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2016年3月10日 (木)

シルクロード一人旅日記 ~「我的長征 2006」その1:香港へ~

前回「予告編」からのつづきーっ!
「その10:カシュガル老城」はこちら
「その20:カシュガル駅」はこちら
「その30:トルファン艾丁湖」はこちら
「その40:トルファン食べ歩き」はこちら

このシリーズは、「香港」からスタートし、中国奥地にあるシルクロードの街「カシュガル」「トルファン」「ウルムチ」を巡って、無一文に近い状態で「北京」へ戻って来た、1ヶ月半の過酷な一人旅。

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★ はじめに&ご注意 ★

この旅は、2006年に行われたものです。
2016年の現在では、政治情勢や経済・環境等が大きく変化しています。
この当時と同じということはあり得ません。(現在の方が危険です)

ですので、この日記を見てそのまま同じように実行されると、思わぬ事故や事件に巻き込まれる可能性もありますので、実際に行かれる場合は自己責任で充分にお気を付けください。
必ず渡航先の事前調査をして、安全を確認してください。

日本語の他に中国語(北京語)が話せないと、かなり危険な目に遭ったりぼったくられたりします。
 ウイグル語も話せれば最高です。(わたくしめは喋れません)
 英語は、香港以外の中国本土に行くとほとんど使う場所がありませんので、中学生程度のカタコトが話せるくらいでOKです。
 (ウイグル人には、英語よりも日本語のほうが通じます)

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おウチでコタツに潜って読まれている方は、リラックスしてくださいませ 

…では、スタート

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2006年6月28日(水):くもり

東京(とうきょう:Tokyo) → 香港(ホンコン:Hongkong)

さぁ、前人未踏…ならぬ「前オラ未踏の地」へ向かうぞ

まずは「香港(ほんこん)」だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0101
(2016年のグーグルマップより)
もうこれ以上踏む場所がナイくらいに来とるだろーーーーがっ(笑)

今回の旅は、以下の順番で巡ることにした。
…ってか、結果的にこうなった。

…香港
…広州
…深圳(シンセン)
…烏魯木斉(ウルムチ)
…喀什(カシュガル)
…喀拉庫勒湖(カラクリ湖)
…吐魯番(トルファン)
…烏魯木斉(ウルムチ)
…北京

香港と広州までは、仲間と3人で行くことになった。
特攻野郎Bチーム」のメンバー「BB」と、オラの学生時代の鉄仲間(以降「Rたん」と呼ぶ)だ。

BBは初海外なので、海外個人旅行のノウハウを伝授する目的もある。

13時過ぎに、京王線の「明大前(めいだいまえ)」駅でBBと合流。
荷物は少なくね」と言っておいたら、トートバッグ1つだけで来やがった。

…少な過ぎるにも程がある。

少な過ぎて、逆に税関で制止されそうなイキオイだ。
バッグの中は、サイフとパスポートしか入ってナイんぢゃなくね

そのまま「新宿(しんじゅく)」駅まで移動し、ココから特急「成田エクスプレス27号」に乗る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0102
(2007年撮影)
わくわく

海外に行く時は、いつも列車に乗る時からわくわくする
空港アクセス特急は、もうすでに「国際列車」の香りが漂っているからだ

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★ おしらせ ★

今回の日記に使用している写真は、全て別の時に撮ったモノです。
あまりに香港に通っているので、この旅の時は、ほとんど香港と広州までの写真を撮らなかった…

香港の駅名等は、「漢字名ひらがな・広東語読み:カタカナ・英語読み)」で書いてあります。

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車内でもいろいろとノウハウを伝授。

1時間半後、列車は「成田空港(なりたくうこう)」駅に到着した。
(どちらのターミナルビルだったかは失念…

改札を出てすぐに、空港係員にパスポートを見せる。
成田空港では、セキュリティーチェックのために、改札を出たすぐ後にパスポートなどの身分証明書が必要となる。
(後にこのシステムは廃止された)

エスカレーターでひたすら上がり、出発ロビーのチェックインカウンターへ行く。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0103
(2011年撮影)
こんなカンジぃ~~~~

どちらのターミナルビルだったのか失念したので、手持ちの第2ターミナルの写真でご勘弁を。

今回の旅のチェックイン方法は、自分で機械を操作するセルフ式だった。
初めての方法なので、チト手間取った…
でも、画面にタッチするだけなので、ヒジョーに楽

そして、いよいよ出国審査へ。

サックリと通過出来たので、あっけなく出国してしまった
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0104
(2014年撮影)
さぁ、もう日本であって日本でナイ、不思議なエリアだ

