プチ旅日記 ~「京急大師線を歩く。その1・小島新田駅と川崎貨物駅」2018夏~
(一応、「リバーサイド・ハツモーデ:川崎大師2011」からのつづきーっ!)
(「京急大師線2005」はこちら)
2018年6月3日(日)に、久々に京浜急行の大師線を歩いて制覇したぞ
(全5回シリーズ)
オラが所属する鉄道模型集団「特攻野郎Bチーム」の展示会に毎回顔を出してくれる「sigepe(しげぺ)」ちゃんから「就職決まったッス~♪」と連絡が来たので、「ノコnoko」隊員と3人でプチ祝賀会を開くことにした。
3人とも武蔵野っ子なので、「ほな、昼は近場で鉄ちゃんして、夜は横浜中華街で打ち上げまひょか~♪」となった。
横浜に近く、それなりに鉄分の多い所と言ったら「京急大師線」しかあらへんがな。(笑)
なので、オラが昔っからよく歩いていた「定番コース」を、この若き2人にも教えることにした。
(中華街でのちゃんとした食事も初めてとの事なので、こちらも伝授することに…)
京急大師線は、こんな所を走っている。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2018年のグーグルマップより)
神奈川県のはじっこーーーーーーぅ★
♪…京急川崎駅(JR川崎駅の目の前)
●…川崎大師駅
★…小島新田駅
神奈川県川崎市の多摩川沿いで、対岸は東京都大田区という、神奈川県で一番東京寄りを走る路線だ。
しかも、京浜急行の路線の中で開業が一番古く、「京急川崎(けいきゅうかわさき)」駅(開業時は少し手前の土手辺りに駅があった)~「川崎大師(かわさきだいし)」駅間は明治32年(1899年)とのこと。
関東の電車運転としては最古だそうで。
(機関車が牽く列車は東海道線が最古)
対岸の東京都側にも京急線が並行して走っていて、あちらは地図の右上にある羽田空港へ行く「空港線」と言う。
空港線は、羽田空港直下に乗り入れるようになってからは急成長&大変貌し、この大師線と兄弟のようなのんびりした雰囲気と面影は全く無くなってしまった…
(昔はホントに似ていた…)
今回は、起点の京急川崎駅から終点の「小島新田(こじましんでん)」駅まで電車で移動し、下の地図の△や☆等の秘密スポットを巡った後、京急川崎駅まで歩いて戻って来ようという作戦だ。
歩行距離が半端ナイ(8~10Km)ので、体力・気力次第では電車での「ショートカット」も使わせていただこう。
(今日の本当の目的は夕方の中華街だからねっ★)
では、スタート
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まずは、朝10時に京急川崎駅の大師線ホームで集合~♪
高架の本線ホームから地上の大師線ホームに降りると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
おぉ、いぇい★
早速、期間限定ラッピングの「京急120年の歩み」号がお出迎えっ
開業当時から現在までの車体の塗装を再現した編成で、1両ごとに時代が新しくなっていくラッピングがされている。
今見えているのは現在の京急線の塗装で、白い部分が広いタイプだ。
大師線がイチバン古いので、当然、この編成は大師線をメインに運行されている。
(2019年2月までだって~)
目の前にノコちんもいたので、すぐにも乗り込みたい気分なのだが…
しげ蔵がいねーーーーーよ。
…こんな時に限って遅刻だって。
まだ品川駅にいるとのこと。
仕方ない、10分ちょっとココで待機だ。
乗れないと判ったので、編成をじっくりと観る事に。
(発車時間が近いのでゆっくりとは見れないが…)
先頭車と次の車両は、現在でもフツーに京急各線で見られる塗装だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
うん、フツーだね。
今日は日差しが強いので、ホームの点字ブロックの黄色帯がキョーレツに車体に反射して映り込んでいる。
ノコちんが「右の細い帯は真っ白で、左の広い帯はアイボリーなんだよ」とポツリ。
…あ、そうなの?
