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2018年10月29日 (月)

旅日記 ~「東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55」2018夏~

夏が来ぅ~れば思い出すぅ~~~~
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1101
はるかな尾瀬ぇ~~~~~

突然、「特攻野郎Bチーム」の「たかし」隊員に「東武の夜行列車で尾瀬に行こうよ」と誘われた。

…尾瀬かぁ。

実はオラ、尾瀬にはあまり良い想い出がないのだ。
なので、少し躊躇(ちゅうちょ)していたのだが…

尾瀬夜行23:55

という単語に惹きつけられて、尾瀬行きを承諾した。

尾瀬夜行23:55(にーさんごーごー)」とは東武鉄道の臨時夜行列車のことで、その名の通りに23時55分に東京の「浅草(あさくさ)」駅を発車する。
一般の切符では乗れない専用列車で、東武トップツアーズで予約して尾瀬に行かなければ乗ることが出来ない。
夏は尾瀬夜行、冬はスキー夜行として、案外頻繁に走っている。

今回は、浅草駅から尾瀬沼までの道のりをご案内~

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さてさて。

有名な歌にも「はるかな尾瀬ぇ~」と謳われているとおり、尾瀬は遠い。
めちゃんこ遠い。
バナナで釘が打てるほど遠い。

では、どこにあるかってぇ~と…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1102
(2018年のグーグルマップより)
秘境、県境、環境、最強(←ラップ風に)

の周辺一帯が「尾瀬」だ。

…浅草駅
…会津高原尾瀬口駅
…尾瀬沼
…鬼怒川温泉駅
…下今市駅
…日光駅
…東武線
…バスルート

尾瀬は群馬県・福島県・新潟県(・栃木県)の県境一帯にある湿地帯で、どの方向から攻め込んでも険しい山を越えて行かねばならない。
以前、オラは群馬県側から攻め込み、福島県に数歩入った所で引き返してきた。
(新潟・福島との三県境もすぐ近くにあったけど、雨で気力が持たなかった…
今回は福島県側から攻め込むことに…。

からまでは経由で夜行列車に乗り、からは専用バスでの入口まで行く。
の尾瀬沼までは、雄大な景色の中を徒歩で散策。

距離と乗り物の感じで言えば、信州の「上高地(かみこうち)」に夜行列車で行くのとほぼ同じようだ。

2018年8月11日(土)の23時半、地下鉄を乗り継いで東武鉄道の浅草駅(松屋デパート)に到着。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1103
おばんですぅ~~~~。

こんな深夜に浅草駅前にいるのは初めてかもしれない。
新宿等の繁華街と違い、駅前に人はそれほどいない。

ここでたかし隊員と合流。
まずは、車内で飲む麦汁(ビール)と明日の朝・昼ごはんをコンビニで買い込む。
下山するまで買えない可能性もあるのでね。
(山小屋で食べるとかなり高い

よし、ホームへ向かうぞ

東武浅草駅の1階に立つ。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1104
わくわく

特急列車の表示欄に、ポツンと1列だけ「23:55 尾瀬夜行23:55」の文字が。

改札は2階なので、エスカレーターで上がると…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1105
こちらもポツぅ~ん…

尾瀬夜行だけが表示されている。

さて、我々尾瀬夜行組は「ツアー客」扱いなので、自動改札を通らずに窓口で駅員さんにクーポン券を渡して改札内に入る。
クーポン券は5枚くらいあるので、渡すのを間違えないでね

目の前の4番線ホームに行くと…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1106
いたいた

今夜の主役「尾瀬夜行23:55」だ。
この車両はまだ新しい特急列車で、愛称を「Revaty(リバティー)」と言う。

尾瀬夜行も、今年からこの新車に置き換わったそうで。
それまでは昭和の香りプンプンの古い特急列車が使われていた。

ホーム上は人がほとんどいなく、ご覧の通りに明らかに「登山客」の格好をした人々がいるのみ。
オラも一応、登山用の格好をして来た。
いくら湿原の平地(遊歩道)を歩くとはいえ、お山をナメると怖いのでね…。

