(前回「その19」からのつづきーっ!)
(その1「香港」・その10「広州」・その20「ウルムチ」・その30「北京」
・その40「ウーメオ」・その50「ミュンヘン」・その60「セルベール」
・その70「アテネ」・その80「イスタンブール」・その90「クアラルンプール」)
このシリーズは、香港からスタートし、中国・ロシア・北欧・南欧と進み、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬までの極貧鉄道旅行。
注:文中の地名等のふり仮名は、ひらがなは日本語読み、カタカナは北京語(普通話)読みなのだ★
ふり仮名がない名称は、前回までの日記を参照されたし。
街の地図はこちらをクリック 
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1996年6月8日(土):晴れ
→ (吐魯番(とるふぁん:Tulufan)) → 烏魯木斉(ウールームーチー:Wulumuqi)
今日は車掌によって起こされる。
…ん?まだ終点ぢゃナイぞ??
車掌に「吐魯番(トゥールーファン:ウイグル語では「トゥルパン」)」駅で降りるものと思われていたからだ。
まだ眠いよぉ~。
朝早いぢゃナイかぁ…。
でも、昨日のバスで一緒だった29歳の彼はここで下車するとのことなので、お別れの挨拶に部屋にやって来た。

なので、ちょうど良かったのかもしれない…★
列車は吐魯番駅に到着した。
我々はこのまま終点の「烏魯木斉(ウールームーチー)」駅まで乗車する。
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★ おまけ ★
いきなり「おまけコーナー」で何だが(笑)、このシリーズではよくトルファンの画像を流用している。
2006年7月に、35日間に亘るシルクロード一人旅を行った。
その時の画像を使用して、1996年当時に撮れなかった画像の代わりとして補っているのだ。
(1996年はアナログカメラだったので、撮れる枚数に制限があったのだ…
)
トルファンもすごい魅力的な所なので、1996年には寄ってナイのだが、ちょっとご紹介したい。
トルファンは、盆地にあるオアシス都市。
昼夜・夏冬の気温の差が激しく、雨がほとんど降らない。
「1年に3日も降ればイイ」と言われているくらいだ。
あまりに暑いので、昔は「火州」と呼ばれていた。
街中は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
道路上にあるのは「ぶどう棚」だ。
実際に、とても美味しいブドウがなっていて、つまみ食いも出来る★
トルファンは、ブドウの一大産地だ。
こんなオアシス都市も、一歩外に出れば過酷な環境が待っている。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
燃えてるぜっ★
これは「火焔山(かえんざん)」と呼ばれる場所。
日本でも「西遊記(芭蕉扇)」や「ドラゴンボール(牛魔王のフライパン山)」で有名だ♪
あまりに暑すぎて草も生えない。
熱気のゆらめきが、まるで火焔(炎のゆらめき)のように見えることから、この名が付いた。
実際、燃えていても何のフシギもナイ。
それだけ暑い。…いや、熱い。


前回の日記の道路は、この写真を撮った位置から左を見た道だ。
火焔山からさらに進むと、こんな景色が待っている。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
いやぁ~、「ここ、火星?」ってなくらいの岩砂漠。
緑色はどこにも無い。
さらに…
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
ゼッタイ地球ぢゃぁ無ぇ…ここ。
外は暑いけど湿気がナイので、車の中はエアコン無しでも充分。
エアコンを付けると、かえって具合が悪くなる。
…まぁ、ほんの40℃ちょいくらいだしぃ~★
トルファンからしばらく離れた所に、湖がある。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
「艾丁(アイティン)湖」と言う塩湖だ。 (_´д`) アイティ~ン♪
ここは何気に海抜マイナス154mで、世界第2位の低地だ★
本来ならば、周囲一帯は水没するくらいの水があるハズ。
(「湖」と言うよりも「海」に近いだろう)
だけど、あまりの乾燥地帯のために、水が干上がってしまったのだ★

写真の中心に見える、白っぽい帯状の地面は「湖面」だ。
水中の塩分が表面で固まっているので、白く見える。
見た目は水分が無く歩けそうなのだが、数メートルも進むと、突然ぬかるみに腰まで突っ込む。
…そう、地面の下には水分がまだあるのだ。
なので、何も知らないではしゃいでいる観光客をよくダマす、「悪~いウイグル人ガイド」(笑)がいる。
オラはTVで知っていたので、ダマされなかった。
ガイド氏(タクシーの運ちゃん)は、つまらなそうにしていた★


