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2015年3月26日 (木)

海外旅日記 ~「Go West!ユーラシア大陸横断鉄道旅行1996」その73:イスタンブール・街歩き~

前回「その72」からのつづきーっ!)(「その1」はこちら

このシリーズは、香港からスタートし、中国・ロシア・北欧・南欧と進み、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬までの極貧鉄道旅行。
その57」からは、その帰路の、ポルトガル→イタリア→ギリシャ→トルコと、シンガポール⇔マレーシアの鉄道旅。

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1996年8月5日(月):晴れ

İSTANBUL:イスタンブール

今日は昼に起きた。
昨夜と同じ大音量の放送で目が醒めた。

昨夜といい、今日といい、この大音量は一体何なのか

それは、周囲のモスク(礼拝所)から流れる「アザーン」なのだ。
アザーン」とは、イスラム教の「礼拝に来~~~い」と呼びかける合図の事。
歌に近いようなその神聖な音階に、つい聴き入ってしまう。

アザーンのセリフは、国や宗派などで多少異なるが、全世界で大体決まっている。
音階やテンポは、結構バラバラだ。
部屋で聴こえていたアザーンは、Youtube等で「イスタンブール アザーン」で検索して聴いてちょ
(一般的なのはこちら。個人的にお気に入りなのはこちら

礼拝は1日5回行われるので、アザーンも5回流される。

中国のシルクロードでは、アザーンが街中に大きく流されることは無かった。
(恐らくは政府(共産党の漢民族)の指示なのだろう)
なので、初めて聴くこの大音量のアザーンに、「あぁ、トルコ」と一人感動
初めての、ちゃんとしたイスラム圏だ。

さて、今日はひこーきのチケットを買いに行こう。

仲間と「この先どうするか」と相談した結果、トルコからイラン方面へ陸路で抜けるのは危険が伴うと判断。
我々はインドが目的地ではナイため、この先の陸路での移動は、あまりこだわりがナイ。
ただ、我々が持っている帰りのエアチケットが「シンガポール→成田」なので、最終的にはみんなシンガポールへ行かねばならない
陸路でそのままシンガポールへ移動することは、今の国際情勢上、不可能だ。
(アフガニスタンやミャンマーがネック)

…ってなワケで、オラはココからシンガポールまで、仲間はタイのバンコクまでのチケットを買うことにした。
イスタンブールから先は1人旅となる。

外に出て、旅行会社を2・3軒回る。
結局、宿の近くのトラム(路面電車)が走っている道にある「VEZiR Tourism INC.」という店で決めた。

トラムの走っている道は、こんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その73・イスタンブール・街歩き-7301
(1996年撮影)
コレを撮った時は、ちょうどパレードのようなモノが行われていた。

トラムの車両は、新しくて静かでとてもキレイだ
(奥にチラッと写っている)

カウンターのおねえさんにお願いして、チケットを予約してもらう。
結局、オラは8月14日発のパキスタン航空シンガポール行き(カラチ乗り換え)を、仲間は12日発のカタール航空のバンコク行き(ドーハ乗り換え)を予約。
(直近の空席がこれらの日まで無かった…

エアチケットの料金は、約US$490(空港税US$12込み)。
日本円に換算すると約4万9千円

おねえさんが「領収書の金額を確認して」と言って来たので、領収書を見ると、金額がトルコリラで書かれていた。

そのお値段、「39,844,000リラ

よ、よんせんまんーーーーーーっ

そうなのだ、インフレがヒドいので、今や「US$1=約100円=約82,000リラ」なのだ。
日が変わるごとに、リラの価値が下がっている。
なので、家が建つような桁数の領収書が目の前に来たというワケ。

おねえさんも笑いながら「ゆっくり何度も数えて確認してね」と言う。
電卓たたいて数回確認して、OKと告げる。
仲間も同じように何度も確認していた。(笑)

発券までかなり時間が掛かったので、その間におねえさんがいろいろ話し掛けて来た。
トルコ人は外国の言葉をこう思っている」と。

愛を語るならフランス語。歌うならイタリア語。仕事するならドイツ語英語はとりあえず必要なモノ。ロシア語は……(ご不満顔)

やはりロシアはあまり好きではナイようだ。
黒海を挟んだ対岸同士なので、いろいろイザコザもあるのだろう。
ドイツは、意外にもトルコ人の主要な出稼ぎ先なのだ。

ココで、店の奥から1人の小さな日本娘が現れた。

背よりも大きなバックパックを背負いながら、おねえさんとひと言ふた言会話をしている。
おねえさんが「この娘、一人旅なのよ」と言って来た。
話を聞くと、まだ17歳(19歳だったかな)とのこと

