« 旅日記 ~「アイトラムに愛捕らむ:万葉線2」2011~ | トップページ | 旅日記 ~「とやまえきのとっきうでんしゃ」2011~ »

2011年12月 1日 (木)

ジオラマ日記 ~「あぁ、みちのく。」の巻~

今回ご紹介するワンジオ「あぁ、みちのく。」は、「特攻野郎Bチーム」の展示会で開催された「第3回ワンジオコンペ」のエントリー用として作ったもの。
01
我々Bチームで「ワンジオ(ワンショット・ジオラマ)」と呼んでいる、小形のジオラマだ。
小さなスペースに、いかに「それらしく」エッセンスを凝縮して再現するかが、腕の見せ所。
カンタンな様でいて、案外難しい…(プランを決めるまでが難しく、制作自体はカンタンだ)

このワンジオケースのサイズは、169mm×85mm
コンペなので、全員同じケースを使用した。

イメージしたのは、冬の東北地方。コンペのテーマが「」だったので。
奥羽本線の「山形(やまがた)」駅や「青森(あおもり)」駅といった、地方の主要駅のイメージ。
雪が小止みになった深夜のホームに、夜行急行列車が停まっている」というストーリー。

何だか真っ黒でワケが解らんので、早速フタをはずして見てみよう…
02
まずは、正面側を。
奥のホームに停車中の列車の前に、中線(待避線)があるという構成。
この更に手前に、もう一つホーム(と駅舎)があるというカンジに妄想してね
(つまり、手前が1番線、中線を挟んで客車が停まっているのが2番線というカンジ)

では、全部の方向から見てみよう
03
正面左側の、客車の連結面(機関車側)から見た光景。

土台は、元の黒いベースに白い画用紙を貼っただけ。
その上にフレキシブル線路を接着し、線路間にも白い紙を貼った。
(レールは、事前に水性塗料の「ウッドブラウン」を筆塗りしてある)

ホームはTOMIXの「ミニホームセット」を土台に使用。
屋根は自作。白いボール紙を切って山折りにしただけ。
柱はホームの付属品を短く切って使用。
ホームの上面には、塗装省略化のため、グレーの画用紙を貼ってある。
(雪でほとんど見えナイが…)

では後ろ側を…
04
こちら側には何もナイ。

ホームの壁は、TOMIXホームの付属品。

ケース下から生えている電線は、電池を接続するためのもの。
今回は9V電池(006P)用を使用した。
青い四角いのはスイッチ。
これらは照明用のものだ。(後述)

次に、車両のおしり側からみた光景を。
05
こちらも特に特徴はナイ…。

ホームの屋根は途中までにしてある。

…これで一周見て回った。
では、細部の解説を。

今回のコンペのテーマは「」なので、「雪景色」で勝負しようと思った。
だが、当然、メンバーみんなも「雪」を表現してくることは容易に想像できる。
ココはひと工夫しないと…

模型用に、雪を表現するのにカンタンで最適なアイテムがある。
06
タミヤの「情景スプレー」という製品だ。
これの白色、つまり「雪」を使用する。
クリスマスや正月に、窓ガラスに吹き付ける雪のスプレーと似たようなモノだ。

ジオラマの上からサッと一吹きすれば、あ~んらカンタン
たちまち「豪雪地帯」へと早代わりしてしまうのだぁ

だが、これの吹き方には少々コツが要る。
ま、実際に自分で何度か吹いてみて、コツを掴む事ですな。
マニュアルなんてございませんってば。

今回は「豪雪」ではナイので、やさぁ~しく吹いて使用した。

さ、ジオラマに戻ろう。
アングルを変えて見てみよう。
07
地面の雪は、白い画用紙の上に、カラー砂の「白」を、木工ボンドで接着。
白い粉(パウダー)よりも少し透明感があるので、水分があるように見える。
オマケに、粉よりも粒が粗くツヤがあるので、程よく光を反射してくれるのだ
この砂「サンドパウダー」(光栄堂製品)は模型屋や画材店で売っている。値段も安い(190円)。

下回りは、ホント、コレだけで終了。
制作時間はほとんど掛からなかった。
ただ、「どうやって雪を表現しよっか?」の結論が出るのには、すごぉ~く時間が掛かったが(笑)

客車は、Bトレの「スハ43(青)」と「スハフ42(茶)」をそのまま組み立て。
台車も製品に付属のプラスチックのものだ。
(「スハ43」は、台車を別のに替えて「オハ47」にしてある)

ただ、今回は室内灯を入れるため、屋根と妻板(端面)の裏側にはの塗料を筆塗りしている。
そして、屋根裏と床板には、光がまんべんなく反射するよう、銀色のアルミテープを貼り付けた。

客車の外観は、雪がこびり付いたように見せるため、いろいろ工夫。
まずは、台車と車体の角があるところ(ドア裾など)に、水性塗料の「つや消し白」を、ごくかる~く筆塗り。
屋根上のベンチレーターのフチなどにも、ほんの少しだけ塗っておいた。

