旅日記 ~「仙台臨海鉄道・仙台港駅とコンテナ列車」2017春・その1~
(前回「仙台臨海鉄道・仙台埠頭駅とレール運搬列車 2017春」からのつづきーっ!)
(初回はこちら)
今回は、2017年3月4~5日に出掛けた、宮城県「仙台(せんだい)」のおハナシをば♪
さて、お次の観光スポットに行こう。
「仙台埠頭(せんだいふとう)」駅から車に乗って、出発~~~ぅ★
そして1分後…
到着ぅぅぅぅぅ~~~~★
…早いぜ。
再び「仙台港(せんだいこう)」駅に戻って来た。
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またもやタッキー(石油タンク貨車「タキ1000」形)のお出迎え♪
今度は、このヤードの向こう側に行くんだって★
今はどこにいるのかというと…
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(2017年のグーグルマップより)
●ッス~~~~~っ★
◆…仙台駅
▲…小鶴新田駅
■…陸前山王駅
●…仙台港駅
▼…塩釜水産物仲卸市場
今までは、●のすぐ下に書いてある「仙台工場」の「場」の文字の辺りにいた。
そこが「仙台埠頭(せんだいふとう)」駅。
では、ヤードの向こう側へ行こう。
まずは、ヤードの奥に見える機関庫の先まで移動して…
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左に曲がるよん♪
機関庫の後ろに回り込んでいる貨物線に沿って行くそうな★
そして、貨物線と並行している道をほんの少しだけ進み…
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すぐにバイバイキ~ン★
さらに左に曲がるんだって。
左側には、こんな建物が。
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トマッコーーーーーーーーーーッ★
仙台なのに、ナゼか北海道の「苫小牧(とまこまい)」。
名前からしてかなり冷えていそうな低温倉庫だ★(笑)
もっと左に、お次の観光スポットがあるそうな。
左を向くと…
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おぉ、いぇい★
同じヤードでも、表裏で全然表情が違うねぇ~~~~★
こちら側は「コンテナ貨物の仕分け線」とのこと。
線路の本数は少ないが、フォークリフトが動ける舗装されたスペースが広い。
さてさて。
左を見た瞬間に、イキナリ最大のお宝アイテムが目に入った★
どん!
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でぇーーーいぃーーーーーーーっ★
JRのメジャーなディーゼル機関車「DE10」がぽつねんと置かれている。
廃車体のようで、もう動いてはいないようだ。
ココ仙台臨海鉄道は私鉄なので、買い取ったのかな?
タダでもらって来たのかな?
ナンバープレートを見ると「DE10 1641」となっているが…
…「4」が無ぇーよ。
ナゼか「4」の切り抜き文字だけが取り外されている。
側面を見ると…
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こっちも「4」が無ぇーよ。
…どうやら、補修用の部品取りのための廃車体のようだ。
運転席の窓ガラスに、何か貼り紙が…
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ワイヤー引けーーーーっ★
「違う場所へ移動させる時には、手でワイヤーを引っ張ってブレーキを緩めろ」とのこと。
もうエンジンが掛からナイから圧縮空気では緩められないのかな?
DE10をこんな間近に観られる機会もそうナイので、細かい所も見て行こう。
まずは端っこ部分をば。
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記号がいっぱぁ~~~~い★
プレート類はことごとく外されているねぇ~。
マニアからの盗難防止かな?
他車に再利用したのかな?
イチバン左の四角の中は「平成15年3月に秋田県の土崎工場で検査を受けた」と書かれている。
「土崎(つちざき)」駅は「秋田(あきた)」駅のお隣だ。
土崎工場(現:秋田総合車両センター)は鉄ちゃんには有名で、機関車や電車等を新造・検査・修理する大きな工場だ。
「SF」は「ATS-SF型」という意味で、自動列車停止装置の種類のこと。
FはJR貨物(Freight)のタイプという意味。
「ホ」は「特別保全工事施工済み」という意味。
「BP」と「CP」は、恐らく空気管の弁であろう。
(良く知らん…)
運転台部分は、こんなカンジ。
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出っ張ってますぅぅぅぅぅ~~~ん♪
運転台の前後はエンジンルームなので、幅が狭くなっている。
中央少し左寄りに「積6.5 空6.0」と書かれている。
コレは「積載時65t・空車時60t」という意味。
機関車なので人や貨物は乗らナイから、重さの変化は少ない。
(燃料の軽油だけか…な?)