まずは、列車のお顔を撮影。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1107
カッチョエェ~のぉ~~

こう言っては東武ファンに失礼だが、「東武にしてはカッチョエェ」お顔をしている。
昔の「宇宙刑事」シリーズっぽい。

この列車は会津の奥地へ乗り入れるために造られたので、3両編成と短い。
通常は、途中まで2編成つなげて6両編成で走る。
(片割れの3両は日光へ行く)
分割・併合用に、お顔の真ん中に通り抜けが出来る通路が隠されていて、連結時に鼻筋が「パッカーン」と開く。

今夜は3両編成での運転だねぇ~。
まぁ、需要から言えばこんなもんか。

つづいて側面をば。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1108
リンジィ~~~~~~

窓の上に「臨時」の文字が真っ赤に光っている。
鉄ちゃん的には物足りない表示だろうけど、一般客にはこれで良い。
(全席指定の深夜の専用列車なので、迷いようがない)

そのまま先頭へカニ歩きして行くと…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1109
りば亭~~~~~~~ぃ

おしゃれな「Revaty」のロゴが。

ちなみに「Revaty」は東武の造語で、英語でよく聞く「リバティ」は「Liberty」だからね。
(「Variety(バラエティ)」+「Liberty(自由)」=「Revaty」だそうで)

先頭に来たぞ。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1110
う~ん、宇宙刑事

覆面レスラーにも見えなくもない。

一番前のドア部分に板が置かれているっしょ。
これは、ホーム前部が急カーブ上にあるため、乗降時に転落しないようにするためのモノ。
東武浅草駅名物のアイテムだ。

どれだけ急カーブかというと……ほれ。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1111
ぐんにょり。

全ての列車が超低速でキーキー・ギリギリ言いながら発着している。
その様子を撮影した人気の日記はこちらをクリック

尾瀬夜行は3両編成なので、ギリギリ直線部分で収まっている感じだ。

その直線部分で、お隣のホームを眺めてみると…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1112
地下駅

昭和初期に建てられたデパートの2階という特殊な環境のせいか、関西の地下ホームのような雰囲気に見える。
まぁ、東武線の車両は主に関西で造られているので、そう見えるのかもしれない。

そうそう、駅名板も撮っておかないとね
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1113
これで良し

余談だが、中国語の「」の字は横棒が1本少ないので、書く時にはご注意を。

では、車内に入ってみよう。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1114
おされぇぇぇぇぇ~~~~~~ぃ

オラ、りばてぃ初乗車

さすが新車、おしゃれに仕上がっている
東武線じゃないみたい。(笑)

座席はこんな感じ。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1115
ぱーぷるぅ~~~~

キレイな紫色だ。
木目との組み合わせが最高に良い

指定された席に座ってみた。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1116
…深い。

ヘッドレストが高いので、「半個室」的なプライベート空間が保たれている。
体格の大きい外国人観光客も多いので、これくらいが良いのだろう。

シートの柄は意外にも和風で、この紫色も江戸の伝統色なのだろう…。
ちょいと「浅草」の匂いがするぢゃねーか、チキショーメぃ

テーブルの背面に貼られている列車案内は、新幹線等でよく見るタイプのものだね。
色々な設備は、全て中間の2号車に集約されているようだ。

さて、落ち着いたのでここでチケットを確認しよう。

まずはこの列車の指定券をば。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1117
まぁ、フツー。

パッと見は、旅行会社で発券されたごく一般的な券だよねぇ~。
でもクーポン券なので、お値段が書かれていない。

ちなみに、この列車の終点「会津高原尾瀬口(あいづこうげんおぜぐち)」駅は、野岩(やがん)鉄道線の終点でもある。
途中の「新藤原(しんふじわら)」駅で東武鉄道から野岩鉄道に切り替わる。

