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2013年12月 5日 (木)

海外鉄旅日記 ~「Go West!ユーラシア大陸横断鉄道旅行1996」その55:リスボア~

前回「その54」のつづきーっ!)(「その1」はこちら

このシリーズは、香港からスタートし、中国・ロシア・北欧・南欧と進み、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬までの極貧鉄道旅行。

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1996年7月21日(日):晴れ

→ Lisboa:リスボア

今日は朝に国境を越え、ついにポルトガルへ入国した 
時計を1時間遅らせる。
欧州大陸の中でも、ポルトガルだけ時差があるのだ。
(イギリスと同じ「世界標準時」の時間帯にある)

ポルトガルは比較的小さな国で、イベリア半島のはじっこにある。
半島の80%はスペイン領なので、ことさら小さく見える。
面積は、北海道と青森県を足したくらい。

スペインもポルトガルも、大航海時代に世界中に植民地を持った国だが、両者の雰囲気はかなり異なる。
車窓の景色からでも、それが判る。
ポルトガルのほうが「落ち着いた」カンジ。
悪く言うと「イナカ臭い

8:40、列車はついに「Lisboa-Santa Apolónia(リスボア・サンタ・アポローニャ)」駅に到着した。
西のはじっこまで、あとわずかっ

この駅は山と海に挟まれているためかなり小さく、ホームが2~3本くらいしかナイようだ。
日本で言えば「伊豆急下田(いずきゅうしもだ)」駅や、富山地方鉄道の「電鉄富山(でんてつとやま)」駅のようなカンジ。

首都の玄関駅」がこの小ささ…
欧州のイナカ」「欧州最果ての地」と言われるのも頷ける。

早速、駅構内の両替所で両替をしようと列に並んだ。

…が。

前で換金を終えたおじさんが、窓口の係員に本気で怒っている。
次に並んでいた人も、呆れ顔で文句を言っている。
なんだろう?と様子を見ていると…

なんと手数料を1/3も持って行かれることが判明
(1000円両替したら手数料として333円持って行かれ、手元には666円しか来ないということ)

冗談ぢゃナイ

でも、今から宿を決めるのに必要なので、移動するために必要な最低限だけ替えておいた。

ポルトガルの通貨単位は「エスクード」。
記号は米ドル()に似ているが、縦線が2本のバージョンだ。
1円=1.4エスクードくらいが一般的な相場のようだ。

みんなが不幸せになった両替を済ませたら、目の前にホテル(ペンション)のカードを持った人がいた。
カードを見せながら「ウチに泊まらないか?」と言って来たので、早速交渉。
宿は街の中心地にあり、値段も手ごろ(一泊1人1750エスクード:1200円)だったので、ココに泊まることにした

早速、宿まで移動開始

まずはリスボアの地図をご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
5501
(2013年のグーグルマップより)
当時の地図が、いくら探しても見つからナイ…。

なので、ポルトガルの地図はグーグルマップで代用させていただく。
何か問題があったら、お知らせくだされ

赤色の★…サンタアポローニャ駅(長距離・国際路線)
桃色の★…宿(フィゲイラ広場)
紫色の★…旧市街地(下町)の中心部(繁華街)
橙色の★…サンタ・ジュスタのリフト(有料エレベーター)
緑色の★…コメルシオ広場
青色の★…カイス・ド・ソドレ駅(郊外路線)

宿までの移動中、リスボアの景色を見た最初の印象は「…マカオに似ている」だった。
…ってか、逆だろ

マカオはポルトガルの植民地。
…って~コトは、マカオは東洋のちうごくにありながらも、「かなりリアルにポルトガルの雰囲気が味わえる」ということだ。
両方を見て、初めて解ったこの事実
(2013年の今では、マカオはかなり中国化してしまったが…

ほどなく宿に着いた。
宿の名は「Pensão Praça da Figueira(ペンサオ プラカ ダ フィゲイラ)」。
日本語にすると「ペンション フィゲイラ広場」。