広いほうのアイボリーは知っていたけど、細いほうは真っ白だったのね★
近寄ってよ~~~~く見ると、広いほうのラッピングはあまりお上手ではナイようで、気泡が入りまくりで、しかも下辺にわずかにオリジナルの白帯(右の車両と一緒)が見えている。
日差しの反射に影響がナイ角度で見ると、確かにわずかに色合いが違う。
…なるほど~。
お勉強になったので、今度はオラがノコちんに教える番だ。
1両分カニ歩きし、2両目と3両目の連結部分へ…
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黄色い~~~~~~★
大昔はこの赤と黄色の塗り分けで、かなり目立つ色合いだった。
今のJRの「なつかしの新潟色」に近い色だ。
…で、この車両も黄色い部分だけをラッピングしているのかというと……違うのだぁ~よ。
よ~く見ると、赤い部分の色は今の色よりも明くて(明度がある)、朱色っぽいのだ。
今の赤い色は少し青みが入った赤紫系で、色の系統としてはかなり違うのだ。
この場所で見るとほとんど区別がつかないが、後で色々な場所で見られる(写真に写っている)ので、チョット気に掛けて見てみてね★
ノコちん、全く同じ赤色だと思っていたので「へぇ~~~~っ★」とオドロキ顔。
…コレでおあいこだなや。
最後尾は、時代があまりに古過ぎて興味が湧かず、スルーすることに。(笑)
これも後で見てね♪
sigepeちゃんを迎えに本線ホームへ移動。
大師線の線路を見下ろすと、ほどなく発車していった。
…あ~~あ、行っちゃったぁ~。
そして遅れて来た本日の主賓を叱り付け(笑)、再び大師線ホームへ降りる。
次に来る列車はノーマルな編成だと判り切っているので、淡々と乗り込む。
(日中は3編成で往復している)
列車が発車。
先頭で景色を見ながら、大師線の歴史や見所ポイント等を解説する。
そして、10分ほどで終点の小島新田駅に到着ぅ~♪
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短い旅だった…
この駅周辺は地下化工事の真っ最中で、来る度に少しずつ変化している。
昔は今列車がいる線路しかない片面ホームだったのだが、途中区間の線路配置変更の関係で、左側にも線路と乗り場が増設された。
ほれ、このとーり。
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何とな~く新しいでしょ。
この2番線が出来たせいで、それまであった廃線跡等もキレイサッパリ消えてしまったので、オラ的にはこの2番線は「敵」に思えるのだ…
昔からの1番線のホントの端っこは、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ここまでぇ~~~~~~~★
もう先に進むことは出来ない。
(実は、この先にこれからのヒミツが…
)
左に見える高架は、この先にある「あれ」を越えるために作られた道路橋だ。
今からこれを上って行く。
改札を出て、振り返って駅舎を見る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
かせつーーーーーーーぅ★
部分的に仮設になっていて、昔の面影は少し無くなったねぇ~。
でも、周囲の街の雰囲気は変わっていなさそうだ♪
さて、今から探検する「秘密スポット」はこんな場所にある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2018年のグーグルマップより)
いろいろあるでぇ~~~~★
★…小島新田駅(現在地)
△…旧小島新田駅跡
▽…岸壁(海)
☆…千鳥線の踏切(夜光)
□…浮島線
↑結果的には、この順番で歩いたッス。
まずは、2人にはナイショで△へ行こう★(^艸^)
★と△達の間にはJRの線路があるのが、地図で読み取れるっしょ。
道路橋はこれを越えるためのモノなのだ。
…ってなワケで、駅前にある階段を登って道路橋に上がる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2005年10月に撮影)
目指すは奥の建物ぢゃぁ~~~~~★
右下が改札口で、その前にある小さい小屋が売店とトイレ。
ココで水分を補給。