会津高原尾瀬口駅から先は会津鉄道となり、列車を乗り継げば有名な観光地「喜多方(きたかた)」や「会津若松(あいづわかまつ)」駅まで行ける。
東京から私鉄だけで福島県まで行けるのって、スゴくね???
(早さで言えば東北新幹線には勝てないが…

…で、行きに必要なもう1枚がこれ。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1118
こっちが大事ーーーーぃ

この券で尾瀬の入口まで行ける。
こちらには申し込んだ客の名前も明記されている。

帰りの券も似たような感じで、無くすと帰れなくなるので要注意
(お山で雨に降られて、濡れたり破けたりしないようにね

しばらくして、列車は静かに発車した……が、すぐに「ゴゴゴゴ・ギギギギ」と鈍い音を立てて、隅田川をカタツムリの速度で渡る。
隅田川の橋が赤紫色にライトアップされている。

すぐに東京スカイツリーが視界に入った。
…あ、こっちも同じ色だ。
何かのイベントの色なのかな

列車は淡々とゆっくり走り、「北千住(きたせんじゅ)」駅に停車。
ここからも乗車が出来るので、それなりの人数が乗り込んで来た。

そして、複々線をそこそこの速度で走り、「新越谷(しんこしがや)」駅に停車。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1119
人がいっぱい~~~~~~

さすが埼玉のジャンクション駅、0時半近いのに結構な人がいる。
ほぼ全員、飲み会帰りっぽいね。

そして、埼玉東部の標準服である「上下ジャージ(またはスウェット)+サンダル」の、やや黒め肌+金髪ギャルの姿も見える。
う~ん、さ・い・た・ま

この列車に乗り込んだ人は数名ほどだ。
数分停車の後、静かに発車。

走り出して10分ちょっとで、最後の途中停車駅「春日部(かすかべ)」に停車。
もう周りは真っ暗だ。

ここでも数名が乗り込み、いよいよ本格的な夜行列車となる。
もう終点までドアは開かない。

複々線が終わって地上の複線になると、いきなり窓の外が国鉄っぽくなった。
東武線の駅のホーム等の造りは、昔から「国鉄以上に国鉄っぽい」と言われていたのだ。

なので、夜行列車に乗っているとJR線の夜行快速に乗っている気分が味わえる。
去年までだったら、車両が古かったので国鉄気分が味わえたんだけどねぇ~。

ほどなく、車掌さんのアナウンスの後に車内が減光された。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1120
わくわく

これが夜行列車だよぉぉぉぉぉ~~~~~~ん

暗くなったので外の景色が見やすくなったが、同時に関東平野のど真ん中に来たので景色も真っ暗。 
おそらく田んぼが無限に広がっているのだろう…

昔の東北本線の夜行列車気分だなや。

意外と眠くならないので、軽く目をつぶったり外を眺めていたりしていたら、あれよあれよと言う間に「下今市(しもいまいち)」駅まで来てしまった。(地図の
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1121
昭和レトロ~~~~~~ぅ

駅全体が「これでもか」と昭和レトロを演出している。
そして、ホームの向こうには国鉄の客車が…

そう、東武がこの一帯の観光用に各JRから買い集めたSL列車「大樹(たいじゅ)」だ。
今見えている青い客車はJR四国から買い取り、はるばるやって来たそうな。
(SLはJR北海道からやって来た)

この駅での停車時間は短く(ドアは開かない)、すぐに発車。

さぁ、ここからがオラ的お楽しみスポットぉぉぉぉぉぉ~~~~ぅ

東武線はこの下今市駅から2方向に分かれる。
片方はすぐ近くの日光(地図の)へ、もう片方は鬼怒川(きぬがわ)温泉(地図の)&会津方面だ。

我々は右の会津方面の線路へ…

この先は、オラは初乗車なのだ

…おっ、いきなり速度が下がって急カーブを曲がり始めたぞ

ギギギギ言いながら急カーブを曲がって川を越える。
そして単線の線路をグニョグニョ曲がりながら、かなりの低速で進んで行く。

…どんな山岳地帯やねん。

外が真っ暗なので、一体どんな地形を走っているのかっさっぱり判らない。
箱根登山鉄道だ」と言われても今なら信じるよ、うん。
JR飯田線の名物「Ωカーブ」周辺ぽくもある。