あんな小柄(150cmくらい)の女子が、あんな大きな荷物を持って一人旅…

…かなり危険ではなかろうか。

仲間と2人で「スゴい根性だ」と感心する。
彼女に比べたら、我々はまだまだへっぽこな旅行者だ。

軽く会話をしたのち、彼女は店を出て行った。
彼女の旅の無事を祈る。

いろいろトルコ事情を一方的に(笑)話してくれた、楽しい時間も終わった。
チケットを手にして店を出る。
イイ店(おねえさん)だった

コレで、日本までの足は全て確保出来た。
8月15日にはシンガポールに到着だ

…さて、14日までの10日間、どうしよう(笑)

トルコ国内を観光しようか
それともイスタンブールに留まってまったりするか

う~~~~~ん……。

もう今日は何もしないで、食事しながら考えよう。

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とりあえず、ココで地図をご覧いただこう。

まずはトルコの国から。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その73・イスタンブール・街歩き-7302
(2015年のグーグルマップより)
トルコは、上下が海に、左右が隣国に接している。

イスタンブール
ココにある、縦に細長い海峡より左がヨーロッパ大陸で、右がアジア大陸
トルコは、国土の95%近くがアジア大陸(小アジア)にある。
ヨーロッパ大陸部分は、5%ほどしかナイ。

トルコのアジア側にある周辺国は、どこも長い間キナ臭い状態が続いている。
とりあえず安全なのは、トルコまでだ。

1996年当時は、東欧と旧ソビエト領域が不安定だった。
2015年の今では、南のアラブが危険区域になっている。
昔も今も、トルコ⇔イラン⇔パキスタンのルートが、(安全とは言えナイが)旅行者が動きやすいただ1つの道だ。

次に、イスタンブールの街の地図をば。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その73・イスタンブール・街歩き-7303
(1996年当時の地図を撮影)
上と左がヨーロッパ大陸で、右がアジア大陸

大陸どうしに挟まれている水面が、「İSTANBUL Boğazi(ボスポラス海峡)」という海で、北は黒海に、南はマルマラ海(地中海)につながっている。

海峡の長さは30Kmほど。

ヨーロッパ大陸側は、上が新市街で左が旧市街になっている。
その間にある海は「Haliç(金角湾)」という。

がお宿の「アナドル」だ。
お宿はヨーロッパ大陸側にある。

つまり、我々はまだアジア大陸に戻って来ていないのだ

では、お宿の周辺のアップを。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その73・イスタンブール・街歩き-7304
(1996年当時の地図を撮影)
狭い範囲に観光スポットが密集している。

…シルケジ駅
…お宿
…アヤソフィア
…ブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)
…地下宮殿
…トプカプ宮殿
…グランバザール(カパルチャルシュ)
…エジプシャンバザール(ムスルチャルシュス)
…フェリー乗り場(エミノニュ)
…ガラタ橋
赤い線…路面電車(トラム)

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さて、ご飯食べに行きますか。
とりあえず、シルケジ駅前に行こう。

坂を下って、駅前に出る。
今日は、別のお店へ。

黄色のカンバンが気になり、近寄って店内を見る。
ファストフード店っぽくなっていて、注文カウンターに食べ物の写真もあるのでココに決めた。

ナンみたいな生地に菜っ葉(香菜の一種パセリみたいなもの)を載せ、レモンを絞って巻いて食べるモノを注文(…ってか、コレの専門店)。
店員さんも「コレは美味いぞ」とジェスチャーで薦めて来た
お値段、50,000リラ。(約60円)

食べてみると…

…おっ結構美味い

今まで食べたことのナイ、ジャンルの味。
レモンの酸味に香草の味と、スパイスの辛さとトマトの味…
複雑かつ繊細なシンフォニーだ

この食べ物は、「Lahmacun(ラフマジュン)」と言うそうな。
カンタンに言えば「トルコ版ピザ」だって。
ナンっぽい生地には挽き肉とソースが載っている。
トルコではポピュラーな食べ物らしい。

ラフマジュンを食べる時の「お作法」は、「クレープのように巻いて手に持って食べる」とのこと。

あぁ、久々に生野菜(葉っぱ)を食べた気がする…
欧州は、意外と料理に生野菜(葉っぱ)は付いていない。
(サラダは別途頼まないと出て来ないようだ)