向こう側は工場地帯で、飲み物類は自販機がたくさんあるのでモウマンタイ(無問題)だが食べ物の調達は難しいので、小腹が空いている時はこの売店でパン等を買っておくことをおススメする。
今から目指すのは、正面奥に見える駐車場の部分。
2人にはナイショで先に答えを言ってしまえば、あの駐車場の先までこの足元から線路が伸びていたのだ。
線路は駐車場からさらに右へカーブし、右の茶色いマンションで見えなくなる辺りに旧小島新田駅があったとのこと。
(路線自体はもっと先まであった)
ナゼ、今の位置に小島新田駅が移動して来たかというと、1964年に国鉄がここに線路を敷いて貨物駅「塩浜操車場(しおはまそうしゃじょう)」を造るために分断されてしまったからだ。
昔の国鉄は「親方日の丸」で、私鉄や企業は逆らうことはほとんど出来なかった。
(高度経済成長期で、近くにある「浜川崎(はまかわさき)」駅の貨物処理能力が限界を超えたのが最大の理由)
この貨物駅、現在は「川崎貨物(かわさきかもつ)」駅と言い、JRの貨物列車と神奈川臨海鉄道が乗り入れている。
道路橋の向こう側まで行ったら2人に説明しよっと♪
広大な線路だらけの敷地を横切る。
さぁ、説明をしよう…と思ったら。
ガルン★ガルガルガルガル…
ディーゼル機関車のエンジン音だぞ。
音のするほうを見ると…
わーーっ!貨物列車がやって来たぁーーっ★
3人で慌てて橋のフェンスの隙間から撮影開始っ★
(画像をクリックすると拡大するよん)
タキタキっ★タキタキッ★…
長~い石油タンク貨車だ。
そして…
(画像をクリックすると拡大するよん)
ギギギギギギーーーーーっ★プシュー。
この位置で停まった。
音と線路の位置からして、中身は空のようだ。
石油(ガソリン)が満タンだったら、もっと重い音がするハズだからねぇ~。
奥のヤードでの入換えをしているのだろう。
ちなみに、機関車の左に見えるトンネルの入口はJRの貨物線で、東海道新幹線の車庫の横にある「東京貨物ターミナル(とうきょうかもつたーみなる)」駅へとつながっている。
このトンネルに入るとすぐに、羽田空港の敷地脇を通過する。
「旅客線化して空港アクセスにっ」という動きもある。
夕方~深夜~早朝は、長大なコンテナ貨物列車が頻繁に爆走しているよん♪
…さてさて。
ココで説明をしながら、時刻表に書かれた貨物列車(石油タンク車)が来るのを待つことに。
…待つことに。
…マツコと共に。
…来ねぇーぞ。
到着予定の列車も来なければ、ココから発車予定の列車もいない。
今日は日曜日なので、どうやら全て運休っぽいな。
1つ上の写真で、白いコンテナ列車が2本並んでいるのはそのためか。
(この場所で出発&到着する)
…仕方ない、先へ進もう。
動く列車が無くても、今日はネタがいっぱいなのだ♪
のんびりしている時間は無いぞっ★
2つ上の写真で駐車場だった場所に、今ではアパートが立ち並んでいる。
(1つ上の写真の左端にある、3階建ての白とグレーのアパートの部分ね)
そのため、昔は何も考えずに線路沿いに奥のほうへ行けたのだが、今はこのアパートが道を塞いでしまったので「U」の字状に迂回しなくてはならない。
メンド臭いが、「明らかにヘンな建物の配置」なのが解るので、廃線跡の理解をしてもらうにはサイコーのアイテムぢゃ
説明をしながらテコテコ歩き、貨物駅内の機関区に到着ぅ~。
(画像をクリックすると拡大するよん)
でーでーがいっぱい★
お休みのためか、機関車(DD)がいっぱいいるぅ~~~~
ココは神奈川臨海鉄道の塩浜機関区と言い、機関車の整備等をする拠点だ。
ご覧のように中には入れないので、道路から眺めよう。
いきなり目の前にレアな光景が…
(画像をクリックすると拡大するよん)
御開帳ぉ~~~~~~ぅ★
車体側面の扉を開けて、エンジン回りのお掃除をしていた。
やっぱ、機関車のエンジンってデッカいよねぇ~~~★
右のトラックの運転席ぐらいの大きさがある。
右半分のお掃除をしたら、今度は左半分。
ずっと見ていてもキリがないので、先へ進もう。
このまま奥(左)へ進んで、突き当りに見える検修庫(工場)の入口を見せる。
ココはJR貨物の川崎車両所で、貨車等の全般検査(車で言う車検)や修理を行っている。
機関車や貨車が数両いたので、とりあえずは撮影している2人…
では先に進もう……としたら、目の前の古レール柵が気になるSigepeちゃんがいた。
レールに刻印された年代やメーカーを「魚拓」のように紙と鉛筆で2人掛かり取ろうとしたけど上手くいかず…
