ジオラマ日記 ~「大糸線の守り神」の巻~
今回は、久々の新作ワンジオ(ワンショットジオラマ)作品を…
(画像をクリックすると拡大するよん)
この作品は、「特攻野郎Bチーム」の展示会用に作ったモノ。
JR大糸線の北(新潟県)側、JR西日本エリアの「姫川(ひめかわ)」の険しい渓谷部分をイメージ。
落石や大雪から線路を守るための「落石覆い(スノーシェッド)」を表現してみた
(道路では「洞門(どうもん)」と呼ばれている)
そう、このジオラマの主役は「落石覆い」だ。
車両は隙間から「チラッ」と見えるのがポイント♪
さて、フタをはずしてみよう…
ケースのサイズは223mm×114mmだ。
高さ方向も可能な限り活用した。
…んでは、制作過程をご覧いただこう♪
ベースには、「コ」の字形の木の台(「特攻野郎Bチーム」の大将が量産)を使用している。
このベースの余りがウチにやって来たので活用することにしたのが、そもそものきっかけ★
ベースの下の部分に線路を配置し、川を表現する。
線路部分は、下に段ボールを1枚貼ってかさ上げしておいた。
線路はKATO製「ユニトラック」を切って使用。
レールには水性塗料の「ウッドブラウン」を塗っておいた。
線路脇の壁面は、グレーの画用紙を貼って、コンクリートを表現。
茶色系のクレヨンで少し汚しておいた。
あまり見えないけど、料理と一緒で、こういう「一手間」が大事
線路と川の間には、土のパウダー(TOMIX製)を撒いておいた。
そして、落石覆いのコンクリートの土台を表現するために、木の角棒を接着。
コレは乾いてから水性塗料のグレーで塗装する。
次に、川の部分を見てみよう。
ベースに木工ボンドを塗り、その上に砂利を撒いた。
砂利はたまたま手持ちにあった、それっぽい小石を使用。
水槽の下に使用する砂利が、イチバン安くてリアルかもしれない♪
大きな石は、海岸で拾って来たモノ(もちろん、どこのでも良い)。
水面の表現は、今回はごく僅かな部分なので、木工ボンドをタップリ塗って表現することにした。
乾けば透明になるので、カンタンだ♪
これで地面周りの下準備は完了。
つづいて、落石覆い上部の工作へ。
まずは、落石覆いの上部に段ボールを貼って斜面を作る。
角度はゆるめに。
…あ、線路と川の位置や高さの違いも見ておいてね~ん♪
ココで一晩ほど乾燥させる。
乾燥途中でいぢると位置がズレちゃうから、手を付けずにしっかり乾燥させよう★
乾燥が終わったら、落石覆い上部に水性塗料「マホガニー」(こげ茶)を塗り、木工ボンド(原液)を使って土のパウダーを撒いておく。
コレで、また一晩乾燥させる。
さぁ、地面の加工が終わったので、いよいよ落石覆い様のご登場だ♪
今回はこのパーツを使用した。
グリーンマックス(GM)製の鉄橋キットだ。
コレの、鉄橋のテッペン部分とレール下のパーツを使った。
色はこのままで、表面に水性「ツヤ消しクリアー」を筆塗りしておいた。
まずは、レール下のパーツを、落石覆い上部の端面にゴム系ボンドで接着。
コレはフェンスを表現している。
乾燥後、いよいよ緑化工事の開始だ♪
緑は、ウッドランドシーニクス(KATO)製のスポンジを使用。
色は数種類使おう♪(コレがポイント)
落石覆いの上部と、線路と川の間を緑化する。
だんだんそれっぽくなって来た★(笑)
スポンジが接着されたら、落石覆いの本体(鉄橋上部パーツ)をゴム系ボンドで接着する。
下端は線路横の土台(角棒)に、上端はコの字形の木の台に接着だ。
イメージしていた光景にかなり近づいて来たぞ♪
鉄橋上部のパーツ、長さがチト足りなかったので、土台左端の部分に角棒を1本接着して上手くゴマかしておいた★
角棒と鉄橋パーツの間には、後で柵を接着しておこう…。
それでは、奥行きと立体感を出すために、背景板を付けよう。
板は、薄めの段ボールを使用。
ケース内に収まるように、カッターで切断。
(実は、完成後にフタが閉まらなかったという間抜けなオチがあった)
最初に、段ボールを木の土台の背中に、ゴム系ボンドでピタッと貼り付ける。
くっついたら、表面に緑色の画用紙をゴム系ボンドで貼り付けよう。
これは少し裏側まで回るように貼り付けると、端面の見た目がキレイに仕上がる。
緑色の紙がくっついたら、裏側に黒い画用紙をゴム系ボンドで貼り付ける。
コレは、はみ出さナイようにキレイに貼ろう♪
ココで一緒に、側面の線路周りにもキレイに紙を貼っておく。
線路の断面もキレイに隠そうね♪
そして、茶色とグレーの水性塗料でおけしょーを済ませておこう。
乾燥したら、背景板の部分に緑のスポンジを接着して、山(崖)の斜面の茂みを再現する。
さぁ、これで大まかに完成~~~~っ♪
ココからは、細部の仕上げに進む。
まずは川の周り。
水面のカンジがイマイチだったので、水の部分に水性塗料の「ツヤありクリアー」を筆塗りして、さらに水々しさを表現♪
