各駅停車に乗れば、10分ほどで着く。
電車から降りたら改札に行こう。
(上の写真で)今立っている場所(1番線・本川越方面)の、右斜め背中側に南口改札がある。
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ひろびろぉぉぉぉ~~~~ぅ★
立地の割には広々とした改札がある。
改札機奥の右側を見ると、1つ上の写真の光景が見える。
多くの人は、この改札を出ると左側の駅前バス通りに行くのだが、今回は右側の細い道へ。
ここから右を見ると、こんな感じ。
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狭ぁぁぁぁ~~~~~い★
とても「駅前」とは思えないような狭さだ。
でも、この一角は雑然としているが故に小さな飲食店が多く、それがいい味を出している
右側に見える店舗達は、駅の地下化工事に伴う再開発(駅前整備)で、そう遠くないうちに無くなってしまう可能性もあるので、ご利用はお早めにぃ~★
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余談だが、焼き鳥(焼き豚)の居酒屋「四文屋(しもんや)」は、ここが発祥(本店)なのだ。
西武線・中央線沿線では多く見かけるチェーン店で、ここ数年で急に全国展開を始めた。
コスパも良くて美味しいよん♪
(公式Twitterはこちらをクリック)
その四文屋本店は、上の写真の右側の道の裏側にあり、一角はレトロな雰囲気を醸し出している。
ほれ。
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(2020年9月撮影)
昭和レトロぉぉぉぉぉ~~~~う★
たまたま人が歩いていない時に撮ったので、映画のセットやテーマパーク内のようにも見える。
正面やや左の、燃えているような赤い提灯(笑)が四文屋本店で、奥の横断歩道が駅前のバス通り。
南口改札は、右の建物の裏側にある。
ご覧の通り、この駅前には焼き鳥(焼き豚)屋が多い。
有名な芸能人(芸人)達も意外と住んでいて、こっそり通っている店もある。
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先に進もう。
この細い道を道なりに真っ直ぐ進むと、すぐに隣に並行していた広い道と合流する。
そして、最初の十字路に立って後ろを振り返ってみると…
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景色が一変~~~~~~っ★
この辺は、いたって普通の駅前の住宅街だ。
この道は広いけど交通量がすごく少ないので、いつ来ても実際よりも広々しているように感じる。
赤い↙の奥から出て来たところで、今度は左←へと進む。
ちなみに、この地点の右側を見ると、こんな感じ。
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行き止まりぃぃぃぃ~~~~っ★
すぐ目の前に駅のホームがあって、先には進めない。
以前はここに歩道橋があってホームの向こう側に行けたけど、地下化工事の進展で新宿寄りに移設されてからは「ただの行き止まり」になってしまった。
さぁ、後ろに振り返って先に進もう。
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もうすぐーーーーーーーぅ★
目的地は、奥に見える高い木々の場所。
…ね、結構近いでしょ?
つまり、「駅のホームからも、たきびの垣根は見える」という事。
真っ直ぐテコテコ歩くと、すぐに到着ぅ~~~。(地図の●)
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垣根の曲がり角ぉぉぉぉぉ~~~~ぅ★
…まさに歌詞の通りだ。
でも、目の前にある段ボールで焚き火しちゃダメよ★(笑)
ここから少し左側を見てみると…
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良いっしょ★
オラは、いつも日が暮れてから、奥(高田馬場方面)から手前に向かって歩いていた。
家の明かりも無いので、そりゃ気付かないわな。
道の反対側の、古めかしい工場跡のような建物のほうが気になっていた次第。
…でも、何となぁ~く「垣根の垣根の曲がり角ぉ~♪」と心の中で歌って、「歌詞に似ている場所だよねぇ~」とは感じていた。
「きっとこんな雰囲気の場所が歌詞の舞台だったんだろう」と思っていたら、まさかここがまさにその場所だったなんて…
では、垣根の周りを一周してみよう★
いつも歩いていた道(左側)ではない、右側から反時計回りで回ることに。
こちらは竹で組まれた背の低い垣根があるだけなので、中の様子も良く見える。
柵の周りで作業をしている植木職人さんがいるので、邪魔にならないようにサクッと撮影開始っ★
中の建物が見えたので、見てみると…
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…で、でかい。
建物は大きいけど敷地が広くて遠いから、小さく見える。(笑)
昔は相当立派なお屋敷だったのだろう。
正面に、まだ新しめのクーラーの室外機や湯沸し器が見えるので、人が住んでいるようだ。
物の置かれ方に「生活感」を感じる。
…んぢゃ、あまり撮影は出来ないな。
当然、中にも入れないだろうから、外観だけをくるっと見ることにしよう。
さっき職人さんがいた場所に、小さな門があった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
立派ですな★
小さいながらも立派な門だ。
家の規模からしたら「勝手口」かな?