傍から見てたら、超~アヤシイ2人だなや
いったん線路際を離れて、1本裏の細い道へ。
何の変哲もナイ町工場の建物なのだが、そこに移動してオラが一言。
「ココが昔の小島新田駅だよん♪」(地図の△)
2人が「へぇぇぇぇ~~~~っ★」という顔で周囲を眺める。
確かに、さっきの駐車場(アパート)からの曲線を追ってくれば、キレイにココにつながる。
そして、「右にももう1本貨物線が伸びていたんだよぉ~ん♪」と言うと「えっ?」と言って、2人とも指さす先を目で追う。
これも確かに線路跡っぽい、住宅地には不自然なカーブが伸びている…
(碁盤の目状になった町割りに斜めの家が建っていたら、そりゃ不自然でしょ…)
駅の痕跡は何もナイので、かつて線路があった痕跡が残っているであろう場所に移動してみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
まだあった
ネットで事前調査した時と光景がかなり変わっていたが、痕跡は無事に残っていた。
(昔はダンプの位置に送電線の鉄塔があった)
目の前に立っても気が付かない2人に、地面を指差して「コレだよ」と一言。
2人は「???」顔。
ダンプのおシリの地面に、小さな角柱があるっしょ。
上面には赤く「+」と彫られているので、土地の敷地の境界を表す標識だ。
手前側の側面を見て、彫られた凹みを指でなぞると…
「KHK」
確実にココが京浜急行の土地だったということが判る貴重な遺構だ
2人が「KHKって?」という顔をしていたのにはビックリ★
今ドキの若ぇ~モンは「KHK」を知らんのかっ
オラが指差しながらゆっくりと「Kei Hin Kyuko」と言うと「あぁ」という顔に…
ちょっと前までの京急車両の全車両の側面に「KHK」って書いてあったべ…
いつも展示会をやっているホビーセンターカトー東京店の前にいる、京急の名車「デハ268」ちゃんにも「KHK」って書いてあるべ…
さっき見た「120年の歩み号」の黄色い車両にも「KHK」って書いてあるべ…
…やれやれ。
余談だが、東急は「TKK(Tokyo Kyuko Kabushikigaisha)」、小田急は「OER(Odakyu Electric Railway)」、江ノ電は「EKS(Enoshima Kamakura Sightseeing:旧社名「江ノ島鎌倉観光」)」、京王は「KTR(Keio Teito Electric Railway:旧社名「京王帝都電鉄」)」だからね。
戦時中に東急に強制合併された会社達には、フシギと揃ってこういう3文字の略号がある。
(西武・東武・京成にはナイ)
ダンプの先には直線の木々が見えるっしょ。
コレも判り易い廃線跡だ。
(旧)小島新田駅から先は、この木々の部分を走っていたのだ。
次の目的地はこの木々の先なのだが、ココでちょいと寄り道を…
ダンプの前を左に曲がって進んで、目の前の大きな道を横切ると、すぐ目の前にこんな光景が…
(画像をクリックすると拡大するよん)
岸壁のハッハーーーーーーーっ★
いきなり岸壁と海が現れたっ★
そう、実は小島新田駅は海のすぐ傍にありながら、工場の建物が大きくて密集しているために海が見えないのだ。
なので、今までオラも多摩川は見はすれど、海を見たことが無かった。
ホントにすぐ近くに海があったよ…
奥の突き当りまでは入っても良さそうだったので、この船溜まりの両側を一周することに。
どれも釣り船のようで、釣り客を乗せるモノと漁業用のモノがあるっぽい。
目の前には、釣り人も数人いる。
水は意外とキレイで、クラゲがぷぅ~かぷか浮いているのもハッキリと見える。
「Dash海岸みたい…」と2人がポツリ。
…確かに。
そういえば、Dash海岸はココから近いよねぇ~。
(こちらは川崎市川崎区、あちらは横浜市鶴見区)
先端まで行ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
おぉ、いぇい★
「いかにも京浜工業地帯」な光景だっ
正面は全て工場のようだ。
右の傾いた漁船がイイねぇ~♪
与那国島(日本最西端)の「Dr.コトー」のセットみたいだ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2006年10月撮影)
海のキレイさは雲泥の違いだが。(笑)
この水面は、左奥に開けていて東京湾につながっている。
ココは運河の一部分ってなカンジかな?