ちなみに、ここは物音が一切しない。
車の音も、飛行機の音も、鳥の音も、虫の音も…
一瞬、「耳が聴こえなくなったか?」くらいの錯覚を覚える。
聴こえるのは、自分の心臓と呼吸の音、湖面の土が乾いて割れる「パキッ」という小さな音だけ。
こんなフシギな場所が、地球上にあるんだ…★
最後に、もう1枚。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
街の外れにあるモスク(礼拝所)の「蘇公塔(スーコンター)」。
もうこの一帯はイスラーム文化圏だ。
民族も、ムスリム(イスラム教徒)のウイグル族が多い。
仏教徒(漢民族)は、そんなにいない。
ここは死ぬほど暑かった…。
(建物までは日陰がナイ。)
誰も歩いてナイでしょ? だって、死んじゃうから★
「道路に生卵を割ると、卵焼きが出来るよ~♪」と地元の民はみんな言う。
確かに、これなら焼ける…。
道路(アスファルト)の表面は80℃以上だろう。
「間違っても裸足で歩くなよっ!」とも言っていた。
即ヤケドだ★
他にも魅力的な場所がたくさんのトルファン、一度行ってみることを強くオススメする。

でも、「暑さ対策」だけはナメて掛からないように★
いつかトルファンの日記を、このブログに書くか…
(追記:2006年のトルファン日記シリーズを書いたのでこちらをクリックして読んでね
)
★ おまけ ここまで ★
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列車は吐魯番駅を出発した。
海面以下の盆地のため、ここからはずっと上り坂だ。
列車の速度は、みるみる遅くなる。

ウルムチまでは183Kmの旅。
岩砂漠の中をゆっくり登り、やがて列車は終点の烏魯木斉駅に近付いた。
突然、目の前に巨大な都市が見えてくる。

ウルムチは「新疆(しんきょう)ウイグル自治区」の区都。
石油資源等も豊富なので、北京から2800Kmも離れた辺境の地に、一大都市が築かれつつある。
ウルムチも開発の手が入り始めた。
ちなみに、ウルムチは世界(ユーラシア大陸)で最も内陸にある都市だ。
つまり、「海から世界一遠い都市」なのだ
列車はゆっくりと烏魯木斉駅に到着した。
ホームに降り、改札へと向かう。
駅舎を出て、振り返る。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
にぎやかぁ~~~~~~~っ★
これは2006年の写真なので駅舎やバスが近代的だけど、駅前の雰囲気はあまり変わらず。
駅名もそうだが、新疆ウイグル自治区に入ると、漢字の他にウイグル語で書かれた看板や標識がたくさん目に入る。
駅舎の中央上部に赤く漢字で「烏魯木斉」と書かれた左隣に書かれている、ゴニョゴニョした文字「ئۈرۈمچى」がウイグル語(アラビア文字)だ。
どちらも「ウルムチ」と書かれていて、読んだら一緒だ♪
(アラビア文字は右から読む)
さぁ、いよいよ「中央アジア」に来たゾ★
わくわく


早速、宿を探さねばならない。
ガイドブックを眺めると、「駅からすぐの交差点に安宿がある」と書いてある。
とりあえず、そこへ行くことに。
駅前の林(公園?)をぐるっと迂回し、大きい道路に出る。
すると、目の前に大きいロータリー交差点があり、お目当ての安宿(ホテル)が「どでーん」と建っている。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
ち、近い…
これも2006年の写真なので、高架道路が出来て見えづらくなっているが、正面の青い看板のビルが、その安宿だ。
この場所から後ろに振り返ると、木々を挟んで駅がある。
お宿に到着。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
「新疆飯店(シンチアン ファンティエン)」と言う。
見た目は立派だなぁ…。
右隣にはレストラン(北京ダック屋)や雑貨の売店もある。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
えー、結構高いんぢゃナイの? 
とりあえず、フロントに行って、安い部屋の交渉をする。
3人部屋が無かったので、4人部屋に泊ることにした。
1人1泊30元(400円)。
まぁ、イイんでない♪
部屋に行こうとしたら、ロビーで漢民族の
美女
に英語で声を掛けられる。
1階にある旅行社のおねぃさんだそうだ★
そのままロビーの奥にあるオフィスへ拉致される。(笑)
オマエら、美女の誘惑に弱過ぎぃ~!
…って、オラもか★
おねぃさん曰く、「ヘヴンレイクに行かない?」。
ヘヴンレイク、つまり「天池(てんち:ティェンチー)」と言う、絶景の湖のことだ。
予備知識が無かったので、天池はまったくのルート外だったのだが、お店のパンフやポスターを見ているうちに、何かムラムラと…。
結局、キレイなポスターと美女の笑顔に負けて、天池ツアーに申し込んだ。(笑)
バカだねぇ…♪
2泊3日で250元だそうだ。
辺境の地にしては高いが、容易に再訪出来る場所ではナイ。
ここは金額を無視してでも行ってみましょ★
ちなみに、天池はここにあるそうな。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2019年のグーグルマップより)
山の中ぁ~~~~★
●…ウルムチ駅
★…天池
旅行社から解放されたので、部屋に行き、昼寝をする。
今朝は早く起こされちゃったからねぇ…。
このお宿の中は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
廊下を挟んで左右に部屋がある。
その途中に、共同の(お湯がたまにしか出ない)シャワーと給湯室と(暗くて臭い)トイレがある。
…あ、グレードの良い部屋は、ちゃんと一般的に室内に風呂とトイレがあるからね~。
廊下に置いてある白いツボは「タンつぼ」だ。
日本では病院以外は絶滅してしまった、貴重なアイテムだ
ひたすら真っ直ぐで長い廊下だ…。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
外の明かりがマヴスィぜ
何となく病院っぽい造り…。