明らかに無理やり線路を通したような線形の区間を進むと、「鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)」駅に到着した。(地図の
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1122
何とかたどり着いた感じぃ~

ここまで鉄道が開通した時は、町中が狂喜乱舞だったんだろうなぁ…

ただ今、深夜2時半

当然、駅員さん以外に人がいるわけがない。
町も静まり返っていそうな気配…。

列車はほどなく発車。

先ほどよりは比較的平らであろう地形をゆっくり走り、10分ほどで「新藤原(しんふじわら)」駅に停車した。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1123
な~んも見えねぇーーーーーーよ。

ホームの明かりすら無い。

列車の左側は明かりが点いているけど、右側は真っ暗。
よく見ると、駅名板の種類が違うことに気が付いた。

左側のホームは東武鉄道のデザインで、今見えている右側のはどうやら野岩鉄道のモノらしい。

…そう、この駅から先は野岩鉄道という別の会社の路線となる。

なので、ここで乗務員が東武から野岩の人達に交代する。
列車はすぐに発車。

この先もグニョグニョかたつむりで走るのかなぁ…と思っていたら。

フル加速ぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーっ

目が覚めた。オラぁ~ビックリして目が覚めただぁ~よ。

す~っかり忘れていたのだが、この先は高規格で設計・建設された新線なんだった。
なので、新潟の「ほくほく線」並みの直線&高速走行が楽しめる。

真っすぐ線路を、グングン加速しながらトンネルに突っ込む。

ついさっきまでとは全然違ぁぁぁぁーーーーーーう

トンネルを出ては入るの繰り返し。
加速は止めない。

夜行列車」というノスタルジックさの無い、「ほくほく線「はくたか」号の最終便」という雰囲気で、暗闇の中をガンガン走る。

景色は「ほぼ無い」に等しいので、高速走行を楽しむ
途中、眼下に忽然と光る巨大な温泉宿があった。
そうだ、この沿線はほとんどで温泉が出るんだよね~。

駅をガンガン通過し、実にアッサリと終点の会津高原尾瀬口駅に到着してしまった。(地図の
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1124
なんか予想してたのと違うーーーーーーーっ

オラ的には「関東平野を爆走して栃木の山中はクネクネ走り、最後はやっと峠を越えて到着」というイメージだったのになぁ…
まさに飯田線と同じ感覚ぅ~。
(飯田線も平野部は速く走る)

列車は、真っ暗な中にポツンと光っているホームに停車。
ここで、バスが発車するまでの1時間ほど仮眠が出来るそうだ。
外に出ても何も無いし寒いので、みんな車内で座っている。

駅名板を見てもお判りの通り、この駅はもう福島県だ。

本当にJRに乗らないで福島県に来れちゃったよぉーーーーーん

スゲェ…

とりあえず、来た記念に撮影しておこう。

見張りを兼ねてホーム上に立っている車掌さんに「おはようございま~す」と声を掛けられ「」だという事を認識する。
ただ今、3時半
夏至だったら、そろそろ明るくなってくる時間だ。

柱の駅名板とリバティ君のほっぺたのコラボで1枚。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1125
いい感じぃ~~~~

程よい下ぶくれで、ぷりちーですな

…ってか、駅名長ぇーよ。

昔は「会津高原」駅だったのだが「尾瀬口」がプラスされて長くなった。

駅の周辺も撮っておこう。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1126
何も見えねぇーーーーよ。

真ん中の赤い看板が無ければ、画面の半分が真っ暗だったよ。
(左の建物は駅舎ね)

赤い看板の左横にある細長い看板に「ここから会津」と書かれている。
そう、この駅は福島県に入ったばかりの県境に近い場所にある。

よく見ると会津のマスコットキャラ「あかべぇ」ちゃんもいるねぇ~。
やっぱり会津なんだ…。

ちなみに、この駅から先は会津鉄道と言う別の会社の路線になる。
(さらに先でJR東日本になる)