門の先に、カクカクッとした曲がり角が現れた。
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へっこんでますぅぅぅぅ~~~★
真四角な土地ではなく、ちょいと欠けた形をしている。
この辺は生垣になっているので、歌詞の「さざんか~さざんか~」かと思ったら、グーグルストリートビューで見ると赤い葉になっていたので、「山茶花(さざんか)」ではないようだ。
全国でごく一般的に見る、赤い葉の生垣だね。
生垣の上に中野区の「保護生け垣」の標識が見える。
区内のあちこちの大木等にも「保護樹林」の標識が付いている。
右側の、カクカクした奥のほうに進むと、普通サイズの一軒家がいくつか建っている。
ここもこの屋敷の一部なのだろうか?分譲した土地なのだろうか?
…相当な地主だな。
昔は庄屋だったのだろう。
オラの家も昔は庄屋だったっぽい。
実はオラ、世が世なら「旦那様」になるはずだったのよ★(笑)
でも、ひい爺さん辺りが散財してしまったらしく、もう土地も金も無いよ。
今では、あっしは「ただの下民」でさぁ~な。
一軒家を過ぎて角を曲がって歩いていると、駐車場の奥に母屋の全貌が見えてきた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
武蔵野だぁーーーーーーーっ★
これぞ本当の「武蔵野の雑木林」だっ
令和にもなって、昭和初期の姿を留めているなんて…
オラがお子様の頃は、こんな感じの家と庭が中野区内にもいっぱいあったんだけどなぁ~。
懐かしや
今では、東京の西側の国分寺市や府中市辺りまで行かないと、こんな光景は見られないんだろうなぁ…
目の前に大きな入口が見えたので、近付いてみよう。
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…すげぇ★
これは誰がどう見ても立派なお屋敷でしょう
門が無いので、どこまで入っていいのか判らない。
多分、この道路から一歩も入ってはいけないのだろう。
正面から中を見てみると…
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ご立派★
とても令和の中野区内とは思えない、超レトロな光景。
右側の建物を見ると、昭和でも初期の頃に建てられたっぽいよねぇ~。
築90年くらい経っているんじゃないの!?
入口の左横に案内板があったので、近付いてみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
動かぬ証拠ぉぉぉぉぉーーーーぅ★
「たきび」のうた発祥の地……やっぱり、まさにここがそうなんだ。
解説を読むと、たきびの歌は昭和5年頃に作られたようで。
すると、この家もそれ以上昔から存在するわけで…
…えっ?大正時代の建物??
この一帯の住所は「上高田(かみたかだ)」と言い、高台にある平らな場所なので、新田開発して庄屋になったのかもしれないね。
上高田の両側は「新井」「中井」なので、井戸水には困らなかったはず。
隣駅は「沼袋」なので、水運にも便利な場所だったであろう。
オラ子供の頃は、近くを流れる「妙正寺川(みょうしょうじがわ)」沿いに町工場がたくさんあった。
カメラ業界では有名な「オリエンタル写真工業」の大きな工場を、外から観るのが好きだった♪
(現在の「哲学堂公園(てつがくどうこうえん)」の横に立っているマンションの位置)
関東では有名な「神州一味噌(しんしゅういちみそ)」の「宮坂醸造(みやさかじょうぞう)」の工場も妙正寺川沿いにあった。
今でも会社は川沿いにあるらしく、横にあるセブンイレブンでは神州一味噌のキャラクター「み子ちゃん」のクッキーが売られている。
このクッキーはかなりレアなので、東京土産にいかが?
(公式サイトはこちらをクリック)
…話を元に戻そう。(笑)
正面からいつも歩いていた道に曲がろうと歩いていたら、垣根の近くの敷地内に小さな祠(ほこら)があった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
小さいながらもご立派ぁぁぁ~~~~っ★
この土地の神様だろうか?農作の神様だろうか?
まだ新しいから、最近修繕されたのかもしれないね。
いつも歩いていた道に出たので、振り返って見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
いい感じぃぃぃぃぃ~~~~★
紅葉を見ると、「ちょっと来るのが遅かったかなぁ~」という感じ。
一週間前くらいがベストだったか?
奥に写っているご婦人2人組も、この垣根を見にやって来たようだ。
ガイドブックっぽい物を見ながら歩いて、たきびの解説板の写真も撮っていたので。
最後に、いつも見ていたアングルで見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
そうそう、これこれ
これで日が沈んだら、見慣れた景色になる。
真っ直ぐ奥に歩いて、近くにある銭湯「新越泉(しんえつせん)」に寄って、の~んびり温まって帰ったなぁ~♪
(公式サイトはこちらをクリック)
もうコロナウイルスのせいで生活が一変してしまったけど、たまにはこの辺をお散歩してみますかいのぉ~
都会の中に貴重な昭和が残っているので、みなさんも、ぜひ行ってみてくださいな♪
この一角はなかなか面白いエリアだよん。
でも、垣根の前で焚き火しちゃダメだからね★
…んぢゃ、またねぇ~~~~ん♪
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