旅日記 ~「銚子電鉄 2007」その3・犬吠駅とキャベツ畑~
2007年9月8日と12月24日に、千葉県の「銚子(ちょうし)」へ行って来た時のおハナシ。
(全3回シリーズ)
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年末も近いクリスマスイブの日に、「特攻野郎Bチーム」の「たかし」君から「銚子へ行こう~♪」と誘われたので出掛けた。
まさか3ヶ月後に再訪するとは思わなかったよ…
今回は朝早くからスタンバイ。
9月と同じく、ひたすら普通列車で総武本線(東京~銚子間)を乗り通す。
ダイヤによっては成田線経由になる場合もあるので、チョット期待していたのだが…、またもや総武本線。
…景色が変わらナイんだよねぇ~。
海が近い割には全く見えナイしぃ~。
目の前に座っていた若いカップルを観察しているしかナイ。(笑)
どうやら、彼氏が地元で、彼女は関西から遊びに来たらしい。
クリスマスのせいか、彼女のテンションが半端ナイ★
関西弁でしゃべりまくっている姿が、カワイイ♪
ちょうどその時、オラも関西娘と遊んでいたので、ミョーな親近感を覚える。
遠距離は大変だから、上手く付き合ってくれよぉ~ん。
2人は途中の超ローカル駅で降りて行った…
前回と同じく、銚子駅で銚子電鉄に乗り換え、終点の「外川(とかわ)」駅に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2007年9月撮影)
今回もケツが痛い…
駅舎の姿は前回に撮ったので、今回は撮らなかった。
(上の写真が夕日なのは、そのせいだ)
ただ今、11時半。
何とか午前中に着けたぜぇ~~い♪
すぐに折り返して発車して行く列車を撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
前回乗ったのと同じ「デハ801」号だ。
ナゼか、行きのこの列車の車内は記憶にナイ…。
列車はテコテコとゆっくり去って行く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
バイバイキ~~~ン★
さっきから右に停まっている列車が気になっていたんだよねぇ…
801号ちゃんがいなくなったので、ハッキリ見えるようになった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
♪オォ~ソォ~~~レ ミィ~~~~オ★
…コレは伝説の「澪つくし(みおつくし)」号ではナイかっ★
この青い車両は「ユ101」号と言い、国鉄の貨車「ワム80000」から改造された展望車両だ。
今風に言えば「トロッコ列車」だなや♪
ちなみに「澪つくし」とは、銚子が舞台の大ヒットしたNHKドラマの名前。
電車に牽かれてのんびり走っていたが、お上の定めた安全基準を満たしていないという理由で、確かこの2007年で運行停止。
この時はココに留め置かれたままの、放置プレー状態だったと思われる。
運行停止で観光客がかなり減ったとの情報もある…
さて、街へ出よう。
今回は「たかし」君が「海へ行きたい★」とのことなので、漁港の横にある海岸まで歩くことに。
駅舎を出て、確か左方向に進んで行った記憶が…
ほどなく、スーパー…と言うか個人経営の商店があった。
水分も欲しかったので店内を覗いてみたら、鮮魚のコーナーに大きめの切り身が置いてあった。
商品名(魚の名前)を見ると…
「イルカ」
わーーーーーーっ★
千葉でもイルカさんを食べるんだっ
静岡県の清水や沼津では定番なのは知っていたけど、銚子もそうだったのかぁ…
イルカさんは2011年に初めて沼津港で買って食べたので、その日記はこちらをクリック
店を出て、そのまま海岸へ。
しばし海を眺めた後、再び外川駅へ戻る。
そして、1駅だけ電車に乗り、お隣の「犬吠(いぬぼう)」駅へと移動。
犬吠駅前はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
電車がいるーーーーっ★
駅前にも古い電車が2両停まっている……というか、置かれている。
コレはカフェになっているようだ。
手前の柵も、古い枕木を再利用したモノだね★
駅舎の入口はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
…水族館?
地方の小さな水族館のようなフンイキが漂う。
…ってか、隣の外川駅とえ~んらい違くね?