大昔は完全に海で、「小島新田」の名が示すとおりに、埋め立てて新田開発を行った場所だ。
田んぼがこんな重工業地帯になるとはねぇ…。
ちなみに、ココは小島氏が新田を開墾したので「小島新田」と言う。
このすぐ先には池上氏が開墾した「池上新田」がある。
なので、この周囲には「小島さん」「池上さん」が多く住んでいるそうで。
さて、先に進もう。
先ほどの緑の木々の入口へと戻る。
そして木々の木陰の中をテコテコ歩く。
涼しくて快適ぃ~~~~
工業地帯では貴重な日陰だ★
広い道路の対面側の歩道は日陰が全く無く、太陽サンサン七拍子だ。(←死語)
少し歩くと、門が現れた。
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コンテナがいっぱぁ~~~~~い★
JR川崎車両所の玄関のようだ。
日曜日なので人もいなく、静かな雰囲気。
でも門は開いているので、人と車の出入りはあるのだろう…
sigepeちゃんが異様な反応を示し、落ち着きなくチョロチョロと門の前まで行って写真を撮りまくっている。
確かに、奥には車輪や連結器等の部品がゴロンと置いてあるからねぇ~。
ほな、先に行きまひょか~。
木々が途切れた地点に、踏切が現れた。
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ココだーーーーーーーっ★
オラが一度は来てみたかった、あこがれの踏切だったのだぁ~よ(地図の☆)
昔、この線(神奈川臨海鉄道千鳥線)の前面展望ビデオを観て、貨物列車の入換えにコーフンしたっけなぁ~。
まさか、自分の足で歩いて来る日が来ようとは★
ココは「夜光(やこう)」と言う交差点のすぐ横にある踏切で、町名の「夜光」は川崎大師(弘法大師)に縁があるそうで。
この交差点の左側に、昔の「塩浜(しおはま)」駅があったとのこと。
((旧)小島新田駅の隣駅)
線路の奥はさっきの川崎貨物駅で、今からこの線路沿いに進む。
…でも、その前に。
オラが観たかったのは背中側ぢゃーーーい★
なので、クルッと振り返ると…
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無くなってるぅぅぅぅぅぅーーーーーっ★
奥の送電線の鉄塔の辺りに、左の旭化成内に入る引込み線があったのが、キレイサッパリ無くなっている…
当時の面影を知っている者でなければ判らないくらい、塀が直線化されて痕跡も無く揃えられている。
奥からやって来た列車がこの踏切の手前で停まって、いったん引込み線の中に機関車を入れてコンテナ貨車を出し入れするのが魅力的だった。
…引込み線が無くなってしまったのでは、もうココには魅力がナイ。
この先の島まで行かないと、この千鳥線は楽しめなくなってしまったのか…。
時代の流れよのぉ~。
ウチにあるVHSのビデオを大事に観よっと(笑)
振り返って進むべぇ~~~~★
道路の向こう岸まで戻って、線路沿いにテコテコ歩き出す。
踏切からは、ひたすら右にカーブしている線路だ。
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おはなばたけぇぇぇぇ~~~~~♪
沿線の人が植えたのか(自生っぽいが)、お花たんがあちこちに…
鉢植えもあるので、両方混ざっているようだ。
キレイやのぉ~~~~♪
「混ざる」と言えば、この線路のバラスト(砂利)には色々なモノが混ざっている。
ガラスの破片や空き缶や…
…真っ黒い瓦礫のようなものもあるぞ★
何だろう、コレ???
石油(アスファルト)が掛かった砂利混じりのコンクリートが砕かれたような…
重工業地帯だから、何でもアリですな。
不法投棄も結構ありそう…。
日陰のナイ線路脇をひたすら歩いていると、左から広大なヤード(留置線)が現れて合流した。
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タッキーーーーーーーーズ★
石油タンク貨車「タキ1000」と「タキ43000」がズラリと並んでいる。
ココ川崎と横浜(本牧)は石油コンビナートがあり、本州の内陸部(信州や東北)へ石油(ガソリンや灯油等)を届けているのだ。
やはり冬場のほうが列車本数が多いようだ。
現在の石油タンク貨車は、色が「黒」「紺」「緑と灰」の3種類がある。
その全てがココに揃っているうえに、色褪せ具合もバラバラなので、観ていて楽しい♪
ちなみに、手前の線路が今歩いて来た千鳥線ね。
右奥が今の小島新田駅方面。
この合流地点、どこまでが公道で、どこからが私道なのかがよく判らない。
幸い、事前にグーグルストリートビューで見て来たので、「カメラカーが入っていない場所が私道」というので判別出来た
これで「コラーっ勝手に入っちゃダメだっぺーっ
」と怒られることもナ~イ♪
合流地点の踏切脇に、トラックが停めてあった。
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フツーの建材用トラックだねぇ~~。
でも、荷台の上のほうを見ると…
どん!
