実物日記 ~「形あるもの、そろそろヤヴァい。東京・中野 新井薬師前」2019秋~
(前回「形あるもの、意外と残る。2018新春」からのつづきーっ!)
今回は、久々に続編を。
2019年10月末、1年9ヶ月ぶりにまた「あの場所」へ行ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ろくどめぇ~~~~~★
そう、西武新宿線「新井薬師前(あらいやくしまえ)」駅付近だ。
今からご紹介するものは、2014年の春から5回に亘って経過をご紹介して来たが、ここしばらくは大きな変化が無かった。
だが、2019年の夏は超大型台風が3度も襲ってきたため、気になって調査しに来た★
5年に亘って撮影していると、付近の景色も変化する訳で…
線路の向こう側にあった石材工場が、高層マンションに建て替わっている最中だ。
さて、ここはどこかと言うと…
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(2018年のグーグルマップより)
↓の位置だよん★
★…西武新宿駅(歌舞伎町)
◆…高田馬場駅(JR山手線と東京メトロ東西線との乗換駅)
▼…地下化区間の起点(新宿区と中野区の境)
■…新井薬師前駅
↓…現在地
●…沼袋駅
▲…地下化区間の終点(環七のアンダーパスの手前)
▼~▲の間(東京都中野区内)が地下に潜る範囲で、絶賛工事中。
途中には新井薬師前駅と「沼袋(ぬまぶくろ)」駅があって、この2駅が地下駅になるのだ。
ちなみに、「池袋(いけぶくろ)」駅は◆の「高田馬場(たかだのばば)」駅から北(上)に2つ目の所にある。
…おっ、電車がやって来た。
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めずらしいぃぃ~~~~~★
「52席の至福」(4000系)と言う、レストラン列車だ。
車内で一流シェフによるランチやディナーを楽しみながら、川越や秩父への旅が出来るのだ
これは新宿まで帰って来て、回送で車庫に戻っている途中。
運転日がそれほど無いので、出会えるのはかなりラッキー★
ここから右に視線を移すと…
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崩壊ぃぃぃぃぃ~~~~っ★
そう、「崩壊住宅」なのだ。
老朽化して壁が剥がれ始めたところに、2014年末の大雪と強風で壁が完全に崩壊。
線路際に落ちると危険なので、壁を強制的に落下させ、周囲をフェンスで覆われてから5年になろうとしている…。
2019年の春以降に、フェンスに落書きされたねぇ…
ちなみに、今写っている列車(6000系)も、新宿線には2編成しかいないレアなものなのだ★
今日は珍しい列車がよく来るなぁ~。
さて、今回の台風3連発でどう変わったか…?
アップで見ると、こんな感じ。
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…ちょいと変わったねぇ~。
パッと見は変化していないように感じるが、部屋の中がちょいと変化している。
1階も良く見えるように、斜めから見てみると…
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…あぁ、だいぶ進行しちょるのぉ~。
斜めから見ると、崩壊具合が進んでいるのがはっきりと判る。
以前の撮影時と比べると…
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(2015年6月に撮影)
ありゃ、全然違うわ★
2階の側壁下部が剥がれ落ち、部屋と流しの間の壁も剥がれかかっている。
「とりあえず」的に塞いでいた障子は、完全に1階に落ちてしまったねぇ…。
…あぁ、1階の壁と窓も無くなってるわ★
やはり、あの強風の連発はキツかったようだ…
2階をアップで見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
剥き出しぃぃぃぃぃ~~~~~っ★
右にある洋服ダンスが、ついに剥き出しになった。
以前床にあったスーツケースや段ボールの箱は、床の崩落と共に1階へ消え去ったようだ。
左の流し(小窓)下部の壁も外側に膨らんで来たので、そろそろ崩落する感じぃ~★
前回の撮影時と比べると…
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(2018年1月に撮影)
まだ体裁を保っていたぞ★
室内が丸見えになった。
中も歪んでいそうだねぇ…
よく見ると、右側面の窓に付いていた目隠し用の波板も、落ちちゃっているねぇ~。
アングルを変えて見てみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
タンスも剥がれかけてるぅぅぅぅぅーーーっ★
やはり雨に直接触れると劣化が早いよねぇ。