運転台に出入りするドアは、こんなカンジ。
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ご機嫌ナナメ。
スペースの都合上、ドアが上部で細くなっている。
ぽっちゃりさんはキビシイかもね…
窓ガラスにある丸いのは、「旋回窓(せんかいまど)」と言う着雪防止装置で、丸い部分が高速で回転するそうな。
ワイパーでは間に合わないほどの豪雪地帯を走る車両に付けられている。
つまり、この車両は日本海側の北国からココにやって来たという事だ★
ちなみに、この「DE10」形を運転する時は、側面の大きな窓ガラスを背にして中向きに座って、進行方向に合わせて首を左右に向けて外を見る。
かなりキツい体勢だが、ヤード内で貨車をつなぎ替える等、進行方向が頻繁に切り換わる運転には適している。
逆に、真っ直ぐ進む本線走行にはあまり向いていない。
(腰やられるでー)
ドアの前の部分は、こんなカンジ。
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がるるるるるるるるんっ★
巨大なエンジンがどどーーん!と置かれている。
エンジンが動き出すと、ココが「がるがるがるがる」唸り出す。
夏はかなり熱いから触らないよーに★
(運転中の機関車には触れねーよ)
床下に見える黒い大きな箱は、燃料タンク。
ココにとてつもナイ量の軽油が吸い込まれて行く…
もうちょい引いたアングルで見ると…
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あみあみぃ~~~~~♪
金網と手スリがあるねぇ~。
手スリは、貨物ヤードで貨車をつなぎ替える時や工場へ引き込まれている貨物線を走る時に、係員がココに立つために掴まるモノ。
一度ココに立って乗ってみたいんだよねぇ~~
金網部分は恐らくラジエーター(放熱器)で、熱~い空気がムンムンしているッス。
…ほいでは、床下を見て行こう。
このまま下を向くと…
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わびさびーーーーーっ★
サビッサビの真っ茶っ茶だ★
この「DE10」、日本では珍しい台車(車輪)の持ち主で、かなり特殊な構造をしているのだ。
車輪をアップで見てみると…
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むき出しぃぃぃぃぃぃ~~~~っ★
コレだけ見ると、まるで鉱山用のトロッコみたいだ★
右手前の三角形っぽいのは砂箱で、中には目の細かい砂が入っている。
登り坂や雨の降り出し時にスリップする場合に、この砂をレール上面にチョロチョロと撒くのだ★
この車輪、こちら側の台車には3つ付いている。
日本の台車は、大抵2つしか車輪が付いていないので、とても珍しいのだ
(もう片方の台車は車輪が2個のみ)
そのためか、運転台は車体の中心になく、結構ズレた位置に設置されている。
では、2番目と3番目の車輪を見てみよう。
ほれ。
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車輪はシンプルだけど台車はフクザツ。
国鉄の人、良く設計したよなぁ~~~。
凡人には無理だで、コレ。
3番目の車輪のはじっこは、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
…やっぱトロッコだよ。
森林鉄道や保線用の車両で良く見るタイプの車輪ッス。
昔の東急の玉電「ペコちゃん」(200形)も、こんな車輪だった。
車輪の左に見える、茶色く薄っぺらい曲がった板は「制輪子(せいりんし)」呼ばれるブレーキシュー。
コレを車輪に押し当ててブレーキを掛ける。
鉄道車両のブレーキは、世界中のほとんどがこの方式。
近年では、もっとハイテクなブレーキシステムもあるので、この制輪子が付いていない車両もある。
左の黒い箱は、さっきの燃料タンクね~♪
真上が運転席なので、もし燃料タンクから火が出たら……こんがり炙り焼きよ
燃料タンクの左側は、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
少し余裕ぅ~~~~♪
こちらは台車の車輪が2つしかナイため、スペースに少しゆとりがある。
タンクの上に見える丸っこいモノは「空気溜め」と呼ばれるエアータンク。
ブレーキに使う圧縮空気が入っている。
電車では、ドアの開閉や台車のバネ(エアーサスペンション)にも使われている。
…今、この日記を書いている時点で、こちら側の台車の写真を撮っていなかったことに気が付いた★(笑)
…あれれ??
最後に、正面のお顔を1枚。
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…イイ顔だ♪
とりあえず、コレで一通り眺めたぞ♪
では、お隣に停まっているコンテナ貨車を……と行く前に。
観る順番上、この写真の奥(機関車の向こう)に置いてあるコンテナ達を先に観て行こう。
まずは、手前にあるコレから。
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でかぁーーーーーーーーい★
日本の鉄道コンテナは、上から6番目の写真にあるワインレッドのコンテナが基本サイズで、この銀色君は長さが2.5倍のロングサイズ★
トラックに積んだら相当デカいぞ★
「JOT」のロゴがあるので、「日本石油輸送」のコンテナだ。
ヤードの向こう側にいっぱい停まっているタッキー(石油タンク貨車「タキ1000」)も、全て「日本石油輸送」の車両だ。
銀色君のお名前は「U50A」形と言うようだ。
側面に、銀色君の素性が書かれていた。
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ウィングぅぅぅぅぅ~~~~っ★
このロゴマーク、「東急ハンズ」に似ているなぁ…
サイズや積める重さが書かれているが、その上にデカデカと書かれている文字には…
「福岡・大阪⇔東京専用」
…ココ、仙台なんですケド~。
何でココにいるのかな???