その名の通り、「Praça da Figueira(フィゲイラ広場)」に面して建っている。
5502
(1996年撮影)
正面中央の角にある建物が宿だ。

ちょうど、金髪少年の頭の上、4階の部屋に泊まった。

フィゲイラ広場の真ん中は、こんなカンジ。
5503
(1996年撮影)
リスボアにはいくつか広場があるが、どこも立派な銅像が建っている。

昼食を済ませ、宿にチェックイン。
宿のおじいさん(オーナーかな?)が、我々が日本人だと判ると、気さくに話しかけて来た。
ポルトガルと日本は仲良しね~~」から始まり、「日本語の中にはたくさんのポルトガル語があるんだよ」へと続く。

チョッキ」「カルタ」「カステラ」「こんぺいとう」「たばこ」「天ぷら」「ブランコ」などなど。
横で聴いていた仲間も「ふむふむ」と興味津々
でも、最後に言った「オブリガードありが~とぅ(ありがとう)」…これは少し無理があるんぢゃナイ

そして、おばあさん(奥さんかな?)も一緒に話し始める(かなり面白い)。
会話の後半になって、おばあさんが、「あなたたち、どこを観光するんだい?“ロカ岬”は行かないのかい?」と聞いて来た。
我々が「ロカ岬ぃ?」と聞き返すと…
…おやおや、知らないで来たのかい? ヨーロッパの端っこだよ。ココに来た日本人はみんな行ってるよ
へぇ~、そうなんだ…
せっかく来たんだから、明日、ロカ岬行っておいで

横にいたおじいさんも、シャツの胸元から立派な胸毛を見せびらかしながら、笑顔で「うん、うん」と頷いている
このおじいさん、良く見るとかなりダンディーでカッコイイぢゃナイかっ。
生まれて初めて「胸毛がカッコイイ老人」を見た

…こうして、リスボアでの観光先が「強制的」に決まった。

当初はココ、リスボアの街で「最西端、到達ぅ~」と言って引き返そうと思っていたのだ。
…調査が甘かったようだな

部屋に入って荷物をおろし、窓から外を眺めていると、向かいの建物から太ったおばさんが大声で話し掛けてきた。
アンタ、ウチの宿に泊まんない? こっちのほうが安いよ さぁ、おいでおいで」ガハハハ(笑)
いかにも「下町のおばさん」風なパワーとオーラで強引に誘ってくる。
…ってか、今ココにチェックインしたばかりだぞ。
仕方ナイので「ココに泊まるよ」と言い返したら、「何だいいつでもウチに来なー」的なことを大声で言って部屋の中へ消えて行った…。

…さすが、ラテンの国。(笑)

さて、落ち着いたので、街を歩きますか

仲間と宿を出る。
宿の前の広場から、まっすぐな道が何本も並んで川(河口なのでほとんど海だが)へ続いている。
その中でもイチバン栄えている道を歩いて、川へ行くことにした。

宿の前の広場に出ると…
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(1996年撮影)
路面電車だぁ~~~~

ココ、リスボアは路面電車が縦横無尽に走っている。
かなりな裏道まで入り込んで走っているので、面白そうだ
あとで時間を掛けて見てみよ~~っと

少し歩くと、また別の路面電車もやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
5505
(1996年撮影)
コレだーーーーーーーーっ

コレが昔から走っている車両だ。
鉄道誌や模型・TV番組などではよく見ていたが、やっぱ実物を目の前にすると感動するね

日本でも、この形の車両が高知土佐電で2007年まで走っていた(533形)。
(現在は、愛媛県西条市小松四国コカコーラに保存してあるらしい…)

…テンション上がって来た

広場を抜け、繁華街(紫色の★一帯)に入る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
5506
(1996年撮影)
イイねぇ~~~~~~♪♪

ココは「Rua Augusta(アウグスタ通り)」と言う。
この下町地域の中心と言ってイイだろう。
道ごとに地面のタイルの柄が違うので、どの道を歩いているかがすぐ判る

途中の交差点で、変わった建物が目に入った。
5507
(1996年撮影)
何だコレ??