車体の窓周りには雪が付かないので(室内の暖房で暖かいからだ)、そこにはゼッタイに白は塗らないこと。
塗ると途端にリアル感が無くなってしまうから…。
実車を良く観察しよう

雪のスプレーは、すべての完成後に「プシュッとな」と吹く。あくまでも最後だ。
途中で吹くとキタナくなる。

青い客車の外側の連結器は、あえて付けていない。
これの理由も後述する。

反対側も見てみよう。
08
こちらの客車は、編成の最後尾の「はじっこ」なので、屋根から妻板(端面)に雪が垂れ下がってきている雰囲気を再現。
連結器の上にも「てんこ盛り」に雪を盛ってある。

窓ガラスとテールライト部分は、雪を取り除いておいた。

では、連結面を。
09
カッチョエェ~~~~っ

寒そうだなや~~~。

連結面は、製品に付属の連結器で連結させておいた。
少しゼータクに、Nゲージ用の貫通幌を妻板に接着。
水平に見た時の隙間を無くしておいた。

連結面のアップをば。
10
ヤ、ヤヴェェ……(ハァハァ)

実際の台車周りもこれくらい雪がビッシリだ

写真の赤い矢印が気になるね~。
実はココに電線が通っているのだ。
見て判るかな?白い電線だ。

この真上の車内に、LEDを各車1個ずつ入れておいた。
しかも、青いオハ47には白色LEDを、茶色いスハフ42には電球色LEDをだ。
凝ってるだろぉ~~~。

実車も、茶色い客車(照明は白熱電球)を近代化改装した時に、車体を青くして、照明も蛍光灯に取り替えたのだ。
今回は、コレが大きなポイント

では、ホームも見てみよう。
11
当然、ホームにも照明は取り付けた。
緑の矢印が電線。オレンジの矢印がLEDだ。

ホームは、車両に隠れているのと、イナカの駅は明るくナイのとで、輝度の低い白色LEDを使用した。
(「古い初期の白色LEDの使いまわしだっ」とかは言わナイよーに

LEDは1個。
それをKATOのNゲージ用室内灯に付属している導光パーツ(長くて透明の、屋根裏に付けるヤツ)を天井裏に接着。
ボール紙の屋根なので、接着にはゴム系ボンド(黄色いの)を使用した。

屋根の柱は、ホームに付属のモノを使用。
ただ、高さが異様にあったので、吸殻入れ(←懐かしい…)から下をカットし、ホームに接着。
屋根の形状が違う(製品はY字型、今回はヘの字型)が、そこはムリヤリ接着

…あ、この写真で線路周りの接着の方法が判るね
ホントに線路の上に紙貼っただけっしょ

反対のサイドから見てみよう。
12
赤い矢印が導光パーツだ。

ホームの壁は、光を反射させる効果を狙ったのと、何かしらの駅の施設(事務室等)があるように見せたかったために設置。
壁はクリーム色に塗ってある。

ホームの側面中央が出っ張ってるのは、そこだけ紙で延長したから。
(長さが足りんかった…)
どうせ見えナイところだしぃ~」と、手抜きして、ただボール紙を折り曲げただけの状態で終わらせている。

後でこの写真を見て気が付いたのだが…

雪の降り方、ハンパねぇッス

…横殴りの吹雪だなや。

冬の天気は変わりやすい。
ましてや、山間部日本海側なら…

んで、これらの電線類はどこに消えたかというと…
13
当然、ケースの裏側に出ていたのだ。

線が電池から、他の線が客車とホームからやって来た電線だ。

そこに抵抗器470Ω)やスイッチを付けてある。
スイッチは、ホームと車両を別々にON・OFF出来るように配線しておいた。

…ホントはセロテープで電線を固定しちゃダメよ
(電気屋さんに怒られちゃうから

…ま、こうして電気配線と、車両とホームの加工・取り付けも済んで、一応、見た目は完成状態となった。
14
ホントは、この時点で雪のスプレーを吹くのだ。

そして、ほどなく乾燥するので、乾ききらないうちにすぐに綿棒などで、窓周りなどの要らない雪を取り除いていく。
雪はもふもふしているので、「取り易い」と言えば取り易いが、周囲も一緒にゴッソリ取れてしまう場合もアリ。
ここは「経験」で対処してくださいまし

綿棒」と「ピンセット」があればモウマンタイ(無問題)