右上の「INUBOH いぬぼう」と書かれたタイルが、おされ過ぎる。
見上げてみると…
(画像をクリックすると拡大するよん)
ポール尖ぁーーーーーーーる★
まるでポルトガルの港町に来たようなフンイキだっ★
でも、タイルが剥がれまくっているのはシルクロードの奥地っぽい。(笑)
そのタイルをアップで。
(画像をクリックすると拡大するよん)
キレイだねぇ~~~♪
とても外川駅のお隣とは思えナイ…
※このタイルと駅前のカフェ(電車)は、老朽化のために2012~2013年に撤去されたので現存していませ~ん。
(海がすぐそばなので、潮風で傷んだらしい…)
駅舎入口の左脇には、こんなお方も…
(画像をクリックすると拡大するよん)
ももてつぅーーーーーーっ★
コレは「桃太郎電鉄」シリーズの協賛企画で、「しあわせ三像」のうちの「貧乏がイヌ(居ぬ)像」とのこと。
桃鉄をやったことがナイので、解らナイや…
この駅だけ何でこんなにおされなのかというと、ココのすぐそばに「犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい)」と言う、広大な太平洋を眺めることが出来る観光スポットがあるからだ★
なので、観光拠点としてこの駅が整備された次第。
元日に初日の出を観に来る人も多い。
駅舎の中にはおみやげ屋さんもあり、「ぬれ煎餅」以外の銚子(千葉)名物も売っている。
ホームに行くと、外川行きの列車がやって来るところだった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
てつこーーーーーーーーーっ★
近鉄特急のような色をした車両(デハ1002号)が来た。
コレは「鉄子の旅」というコミック(小学館)で、銚子電鉄を応援するために企画されたモノ。
(詳細はこちらをクリック)
この時はそれを知らなかったので、「近鉄特急が来た…」くらいにしか思っていなかった。
上半分だけを見れば、銀座線当時の面影が残っている。
この駅は観光客用にホームが広く造られているので、車両が近付いてからもう1枚撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
…やっぱ近鉄。(笑)
さらに、「きのくにシーサイド」列車にもイメージが似ているなぁ…
今だと「プロミス」か。
オラの周りにいた一般の観光客も、一生懸命ガラケーでこの車両を撮影している。
特に、若い女性達が熱心に撮っていたのにはビックリ★
この当時には「鉄子」という存在はまだかなり少なく、一般世間に認知されているようなカンジではなかった。
どちらかというと「オタク」的なイメージが強くて、女性からは敬遠されていた趣味だったのだが…
…何か時代が変わって来たぞ★
この「鉄子の旅」の効果かは判らないが、この後急速に鉄道が女性にも注目される存在となって行ったのは、ご承知の通り。
今や「ママ鉄」の車両知識の凄さには驚くしかナイ…
さて、今からオラ達が乗るのはこの電車なのだが、「上り」列車(銚子行き)に乗るため、電車が外川駅で折り返して来た後に乗らねばならない。
それまで少しの間、マッタリと待つ。
(列車はすぐに戻って来る)
ほどなく戻って来た近鉄特急(笑)に乗り込み、また1駅だけ移動。
隣の「君ヶ浜(きみがはま)」駅にも、すぐに着いた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
バイバイキ~~~~ン★
列車はテコテコと去って行く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
コレも映像を見ているようだ…
この君ヶ浜駅には、ギリシャやローマのようなアーチ状の門があった。
でも、このアーチも老朽化のため、2007年2月に撤去された。
なので、柱しか残っていなかった…。
さて、何でこの駅で降りたのかというと……良く解らナイ。(笑)
今回は、移動はたかし君にお任せしているからねぇ~。
「ココからチョット離れた場所へ移動して、次に来る列車を撮影したい」とのこと。
上のおさしんで、ちょうど電車がいる場所へ移動することに。
真っ直ぐは行けナイので、線路の近くを沿って走る道路へ出て移動。
こんな立派な道があるんぢゃぁ~、電車要らないぢゃん★
ほどなく到着し、列車が来るまで待つ。
あまり待たずに、次の下り「外川」行きがやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ほのぼの♪
あまりのローカルさに、ほのぼのとしてしまうねぇ~♪
キャベツ畑の中をのんびり走る、「デハ801」号ちゃん。
千葉県はキャベツも有名なのよ♪
奥の森の向こうは、もう太平洋だ。
…ほら、遠くにアメリカが見えるでしょ?
最後にもう1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)
バイバイキ~~~ン★
左奥に、犬吠埼灯台が見えるっしょ。
「銚電」「灯台」「キャベツ」……銚子の三大名物が揃った
来たのが旧型の「デハ801」号ちゃんで良かったぁ~♪
…では、次へ移動しよう。
時間的に見ても、今行った801号ちゃんが折り返して来たのに乗る可能性が濃厚だ。
あまり時間がナイので、駅までテコテコ戻る。
そしてやって来た銚子行きに乗り込み、銚子の1つ手前の「仲ノ町(なかのちょう)」駅で下車した。
列車を降りて、改札に向かうと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
ダンボーーーーーーーールっ★
駅舎の中が段ボールで埋め尽くされちょる…。
何だろな?と思って、たかし君に尋ねると…
「ぬれ煎餅」
何とっコレ全部ぬれ煎餅の出荷用だったのかーーーっ★
この駅では、人様よりも煎餅様のほうが優先されている。(笑)
駅舎内の改札は、やっと通れるくらい。
ほれ、このとーり。
(画像をクリックすると拡大するよん)
左の軽自動車の中にも、煎餅様の白い段ボール箱が積まれている★
元々この駅は乗降客が少ないので、ほぼ「貨物駅」と化してしまっているようだ。(笑)
そうそう、この日記「その1」から各駅舎の写真にチラチラ写っている、コカ・コーラの自販機にお気づきだろうか?
