海外鉄旅日記 ~「Go West!ユーラシア大陸横断鉄道旅行1996」その54:バルセロナ~
このシリーズは、香港からスタートし、中国・ロシア・北欧・南欧と進み、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬までの極貧鉄道旅行。![]()
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1996年7月20日(土):晴れ
→ Port Bou:ポルトボウ → Barcelona:バルセロナ → Madrid:マドリード →
スイスの「Genève(ジュネーヴ)」駅を発車した夜行列車は、すぐにフランス領に入り、闇夜をひた走る。![]()
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そして、明け方にフランス・スペイン国境の、スペイン側の駅「Port Bou(ポルトボウ)」に到着した。■■■
フランス・スペイン国境は山になっていて、トンネルの中で国境を通過したようだ。
いよいよスペイン★
南欧は初めてだ♪![]()
ココで、これから先のルートをご案内しておこう。![]()
まずは、地図を。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年当時のモノを撮影)
コレが欧州の南西、イベリア半島だ。
水色の★が、スイスのジュネーヴ。
緑色の★が、現在地、スペインのポルトボウ。(左に伸びる点線が国境)
オレンジの★が、スペインのバルセロナ。
ピンクの★が、スペインのマドリード。
そして、赤い★が、ポルトガルのリスボア(リスボン)。
ユーラシア大陸最西端の「ロカ岬」は、赤い★のすぐ左横の海岸線にある![]()
イベリア半島の北は「ビスケー湾」、南東は「地中海」、西は「大西洋」だ。
半島の南端の下は、もう目の前にアフリカ大陸(モロッコ)がある。
さて、ポルトボウ駅に着いたはイイが、まずは大きな町に出ねばならない。![]()
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ココは小さな国境の町。![]()
とりあえず、駅の案内を見たら、「Barcelona(バルセロナ)」行きがあるのが判った。
窓口に行くと「全席指定だから、予約を取れ」と言われた。
しかも、発車時間までわずかしかナイ。![]()
慌てて指定券を買う。![]()
指定券はコレ。
(1996年当時のモノを撮影)
コレがスペインのキップだ![]()
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左の「DE」が出発駅、「A」が到着駅。
「DE」の下の「PORTBOU」は、ここポルトボウ駅。
「A」の下の「BARN.SANTS」は、バルセロナ・サンツ(Barcelona Sants)駅。
「CLASE」の「2」は、2等車。
「FECHA」の「20.07」は日付。「7月20日」のこと。
「HORA SALIDA」は発車時刻。「06.35」はポルトボウの発車時刻。下段の「09.03」はバルセロナの到着時刻(HORA DE LLEGADA)。
右から2番目「DEPARTAMENTO」の「NO FUMA」は、「禁煙車」の意味。![]()
キップをよく見ると、表の右上に「06:30」と印字されている。
発車5分前に買ったようだ★![]()
支払いは「Pesetas(ペセタ)」と書いてあるので、我々の誰かが駅の銀行で急いで両替したのだろう。![]()
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(…慌てていて記憶にナイ。為替レートも記録(日記)にナイ
)
急いで列車に乗り込む。![]()
指定券には「22号車」と書いてあるが、実際は3両編成。(笑)
機関車が引っ張る、客車の編成だった気が…(本気で記憶にナイ
)
とりあえず、コレで都会のバルセロナまで行けるので、ホッとする。![]()
2時間半ほどで、「Barcelona Sants(バルセロナ・サンツ)」駅に到着した。
…スペインの割には時刻どおりぢゃナイか。
(笑)
そして、すぐに西に向かう列車の指定を取ることに。
西に向かう列車は、幸いにも同じ駅から出ているとのこと♪
窓口に行き、「Madrid(マドリード)」行きの列車の指定を取る。
案外すんなり取れたぞ♪![]()