この、昼の状態でもカッチョエェので、背景を付けて撮影してみた。
(画像をクリックすると拡大)
15
カッチョエェ~~~~~

しばれるのぉ~~~。

もういっちょ。
16
う~ん、「ローカル駅」ってなカンジ

さて、これからが今回の最大の目的、「夜景」ッス
上と同じアングルで夜景にしてみた。
(画像をクリックすると拡大)
17
カッ、カッチョエェーーーーーーっ

この「雪に反射する室内の明かり」を再現したかったのだぁ~~~

テールライトも光ってるね。

テールライトの部分だけ、カッターでこすって塗装を剥がしておいた。
この妻板は透明パーツなので、光が通るようになる。
なので、ライト部分に赤い油性マジックで色を付けておいた。
何も、穴開けて別パーツを付けなくても、ライトを光らせることは出来るのだ
光源は、室内灯用の電球色LEDの「おこぼれ」を頂戴している。
テール専用のLEDは取り付けていない。

白色と電球色の違いも、効果バツグン
ホームの明かりもほんわかと…
いいカンジだ

ココで、さっきの裏側からのアングルでもう一度見てみよう。
(画像をクリックすると拡大)
18
イイねぇ~

雪のカブリ具合がちょうどエェ

んで、これも夜景にすると…
19
チト、アングルが違うが、こんなカンジだ。
ホームの照明の具合が良く判るね

テールライトも良く光ってるぅ

さて、実は、ケースには仕掛けがしてあるのだ。
20
周りの光が入らないように黒い画用紙を貼ったのは、ご覧いただければ解ると思う。

それ以外に、赤い矢印のように、左の面だけにを貼ってみたのだ。
プラスチックで出来た鏡で、カンタンに切ることが出来る。(模型屋などで売っている)

電池(9V電池)が写って見えるべ。

なので、これを装着して、右側から見てみると…
(画像をクリックすると拡大)
21
カァーーーーーーーッチョエェーーーーーーーーーっ

どうだい?
長さが倍になって見えただろう!

これで、実際よりも奥行きがあるように「ダマす」ことに成功した

青い客車のはじっこに連結器をつけなかったのは、このためだ。
なるべく少しでもはじっこに車両を固定したかったからだ。

いやぁ~~~~、これで満足

自分自身で満足したせいか、ワンジオコンペでも、ご来場されたみなさまの清き投票により、見事「優勝」を獲得
ありがとうございまぁ~~~~~~~っす

さぁ、キミもこれを見ながら演歌聴いて、日本酒呑みながらスルメを食おう~~~~っ
(誰もやんねーよ)

|

« 旅日記 ~「アイトラムに愛捕らむ:万葉線2」2011~ | トップページ | 旅日記 ~「とやまえきのとっきうでんしゃ」2011~ »

Bトレイン-ジオラマ」カテゴリの記事

コメント

始めまして。
ジオラマの雪山の写真は、妙高山ですか?

投稿: 白鷹 | 2011年12月 1日 (木) 21時05分

★ 白鷹さん

初めまして。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

山は、ほぼ間違いなく妙高山です。
↓こちらの115系の車内から撮ったものですから…

https://marilyns-room.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/12010-6ca8.html

投稿: まりりん | 2011年12月 1日 (木) 22時24分

初めまして、こんばんわ^^
私もBトレが好きな者です^^
コメントさせていただきますが、迷惑でしたら申し訳ありません;;
検索から「京王あれこれ」の記事がヒットしましたので、
ブログを拝見させていただきました^^w
あじさいの表現がとてもリアルで、きれいな色ですねーw
さらにこの記事を見て、驚きました!!
雪の表現が実物みたいですがBトレなのでキュートですねww
夜景のLEDは本当に幻想的ですね^^
クリスマスにいいものを見させていただきました、ありがとうございますーっw

投稿: フラタコス | 2011年12月25日 (日) 23時02分

★ フラタコスさん

初めまして
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

あじさいは苦労しました…

この雪のジオラマの表現も、ちゃんとしたNゲージでやってしまうと何だかマニアックになってしまいそうだったので、Bトレでぷりちーに仕上げてみました

またおヒマな時に、日記を読みに来て下さい。

メリークリスマス

投稿: まりりん | 2011年12月26日 (月) 00時08分

お久しぶりです!
何かと忙しく、全然コメントなど出来なくて申し訳なかったです(汗)
コンペ優勝おめでとうございます!
雪化粧のプラットホーム、印象に残りました~
まりりんさんの作品を見ていると、またあけぼので青森まで行きたくなって来ちゃいましたよ(笑)
青森駅前の店で出している帆立ラーメンがとても恋しくなります

おかげさまで来年度から新しい職場への良いお話があり、まだちょっと落ち着かないですが・・・次の公開には参加できそうです!
お会いできた日には、どうぞよろしくお願いします!

投稿: 品川やまて | 2012年1月 9日 (月) 15時52分

お久しぶりです!
お元気でしたか…

次回の展示会は2月末の予定です。
その次は4月末ですね~。

会えることを楽しみにお待ちしております

投稿: まりりん | 2012年1月10日 (火) 01時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 旅日記 ~「アイトラムに愛捕らむ:万葉線2」2011~ | トップページ | 旅日記 ~「とやまえきのとっきうでんしゃ」2011~ »