外川駅なんて、あの古い駅舎に最新の自販機が置かれていて、チョット不思議だったんだよねぇ…
しかも、君ヶ浜のボロい柱の前にも、この新しい自販機がポツンと。■
この自販機、ただ置かれているだけではナ~イ。
何とっ上部にあるLED表示器で、電車の運行状況を表示しているのだーっ★
(「発売中!」と表示されている部分ね)
ホームに表示器を設置する財力がナイので、コカ・コーラとコラボして設置されているという、この素晴らしさ♪
堂々とビンボー宣言をして、周りのみんなと仲良くやって行くこの姿が、人間味が溢れていて良い
さて、この駅で降りたのは、段ボール群を見に来たためではナイ。
ホームの横に車庫があるのだ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
おぉ、いぇい★
旧型電車が並んでいるぅ~~~~ん
ちなみに、後ろのデカいタンク達は、「ヤマサ醤油」の工場だ。
あのタンクに醤油が詰まってるんだぜぇ~~~~い★
…あれが麦汁だったら、どんなに狂喜乱舞したことか。
醤油工場の周囲は、当然ながら醤油の香りで満たされている。
キッコーマンの本社と工場のある「野田市(のだし)」駅前も同様だ。
高校時代の仲間が野田市駅の近くに住んでいたので、遊びに行ったらホントに醤油臭かった。
よく学校で「お前の駅は醤油臭いんだよーっ★」と、東武沿線民にからかわれていたなぁ…
「野田線の下には、キッコーマンの醤油がパイプで流れている」というウワサがあったけど、本当なんぢゃろか?
確かに、駅を挟んで両側に工場があるのでねぇ…
地下を配管で結んでいても、不思議はナイ。
ココ「仲ノ町」駅には、地下パイプは無さそうだ★
一応言っておくけど、ぬれ煎餅に塗っている醤油は、この辺で造られたモノだからねっ
(恐らく「ヤマサ」か「ヒゲタ」だろうねぇ~)
…んでは、手前の車両達を観てみよう。
まずは、イチバン左にいる、この子から。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ももてつぅーーーーーーーん★
前回来た時(日記「その1」)で乗った、「デハ1001」号ちゃんだ。
桃太郎電鉄のラッピングが施されている。
元営団地下鉄銀座線の2000形で、台車の付け替えとパンタグラフの設置という、大掛かりな改造をして入線した。
(さっき乗った「近鉄特急」も一緒ね♪)
視線を右に移すと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
イイねぇ~~~♪
色は違えど、形式は同じようだ。
左の茶色が「デハ701」号で、右の水色が「デハ702」号ッス。
元近江鉄道の車両とのこと。
水色が手前にいるので、ホームの上から横顔を撮ってみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
イケメンですな
昔の運輸省規格型の標準車体だろうか?
全体のバランスがすごく良い
色を変えるだけで、日本全国のローカル私鉄車両に変身出来そう♪
ただ今、14時。
そろそろ帰る準備を始めないと…。
でも、今回は余裕があるので、銚子駅前を歩いてみることにした。
銚子駅に戻って、駅前の道を歩く。
(仲ノ町駅から銚子駅までは近いので、歩いて戻ったっけかなぁ…。記憶にナイ)
立派な商店街があるが、半分以上はシャッターが降りている。
「年末の休日」というのもあるんだろうケドね…。
利根川に架かる橋まで行って、景色を眺めて戻って来たっけかなぁ…
完全に記憶が曖昧。
駅の近くでは飲食店が何軒かあり、これらはちゃんと営業している。
なので、確か食事(&麦汁)した気がする。
そして2時間後くらいに駅に戻って、総武本線経由で東京へ帰ったような記憶が薄っすらと…
(ナゼか覚えていない)
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この後、これらの旧型電車は廃車され、今は元京王線の電車(全6両)が走っている。
…この京王線の車両達も、転入工事費の関係で、伊予鉄道へ譲渡されたモノを再び関東へ呼び戻したという珍しい経歴を持っているのだ★
(伊予鉄時代のお姿の日記はこちらをクリック)
余談だが、途中の駅には「笠上黒生(かさがみくろはえ)」と言う駅があり、愛称(ネーミングライツ)で「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」駅と命名されている。(笑)
銚子電鉄は面白い鉄道なので、「支援する」という目的も併せて、ぜひ乗りに行ってぬれ煎餅を買ってあげてチョーダイ★
東京駅からは特急「しおさい」で銚子駅まで直行出来るので、楽ッスよぉ~♪
もちろん、高速バスも走っているッス。
銚子電鉄の未来は、アナタの「ぬれ煎餅を買う」気持ちに掛かっているのだーーーーっ★
(おしまーい!)
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コメント
キャベツ畑の丘を走るところは渥美線みたい。
豊橋の郊外もキャベツ、白菜が多いです。
それに駅近くにしょうゆ工場があるのも似てる。
ここほど大きくはないけど、駅の西にイチビキの工場があって
タンクが古かったころはしょうゆの匂いが漂ってました。
ヤマサっていう名前も親近感覚えますなあ( ´艸`)
投稿: ばんび | 2016年10月24日 (月) 09時37分
★ ばんびさん
銚電と豊鉄って、意外と共通点があったのですねぇ~
どちらのヤマサも高級品ですな
投稿: まりりん | 2016年10月24日 (月) 12時34分