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2017年6月29日 (木)

レイアウト日記 ~「鉄橋のある風景」の巻~

今回は「集合式単線ミニモジュール」(略して「単モジ」)編を…。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1001
カッチョエェ~っしょ

これは、「特攻野郎Bチーム」の展示会用に制作したもの。

コンパクトにまったりとローカル風景などを楽しむために、この「単モジ」が生み出された。
ボードのサイズは278mm×190mm。高さは60mm
Bチームのオリジナル規格だ

この作品は、信州・安曇野(あずみの)を走るJR大糸線をイメージ。
オラ初の、リアルな水面を表現した作品だ

今回も作り方をご紹介していこう。
楽して作りたい方、必見だぞよ 
(→制作方法が同じ「工場のある風景」も併せて参照されたし。この2つを読めばレイアウト(ジオラマ)は作れる)

まずは、ボードを作り込んで行こう。

今回は、いつもと違ってを表現するので、高さ60mmのボードは使用しないでペッタンコな板のみを使用した。
そして、両端に土手となる部分をスタイロフォーム(建築用発泡材)でかさ上げした。

スタイロフォームを木工ボンドで接着して(ゴム系ボンドは溶けるので不可)、約1日乾かす。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1002
乾燥中にスタイロフォームが横滑りしないようにご注意

スタイロフォームの高さは、使用する鉄橋の下が出っ張っているので、約50mmくらいになるようにした。
(取り扱いが楽なように、鉄橋は固定しないで下に隙間が出来るようにしておいた)

そして、土手の上面・斜面になる部分と河原の部分に段ボールをゴム系ボンド(G17)で貼り、水が流れる部分(水底)に茶色い水性塗料(マホガニー)を筆塗りする。
スタイロフォームとの接着面だけは、木工ボンドを使用すること

全てが乾燥したら、水が流れる部分に水槽用の砂利を木工ボンドを(原液のまま薄めずに)タップリ塗って貼り付け、しばし乾燥させる。
砂利の隙間から底の茶色が見えるので、茶色いパウダーも砂利を撒いた直後に上から撒いて隙間埋めをした。

水中の砂利は濡れていて色が濃く見えるので、なるべく黒っぽい砂利を選んで撒いておくのが、リアルへの道

砂利が固定されたら、段ボールの表面に茶色い画用紙をゴム系ボンドで貼って、マホガニーを塗っておく。

ココまで進んだ状態は、こんなカンジ。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1003
まだ川になるような雰囲気はナイねぇ~

河原になる部分は、もう1枚段ボールを貼り重ねたかったので、色を塗っていないッス。

土手の部分をアップで見ると、こんなカンジ。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1004
結構アバウト~~~~~ぅ(笑)

車両の加工と違って、地形は多少アバウトのほうがリアルで良い。

実は、この時点で端面が少し外側に反ってハミ出ていたため、完成後に他のモジュールと接続したら線路が「あと2mm」という寸止め状態でつながらなかったという痛恨のオチが…
何でこの時にチェックしなかったんだろうなぁ…
いつもと違う工法だったので、すっかり忘れていたようだ。

もちろん、削って修正しておいたッス

水底をアップで見ると、こんなカンジ。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1005
ジャリジャリ~~~~~ぃ

砂利の隙間に上手く茶色いパウダーが入り込んでいるね
これで下の茶色が見えずにリアルになるのだ

こういう「ひと手間」を手抜きすると、完成後に安っぽく見える。
料理と一緒だね

なるべく白っぽい砂利を取り除いたんだけど、根気が続かなかったので少し残っているねぇ…

ココまで来たら、後は早いッス

河原部分に段ボールを1枚貼り重ねて、水面よりも高くする。

…がっ、この時に「大事な儀式」があるのだっ

段ボールを貼る時に、水面も同時に貼り付けるのだ。

水面を貼り付ける」…なんぢゃらほい

今回の水面は、試験的に「ラップの2枚重ね」で表現してみようと目論んだ。

なので、ラップを出して半分に折り畳み、砂利よりも少し広い面積になるようにしてゴム系ボンドで砂利の外側の段ボールに接着する。
ラップはピンっと貼らずに、少し緩めて貼るのがコツ。
水面の流れを表現するには、少しシワが出来るくらいが良い

そして、ラップのはじを上から挟むようにして、河原の部分にもう1枚段ボールをゴム系ボンドで貼りつける。

注意:これ以降、ラップが破れると全て台無しになってしまうので、ラップ(水面)は触らないように 

乾燥後、河原の部分も画用紙を貼って茶色く塗って、下地を全て整えておく。

では、緑化工事を進めて行こう

まずは、茶色く塗った地面に、茶色いパウダーを撒こう。
使用するのは、今回もお約束のTOMIX製パウダー「ブラウン(ミックス)」だよん
(他の作品と統一感(連続感)を出すため、使用する素材は全て揃えてあるッス)

パウダーは、木工ボンドを原液のまま薄めずに塗って、ゴーカイに撒く。

やたらと「水で薄めて接着する」という間違った方法があちこちで紹介されているので、真似しないように

水で薄めたら、接着力は落ちるは、乾燥時間は伸びるは、液垂れするは、乾燥後に指で触るとボロボロ剥がれるは…
ろくなことがナイ。
水で薄めて接着するのは、フレキシブル線路に撒いた砂利(バラスト)を固定する時のみ。
それ以外は必ず原液のまま塗ってくだされ。