石のスキマなどにも草を表現しておいた。
落石覆いの手前に、小さな木(ウッドランドシーニクス(KATO)製品)も生やしてみた。
次に、落石覆いの側面にも草を絡ませる。
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カッチョエェ~~~~
緑のスポンジやパウダーをチョットずつ、ゴム系ボンドで接着。
コレでグッとリアルさが増した♪
そうそう、さっき角棒を接着した部分にスキマがあったんだっけ。
GM製の、工場の門パーツが手元に余っていたので、茶色く塗ってスキマに接着。
グーゼン、長さがピッタリでビックリ★
それを、線路上から見るとこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
おぉ、いぇい★
前面展望ビデオと同じような光景ぢゃナイかっ
この角度で見るのが「殿方のお作法」どすえ~♪
…我ながら「イイ仕事をした♪」(笑)
最後に、落石覆いの左右の端面に、金網(TSUGAWA(津川)製)をゴム系ボンドで接着して、完成~~~~~っ
背景を付けて撮影してみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
コレだ、コレだ♪
一見、地味だが、いろいろな角度からぢ~っくりゆ~っくり見ると実は味わい深い、乾物のような作品なのだ★
個人的にはかなりの満足♪
豪雪地帯や険しい渓谷には必ずこの「落石覆い」があるので、機会があったらみなさんもご覧あれ~~♪
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コメント
いいねえ~。落石覆いに着目するなんて流石ですわ。
あ、流れるんじゃなくて落ちるのね。
川に落ちてる石が怖さを想像させますな
投稿: ばんび | 2014年5月22日 (木) 10時00分
うふふ~楽しそうだね^^大糸線…見たことはあるわ線路の見える道路を走りながら、説明されたな。あ、これは松本から安曇野のほうも走ってるよね乗った、乗った…
落石のところは知らないな~~。
制作中のまりりんて、どんな顔なんだろう幸せなお顔なんだろうなぁぁぁぁー
投稿: すー | 2014年5月22日 (木) 10時56分
★ ばんびさん
上手いっ 座布団9枚
投稿: まりりん | 2014年5月22日 (木) 13時15分
★ すーたん
ビンゴ~
大糸線は、松本~安曇野~白馬~糸魚川を走る路線だよん。
白馬のあたりからアルプスの山々に囲まれるので、景色が一変するのだ
冬は厳しいところだよ~
制作中のオラ、(ーー;)こんなお顔してる。
完成間近になって来ると、(>ω<)こんなお顔になってる(笑)
投稿: まりりん | 2014年5月22日 (木) 13時20分
ちゃんとケーキじゃなく、ジオラマに見えた。
木はスポンジですか~?フラワーアレンジでグリーンのコケを使うんですけど、よく似てます。
投稿: hiro | 2014年5月22日 (木) 19時43分
★ hiroさん
グリーンのコケ、今回は使ってませんが、いつも使ってますよぉぉぉ~~ん
https://marilyns-room.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-0300.html
↑コレの1枚目の写真左側に写ってまっせ~~
投稿: まりりん | 2014年5月22日 (木) 21時07分
ほい、グリーンモス確認しました(*^-°)v オッケェー♪。
投稿: hiro | 2014年5月23日 (金) 16時40分
うわぁ、凄い~~~
と、思ったら、手間がかかっているんですね
細かい手作業、大変そう…。
でも、こういう風に出来たら、面白いだろうね
投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2014年5月23日 (金) 17時09分
★ hiroさん
投稿: まりりん | 2014年5月23日 (金) 21時45分
★ ジャネぽこさん
これらのジオラマ、ビール飲みながらチャッチャカ作ってまっせ
投稿: まりりん | 2014年5月23日 (金) 21時47分
こちらの作品好きだぶ~~~
見た時「すごぉ~」って思ったぶー。
いろいろと勉強になったぶー。
クレヨンとか水面の表現には木工ボンドをモッコリだぶー。
ツヤありクリアーも使うといいんだぶー。
ぶーも完成したぁ~っと思ったら ブタ・・・フタが閉まらなかったんだぶー。
ぶー。
投稿: ひめ子 | 2014年5月23日 (金) 22時40分
★ 高木ブー
木工ブンドは「タップリ」ッス。
「モッコリ」ぢゃナイっす。
フタはわずか2mm閉まらなかったッス。
ぶー。
投稿: まりりん | 2014年5月23日 (金) 22時46分