旅日記 ~「紅葉の木曽路 奈良井宿」2014~
2014年11月1日に、長野県の木曽(きそ)地方に紅葉を観に行って来た。
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その途中のお話し第2弾。
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JR中央線の「贄川(にえかわ)」駅を出た後は、車で国道19号線を南下する。
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左にJR中央線の線路が見えるね。
でも、電車は1時間に1・2本しかやって来ない。
単線なので、上下合わせても2~4本程度だ。
貨物列車も昼間はほとんど無い。
なので、沿道の紅葉を観ながらのドライブとなる。
ほどなく、次の目的地「奈良井(ならい)」に到着した。
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国道脇の駐車場に車を停める。
目の前には大きな太鼓橋が…。
表面は木造だ。
これも木曽ヒノキ製かな?
ここでの目的地は、この橋の向こう側にある。
早速、歩いて行こう。
…と思ったら、突然目の前に1台の車がやって来て停まった。
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…何だこれ?
エンブレムは「メルセデス・ベンツ」だが、ロゴは「ウニモグ」。(ドイツ語)
鉄道好きなら「ウニモグ」と聞くとピンとくる方も多いと思う。
鉄道で「ウニモグ」は、保線用車両の事を呼ぶ場合が多い。
(本来はドイツ語で「多目的作業用自動車」の意味(略語))
相当レアなドイツ車だぞ、これ…。
運転していたおじさんは、車内から外の景色を撮っているようだ。
だが、すぐに走り去ってしまった。
…まぁ、この雨では降りる気にはならないだろう。
太鼓橋を渡る。
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いい景色だ。
橋の上から周囲を眺める。
まずは南側を。
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木曽路はすべて紅葉の中。
そして北側を。
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目の前の木々が、まるで色見本のようだ。
雨で滑りやすそうな橋を注意して渡り切り、同行の仲間の案内されるがままに進む。
すると、ほどなく目の前に目的のものがあった。
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朽ちた森林鉄道車両達だ。
これから向かう「王滝森林鉄道(おうたきしんりんてつどう)」にも、同型の動く車両がいる。
だが、こちらは保存されているとはいえ、錆びてボロボロ…。
しかも、雨なので痛々しくも感じる。
(以前は中央線の線路際に放置状態だったらしい)
この車両達を撮影しようと思った時、静かなこの空間に突然大きな音が近付いて来た。
音のほうへ振り返ると…
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特急列車「しなの」だ。
「名古屋(なごや)」駅と「長野(ながの)」駅を結ぶ高速列車。
普通列車と違い、かなりの高速で駆け抜けて行った。
すぐにまた静寂が訪れる。
さて、撮影再開。
後ろにいる客車を撮ってみる。
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こちらもボロボロだ…。
客車は木造なので、痛みが激しい。
客車の各部も撮ってみた。
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所属表記だろうか。
「王営」は「林野庁・王滝営林署所属」の意味で、「助六(すけろく)」は谷の名前のようだ。
台車はご覧のとおり、バネはほとんど無い。
故に、乗り心地もお察しの通り。
ハッキリ言って、国鉄貨車よりも悪い。
自転車と同じ乗り心地と思えばよい。
ドアが少しだけ開いていたので、車内も撮ってみた。
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完全な木製だ。
王滝村で動いている車両と、塗色は違うがほぼ同じ。
そして、客車の後ろには…
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これは切り出した材木を運ぶ車両。
台車が2つで1組(1両)だ。
これで車両の見学はおしまい。
次は線路の向こう側にある観光スポットへ。
目の前にある、線路をくぐる地下道を歩き、向こう側へ出る。
すると、すぐ右側に駅舎があった。
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「奈良井(ならい)」駅だ。
この駅舎も、前回の「贄川(にえかわ)」駅と同じような造りだ。
明治の開業当時からのものらしい。
駅の中に入ってみよう。
駅舎の入口に立つと…
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贄川駅とほぼ同じ感じだ。
入口の戸の脇に何か書いてある。
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「今からおよそ百年前だよ」がナイス。
駅舎の中は、やはり贄川駅と同じ感じ。
だが、こちらには駅員がいる。
人がいると雰囲気がまるで違う。
西洋人の男女2人が純和風な駅を堪能しまくっていたので、邪魔をしないように外に出る。
あんなに幸せそうな顔を見たら、邪魔は出来ない…
さて、ここでの本来の目的地へ行こう。
目的地は駅舎のすぐ左側にある。
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正面の奥の小路がそうだ。
さぁ、歩いて行こう。
小路の入り口に立つ。
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なんともナイスな街並みだ。
ここは「奈良井宿(ならいじゅく)」と言い、江戸時代からの宿場町だ。
木曽路の宿場町で、ここまで広範囲で残っているのは僅かしかない。
他は昭和の建物の「シャッター商店街」と変わり果ててしまっている所が多い。
雨が強いが、端まで歩いて行こう。
建物は、ほとんどがこんな感じだ。
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徹底的に景観を揃えてある。
もちろん、無粋な電柱など無い。
