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2014年5月22日 (木)

ジオラマ日記 ~「大糸線の守り神」の巻~

今回は、久々の新作ワンジオ(ワンショットジオラマ)作品を…
(画像をクリックすると拡大するよん)
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この作品は、「特攻野郎Bチーム」の展示会用に作ったモノ。

JR大糸線の北(新潟県)側、JR西日本エリアの「姫川(ひめかわ)」の険しい渓谷部分をイメージ。
落石や大雪から線路を守るための「落石覆い(スノーシェッド)」を表現してみた
(道路では「洞門(どうもん)」と呼ばれている)

全体像はこんなカンジ。
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…線路と車両が見えない。(笑)

そう、このジオラマの主役は「落石覆い」だ。
車両は隙間から「チラッ」と見えるのがポイント

さて、フタをはずしてみよう…
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ケースのサイズは223mm×114mmだ。

高さ方向も可能な限り活用した。

…んでは、制作過程をご覧いただこう
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ベースには、「」の字形の木の台(「特攻野郎Bチーム」の大将が量産)を使用している。

このベースの余りがウチにやって来たので活用することにしたのが、そもそものきっかけ

ベースの下の部分に線路を配置し、を表現する。
線路部分は、下に段ボールを1枚貼ってかさ上げしておいた。

線路はKATO製「ユニトラック」を切って使用。
レールには水性塗料の「ウッドブラウン」を塗っておいた。

線路脇の壁面は、グレーの画用紙を貼って、コンクリートを表現。
茶色系のクレヨンで少し汚しておいた。
あまり見えないけど、料理と一緒で、こういう「一手間」が大事

線路と川の間には、土のパウダーTOMIX製)を撒いておいた。
そして、落石覆いのコンクリートの土台を表現するために、木の角棒を接着。
コレは乾いてから水性塗料のグレーで塗装する。

次に、の部分を見てみよう。
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ベースに木工ボンドを塗り、その上に砂利を撒いた。

砂利はたまたま手持ちにあった、それっぽい小石を使用。
水槽の下に使用する砂利が、イチバン安くてリアルかもしれない
大きな石は、海岸で拾って来たモノ(もちろん、どこのでも良い)。

水面の表現は、今回はごく僅かな部分なので、木工ボンドをタップリ塗って表現することにした。
乾けば透明になるので、カンタンだ

これで地面周りの下準備は完了。
つづいて、落石覆い上部の工作へ。

まずは、落石覆いの上部に段ボールを貼って斜面を作る。
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角度はゆるめに。

横から見ると…
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こんなカンジでOKッス

…あ、線路と川の位置や高さの違いも見ておいてね~ん

ココで一晩ほど乾燥させる。
乾燥途中でいぢると位置がズレちゃうから、手を付けずにしっかり乾燥させよう

乾燥が終わったら、落石覆い上部に水性塗料「マホガニー」(こげ茶)を塗り、木工ボンド(原液)を使って土のパウダーを撒いておく。
コレで、また一晩乾燥させる。 

さぁ、地面の加工が終わったので、いよいよ落石覆い様のご登場だ

今回はこのパーツを使用した。
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グリーンマックス(GM)製の鉄橋キットだ。

コレの、鉄橋のテッペン部分レール下のパーツを使った。
色はこのままで、表面に水性「ツヤ消しクリアー」を筆塗りしておいた。

まずは、レール下のパーツを、落石覆い上部の端面にゴム系ボンドで接着。
コレはフェンスを表現している。

乾燥後、いよいよ緑化工事の開始だ

緑は、ウッドランドシーニクス(KATO)製のスポンジを使用。
色は数種類使おう♪(コレがポイント

落石覆いの上部と、線路と川の間を緑化する。

すると、こんなカンジになる。
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イイねぇ~~~♪

だんだんそれっぽくなって来た(笑)

スポンジが接着されたら、落石覆いの本体(鉄橋上部パーツ)をゴム系ボンドで接着する。
下端は線路横の土台(角棒)に、上端はコの字形の木の台に接着だ。

すると…
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来たーーーーーーーーっ

イメージしていた光景にかなり近づいて来たぞ

鉄橋上部のパーツ、長さがチト足りなかったので、土台左端の部分に角棒を1本接着して上手くゴマかしておいた
角棒と鉄橋パーツの間には、後でを接着しておこう…。

それでは、奥行きと立体感を出すために、背景板を付けよう。
板は、薄めの段ボールを使用。
ケース内に収まるように、カッターで切断。
(実は、完成後にフタが閉まらなかったという間抜けなオチがあった

最初に、段ボールを木の土台の背中に、ゴム系ボンドでピタッと貼り付ける。

くっついたら、表面に緑色の画用紙をゴム系ボンドで貼り付けよう。
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これは少し裏側まで回るように貼り付けると、端面の見た目がキレイに仕上がる。

緑色の紙がくっついたら、裏側に黒い画用紙をゴム系ボンドで貼り付ける。
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コレは、はみ出さナイようにキレイに貼ろう