(1996年当時のモノを撮影)
「DE」が「BARN.SANTS」で、「A」が「MCHAMARTIN」。
「MCHAMARTIN」とは「マドリード・チャマルティン(Madrid Chamartin)」駅のこと。![]()
「CLASE」は「1」。
そう、今度は「一等車」様だ![]()
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「TIPO DE TREN」は列車の種類。
「TALGO」は「タルゴ」という、背の低い、かなり特殊な形をしている高速特急用客車。
12時発なので、2時間半ほど余裕が出来た♪![]()
…そうだ 教会、行こう。(笑)
…ってなワケで、超有名な教会「Sagrada Família(サグラダ・ファミリア:聖家族教会)」を見に行くことにした。
まさか、今回見に行けるとは思わなかった。
ラッキー♪![]()
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駅の案内所でもらったパンフレットを見ると、案外近くにあることが判った。![]()
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年当時のモノを撮影)
オレンジの★がサンツ駅。ピンクの★が教会だ。
水色の「L5」の地下鉄で5駅。
余裕で往復できるぞ♪![]()
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切符を買い、地下鉄に乗る。
(1996年当時のモノを撮影)
コレがきっぷだと思う、たぶん。![]()
絵柄が2種類あったので、並べてみた。![]()
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裏は無地で、磁気のラインが1本あるだけ。
地下鉄の駅や車内は、こざっぱりしていてキレイな印象だった。![]()
ほどなく「Sagrada Família(サグラダ・ファミリア)」駅に到着。
ワクワクしながら地上に出ると…。
(1996年撮影)
キターーーーーーーーーーーーーっす♪![]()
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いやぁ~、素直に感動★
「アントニオ・ガウディ」って、スゴい建築家だねぇ~。![]()
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奥では新築工事中だが、手前ではすでに修復工事が始まっている。![]()
それほど、時間を掛けて建築しているのだ(着工は1882年)。
教会への寄付のみによって建築費用を捻出しているため、130年経っても完成していない。![]()
「未完の教会」「永遠に完成しない教会」とも言われている。
(ついに「2026年に完成する」というウワサが…)
余談だが、2006年に、この教会の直下に「AVE(スペイン新幹線)」のトンネルを掘ったそうな★
その時に、何とこの教会が今まで建築の申請をしたことがナイ、「違法建築物」だったことが判明。![]()
相当な話題になったそうだ。
…19世紀に「行政への建築申請」の制度などあったのだろうか?![]()
さて、教会をぢっくりと観てみよう♪
まずは上半身。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年撮影)
…すごいデザインだ★![]()
…決して壁が融けているワケではナイ。![]()
そして下半身。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年撮影)
サンゴ礁や鍾乳洞を連想させるね~。![]()
まだ朝だということもあり、中へは行かずに、周囲から眺めて戻ることに。![]()
地下鉄に乗り、再びサンツ駅に到着。
そして12時発の特急列車(タルゴ)に乗る。
タルゴはこんな客車だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年撮影)
1両がちっこくて低くて短い★
この客車、隣の車両どうしがくっついている「連接車」という構造だ。
台車(車輪)は、車体の間に1輪しかナイ★![]()
家畜を乗せる貨車よりも車輪の数が少ないんだけど…。![]()
乗り心地はどうなんだろう?
タルゴがどれくらいちっこい車両なのかは、こちらの日記の写真をご覧くだされ♪
列車は発車した。![]()
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…おっ、案外乗り心地イイぢゃん♪
…でもナイっ!!!!!![]()
スゲー揺れるっ★(>ω<)
なんと、駅構内のポイント部分を通過する時に、激しく上下に揺れるのだ。![]()
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レールがクロスする部分のわずかな空間に、車輪が落ち込むためだ。
通常の車両の台車は車輪が2つ付いているため、片方が落ち込んでももう片方が支えているので、縦揺れはほとんど発生しない。![]()
…やっぱ貨車以下の乗り心地ぢゃん。![]()
だが、駅構内を出て、本線上を走り始めると…。
…スゲーイイ乗り心地♪![]()
(笑)
さっきとは大違いだ★
ほとんど揺れずに、滑るように走る。![]()
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カーブ部分でも揺れはほとんどナイ。![]()
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(連接車というのは、カーブが多い路線でその構造の効果を発揮する)
ちなみに、スペインとポルトガルの線路の幅は、欧州他国の世界標準軌(1435mm)よりも広い「1668mm」だ。![]()
そのせいで、乗り心地も良いのだろう♪
線路の幅が広いと、走行性が安定する。![]()
(日本の新幹線は世界標準軌。JRの在来線は「1067mm」)
…気付いたかな?
フランスとスペインの国境では、両国の線路の幅が違っているのだ★
なので、一般車両は直通できない(相手国の最初の駅までは線路が延びている)。
直通運転は、車輪の左右の幅を変えられる「タルゴ」(フリーゲージトレイン)しか出来ないのだ。
…さてさて。![]()
車窓の景色を楽しもう♪
せっかくのスペインだ★![]()
でも、写真を撮ってはみたものの…
(1996年撮影)
ピントが手前の窓ガラスに…![]()
奥にいるキレイな通勤電車を撮りたかったのだが、見事に失敗。![]()
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この電車、別の場所で撮ったモノがあるので、そちらをご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年撮影)
カッチョエェ~~~~![]()
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この1996年当時では、かなりのイケメン電車だ♪
色もデザインも申し分ナイ★
JR東日本の「成田エクスプレス」と同じ色合いだが、こちらのほうが艶があって男前![]()
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しばらく走ると、地中海が見えてきた。
(1996年撮影)
おぉ、いぇい!!![]()
ちょうど夏のバカンス時期だ。しかも今日は土曜日★![]()
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ビーチには大勢の人がいた。
(1996年撮影)
ココは、バルセロナ近郊の一大リゾート地のようだ♪![]()
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…あぁ、泳ぎてぇ~なぁ~~。(笑)
しばらく走ると、列車は海岸線を離れ内陸部に。
車内に目を向けると、座席にドリンクなどのメニューが置いてあった。
メニューはこんなカンジ。
(1996年当時のモノを撮影)
これは表の面。
「Lista de precios」で「価格表」。
右下のロゴに注目。![]()
フランス語で「WAGONS-LITS」と書かれている。
コレは「ワゴン・リ」社のことで、あの有名な「オリエント急行」などの豪華な寝台車や食堂車を所有・運営する国際的な会社だ★
このワゴン・リの名前を見ただけでもワクワクする♪![]()
(オリエント急行に乗っているワケではナイのだぞ(笑))
裏面を見てみよう。
(1996年当時のモノを撮影)
いろいろあるねぇ~♪
コーヒー、コーラ、ビール、ウィスキー、サンドウィッチ、チョコレートなどなど。![]()
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日本の車内販売と同じようなラインナップだね★
列車が内陸部に入ると、景色は荒涼とした大地が続くだけの、少々殺風景なモノとなってしまった。![]()
岩砂漠っぽいような場所もある。
なので、気が付いたら寝てしまっていた。![]()
かなりな時間、寝ていたと思う。![]()
やっぱ、疲れていたんだねぇ~。
車内にはBGMが流れている。
これも眠りを誘うのだ★(笑)
夕暮れになり、列車は19時半に「Madorid Chamartin(マドリード・チャマルティン)」駅に到着した。![]()
列車を降りて、駅の中で「さて、今夜はこれからどうしよう?」と相談する。
宿に泊まるのか?さらに西を目指すのか?
バルセロナの駅窓口では「マドリードからリスボアに行く夜行列車は、寝台車だけで座席車は連結されていない」と言われていたので…。![]()
駅の時刻表を見たら、今晩発車する「Lisboa(リスボア)」行きの夜行列車に1・2等の座席車が連結されていることが判明★![]()
相談の結果、すぐ予約を取ることに。![]()
座席指定は、すんなり取れた♪
(1996年当時のモノを撮影)
ついに来たーーーーーーーっ★![]()
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コレが、この旅の往路で手にする最後の指定券だ![]()
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目的地は、最終地点「ポルトガルのリスボア」。
いよいよ旅の折り返し地点が見えて来た★
なんか急に「最西端到達」が現実味を帯びてきたなぁ~~。![]()
今回の列車は、22:35発のリスボア行き。
翌朝8:40に到着する。
車両は今まで乗ったのと同じ「タルゴ」で、1等車。
もう夜なので、駅の周囲からは離れずに2時間半ほど列車を待つ。![]()
(治安もイイ訳ではナイしね…)
しばらくして、やって来た列車に乗り込む。
コレで、もう明日にはポルトガルだ★
列車は発車した。
タルゴのドアは手動なので、走行中に開いている場所もあった。
それを見た若いアメリカ人女性が「オーマイガーッ★
」と叫んでいたのが印象的だった。
(日本人と同じ反応をしたので、何となくホッとした。(笑))
その後、そこを通ったスペイン人が、何事も無かったかのようにドアを「バタン
」と閉めて去っていった。![]()
やっぱ、ラテン系は「大雑把おおらか」な民だねぇ~。![]()
さて、座席に戻って寝るとしますか。
やっぱまだ眠いや。![]()
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では、おやすみぃ~~♪![]()
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コメント
教会のデザインが凄過ぎて しばし見入ってしまった
見に行けるものなら見てみたい!!っと思うくらい心惹かれてしまったな・・・。
あぁ・・・。もうポルトガルなんだね。
(笑)
ドキドキ
投稿: ひめ子 | 2013年11月21日 (木) 23時58分
★ ひめぽ
アントニオ・ガウディの建築物は、ぜひ見ておいたほうがイイ
この教会のほかにも、アパートなどもデザインしたそうで。
いよいよ、あと2日で最西端到達ぢゃぁ~~~~~っ