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着物を着て歩けば、江戸~明治時代をすぐに再現出来そうだ。
雨の午前中なので、観光客の姿はまだ少ない。
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いい景色だ。
2階に柿を干している家もあった。
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これぞ、日本。[ ● ]
宿場町の中ほどまで来ると、道幅が広くなった。
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観光客の姿もちらほら。
観光バスで来たツアー客だろうか…。
朝なので、まだ店もあまり開いていなく、荷物運搬などの車も多い。
車がひっきりなしに走り抜けていく姿は、ちょっと街並みと似合わない光景だ。
さらに奥へ進む。
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山裾が近付いて来た。
朝もやと紅葉と街並みの全てをカメラに収めようと思っても、なかなか上手くいかない…。
そんな中での1枚。
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「朝の木曽路」とでも名付けるか。
開店準備中の夫婦の姿が良かったのだが、店の中に入って行ったご主人がなかなか出て来ない…。
諦めて、奥方だけのこの1枚となった次第。
小路のいちばん奥まで来ると、街並みに似合わない現代風な看板があった。
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昭和レトロの代表選手だ。
これだけでも充分レトロなのだが、街並みのほうがもっとレトロなので浮いて見える。
看板のすぐ先に、神社が見えて来た。
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この神社が街の端っこのようだ。
ここで引き返そう。
神社の前に立つ。
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境内はかなり広い。
今来た道をそのまま駅前まで戻ることに。
線路沿いの裏道もあるのだが、建物の背中と列車の来ない線路しか見られないので、あまり意味がない。
神社の前から宿場町を見る。
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日本の秋。
朝に来て正解だ。
天気は晴れたに越したことは無いが、雨の木曽路も捨てがたい。
上高地と木曽路は、雨もお勧めだ。
雨も強くなったり弱くなったり。
山の谷間なので変化が激しい。
のんびり歩いていると、行きには気付かなかった木が。
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黒と黄色のコントラストが気に入って、思わず1枚。
…こうして改めて見ると、おそば屋さんが多いのに気付いた。
やはり信州と言えば「手打ちそば」と「五平餅」だろう。
もう1つ、信州名物がある。
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「おやき」だ。
群馬・長野・岐阜県辺りではよく見かける。
…つまり、「中山道」沿いの庶民の食べ物という事。
朝食代わりにクルミのおやきを食べる。
暖かくてとても美味しい。
お店のご主人も優しく、お茶と漬物をサービスしてくれた。
店内の椅子に座って、ちょっとのんびり。
…さて、そろそろ王滝村に行くか。
お店を出て、駅前に向かう。
最後に1枚、振り返って撮影。
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「秋の奈良井宿」。
煙がなんともいい味を出している。
今度は夏の晴れた日に来てみよう。
(冬はさすがに雪で寒いのでね)
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コメント
まりちゃんよ、奈良井の紅葉宿場町の風景たっくさん⭐️ありがとう様
朽ちてゆく森林鉄道車両の姿も切ないよ、
投稿: bell | 2014年11月10日 (月) 07時51分
まりちゃん
秋だね~☆彡
紅葉の宿場町の佇まいが伝わってくる感じ!
うちも今日干し柿作るどぉ~(^o^)丿
投稿: あめぶる | 2014年11月10日 (月) 09時45分
★ おっかさま
行った時がちょうど紅葉のピークだったみたいですぅ~
投稿: まりりん | 2014年11月10日 (月) 10時52分
★ 師匠ぉ
この1・2週間で、木曽もすっかり寒くなってるんだろうなぁ…
干し柿、カラスに盗まれないでね
投稿: まりりん | 2014年11月10日 (月) 10時54分
秋色が美しいですなぁ。。。(*˘︶˘*)
格子のある建物など江戸時代に
迷い込んだかのような町並みで趣きがありますねぇ
投稿: ヨメ | 2014年11月10日 (月) 13時28分
★ ヨメちゃん
この奈良井宿は、造り物ではナイ江戸情緒が味わえる超~貴重な所なのだ
ぜひ行ってみてね~~
投稿: まりりん | 2014年11月10日 (月) 14時36分
まるで映画のロケ地のようですね。
あの路地の向こうが鳥居峠?
紋次郎が上州三日月村を出てこの辺りを歩いてたような気がする。
近いのに行ったことなかったなあ。
投稿: ばんび | 2014年11月11日 (火) 10時08分
★ ばんびさん
そちらからなら車で行くのがイチバン早くて楽でしょうねぇ~
ぜひぜひさっくり観に行ってくださいまし
投稿: まりりん | 2014年11月11日 (火) 14時15分
こんばんは~。
すてきな街並みですね。
ほんと、江戸か明治という感じですね
ああ、お焼きが食べた~~~い
投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2014年11月11日 (火) 21時09分
★ ジャネぽこさん
ばんびさん家訪問とペアで観に来てぇ~~
投稿: まりりん | 2014年11月11日 (火) 21時36分
紅葉の山々と街並みが素敵だっ★
・・・結構 雨が降ってたんだね。
画像に雨がしっかり写ってる
夏にも行くのね♬
記事楽しみにしてるね~!!
投稿: ひめ子 | 2014年11月12日 (水) 20時02分
★ ひめぽ
今まで何回かこの宿場町の横を走る列車に乗っていたのに、降りたことが無かった。
(…特急は停まらナイし、各停は2時間に1本だし)
…あぁ、なんてMOTTAI-NAIことをしていたんだ
この雨、おにぅのでぢかめがショートしてしまうのではナイかとハラハラしてたのだ
投稿: まりりん | 2014年11月12日 (水) 22時51分