(画像をクリックすると拡大するよん)
オイーーーーーーーッス★ (_´д`) アイ~ン♪
右上に小さくスパイスの効いたステッカーが…
…アンタも好きねぇ~ (*◎ω◎*)~ チョットダケヨ~♪
「手積みだョ!全員集合」…って~ことは、ユンボやフォークリフト等の重機は持っていないのね。
さて、どっちに進もう……ってか、可能な道は1本しかない。
小さな十字路なのだが、左は遠のくし真っ直ぐは進入禁止なので、右に進んでさっきの木々の歩道に戻るしかないのだ。
千鳥線の小さな踏切(1日に数回しか鳴らない)を渡り、進入禁止の道の右側を眺めると…
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むらたきーーーーーーーーーっ★
をぉぅ久々に出会えたよ、「むらタキ」ちゃん
右側は川崎車両所の敷地内のようで、整備中の貨車が留め置かれている。
この子(タキ43543)は廃車予定らしく、車体中央部の標記の下に「廃車」と書かれた黄色い紙が挿し込んである。
この子の元々の色は紺色(横須賀色や旧型客車と同じ青15号)で、日焼けとサビとホコリで薄紫色になった。
3つ上のタッキーズの左端に写っている子が、本来の色ッス。
我々「特攻野郎Bチーム」では、この薄紫のタキのことを「むらタキ」と呼んで愛でている
…では、右へ進もう。
道なりに進むと、川崎車両所のはじっこに出た。
左の塀の先には車両所の中が見える。
見晴らしが良い場所に、機関車がいるのをハッケーン★
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ぶーちちの色ぉぉぉぉーーーーっ★
グーゼンなのか、目の前にいるJR貨物のディーゼル機関車の色が、オラとノコちんが先日観て来た秩父鉄道の電気機関車(デキ)の色とソックリなのだ
なので、2人で「ぶーちちだ」と盛り上がる♪
その機関車の奥にももう1台、朱色のディーゼル機関車がいるねぇ~。
あちらは小型の構内入換え専用のモノだ。
…で、その手前にいる銀色バディの2両の貨車が見えるっしょ。
コレは試作品の車両「ワ100形」で、「DMT(Dual Mode Trailer)」と呼ばれる、大型トレーラーの荷台(トレーラー)部分をそのまま鉄道の台車に載せて線路を走らせようと計画されたもの。
なので、銀色車体にも「dmt」の文字がデザインされている。
「全部で3両(3車体に4台車)しか製造されなかった」とのことなので、ココに写っている子達で全てということだね。
(手前のぶーちち機関車の後ろに1両隠れている)
他にも色々停まっていたので、フェンスの隙間から何枚か撮影し、木々の歩道に戻った。
日陰を涼しく歩き(そろそろ歩き疲れてきた)、再び川崎貨物駅の線路沿いにご帰還~♪
さっきの「御開帳」の機関庫の前で1枚。
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こぢま志んでん駅が遠い…
奥の茶色いマンションの右下が小島新田駅だ。
白いコンテナ貨車のすぐ上に道路橋が見えるっしょ。
ちなみに、この白いコンテナは川崎市のモノで、中にはゴミが入っている。
川崎市は多摩川沿いに縦に細長いので、市の北西部(新百合ヶ丘等の地区)で集めたゴミを、同じく川崎市を縦断しているJRの貨物線(武蔵野線)を利用して南東の臨海部まで運んでいるのだ。
貨物列車としては僅かな距離だが、市内を清掃車がガンガン走るよりもクリーンでエコだということで採用された。
JR貨物としても、毎日確実に荷があって安定した収益が上がる列車は魅力的に感じたようだ★
コンテナは、ゴミの種類によって何種類か存在するようだ。
川崎の「K」をデザインした柄に、マスコットキャラの「キレイクン」が目印♪
道路橋の下まで戻って来た。
どうやら、本日の貨物列車は全滅のようだ…
…さて、どうする?
