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2013年10月14日 (月)

海外鉄旅日記 ~「Go West!ユーラシア大陸横断鉄道旅行1996」その50:ローテンブルク→ミュンヘン~

前回「その49」のつづきーっ!
その1「香港」その10「広州」その20「ウルムチ」その30「北京」
その40「ウーメオ」その50「ミュンヘン」その60「セルベール」
その70「アテネ」その80「イスタンブール」その90「クアラルンプール」

このシリーズは、香港からスタートし、中国・ロシア・北欧・南欧と進み、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬までの極貧鉄道旅行。

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1996年7月16日(火):晴れ

Rothenburg:ローテンブルク → München:ミュンヘン

今日は移動日。
朝食を摂ったあと、「ローテンブルク(オプ・デア・タウバー)」駅に向かう。
列車は11:04発。

しばし駅構内でマッタリ。
5001
(1996年撮影)
貨物列車が停まっていた

列車が来たので乗り込む。

ほどなく発車。
5002
(1996年撮影)
貨物列車、長いねぇ~。

中に何が入ってるんだろう?
…えっ? ビール(^艸^)

途中の「Würzburg(ヴュルツブルク)」駅まで、行きに来た路線を戻る。

10分ほどで、乗換駅の「Steinach(シュタイナッハ)」に到着。
5003
(1996年撮影)
次も同じタイプの普通列車だ。

この列車、機関車+客車の編成なのだが、客車の後ろにもご覧のように運転台があるので、機関車を付け替えることなくどちら向きにも走れる。
日本は電車が発達したので、この方式は僅かしか存在していない。

しばらく乗って「Würzburg(ヴュルツブルク)」駅に到着。
ココからは南方面に乗り換え。

今度は特急様
5004
(1991年撮影)
いーーつぇーーーえーーーーっ

ドイツの誇る新幹線「ICE(イーツェーエー)」だ
(「ICE」の意味は「Inter City Express(都市間急行)」だ)
日本の東海道新幹線100系」をお手本に設計された。

なので、中間には…
5005
(1991年撮影)
ポッコリ

2階建て風だが、天井の高い平屋の食堂車が1両連結されている。
列車を遠くから見ると、「卵を飲み込んだ白ヘビさん」のようにも見える。(^艸^)

乗る列車は「ICE585」号の「München(ミュンヘン)」行き。

当然、「ユーレイルパス」様の効力を発揮して「一等車」様にご乗車だ
5006
(1996年撮影)
リッチだねぇ~~~~~♪

何がイイって、座席だよ、ざ・せ・き
さすがドイツ車。
リクライニングすると、お尻や腿の部分までスライドして実に快適
車内の照明もすべて間接照明なので、お目目に優しい。

2013年の現在では日本の新幹線でも当たり前のことだが、この1996年当時では画期的でハイレベルな設備だった。

余談だが、このICEは動き出す時に制御装置が「ド~レ~ミ~ファ~」と音階をゆっくり奏でるので有名。
日本でも、京浜急行の「ドレミファインバータ」の名で一般的にも知られている。
どちらも同じドイツの制御装置(ジーメンス製)を使用しているためだ。
ICEのほうが先輩で、パワーも親分だけど
ドイツ人にしてはめずらしい「遊び心」だね

列車は高速(200km)で走るも、この先には新幹線区間がナイので「超高速250~280Km)」では走れない。
なので、在来線を出来る限りの高速で走っている。

一等車に乗ると、座席にメニューが置いてあり、注文すると車掌さんが食堂車から席まで飲み物などを持って来てくれる。
なので、地ビールなんぞを注文してみた(2003年に旅した時のハナシ)
ちゃんとグラスに注いでくれて、サービスも申し分ナシ
ドイツの田園風景を見ながら、かなりリッチなひと時が過ごせるぞ

しばらくして、列車は10分遅れで「München Hbf(ミュンヘン中央)」駅に到着した。
5007
(1991年撮影)
カッチョエェ~~~~~~

このICEに乗りたくて、この旅をしたようなモノだ。
もう大満足♪♪

ドイツでの目的は、ほとんど達成したぞ
(今夜と明日も行きたい場所があるのだが

さて、宿を探そう

駅の外にあるインフォメーションで、ホテルの予約をする。
日本人だと判ると、実に丁寧な対応をしてくれるのでウレシイ

地下鉄で数駅離れた、「Poccistraße(ポッシシュトラーセ)」駅のすぐそばにあるホテルに決まった(名前は失念…)。
(「straße」は「通り(道路)」という意味)