ココで一緒に、側面の線路周りにもキレイに紙を貼っておく。
線路の断面もキレイに隠そうね
そして、茶色グレーの水性塗料でおけしょーを済ませておこう。

乾燥したら、背景板の部分に緑のスポンジを接着して、山(崖)の斜面の茂みを再現する。

さぁ、これで大まかに完成~~~~っ♪

ココからは、細部の仕上げに進む。

まずは川の周り。
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水面のカンジがイマイチだったので、水の部分に水性塗料の「ツヤありクリアー」を筆塗りして、さらに水々しさを表現

石のスキマなどにもを表現しておいた。
落石覆いの手前に、小さな木ウッドランドシーニクス(KATO)製品)も生やしてみた。

次に、落石覆いの側面にもを絡ませる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
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カッチョエェ~~~~

緑のスポンジやパウダーをチョットずつ、ゴム系ボンドで接着。
コレでグッとリアルさが増した

そうそう、さっき角棒を接着した部分にスキマがあったんだっけ。
GM製の、工場の門パーツが手元に余っていたので、茶色く塗ってスキマに接着。
グーゼン、長さがピッタリでビックリ

それを、線路上から見るとこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
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おぉ、いぇい

前面展望ビデオと同じような光景ぢゃナイかっ
この角度で見るのが「殿方のお作法」どすえ~

…我ながら「イイ仕事をした♪」(笑)

最後に、落石覆いの左右の端面に、金網TSUGAWA(津川)製)をゴム系ボンドで接着して、完成~~~~~っ

背景を付けて撮影してみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
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コレだ、コレだ♪

一見、地味だが、いろいろな角度からぢ~っくりゆ~っくり見ると実は味わい深い、乾物のような作品なのだ
個人的にはかなりの満足

豪雪地帯険しい渓谷には必ずこの「落石覆い」があるので、機会があったらみなさんもご覧あれ~~

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コメント

いいねえ~。落石覆いに着目するなんて流石ですわ。
あ、流れるんじゃなくて落ちるのね。
川に落ちてる石が怖さを想像させますな

投稿: ばんび | 2014年5月22日 (木) 10時00分

うふふ~楽しそうだね^^大糸線…見たことはあるわ線路の見える道路を走りながら、説明されたな。あ、これは松本から安曇野のほうも走ってるよね乗った、乗った…

落石のところは知らないな~~。

制作中のまりりんて、どんな顔なんだろう幸せなお顔なんだろうなぁぁぁぁー

投稿: すー | 2014年5月22日 (木) 10時56分

★ ばんびさん

上手いっ 座布団9枚

投稿: まりりん | 2014年5月22日 (木) 13時15分

★ すーたん

ビンゴ~

大糸線は、松本~安曇野~白馬~糸魚川を走る路線だよん。
白馬のあたりからアルプスの山々に囲まれるので、景色が一変するのだ
冬は厳しいところだよ~

制作中のオラ、(ーー;)こんなお顔してる。
完成間近になって来ると、(>ω<)こんなお顔になってる(笑)

投稿: まりりん | 2014年5月22日 (木) 13時20分

ちゃんとケーキじゃなく、ジオラマに見えた。
木はスポンジですか~?フラワーアレンジでグリーンのコケを使うんですけど、よく似てます。

投稿: hiro | 2014年5月22日 (木) 19時43分

★ hiroさん

グリーンのコケ、今回は使ってませんが、いつも使ってますよぉぉぉ~~ん

https://marilyns-room.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-0300.html
↑コレの1枚目の写真左側に写ってまっせ~~

投稿: まりりん | 2014年5月22日 (木) 21時07分

ほい、グリーンモス確認しました(*^-°)v オッケェー♪。

投稿: hiro | 2014年5月23日 (金) 16時40分

うわぁ、凄い~~~
と、思ったら、手間がかかっているんですね
細かい手作業、大変そう…。
でも、こういう風に出来たら、面白いだろうね

投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2014年5月23日 (金) 17時09分

★ hiroさん

投稿: まりりん | 2014年5月23日 (金) 21時45分

★ ジャネぽこさん

これらのジオラマ、ビール飲みながらチャッチャカ作ってまっせ 

投稿: まりりん | 2014年5月23日 (金) 21時47分

こちらの作品好きだぶ~~~
見た時「すごぉ~」って思ったぶー。
いろいろと勉強になったぶー。
クレヨンとか水面の表現には木工ボンドをモッコリだぶー。
ツヤありクリアーも使うといいんだぶー。
ぶーも完成したぁ~っと思ったら ブタ・・・フタが閉まらなかったんだぶー。
ぶー。

投稿: ひめ子 | 2014年5月23日 (金) 22時40分

★ 高木ブー

木工ブンドは「タップリ」ッス。
「モッコリ」ぢゃナイっす。

フタはわずか2mm閉まらなかったッス。

ぶー。

投稿: まりりん | 2014年5月23日 (金) 22時46分

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