神奈川臨海鉄道には、さっき見た「千鳥線」の他に「浮島線」というのもあるんだけど…
…ってか、こっちがメインの本線なんだけどね★
そんなのを2人に話したら「とりあえず、浮島線の入口部分だけでも観に行こう」という結果となった。
まぁ、入口部分なら近いし、奥までよく見通せるからねぇ~。
ほな、行きまひょ。
重くなってきた足を引きずるように動かし、もそもそ歩く。
sigepeちゃんだけは、異様に軽やかにチョロチョロ動きまくっている。
…何か変なクスリでも飲んでいるのか?(笑)
右にカーブした線路沿いに歩いて、広い道の踏切(さっきの夜光の踏切と同じ道ね)を渡ると、上空に高速道路が近付いて来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ほたる~~~~~~~★
コレが東京湾アクアライン(海ほたる)につながっている高速道路で、この先数キロほどでトンネルに潜る。
最初に来た頃は、まだ支柱すらも建っていなかったよなぁ…
(工事用地は確保されていた気がする…)
目の前の踏切の、線路が直線になる部分にたどり着いた。(地図の□)
(画像をクリックすると拡大するよん)
ココからまっすぐぅぅぅぅぅ~~~~~★
この先は突き当りで軽く右に曲がるだけで、後はひたすら真っ直ぐな線路が続く。
でも、途中に運河を渡る盛り上がった橋もあり、遠くまで見通すことは出来ない。
…ココで引き返しますかいのぉ~。
列車が来ないのでは、この先に行っても何の面白味もナイ。
それに、石油タンク列車は工場の敷地内に入ってしまうので、石油の積込みや入換え作業は見ることが出来ないのだ。
コンテナ列車は、道路沿いにある小さな駅で積み下ろしをするだけで、あまり楽しくはナイ。
車かチャリがあれば行ってみたいけど、徒歩で行くには疲労の割には収穫が少な過ぎるのだ…
(バスもあるが、休日の日中は本数があまり多くない)
これから川崎駅まで歩こうというのに、逆方向に無駄なエネルギーを使う余裕はナイのだ★
すでに3Kmは歩いているだろうか…
さぁ、戻ろう。
クルッと振り返って、小島新田駅を目指す。
(画像をクリックすると拡大するよん)
遠いのぉ~~~~。
奥のマンションの左下が小島新田駅だ。
…タクシー乗ろっか?(笑)
(近距離過ぎて全く意味がナイ)
テコテコ歩いて道路橋を渡って、小島新田駅の改札前に到着ぅ~~♪……の前に。
ついでに、昔の川崎大師駅から塩浜操車場(川崎貨物)まで伸びていた貨物線の跡地も探検することにした。
小島新田駅の横に150mくらいしか存在していないのでね。
「跡地」と言っても、現在は全て住宅が建っているので、当時の事を知っている人と歩かないと全く気が付かない。
手掛かりとしては、ココも先ほどのJRの向こう側と同じように「不自然に斜めに家が建っている&敷地境界線がある」だ★
それを伝えると、2人が「不自然な角度」を探して歩いている。
…「ブラタモリ」みたいだなや。
いや、「ブラまりりん」だね♪
(内容的には「タモリ倶楽部」のほうか)
小島新田のホームの先端部分の小屋から「不自然な斜め」を追って行ったら、無事に川崎貨物駅の線路際にたどり着いた。
コレで京急の貨物線跡の探索は無事完了~~~~♪
そんな我々を祝福するかのように、JRの貨物列車が来ることを知らせる警報が鳴った。
(踏切警報機と同じ音)
3人でワクワクしながら線路を見ていると、JRの機関車「EF65-2000」が高速でやって来た。
…だが、音が軽い。
荷が無ぇーーーーーーよ。
何と、機関車単体での回送(専門用語で「単機回送」と言う)だったのだ。
しかも、目の前でトンネルに潜り始めて、オラたちの真横では完全に隠れてしまう有様…
…今日はとことん貨物列車に恵まれていない。
まぁ、オラとノコちんは秩父鉄道で「ヲキ」をヲ気に召すまで鑑賞して来たからねえ~♪
sigepeちゃん的には貨物よりも京急の車両のほうが好きみたいで、これでも良いカンジぃ~。(笑)
歩き出して2時間後、ヘロヘロ状態で小島新田駅の改札前までご帰還~~。
4Kmは歩いたぞ…
…もうアカン、1駅だけ涼しい電車で「ワープ」しよう。
お隣の「産業道路(さんぎょうどうろ)」駅から川崎大師へお参りに行って、川崎大師駅へ行こう。
これだけは今回の2番目のメインなので外せないッス★
その後の事は、川崎大師駅に着いたら考えよう。
ほな、電車に乗るでぇ~~~~♪
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