…!!

TVで観た事があるーーーっ

そうだ、コレはエレベーターだ。
その名を「Elevador de Santa Justa(サンタ・ジュスタのリフト)」と言う。
動き出したのは、何と1902年(明治35年)だそうだ

エレベーターの内装は木製で、かなりレトロなフンイキ。
すぐ後ろにある丘の上の道に行くために造られた、「公共交通機関」だそうな。
今では観光スポットとしての色が濃く、観光客で混雑しているとのこと。
有料なので、乗らなかった。
上からの景色はかなり良い」と言われていたんだけど…。

さらにテコテコ歩いていると…

…お、川沿いの広場に出たぞ
(画像をクリックすると拡大するよん)
5508
(1996年撮影)
びゅーちほーーーーっ

なんてキレイな広場なんだっ

ここは「Praça do Comércio(コメルシオ広場)」と言い、「世界一美しい広場」とも言われている。
名前の意味は「貿易広場」だそうだ。
元々はココに宮殿があったらしい…。

この広場で記念撮影
5509
(1996年撮影)
美しいねぇ~~~~~

ユーラシア大陸でイチバン西の広場かもしれない…。

おぉ川に出たぞ
(画像をクリックすると拡大するよん)
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(1996年撮影)
イイねぇ~~~~~♪

この川は「Rio Tejo(テージョ川)」という。
河口なので、川というよりは、もう海のフンイキに近い。
事実、あと8Kmほどで海だ。

手前のおぢさんたち、黒い…。

奥に見えるつり橋は「Ponte 25 de Abril(4月25日橋)」と言う。

その橋の、対岸側にはこんなモノがある。
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(1996年当時の絵葉書を撮影)
おぅぢーざす

Cristo-Rei(クリスト・レイ)」と言う、巨大なキリスト像だ。高さ106m
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにあるキリスト像を模したそうだ。

植民地の建造物を本国がマネしてるって…。

てっきり、こっちがオリジナルだと思ったよ。

こちら側の岸からでもよく見える。
かなりデカイなぁ~~

…と。

ココで、あまりにも暑いので、宿に引き上げることにした。
いったん宿に戻り、シャワーを浴びる。
生き返るぅ~~~
16時頃までのんびり。

…腹減った。(笑)

目の前の旧市街にある、おされなレストランに入る。

ポルトガルは海鮮が名物のようだ

・塩漬けタラのロースト、ガーリック&オリーブ油掛け
・あさりのスペイン風料理
・ポートワイン

を注文。
ポルトガル語は解らナイので、メニューの中からフンイキで選んだ
店員のオニイサン、優しかったぁ~

超~~~うま♪♪

特にタラは、薄い塩味で、日本人の口にとても良く合う
コレは日本の家庭でもカンタンに出来るので、ぜひお試しあれ
(タラの上にはパセリだけ。付け合せはポテトだった)

ちなみに、塩漬けタラはポルトガル語で「バカリャウ(Bacalhau)」と言う。
これだけはすぐに覚えちゃった

と~っても満足したので、気分良くお宿に戻る

宿に着いたらまず洗濯
ずっと移動で洗えなかったからねぇ~~。

洗濯が終わったら、部屋でのんびり

窓から外を眺めてみた。
(画像をクリックすると拡大するよん)
5512
(1996年撮影)
これが、ユーラシア大陸最果ての都市かぁ~~~

お金があれば、バーとかにも行ってみたいなぁ~
リスボアの民族歌謡「ファド」も聴いてみたい
…「ファド」は、「物悲しげで、おとなしめのジプシーキングス風の曲」と言えばイメージしやすいか 

さぁいよいよ明日はユーラシア大陸最西端の「ロカ岬」だぁぁぁぁぁ~~~っ

わくわく♪♪

では、おやすみぃ~~

つづき「その56」はこちらーっ!