パウダーがくっついたら、緑化したい部分だけ、緑のパウダーやスポンジを接着していく。
緑のパウダーは木工ボンド、スポンジはゴム系ボンドを使用すると便利

緑は、数種類の色合いを揃えて混ぜて使うとリアルだよん
1種類しか使わない場合、完成後に超~安っぽく見える。

今回は、河原の砂利も表現したかったので、白っぽい砂利を集めて木工ボンドで接着しておいた。
隙間埋めには、線路に撒く細かい砂利(バラスト)を使用。

川の上流を表現したい時には角がある大き目の砂利を使い、下流の場合は丸くて小さい砂利を使用するとリアル。
実物の川の写真を見てみれぇ~~~ぃ★ 
(大糸線沿いの姫川は、山から崩れた巨岩がゴロゴロ転がっていて、チト別世界だが…

緑の部分と砂利がしっかりと接着されたら、コレで完成~~~~ぃ

どん!
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1006
おぉ、いぇい

結構早かったぜぇ~~ぃ

土手の上の、鉄橋が来る部分にはスポンジを貼っていない。
こうしておけば、「あれどっち向きだっけ」と悩む必要もナ~イ

さて、初めて試した水面はどうかなぁ~~~???
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1007
イイカンジぃ~~~~

予想以上の出来だっ

他の技法(透明シリコン等)だと、経年劣化で曇ったりヒビ割れたりして、手間の割にはイマイチだったんだよねぇ…
透明プラ板だと、水面が真っ平らで無風時の池しか表現出来ナイ…

光の当て方を変えて見ると…
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1008
おぉ、リアルっ

ラップのシワがイイカンジぃ~~~
2枚重ねにしたので、表面と底の流れの違いも再現出来ているッス

指でそっとなぞれば、水の流れも変えられるしね
(でも、破けたら終わりだぞぃ

河原部分の砂利は、こんなカンジ。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1009
細かい砂利がポイントぉぉぉぉ~~~っ

文章で書くより、写真を見ていただいたほうが伝わりやすい

ホントは、もっと川面がクネクネした感じを出したかったんだけど、初回なのでコレでイイっか
後で砂利を上から貼って改良してもイイしね。

コレに鉄橋(TOMIX製)を載せると、ほぼ完成形ぢゃ。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1010
おぉ、いぇい

大糸線の鉄橋は緑色が多い。
展示会で他の車両を走らせる時等は、車両(の会社の仕様)に合わせて鉄橋の色を替えることが出来る

先日(2017年6月18日)の彦根展示会では、近江鉄道の車両を走らせたので、近江標準の赤い鉄橋に替えようと思ったら…
展示会場のお店に在庫が無くて買えなかった…

最後に、他のモジュールとつないで、はっじこの連続性(つないだ時に違和感が無いか)をチェック。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1011
イイカンジぃ~~~

一応、全てのモジュールのはじっこは草を植えて(スポンジを貼って)あるので、それほど景色の激変は無いようになっているッス。

はじっこの草をアップで見ると…
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1012
つなぎ目が見えナイっしょ

ついでに、水面から見上げてみよう

どん!
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1013
おぉ、いぇい

水面がテリッテリのつるっつるぅ~~~~ん

今まで作ったモノの中で、いちばんリアルだ

そして、反対側のはじっこは…
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1014
ちょいたり~~~~ぃ

草の盛りがチョット足りなかったねぇ…

まぁ、コレは後で簡単に盛れるのでモウマンタイ(無問題)

…では、最後にお約束の撮影タァ~~~~~~~イム

似合いそうな背景を置いて撮ってみた。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1015
……どうよ

川が奥まで連続しているカンジがするっしょ
ちなみに、背景は東京・奥多摩の多摩川で、青梅線「御嶽(みたけ)」駅付近ッス
(奥多摩の多摩川ぶらり散歩日記はこちらをクリック

一応、「大糸線の鉄橋」というイメージで作ったので、大糸線の車両を置いてみた。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1016
イイねぇ~~

銀色車両なので、チト映えないねぇ…

やはり、昔の塗装された車両のほうが写真写りがエェ~ので、ご登場願おう。

どん!
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1017
あづぅーーーーーーーーさっ

グレードアップあずさ」君だっ

今回はあくまでモジュールがメインなので、車両は脇役程度で。

水面のシワがお気に入り

ラストには、コレ。
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単線ミニモジュールレイアウト・鉄橋のある風景-1018
8時ちょうどーーーーーっ

やはり「8時ちょうどのあずさ2号」であろう

手前味噌ながら……良い出来だ(笑)

コレで水面の表現方法が身に付いたので、もう1つの鉄橋モジュールも作りますかいのぉ~。
こっちのほうが難易度が高いのだ
(完成まで時間が掛かりそう…

まぁ、とにかく、みなさんもラップでカンタンに水面を表現してみてね~~

ほなまた~

(もう1つの鉄橋が出来たら、つづく~)

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コメント

水面ラップ♪いい感じ~
クラップ?サランラップ?
サランのほうがちょっと硬いかな?

投稿: ばんび | 2017年6月29日 (木) 01時15分

★ ばんびさん

サランラップは品質が良すぎてシワが出来にくい…
やはり「何ちゃら信用金庫」と書かれた安物ラップがよろしゅおすな

投稿: まりりん | 2017年6月29日 (木) 10時14分

ラップ!
その発想はなかったーーー。
よ~し、マネっこしちゃおう(^^;

投稿: 小鶴 | 2017年6月29日 (木) 21時40分

★ コヅールたん

オラもれー君のネタをパクっただけッス~

…ま、オリジナルの作者よりも仕上がりは桁違いに良いケド~

みんなでラッパーになろう

投稿: まりりん | 2017年6月30日 (金) 00時21分

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