中央駅から地下鉄(U1号線)で移動する。
一駅乗ってすぐに乗り換え(U3およびU6号線)、2駅目で下車。

すぐに宿は見つかり、チェックインして部屋に入る。
5008
(1996年撮影)
こぢんまりしているが、清潔でイイ部屋だ。

ドイツの宿は、ハズレがナイ♪

トイレ・シャワーがフロア共同の3人部屋。
料金は3人で120DM9360円)。
ちなみに、トイレ・シャワー付きの部屋だと130DM(10140円)だった。
(「DM」は「ドイツマルク」。まだ「ユーロ」になる前のおハナシ

荷物を置いたら、さっそく夕飯を兼ねて観光だ
地下鉄(U3およびU6号線)に乗って3駅目の「Marienplatz(マリエンプラッツ)」駅で下車。
(「platz」は「広場」という意味)

ココ「マリエン広場」がミュンヘンの中心地だ。

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いったんココで、ミュンヘンの中心部の地図をご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
5009
(1996年当時の地図を撮影)
立ち寄った場所は以下のとおり。

ミュンヘン中央駅(München Hauptbahnhof)
宿
マリエン広場・新市庁舎(Marienplatz・Neues Rathaus)
ナツィオナル劇場(Nationaltheater)
ビアホール「ホーフブロイハウス」(Hofbräuhaus)

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駅の地上(広場)に出て、見上げると…
5010
(1996年撮影)
でかーーーーーーい

超立派な建物が目に入った。
コレが「新市庁舎」だそうだ。

建物の周囲を入れて見ると…
5011
(1996年撮影)
う~~ん、スゴい

この市庁舎の中央にある時計、毎時0分ジャストになるとカラクリ人形が音楽と共に動き出す
コレが名物で、みんな立ち止まって眺めていく。
なかなか楽しいよん

広場の周囲はこんなカンジ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
5012
(2006年当時の絵葉書を撮影)
なかなかの雰囲気♪

周囲は繁華街になっていて、いろんなお店が並んでいる。

今夜の宴を前に、少し街を歩く。

ミュンヘンの市内には路面電車が走っている。
5013
(1996年撮影)
う~~ん、シンプル。

カタチと言い、色合いと言い、黙々と走っているようなイメージ。
結構頻繁に行き来している

数分歩いた所に、小さな広場があった。
5014
(1996年撮影)
ナツィオナル(ナショナル)劇場だ。

有名で由緒ある建物らしいが、空腹の我々には何も感じナイ

ココら辺が繁華街のはじっこぽかったので、引き返して宴の会場へ向かうことにした。

途中の路地にはミュンヘンの地ビールのお店が…。
5015
(1996年撮影)
れーべんぶろい~~っ

日本でも知られた有名なドイツビール「Löwenbräu(レーベンブロイ:ローエンブラウ)」だ
水色のパラソルの柄が、すべてそう。

…もうね、コレ見ただけでワっクワクのドっキドキよ♪

早く宴の会場へ~~~~~っ 

ほどなく、今宵の宴会場に到着した。
5016
(1996年撮影)
ほふぶろい~~~~~~~~っ

Hofbräuhaus(ホーフブロイハウス)」という、超~有名なビアホール
バブル期には東京・新宿にも支店があったほどだ
建物の3階にあるカンバン「HB」が目印。
創業は1589年

いやぁ~~~~、もうワっクワク♪
ミュンヘンの最大の目的地はココなのだから

いそいそと中に入る。

店内は歴史ある、シックなインテリアになっていた。
5017
(1996年撮影)
イイねぇ~~~~♪

でも、それよりもビールっす(笑)

早速、黒ビールを注文。
5018
(1996年撮影)
いぃぃぃぃやっほぉぉぉぉぉ~~~~う♪

サイコーっす!!
もちろん、つまみも申し分ナイ!!!