今後は、「レタス」と書かれた段ボール箱の行方を見守るしかない。
これも、前回の撮影時と比べると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2018年1月に撮影)
ぢわぢわ進行中ぅぅぅぅ~~~~★
2階の庇(ひさし)も半分以上落ちているし、その上の壁にひび割れも数本入っている。
ゆっくりと歪みが進行しているようだ。
これはそろそろ崩壊しそうだ。
大地震と台風が来たら、あと数年以内には壁が落ちるね。
みなさんも、注視して見守ってあげよう★
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さて、崩壊する住宅とは対照的に、新井薬師前駅の地下化工事は鋭意進行中だ
2019年10月末現在の駅前のお姿は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
空が広い~~~~~~★
建物がすっかり無くなってしまったので、空が良く見える状態に。
撤去される前は、こんな感じだった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2018年5月に撮影)
全然違うよねぇ~~~~~~★
まぁ、昔から沿線に住む者として観れば、「1970年代の新井薬師前駅の光景に戻った」状態だ。
跨線橋も北口改札(左のビル)も南口の平屋の駅前商店も無く、新宿方面のホームに行くには構内踏切を渡っていたからね。
強いて言えば「東京電力の送電線(鉄柱)が無い」くらいか。
正面に見える白いフェンスの位置に新宿方面の線路と地下ホームが出来る予定。
(今と違って、上りと下りの線路の間にホームがある「島式ホーム」になるよん)
急カーブ上の現在地からかなりずらしたので、カーブが緩くなって通過列車の速度も向上するだろう。
こちらは楽しみに見守ってあげよう★
崩壊住宅、まだまだ気になる物件である…
…あぁ、諸行無常。(ー人ー)
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コメント
まりちゃん
台風の影響力はすごいですねぇ~🌀
こちらは高低差がある街なので崖沿いに建っている家の真下がえぐられて
崩壊寸前ところがいっぱいあります。
わが家も雨風でフェンスが傾いて工事予定だし😢
あのアパート、行く末のリポート待ってます。
投稿: あめぶる | 2019年11月 4日 (月) 13時43分
うわ~~!!あと一息だねえ。
うちの方のゴミ屋敷は建物が鉄筋コンクリートなので崩壊はしないけど、中身の量が多いかも^^;
笹竹?細い竹が茂って来てる@@
障子が破れて骨だけになっていたのももう落下して見えなくなったのか…。▲~▼区間の地下化が終わったらどうなっちゃうのかな?
投稿: ばんび | 2019年11月 4日 (月) 14時29分
★ 師匠ぉ
この新井薬師前駅の周辺(南北)だけ高台なのですが、住宅が密集しているために強風による建物への影響は少ない地域です。
でも、掘割の線路際だとモロに風を受けちゃいますからねぇ…
このフェンスが無かったら、部屋の中は風でもっとグチャグチャになっていたことでしょう。
もしかしたらオラ引っ越しちゃうかもしれないので、いつまで見に来れるか…(^^;)
同じ沿線に引っ越しならモウマンタイだけどぉ~。
投稿: まりりん | 2019年11月 4日 (月) 14時41分
★ ばんびさん
地下化工事が終わったら、今の線路部分は駐車場とかになるのかも…
そうすれば、今の線路側から重機が入れるようになりますので、地権者の問題さえ片付けば取り壊しできますね。
前に一度だけ、2階に人(中年女性)がいるのを見た事があります。
なので、ほったらかし物件ではなさそうですが…
強風・大雪・大地震があったら要注意です★
投稿: まりりん | 2019年11月 4日 (月) 14時47分
見たかったよ、屋根は剥がれないね、風は強くないのかな、
家財道具そのままの空き家、
ゴミ処理難儀の現在こんな空き家増えるのかも、
両隣の住人の心情も伺えるけど、どうしようもないね、
駐車場工事の方が先行しそう、
それまでまりちゃんウオッチングしててね、
投稿: bell | 2019年11月 6日 (水) 15時51分
★ おっかさま
この家は両隣に高い建物が建っているので、風の影響は意外と受けていないようです…
(線路側に面した部分だけ、直接風が当たる)
向こう側の細い道路に面した正面の間口の狭さから見て、壊すに壊せないのかもしれません。
(間口が2m無いと新築できないという法律もありますし)
地権者が誰なのかがハッキリしていない可能性もありますし、周囲は見守るしかありませんね…(^^;)
線路に瓦礫が流れ込んで、脱線事故などが起きないように願うのみです。
投稿: まりりん | 2019年11月 6日 (水) 21時47分