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コメント

スペイン、ポルトガルは大航海時代だよね。
船ならどんだけかかったことか・・
でもこの大陸横断の旅も長いよね。
すでに一年以上はかかっているぞ!
のんびり行くんだった(*^m^)
キリストの像、高くて怖い!
造る人大変だったろうね。今ならクレーンとかあるけど。
このエレヴェーターも観光客いっぱいだってね><
人は何故高い所へ行きたがるのかなあ?
高い所や大陸の果て、崖っぷち…地の底
深海、宇宙…未知の世界への憧れなのでしょうか?

投稿: ばんび | 2013年12月 5日 (木) 10時38分

★ ばんびさん

この旅自体は4ヶ月間ですが、日記は往路だけで3年弱掛かってますね…
帰路は1ヶ月間くらいなので、来年中には書き終えるか…な?

オラがこの西のはじっこに来たのも、未知の世界への憧れなのでしょう

投稿: まりりん | 2013年12月 5日 (木) 12時51分

まりちゃん、
確か前にロカ岬のこと書いてたよね。
その名前を知ったのもまりちゃんの日記を見てからだったわ。
今回の訪問先は、明るくて綺麗で、ちうごくとかおろしあとは雰囲気違うんだね。
両替は億劫だけど、私もファド聞きながら旨い肴をあてに
おちゃけ飲みたいな。
ファドって久保田早紀さんの歌の歌詞に出てくるから知ってたよん♫

投稿: あめぶる | 2013年12月 6日 (金) 11時25分

★ 師匠ぉ

ロカ岬(と言うか、リスボアのダイジェスト版)日記、だいぶ昔に書きました。
今回はその清書版でっす

南欧はこんなにも明るい雰囲気なのか…
と、正直驚きました
ドイツとはえらい違いです

リスボアの夜は、やはり「ファドとワイン」でしょう

投稿: まりりん | 2013年12月 6日 (金) 12時10分

街並みが綺麗~。
夜景も素敵ですね
ブランコもポルトガル語だったとは知りませなんだ。
チョッキ、カルタ、カステラ…ずいぶんあるんですね。
金平糖なんて、すっかり、もともとの日本語みたい。
漢字だし~

投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2013年12月 6日 (金) 13時20分

★ ジャネぽこさん

日本語になったポルトガル語、もっともっとありまっせ~

リスボアの街並みは後日ご紹介しま~す。
乞うご期待

投稿: まりりん | 2013年12月 6日 (金) 20時43分

路面電車の運賃っていくらくらいなのかな??
西条のコカコーラに保存されてるなんて知らなかった
あちらに行く機会があれば見に行ってみるね♪

ユーラシア大陸最先端を目指して旅してる人って
ロカ岬とサンビセンテ岬のどちらかに行こうかと迷ったりしてるのかな?
持ってる所持金とかどちらのルートが都合イイかとかで決めたりしてるんだろうか・・・。う~~~~~む
まりちゃんは岬に行こうとは思ってなかったんだね。

投稿: ひめ子 | 2013年12月 8日 (日) 07時14分

★ ひめぽ

路面電車の料金、現在は180円位らしい…

西条の保存車両を書いた人の記事は↓コレ。
http://blog.livedoor.jp/olaporu/archives/52192803.html

サンビセンテ岬……初めて聞いた。(笑)
確かに、「最果て」ならこっちだね。

あのエリアだったら、「ロカ岬(最西端)」「サンビセンテ岬(南西端)」「ジブラルタル海峡(南端)」のどれかを目指すだろうね~。

「ジブラルタル海峡」はチト考えた。
でも「早くインドに行きたい」とゴネるヤツがいたので断念。

余談だけど、ジブラルタル海峡のグーグルマップを見ると面白いよ。
空港の滑走路の真ん中を道路が走っていたり、そこだけイギリス領だったり、対岸のアフリカ大陸(モロッコ)にスペイン領があったり…

世界史のお勉強には最適の場所かと。

投稿: まりりん | 2013年12月 8日 (日) 17時01分

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