投稿: まりりん | 2013年11月22日 (金) 10時26分
切符が良い記念になりますね。




切符の向こうに思い出が見える…なんちて
教会が凄過ぎ
教会の前のぼかしの若者はまりりんさんなの
若い~~~
投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2013年11月22日 (金) 12時48分
★ ジャネぽこさん
切符取っておいて、ホントに良かった…
17年前ですから、そりゃぁ~若いッスよ


投稿: まりりん | 2013年11月22日 (金) 14時12分
日本発からずっと見ていたこのシリーズついにゴールが見えて来ましたね。。
何だかちょっと寂しいです
投稿: sigepe | 2013年11月23日 (土) 14時55分
★ しげ平
ダイジョーヴ、まだ「復路編」があるから

復路は、ポルトガル→イタリア→ギリシャ→トルコ~
~シンガポール&マレーシアだよん
投稿: まりりん | 2013年11月25日 (月) 02時04分
ガウディの建築物を見るだけで1日以上かかりそう。
スペインは美術館も素晴らしいし、
ダリの家にも行きたいよ・・ってポルトガルへ急ぐんだね。
ロカ岬この前TVでやってた。
まりちゃんここに来たんだなって思いました。
投稿: ばんび | 2013年11月25日 (月) 06時58分
★ ばんびさん
ホントはこの旅でも、スイス・南仏・スペインはゆっくり見たかったのですが、一人どうしてもインドに早く行きたいとごねてたモノで…

ちゃんと宿に泊まって、フラメンコとかも観に行きたかった…


投稿: まりりん | 2013年11月25日 (月) 14時17分