背中側を見ていたら、あるアイテムをハッケーン
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1127
きろぽすぅぅぅぅぅ~~~~

0Km」の標識「キロポスト」だ

駅長室のある地点が路線の起点(0Km)となっている。

…でも、待てよ。

野岩鉄道の起点は新藤原駅だし、この先の会津鉄道はここが終点だ。
つまり、どちらの路線もこの駅が「終点」なので、0Kmにはなり得ないのだが…
この謎は、建設当時の歴史を紐解いてみるしかなさそうだ。

この駅、実は昭和20年代から存在する国鉄の駅だったのだ。

いわゆる「赤字ローカル線」だったので、JRになってわずか数ヶ月後に会津鉄道へと転換された次第。

最後にお顔を撮ってみた。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1128
おはよぉ~~~~~う。

寝不足なのか、目が真っ赤だね。

さて、車内に戻ろう。

座席に座ってまったりするも、残り20分ほどしかないので寝る訳にもいかない。
ぐでぐでしていたら、周りのみんなが動き始めた。
そこに車掌さんのアナウンスが。

おっは~そろそろバスが来っるよぉ~~~~~ん♪

おっしゃ、移動すっぺ

荷物を持って、みんなと一緒にぞろぞろと移動する。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1129
駅舎がマヴすぃ~~~~

大して明かりが点いていないのだが、ここでは黄金宮殿のように光輝いて見える。
会津のラスベガスやぁ~~~~(←彦摩呂ちゃん、元気かなぁ…)

駅舎に入る前に、振り返ってホームを撮ってみた。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1130
もっとマヴすぃ~~~~

鉄道模型のホームに白色LEDをバリバリ付けたような明るさだ(笑)

ちなみに、日中はこんな感じ。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1131
ほのぼのローカル駅ぃ~~~~

信州や房総半島辺りにもありそうな佇まいだ。
ジオラマのモデルとしては最適な駅だね

…んぢゃ、リバティちゃんバイバイキ~ン
ここまで快適に運んでくれて、ありがとぉぉぉ~~~

駅舎を通り抜け、すぐ先にあるバス停へ続く屋内通路を歩いて行くと、建物の外に出た。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1132
真っ暗くらすけぇぇぇぇぇぇ~~~~~っ

必要最低限の照明しか点いていないので、まぢで真っ暗だ。
(画像は明るさをアップ(補正)してある)

こちらも、日中の姿はこんな感じ。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1133
ぜぇ~んぜん違ぁ~~~~~~う

爽やかな山小屋」と言った感じだね

この建物「会津高原駅プラザ 憩いの家」は、バスの窓口とおみやげ屋とそば屋と観光案内所がミックスされたような施設になっていて、福島県側の尾瀬観光の拠点っぽい。

ちなみに、右の電柱の左斜め上にちょろっと見える架線柱の位置が線路だよん。
ホームと駅舎は、この建物の裏側にある。

10分くらい待っただろうか、真っ暗な中からヘッドライトが近付いて来た。
エンジンの音もする。

バスが来たよぉ~~~~~ん

全員が乗れるように、バスは数台やって来た。
ヘッドライトの光の列が神々しいぜっ

そして、建物の周りを旋回して、バス停に横付けされた。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1134
乗り込むでぇぇぇぇぇ~~~~~

ここからは、1時間40分ほどのバスの旅だそうだ。
バスに乗り込み、好きな座席に座る。

ここで、バスの運転士さんに降りる場所を告げ、行きのクーポン券を渡す。
それのお返しに、記念のワッペン等をもらった。

ただ今、4時10分過ぎ。
さぁ、発車だ。

暗闇の中をバスは走る。

東の空がうっすらと明るくなり始めた。
でも、山中なので周囲はまだまだ暗い。

バスは山中や農村をひた走る。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1135
明るくなってきた~