免税品や外貨両替の落とし穴等も、BBにレクチャーする。
(両替は、渡航先の国に着いてからのほうがレートが格段に良い)

搭乗ゲートの前でRたんと合流。
BBとRたんは初対面なので、ここで紹介する。

Rたんは仕事でひこーきに乗り慣れているので、マイレージが貯まっているのだ。
なので、同じ便ながらも「ビジネスクラス」様という、お大臣仕様となっている。

乗るひこーきは、18:30発の「NW001」便。
アメリカのノースウェスト航空で、「1」便と言うからには最重要路線なのだろう。
アメリカから来て、成田を経由して香港まで行く路線のようだ。

搭乗ゲートが開き、Rたんは手前の豪華な通路を通って、先に機内へ消えて行った。
我々下民は、「下民ども、乗りやがれ」のアナウンスがあってから乗り込む。

ひこーきはほぼ定刻に離陸した。

順調に飛ぶ機内でも、BBにいろいろとレクチャー。
香港の入出国カードの書き方なども教える。

そして4時間半後の22時(香港時間:日本との時差は-1時間)に、香港国際空港に到着した。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0105
(2010年撮影)
また来たよぉ~~~~~~ん

この繁体字とイギリス英語の案内板を見ると、わくわくするね
(アメリカ英語とは結構違う)

入国審査を済ませ、3人とも無事に到着ロビーに出る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0106
(2012年撮影)
帰って来たぜぇ~~~~~~い♪

香港国際空港の中は、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0107
(2012年撮影)
キレイっしょ

イギリス人の最後の置き土産として、中国返還の1997年に開業した。
それまでは、街中の建物上空をスレスレに飛ぶ、ワイルドな「啓徳機場(カイタック空港)」を使用していたのだ。
オラ的には、昔のほうが好きだったんだけどなぁ…
(航空路の下の住民からすれば、たまったモンぢゃなかったろうケド

さて、ココからは送迎バスなどナイ、完全な自由行動だ。

…ってなワケなので、「」である我々は当然コレに乗ることに。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0108
(2008年撮影)
えぷすくれすぅぅぅぅぅ~~~~~

機場快綫(けいちぇぉんふぁいしん:エアポートエクスプレス)」と言う高速列車だ
機場快綫」を日本語で書くと「空港快線」。

我々は、日本から持参した「八達通(ぱーったーっとん:オクトパスカード)」(ICカード)があるので、サックリと乗車できる。
香港版「Suica」と言えば解りやすいか。

オラ達は、略して「タコカード」と呼んでいる。
チャージするのは「タコチャージ

この列車は、下車時にカードを改札にかざすだけ。
ココ「機場(けいちぇぉん:エアポート)」駅での乗車時は改札も無く、到着ロビーの先がそのままホームになっている。

ホームドアが開き、列車に乗り込む。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0109
(2004年撮影)
キレイっしょ

エクスプレス」と言うだけあって、席はクロスシートになっている。
(向きとリクライニングは固定されたまま)

1両2ドアのデッキ無しで、ドアの両脇には荷物置き場がある。
荷物置き場と座席の境の天井には、現在どこを走っているかが解る表示器がある。

停車駅は「青衣(ちぇんいー:チンイー)」「九龍(かうろん:カオルーン)」「香港(へぉんこん:ホンコン)」のみ。
10分おきに最高時速135Kmで、35Km25分で走る。
東京で言えば、JR中央線の「新宿~八王子」間や東海道線の「東京~東戸塚」間とほぼ同じ距離。
(路線図はこちらをクリック

この香港最速の列車、料金も香港最速(笑)
最初はHK$100(香港ドル:約1500円)で、ブーイングが多かったため、HK$70(約1000円)まで値下げした。
でも、乗車率は比較的良い。

初めての外国の列車に、BBが大喜び
高速でも、揺れずに静かだ。

途中に車庫があり、列車が寝ている。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0110
(2010年BBが撮影)
あの青い列車が、このエクスプレスっす

真ん中の灰色の列車は、平行して走っている地下鉄「東涌(とんちょん:トンチュン)」線用だ。

途中、青衣駅の前後で吊り橋を渡る。
空港は島(赤鱲角島)にあるので、市街地がある「九龍半島」とは巨大な吊り橋で結ばれている。

橋の区間は両側に壁があるので、景色は一切見えナイ。
(台風の威力が半端ナイ地域なので)
頭上も高速道路があるので見えナイ。
その代り、足元の海はかろうじて見える。