最初、黒ビールをドイツ語で何と言うか判らず、戸惑っていたのだが、「欧州では隣のテーブルのモノを指差して“コレ欲しい”というのはOKだよ」というのを聞かされていたので、迷わず店員さんに注文した。
(写真に写っているオニイチャンが、我々のテーブルの担当だ)

オラ「アレをくれ!!
店員「あのビール?
オラ「そうだ
店員「(自分の黒いベストを持ち上げて)シュヴァルツ(黒色のか
オラ「Ja(ヤー)!Ja! シュバルツビーア アインス ビッテ!!
  (訳:Yse!Yes! 黒ビール 1つ お願いします!!
店員「OK♪

…ってなやりとりで、無事におビール様がやって来た次第
(これで「Schwarz(シュヴァルツ)」を完璧に覚えた。(笑))

ビールのコースターは、こんなカンジ。
5019
(1996年当時のモノを撮影)
店外のお土産コーナーでも売っていたと思うが、しっかり持って帰ってきた

ちなみに、ドイツのビアマグはこんなカンジ。
5020
(現在家で使用しているモノを撮影)
ガラスよりも、陶器のほうが雰囲気が盛り上がる

さらに、金属のフタが付いていたら、アナタはもう立派な、
お店では、ビールの銘柄によっていろいろなグラスやジョッキが用意されていた。
さすが、こだわるぅ~~~

このお店は、生バンドの演奏もある。
バンドと言っても、ドイツ人のおぢさん達が、でっかいジョッキで飲みながら演奏するモノ。
ドイツ民謡から、リクエストのあった外国の曲まで、いろいろやってくれる。
我々を見た途端、「 さくらさくら」を演奏してくれた。
ウレシイねぇ~~~♪♪

でも、まぁ、途中や最後ではドイツのビアホールお約束の曲で締まる。
みんなで肩を組んでジョッキを持って「アインス(1)・ツバ~イ(2)・ドラ~イ(3)」と声を上げて歌いながら乾杯するのだ
あぁ、歌詞を知っていれば…(悔しい

結局、2人で…

・ヴルスト(ソーセージ)
・つくね状のソーセージ
・鶏の丸焼き(半身)
・豚足(ドイツ風)
・ビール(何杯飲んだか覚えてナイよぉ~ん)

を平らげた
お値段、全部で83DM6470円)。

…どこが「極貧旅行」やねん

しかも、おみやげで、オリジナルデザインの服とかまで買ってやんの。(^艸^)

いやぁ~~~~~、満足、満足♪
もうミュンヘンで思い残すことはナイ
みゅんみゅんはイイ街だ~。

さぁ、明日は一大観光地へ行く日だから、さっさと寝ますかのぉ~

そのまま地下鉄駅まで歩き、地下鉄で素直に宿に戻った。

それぢゃ、おやすみぃ~

つづき「その51」はこちらーっ!

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コメント

きゃあ、建築物が素敵ですね~
外側も内側も、素晴らしい~
むむむ、ビールが美味しそう
ちょううりゃましいうりゃましい

投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2013年10月14日 (月) 12時01分

★ ジャネぽこさん

裏山しいでしょ
(…えっ?恨めしい?

ビアホール、日本でも結構近い雰囲気が体験できますよぉ~ん。
とりあえずは、盛岡か仙台へGo

投稿: まりりん | 2013年10月14日 (月) 12時20分

●ミュンヘン市内を走る路面電車。
広々とした道路で走ってる路面電車に見慣れてるせいかな?
ミュンヘンの路面電車は狭い所を走っているように見える。
建物にも近くて 歩いてる人々にも近いような・・・。
でもその光景が私にはイイ感じに見えちゃった!

●シュヴァルツ。
シュヴァルツ・・・シュヴァルツ?!
文字を読んでて黒猫ワインを思い出した!!

すっごく楽しい1日だったんだね~♪
読んでて伝わってきたよ~~~~~~~ん♪


投稿: 完熟ひめ子。 | 2013年10月14日 (月) 23時03分

★ 完熟娘。

完熟って…みかんかっ

路面電車、確かに狭い路地を縫うように走ってたよん。
でも繁華街を出れば、広々としていそうなカンジだった
写したところがイチバン狭い箇所かも…

シュヴァルツ。
そう「黒猫(シュヴァルツカッツ)」だぁ~よ
よく覚えてたね~~

ドイツには「黒い森(シュヴァルツバルト)」という森がフランス国境近くにあって、ドイツを知ろうとすると必ずこの地名が出てくるのだ
オラ、黒ビールを頼んだ直後に「黒い森」を思い出したよ

この日は人生の中でもトップレベルで楽しい日だったぁ~~

投稿: まりりん | 2013年10月14日 (月) 23時18分

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