車内は静かで、寝ている人も多い。
列車と違って荷物を抱えてキッツキツで座っているので、頭を荷物に沈めれば寝やすいのだ。(笑)
(座席周りの広さが、リバティの半分くらいしかない…

時々、道路上に気温が表示されていた。
気温15℃8月にしたら寒いほうだ。
(特に今年の7~9月は酷暑だったのでね

途中、大きな丁字路を左に曲がった。
ここで半分ちょい手前の距離っぽい。

バスの走る向きが変わったので、太陽の光が見える向きも変わった。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1136
ご来光は近い

さらに1時間ほど走った所で、山をくねくね道で登り始めた。
途端に太陽の光が車内に入り込む。

…め、目が痛い

暗闇からの直射日光は痛すぎるぅぅぅぅ~~~っ

くねくね道が終わった頃、バスは終点の一つ手前の「御池(みいけ)」に到着した。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1137
やっと尾瀬の入口だぜぇぇぇぇ~~~い

…尾瀬は遠いのぉ~。

この山小屋「山の駅 御池」がこの周囲の観光拠点で、朝6時前だというのに賑わっている。

バスはこの先にも進むけど、どうやら環境保護のためにマイカーは進入禁止らしい。
マイカー組はシャトルバスに乗り換えて、奥地へと進むようだ。

なので、目の前には広大な駐車場があり…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1138
いっぱい停まってるぅ~~~~ん

上高地とソックリだ

バスは無線でやりとりしていて、なかなか発車しない。
その無線が車内にガンガン聞こえていて、バリバリの方言で仲良く会話しているのを聞いて乗客から笑いが起る。
のどかだねぇ~~~~

そしていよいよ発車。

無線でやり取りしていた謎はすぐに解けた。

いきなり目の前に遮断機のあるゲートが現れ、そこはバス1台分の幅しかないからだ。
その先の専用道も、すれ違いが出来ない細い道になっていた。

…なるほどね。

なので、途中の広くなっている場所でスムーズにすれ違いが出来るように連絡しあっていた訳ね

単線の鉄道の仕組みと同じだね。

途中、見晴らしの良い場所で減速・解説してくれたりして、20分後に終点の「沼山峠(ぬまやまとうげ)」に到着した。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1139
やっと着いたぁぁぁぁぁぁ~~~~っ

ただ今、ほぼ6時
浅草から6時間ちょいで到着した。

でも、みんなが「尾瀬」をイメージするあの場所へは、ここから1時間くらい山道(遊歩道)を歩かなければならない。

はるかな尾瀬ぇ~」を、身をもって確認ちう。

バスロータリーの前に山小屋があるので、みんなでぞろぞろと向かう。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1140
いっぱいいるぅぅぅぅぅ~~~~

バスは数台の列でやって来たので、降りる人も多い。
尾瀬夜行組とマイカー組が混ざっているので、いきなり人が増えた感じがする。

まずは山小屋で登山用の装備を整えよう。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1141
早くベンチに座らないとぉぉぉぉ~~~~

みんな目的は同じなので、もたもたしているとベンチが埋まっちゃう

見上げると「檜枝岐村営 沼山峠休憩所」と書かれているねぇ~。
中にはおみやげや登山用品などが売られていて、軽い食事も出来るようだ。
やはり価格は「山仕様」だね。

ちなみに、「檜枝岐」は「ひのえまた」と読む。

ベンチに座って、軽くパン等を食べる。
昼まで歩き通すので、しっかりとパゥヲーを補充しておかないと

登山靴の紐をキュッと締め、山登りモードへと変身

さぁ、行くぞ

目の前にある階段をゆっくりと登り始める。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1142
朝陽がまぶしい

空気も澄んでいて気持ちいいね

3分後。

息が苦しい~もう帰ろうよぉ…。

どんだけヘタレやねん、オラ。(笑)