九龍半島に入ると地下に潜る。
でも相変わらずカッ飛ばす。

そして、海底トンネルを通り、「香港島」へ渡る。
その渡った先にあるのが、終点の香港駅だ。

アッという間に終点に着いたカンジ。
確かに、コレで1500円は高く感じる。
(それだけ「高速で走っている」ということなんだけどね

ココからは一般の地下鉄に乗り換える。

地下鉄の駅は「中環(ちょんわん:セントラル)」駅と呼ばれていて、香港屈指のビジネス街にある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0111
(2005年同行者が撮影)
いつも混んでいるねぇ~~~~

他路線との乗換駅でもあるので、いつも人で溢れている。
ラッシュ時は、山手線と変わらない混みっぷりだ

今から行くお宿は香港島にあるので、青い色の路線(港島線)に乗る。

地下鉄車両はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0112
(2000年撮影)
地上に出る区間もあるので、列車のお姿も見ることが出来る。

そして10分ほど乗って、「炮台山(ぱーうといさーん:フォートレスヒル)」駅で下車。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0113
(2005年同行者が撮影)
オラの街に帰って来たぜぃ♪

昔から、どのツアーで来ても泊まるお宿がほとんど一緒だったので、この駅の周辺は詳しい。
この辺は「北角(ぱっこっ:ノースポイント)」と呼ばれるエリアだ。

半ば「定宿」と化した、いつものホテルへ向かう。

…あ、実際は夜の23時くらいだからね。
解りやすくするために、日中のおさしんを載せているッス

この地下鉄出口の前の道路はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0114
(2012年撮影)
2階建てバスが壁を作っちょる…

この道は真ん中に2階建て路面電車も走っていて、下町の雰囲気がタップリ
お宿は、左のビルの裏側にある。

左の横道に入り、すぐ目の前の小さな交差点を右に曲がると、お宿の正面だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0115
(2012年撮影)
ただいまぁ~~~~~~

城市花園酒店(シティーガーデンホテル)」と言う。
結構「老舗」の部類に入るのかなぁ~。

3人でチェックイン。
オラとBBは2人部屋、Rたんはシングルルーム。
ココにも貴族と平民の差が…

とりあえず荷物を置いて、一呼吸。
いやぁ~、移動だらけで疲れた。

…さて、夕飯を食べに行こう

3人でサックリと外に出る。
夜も遅いので、宿の近くにある行き慣れた店はもう閉まっていた。
なので、付近を歩いて開いていた小さな食堂に入る。

香港の大衆食堂はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0116
(2012年撮影)
どの店も造りが大体統一されているのがフシギ

入口の厨房が左右逆か…くらいの差しかナイ。

早速、香港ならではの大衆的な広東料理を注文する。
(画像をクリックすると拡大するよん)
シルクロード一人旅「我的長征2006」その1・香港へ-0117
(2010年BBが撮影)
わんたんみ~~~~~~~ん

まずは、ゼッタイに外せない麦汁様 
そして茹でエビ雲呑麺(わんたんみん)なども食べる。 

まいう~~~~~♪

やっと、胃袋も香港に来たことを認識したようだ
2人も美味しいそうに食べている。

たくさん食べたいけど、今日はもう遅いのでココまで~。
明日から爆食いしよう

帰りがけに、ホテルの周囲にあるコンビニに寄る。
コンビニでもオクトパスカードが使えるので、現金の手持ちが少なくてもモウマンタ~イ(無問題)
HK$1未満の小銭(セント硬貨)も増えナイので、サイフもスッキリ

部屋に戻ってベッドでゴロゴロ。

さぁ、もう寝ますわよん

おやすみんみぃ~~~~~ん

つづき「その2」はこちらーっ!

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コメント

懐かしい香港のお写真^^
2階建てのバス…
表示はつい漢字を見ちゃうけど英語表示の方がわかるんだよね。
35Km移動で1500円?
豊橋から新安城まで新幹線で行くような値段ですな。
早いけど高い…。1000円ならいいかな。

投稿: ばんび | 2016年3月10日 (木) 08時42分

けいちぇん、くうこう、えあぽーと、翻訳楽し、
「人境検査」? 検査は日本語と一緒、標識面白い☆

投稿: bell | 2016年3月10日 (木) 08時50分

二階建てバス画像背景のマンションの窓は洗濯物かい?

投稿: bell | 2016年3月10日 (木) 08時56分

★ ばんびさん

まぁ、セントレアから名古屋市内まで名鉄特急に乗って行くようなモンだがや。

香港は英国領だったのに、広東人に地名や芸能人名を英語で言うと通じないというこの事実。

投稿: まりりん | 2016年3月10日 (木) 10時21分

★ おっかさま

「入境検査」ッス
出国は「出境」になるッス

高層住宅の窓には、当然洗濯物でしょう。
…湿気で乾かないケド。

投稿: まりりん | 2016年3月10日 (木) 10時24分

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