下のほうを見ると…
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積んだら刺すなーーーーっ★
空荷の時にだけ刺せる、フォークリクト用の穴が2つ開いている。
荷物が満載だと18tにもなるので、さすがにフツーのフォークリフトではビクともしないだろう…
その時は「リーチスタッカー」と言う、UFOキャッチャーのように上からガシッ★と掴み上げる巨大なリフトの登場となる。
反対側からの全体像は、こんなカンジ。
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スゲー頑丈★
側面が上下にパカーン★と開く構造のようなので、その制御装置とワイヤー類が納められているのだろう…
さて、お次。
さっきから周囲に見えているので気付かれた方も多いと思うが、「非常停止スイッチ」と書かれたナゾの青緑のコンテナがゴロゴロしている。■■■
荷物を積むだけのコンテナに「非常停止」って…
…という事は、「冷却用等に使うエンジンが搭載されている」という事だ★
では、そのコンテナを見てみよう。
どん!
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ちっこいけどゴッツいぃぃぃ~~~っ★
結構ゴツゴツしたお姿をしているねぇ~。
お名前は「UG15D」と言うようだ。
正面の小窓の中に見えるのは、どう見ても配電盤(制御盤)だね。
そして、右隣には発電エンジンの換気口と思われるルーバーもある。
右下の小さいフタには「●200Vケーブル ●400Vケーブル」とも書かれている。
…間違いなく発電機のコンテナだわ、コレ。
400Vを使用するという事は、結構な電力が取り出せる性能があるようで…
左の側面を見てみると…
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高温注意ーーーーっ★
どうやら、こちらから発電エンジンの熱(排気ガス)が排出されるみたいだ。
左上の「コキ50000積載禁止」とは、大雑把に言えば「国鉄時代に造られたコンテナ貨車には載せちゃダメ」という意味。
JR貨物になってから登場した「コキ100系」シリーズに載せろという事。
さらに左に回って裏っ側の端面を見ると、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
フタが開くーーーーーぅ★
エンジンや発電機のメンテナンス用のためか、一般のコンテナと同様な扉があって、中が見られるようになっている。
正面下の角っちょに、所有会社名が書いてあった。
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インタァ~ナツゥィォナァ~~~~~ル★
「ジェイアール貨物・インターナショナル」だそうな。
オラ、初めて聞いた…
JRのコンテナ貨物列車にはあまり興味が無かったのでね。
(国鉄時代は興味あった)
「インターナショナル」と言うからには、こんな標記も書いてあった。
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カイコーーーーーーーーーン★
「海コン」こと「海上輸送コンテナ」と同じような、重量等の英語表記だ。
…って~コトは、この子らは海外にもお出掛けしちゃうのかな?
左の側面に見えるフタには、こんな文字が書いてあった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ガブ飲みぃぃぃぃぃ~~~~~っ★
「軽油 メインタンク:198L サブタンク:198L 最大給油量:396L」
一斗缶22本分だぜぇ~ぃ★
調べてみたら、さっきの銀色コンテナ君のようなデカいサイズの冷蔵・冷凍コンテナ用の電源装置として使うそうな。
なので、場合によっては、冷蔵・冷凍コンテナと一緒にそのままお船に乗って海外に行くこともあるのだろうか…。
最後に、草むらに戯れるこの子らを撮ってみた。
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出番はいつだーーーーーーっ★
この電源コンテナ、いくつ製造されたのだろう…?
ココに置いてあるのは10~15個くらいかなぁ~。
トップナンバーの「UG15D-1」君もいるッス~~♪
(ココにいる中でイチバン大きい番号は、23番っぽい)
実際に発電している状態を見るには、東北線や東海道線等で貨物列車を張り込んでいないと無理なんだろうなぁ…
しかも深夜とかが多そうだしぃ~。
…ま、それはイイっか★(笑)
超珍しいコンテナが間近で観れたので良しとしよう♪
では、いよいよコンテナ列車を点検しに行こぉ~~~う★
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コメント
自分が連れて行ったところなのに、スゴク新鮮な気分(^^;
DEの細部をこんなにマジマジ見たのは初めてでした。
仙台で「福岡・大阪⇔東京専用」は、言われれば確かに謎♪
あと、発電機コンテナにそんな事情があったなんて。
てっきり、建物が停電した時の発電装置かと思っていました。
震災あったから・・・受け取ったまま返してなかいとかね。
やっぱり、目の付け所が違うというか、まりりんさんの画像面白いです☆彡
投稿: 小鶴 | 2017年8月14日 (月) 18時42分
★ 小鶴たん
…そっか、「震災用」という使い方もあったワケだぇ~ねぇ~。
コンテナが巨大冷蔵庫代わりになるワケだしぃ~
まりりん旅行社のツアーに参加された方々の、ご利用後の評価は高いようです
投稿: まりりん | 2017年8月15日 (火) 16時56分