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2014年11月10日 (月)

旅日記 ~「紅葉の木曽路 奈良井宿」2014~

前回「紅葉の木曽路・贄川駅2014」からのつづきーっ!

2014年11月1日に、長野県の木曽(きそ)地方に紅葉を観に行って来た。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1601
その途中のお話し第2弾

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JR中央線の「贄川(にえかわ)」駅を出た後は、車で国道19号線を南下する。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1602
左にJR中央線の線路が見えるね。

でも、電車は1時間に1・2本しかやって来ない。
単線なので、上下合わせても2~4本程度だ。
貨物列車も昼間はほとんど無い。

なので、沿道の紅葉を観ながらのドライブとなる。

ほどなく、次の目的地「奈良井(ならい)」に到着した。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1603
国道脇の駐車場に車を停める。

目の前には大きな太鼓橋が…。
表面は木造だ。
これも木曽ヒノキ製かな

ここでの目的地は、この橋の向こう側にある。
早速、歩いて行こう。

…と思ったら、突然目の前に1台の車がやって来て停まった。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1604
…何だこれ

エンブレムは「メルセデス・ベンツ」だが、ロゴは「ウニモグ」。(ドイツ語)
鉄道好きなら「ウニモグ」と聞くとピンとくる方も多いと思う。
鉄道で「ウニモグ」は、保線用車両の事を呼ぶ場合が多い。
(本来はドイツ語で「多目的作業用自動車」の意味(略語))

相当レアなドイツ車だぞ、これ…。

運転していたおじさんは、車内から外の景色を撮っているようだ。
だが、すぐに走り去ってしまった。
…まぁ、この雨では降りる気にはならないだろう。

太鼓橋を渡る。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1605
いい景色だ。

橋の上から周囲を眺める。

まずは南側を。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1606
木曽路はすべて紅葉の中。

そして北側を。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1607
目の前の木々が、まるでのようだ。

雨で滑りやすそうな橋を注意して渡り切り、同行の仲間の案内されるがままに進む。

すると、ほどなく目の前に目的のものがあった。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1608
朽ちた森林鉄道車両達だ。

これから向かう「王滝森林鉄道(おうたきしんりんてつどう)」にも、同型の動く車両がいる。
だが、こちらは保存されているとはいえ、錆びてボロボロ…
しかも、雨なので痛々しくも感じる。
(以前は中央線の線路際に放置状態だったらしい)

この車両達を撮影しようと思った時、静かなこの空間に突然大きな音が近付いて来た。

音のほうへ振り返ると…
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1609
特急列車「しなの」だ。

名古屋(なごや)」駅と「長野(ながの)」駅を結ぶ高速列車。
普通列車と違い、かなりの高速で駆け抜けて行った。

すぐにまた静寂が訪れる。
さて、撮影再開。

後ろにいる客車を撮ってみる。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1610
こちらもボロボロだ…。

客車は木造なので、痛みが激しい。

客車の各部も撮ってみた。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1611
所属表記だろうか。

王営」は「林野庁・王滝営林署所属」の意味で、「助六(すけろく)」は谷の名前のようだ。

台車はご覧のとおり、バネはほとんど無い
故に、乗り心地もお察しの通り。

ハッキリ言って、国鉄貨車よりも悪い
自転車と同じ乗り心地と思えばよい。

ドアが少しだけ開いていたので、車内も撮ってみた。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1612
完全な木製だ。

王滝村で動いている車両と、塗色は違うがほぼ同じ。

そして、客車の後ろには…
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1613
これは切り出した材木を運ぶ車両。

台車が2つで1組(1両)だ。

これで車両の見学はおしまい。
次は線路の向こう側にある観光スポットへ。

目の前にある、線路をくぐる地下道を歩き、向こう側へ出る。

すると、すぐ右側に駅舎があった。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1614
奈良井(ならい)」駅だ。

この駅舎も、前回の「贄川(にえかわ)」駅と同じような造りだ。
明治の開業当時からのものらしい。

駅の中に入ってみよう。

駅舎の入口に立つと…
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1615
贄川駅とほぼ同じ感じだ。

入口の戸の脇に何か書いてある。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1616
今からおよそ百年前だよ」がナイス。

駅舎の中は、やはり贄川駅と同じ感じ。
だが、こちらには駅員がいる。

人がいると雰囲気がまるで違う

西洋人の男女2人が純和風な駅を堪能しまくっていたので、邪魔をしないように外に出る。
あんなに幸せそうな顔を見たら、邪魔は出来ない…

さて、ここでの本来の目的地へ行こう。

目的地は駅舎のすぐ左側にある。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1617
正面の奥の小路がそうだ。

さぁ、歩いて行こう。

小路の入り口に立つ。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1618
なんともナイスな街並みだ。

ここは「奈良井宿(ならいじゅく)」と言い、江戸時代からの宿場町だ。
木曽路の宿場町で、ここまで広範囲で残っているのは僅かしかない。
他は昭和の建物の「シャッター商店街」と変わり果ててしまっている所が多い。

雨が強いが、端まで歩いて行こう。

建物は、ほとんどがこんな感じだ。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1619
徹底的に景観を揃えてある。

もちろん、無粋な電柱など無い。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1620
着物を着て歩けば、江戸~明治時代をすぐに再現出来そうだ。

雨の午前中なので、観光客の姿はまだ少ない。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1621
いい景色だ。

2階にを干している家もあった。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1622
これぞ、日本。[ ● ]