色々なトルコ料理を食べてみたかったので、この店はコレだけでガマン。
トルコ料理はバラエティ豊富なのだ

さぁ、次へ行ってみよう

駅の横にある階段を上がった所にあるお店が気になったので、サクッと入ってみる。
ご飯と、羊肉・豆・野菜の煮たモノの盛り合わせを注文する。
お値段は、ボトルの水と一緒で315,000リラ。(約380円)

コレも美味ぁーーーーーーーーいっ

あぁ、久々のお米
…やっぱりアジアに帰って来たんだな

トルコ人は基本的には米食で、羊肉・豆・トマト・ナス・卵・魚等もよく食べる。
なので、味が日本人にとても良く合う。
メニューや並んでいる料理を見ていると、煮物(トマト煮)が多い感じがする。

トルコ料理って美味しいねっ

予想外の美味しさにビックリ&満足して店を出る。

そして目の前のお店でカメラのフィルムを2本買う。
フジフィルム製の36枚撮りで、1本360円ほど。
(アナログカメラのフィルムなんて、今ドキの学生は見たことナイんだろうな…
日本製ではナイ(ライセンス生産)と思うが、フジでこの値段なら申し分ナイ

ギリシャよりもトルコのほうが豊かで便利ぢゃん
アジアの国」だと思って軽く見ていた。…かなり反省。
(むしろ「欧州の国」ギリシャのほうが…

さぁ、お宿に戻ろう。

気分よく宿に戻って部屋でゴロゴロしていると、宿のオニイチャンに「フロントに来い」と呼ばれた。
フロントに行ってみると、「手違いでアナタ達がいる部屋に予約が入ってしまったので、部屋を移動して欲しい」と言われた。
まぁ、それはOKだよ」と伝える。

…が、何か料金の事を言い出して来た。
昨日約束した料金よりも増えるとか。
ハナシが違うじゃナイか」と少し口論になる。
結局、奥から出て来た別の女性(オーナー)もハナシに加わった結果、「料金はそのままでOK」ということに無事解決。
部屋の移動は明日とのこと。

再び部屋に戻って、ずっとゴロゴロ。

さて、シャワーを浴びて寝ますかのぉ~。
最近、寝る時間が深夜1時過ぎになっているなぁ…

んぢゃ、おやすみぃ~

つづき「その74」はこちらーっ!

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コメント

まりちゃんよ、アッザーン、聴き比べたよ♬ まりちゃん好みのアッザーンが1日5回大音響で聞こえてきたら、おっかさんはモスクに行ってシマウマ

投稿: bell | 2015年3月26日 (木) 08時58分

★ おっかさま

オラのお気に入りのは、映像はメッカの聖地カアバ神殿です。
イスラム世界の中心点に行ってみるのもいいカモ…

投稿: まりりん | 2015年3月26日 (木) 09時59分

まりちゃん
昔も今も異国への旅は謎と魅惑への誘いなんだよね。
もちろん本人が一番心がけなきゃいけないんだけど、
出来ることなら安全や安心が基にあって、まりちゃんたちのような旅人が旅を満喫できる世界であってほしいね。

投稿: あめぶる | 2015年3月26日 (木) 10時21分

★ 師匠ぉ

オラがこの旅に出るきっかけになったのは、久保田早紀の「異邦人」の曲と、沢木耕太郎の小説「深夜特急」です。

キリスト世界は日本でも馴染みがありますが、それ以外のイスラム世界などは謎やフシギがいっぱい。
その魅力に惹かれて…というカンジです

お互いが心を開いていれば争いは起こりません。
変に警戒心を強めたり意地を張っているから、イザコザが起きるのです。
世界中でもっと心に「ゆとり」を持って生活していきましょう

投稿: まりりん | 2015年3月26日 (木) 12時44分

トルコに10日間もいたの?まさにのんびりだね。
アッザーンみたいな美しい歌を歌う人たちがなぜなんだろうね?
遺跡までぶち壊してつらいなあ><

投稿: ばんび | 2015年3月26日 (木) 19時28分

★ ばんびさん

あの連中とこの人たちを一緒にしては絶対にいけません

そういった間違った思い込みが世の中のバランスを崩すのです。
「日本人=オウム真理教」と言うのと同じ事です。

あの連中はイスラム教徒でも何でもありません。
ただの狂気集団です。
本当のイスラム教徒は敬虔で優しくて争いを好まず、もっと慎ましやかです。

投稿: まりりん | 2015年3月26日 (木) 20時22分

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