寝ていない状態で登るのはキツいものがある。
前回の尾瀬もそうだったので、その辛さと嫌だった想い出が蘇る…

いかんいかん今日はそれを楽しい想い出に上書きするために来たのだーーーっ

…ってな訳で「るったるった るんるぅ~ん♪」モードでゆっくり歩くことに。

1時間後。

山道も終わり、平坦なあの湿原(大江湿原)が始まった。
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1143
いかにも尾瀬ぇ~~~~~

ここからは、木の板で出来た遊歩道の上を歩いて行けば良い。

前方は激しく曇っているけど背中側は晴天なので、草がキラキラ光っている

そして、ついに…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1144
おぜぇぇぇぇぇーーーーーーぃ

正真正銘の「尾瀬」の看板がっ

そして、目の前には…
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東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1145
リアル尾瀬ぇぇぇぇぇーーーーっ

ついに、ついに、たどり着いた。

尾瀬沼(地図の)が目の前に…
水がキレイ過ぎて、水中の草もハッキリと見える。

お天気も、ギリギリ晴れの中を歩けたのでラッキー
(目の前から奥は激しく曇っているでしょ…

では、今日の最深部となる、山小屋へ行こう。
ここから歩いて数分だそうな。

山小屋に到着ぅ~~~~。
(画像をクリックすると拡大するよん)
東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1146
おぉ、いぇい

長蔵小屋」という建物がメインで、周囲には「尾瀬沼ビジターセンター」「尾瀬沼ヒュッテ」と言う建物もある。
ここが休憩ポイントのようだ。
(長蔵小屋では宿泊も出来るそうで)

ちなみに、長蔵小屋の裏側はもう群馬県だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
東武の夜行列車。尾瀬夜行23:55・2018夏-1147
奥の木までが福島県ッス

木の裏側は群馬県だよん。
県境は尾瀬沼の真ん中を走っている。

よし、これで「尾瀬夜行23:55」ミッションは完了ぉぉぉぉぉ~~~~う

お疲れさまでしたぁ~

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前回の群馬県側から来た時は、奥の山の向こうにある大きな湿原(尾瀬ヶ原)を歩き回った。
…ってか、そっちがみんながイメージする「尾瀬」なんだけどねぇ~。
(でも光景は似ているので、尾瀬ヶ原に行けなくてもご安心を

今回は帰りの列車の都合上、この沼の周囲をちょいと歩いて戻ることになっている。
残念だけど、「列車でも来れる」という事を体験したかったので、今回はこれで良いのだ

この先もいろいろと観て回ったけど、その日記は時間と気力と体力がある時にでも…
期待しないで待っててね

では、またぁ~~~~~

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コメント

こんにちは。

大昔、東武トラベルのチケットを買って、伊丹から羽田へジェットで行き、浅草からの“尾瀬夜行”に乗って、真っ暗な会津高原駅に降りたったことを思い出しました。その時は、指定席なのに、旧国鉄の急行タイプのチンケな車両でガッカリしたものです。

 いまは、ずいぶんと善い車両になったのですね。でも、100mもの外輪山の上り下りは、もうダメそうです。

投稿: 南太郎 | 2018年11月 2日 (金) 13時24分

★ 南太郎さん

こんにちは~。
コメントありがとうございます!

今年からこの新車になったそうですので、去年までは古い国鉄特急のような車両でした。
尾瀬沼から先も歩きたかったのですが、どこかの中間地点で一泊しないと私も無理そうです…

投稿: まりりん | 2018年11月 2日 (金) 13時42分

まりちゃん

りばてぃ~
なんかガンダム系かはたまたトランスフォーマー系か…という感じがします🚙 変身しそうだぁヽ(^。^)ノ
紫のシートも素敵です。はるかな尾瀬も旅してみたいです←行ったことないところが多すぎるね💦

投稿: あめぶる | 2019年6月 2日 (日) 15時50分

★ 師匠ぉ

りば亭くん、実は夜中に車庫でコッソリ変身しているんです。(^艸^)

尾瀬って、隣県からでも時間が掛かって行きにくい秘境ですよねぇ…
まぁ、だからこそ この大自然が残っている訳で

投稿: まりりん | 2019年6月 2日 (日) 17時20分

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