宿場町の中ほどまで来ると、道幅が広くなった。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1623
観光客の姿もちらほら。

観光バスで来たツアー客だろうか…。

朝なので、まだ店もあまり開いていなく、荷物運搬などの車も多い。
車がひっきりなしに走り抜けていく姿は、ちょっと街並みと似合わない光景だ。

さらに奥へ進む。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1624
山裾が近付いて来た。

朝もや紅葉街並みの全てをカメラに収めようと思っても、なかなか上手くいかない…。

そんな中での1枚。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1625
朝の木曽路」とでも名付けるか。

開店準備中の夫婦の姿が良かったのだが、店の中に入って行ったご主人がなかなか出て来ない…。
諦めて、奥方だけのこの1枚となった次第。

小路のいちばん奥まで来ると、街並みに似合わない現代風な看板があった。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1626
昭和レトロの代表選手だ。

これだけでも充分レトロなのだが、街並みのほうがもっとレトロなので浮いて見える。

看板のすぐ先に、神社が見えて来た。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1627
この神社が街の端っこのようだ。

ここで引き返そう。

神社の前に立つ。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1628
境内はかなり広い。

今来た道をそのまま駅前まで戻ることに。
線路沿いの裏道もあるのだが、建物の背中と列車の来ない線路しか見られないので、あまり意味がない。

神社の前から宿場町を見る。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1629

朝に来て正解だ。
天気は晴れたに越したことは無いが、雨の木曽路も捨てがたい

上高地と木曽路は、雨もお勧めだ

雨も強くなったり弱くなったり。
山の谷間なので変化が激しい。

のんびり歩いていると、行きには気付かなかった木が。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1630
黄色のコントラストが気に入って、思わず1枚。

…こうして改めて見ると、おそば屋さんが多いのに気付いた。
やはり信州と言えば「手打ちそば」と「五平餅」だろう。

もう1つ、信州名物がある。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1631
おやき」だ。

群馬・長野・岐阜県辺りではよく見かける。
…つまり、「中山道」沿いの庶民の食べ物という事。

朝食代わりにクルミのおやきを食べる。
暖かくてとても美味しい。
お店のご主人も優しく、お茶漬物をサービスしてくれた。

店内の椅子に座って、ちょっとのんびり。

…さて、そろそろ王滝村に行くか。

お店を出て、駅前に向かう。

最後に1枚、振り返って撮影。
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紅葉の木曽路・奈良井宿(Kiso Narai)2004-1632
「秋の奈良井宿」。

煙がなんともいい味を出している。

今度は夏の晴れた日に来てみよう。
(冬はさすがに雪で寒いのでね)

つづき「紅葉の木曽路・薮原~王滝村2014」はこちらーっ!

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コメント

まりちゃんよ、奈良井の紅葉宿場町の風景たっくさん⭐️ありがとう様
朽ちてゆく森林鉄道車両の姿も切ないよ、

投稿: bell | 2014年11月10日 (月) 07時51分

まりちゃん
秋だね~☆彡
紅葉の宿場町の佇まいが伝わってくる感じ!
うちも今日干し柿作るどぉ~(^o^)丿

投稿: あめぶる | 2014年11月10日 (月) 09時45分

★ おっかさま

行った時がちょうど紅葉のピークだったみたいですぅ~

投稿: まりりん | 2014年11月10日 (月) 10時52分

★ 師匠ぉ

この1・2週間で、木曽もすっかり寒くなってるんだろうなぁ…

干し柿、カラスに盗まれないでね

投稿: まりりん | 2014年11月10日 (月) 10時54分

秋色が美しいですなぁ。。。(*˘︶˘*)
格子のある建物など江戸時代に
迷い込んだかのような町並みで趣きがありますねぇ


投稿: ヨメ | 2014年11月10日 (月) 13時28分

★ ヨメちゃん

この奈良井宿は、造り物ではナイ江戸情緒が味わえる超~貴重な所なのだ

ぜひ行ってみてね~~

投稿: まりりん | 2014年11月10日 (月) 14時36分

まるで映画のロケ地のようですね。
あの路地の向こうが鳥居峠?
紋次郎が上州三日月村を出てこの辺りを歩いてたような気がする。
近いのに行ったことなかったなあ。

投稿: ばんび | 2014年11月11日 (火) 10時08分

★ ばんびさん

そちらからなら車で行くのがイチバン早くて楽でしょうねぇ~

ぜひぜひさっくり観に行ってくださいまし

投稿: まりりん | 2014年11月11日 (火) 14時15分

こんばんは~。
すてきな街並みですね。
ほんと、江戸か明治という感じですね
ああ、お焼きが食べた~~~い

投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2014年11月11日 (火) 21時09分

★ ジャネぽこさん

ばんびさん家訪問とペアで観に来てぇ~~

投稿: まりりん | 2014年11月11日 (火) 21時36分

紅葉の山々と街並みが素敵だっ★
・・・結構 雨が降ってたんだね。
画像に雨がしっかり写ってる
夏にも行くのね♬
記事楽しみにしてるね~!!

投稿: ひめ子 | 2014年11月12日 (水) 20時02分

★ ひめぽ

今まで何回かこの宿場町の横を走る列車に乗っていたのに、降りたことが無かった。
(…特急は停まらナイし、各停は2時間に1本だし)

…あぁ、なんてMOTTAI-NAIことをしていたんだ

この雨、おにぅのでぢかめがショートしてしまうのではナイかとハラハラしてたのだ

投稿: まりりん | 2014年11月12日 (水) 22時51分

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