部屋の中は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
必要最低限のものは揃っている。
この写真は2人部屋だけど、4人部屋も基本的には同じ。
TVはチャンネルも多く、意外と楽しめる♪
冷蔵庫とクーラーはナイ。
まだ「モノを冷やす」という習慣がナイからだ。
イスもあった。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
悪くないですな♪
床にある魔法瓶にはお湯が入っている。
なので、いつでもお茶を飲むことが出来る♪
カップラーメンも食べられるので、嬉しいアイテムだ★
(お湯は自分で給湯室に行って汲んで来る)
ベッドは、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
サッパリ★
シーツはマメに洗濯されているので、多少のシミ・汚れはあれど、至って清潔♪
ただ、「虫さん」には要注意。
ちなみに、ここのお宿は電話にも要注意。
2回泊って、2回とも攻撃を受けた。
(深夜の娼婦電話攻撃&電話機内に乾いた○ッキーがギッシリ詰まっていた)
窓からの景色は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(1996年撮影)
ひろびろぉぉぉ~~~~~ぅ★
道路の突き当たりの木々の奥にチラッと見える建物が、烏魯木斉駅。
市街地は右斜め後ろ側だ。
(つまり背中の方ね)
ちなみに、この10年後の景色はこうだ。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
きんだいかーーーーーーーっ★
高架道路が出来、ビルが林立し、すっかり雰囲気が変わっている。
駅舎も立派なビルに建て替えられているし…。
左の白いビルだけが当時のままか。
さて、昼寝もしたので、おそとに出るか♪
お金が減った(ツアー代が払えない)ので、近くの銀行で両替しようとしたら「ここでは出来ないので南門の中国銀行に行ってくれ」と言われた。
なので、「南門(ナンメン)」と言う所にある中国銀行へ行くことにした。
(オラ、この時に「門 men」の発音をマスターした。中国語の「e」は、口を横に開けて「う」に近い発音をする)
地図を見ながらテキトーにテコテコ歩く。

みなさんも一緒に地図をご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(1996年当時の地図を撮影)
中央を上下に走る大きな道路は、まだ工事中だった…。
➊.ウルムチ駅
➋.新疆飯店
➌.二道橋市場(バザール)
➍.自治区政府幹部招待所(トルディーさんが紹介してくれた宿)
➎.テングリモスク(南門モスク)
➏.漢民族の繁華街
➐.紅山地区(旅行社・郵便局)
❷から❺へ行くよん★
都会なので人が多い。
久々の人の波で、ちょっと具合が…
東京育ちのオラなのに★
途中で、ウイグル人街みたいな一角に出た。
(地図の❸~❺のエリア)
ここは特に賑やかだ♪
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2006年撮影)
色の洪水…
女性用の衣類や雑貨等の店舗が入っている、雑居ビルらしい。
それにしても、色々な顔立ちの人がいる。
漢民族系・モンゴル系・ロシア系・トルコ系…
ホントに中国国内か?ここ。
そして、特に言えることは「
美人が多い
」ということ。
色々な民族の血が混ざった結果か、中央アジアから東欧には絶世の美女が多い。
それも、日本人にはゼッタイにいないような美女度だ。
「碧眼(緑の眼)の美女」だっているよ!
比較的多く見られる顔立ちは「広末涼子」タイプ。
結構あちこちにヒロスエはいる。(笑)
ヒロスエも、こちらでは「フツーの女子」だ。
ちなみに、このお店の前では、中国語は一切聞こえて来ない。
全てウイグル語やカザフ語等の、少数民族の言葉だ。
銀行に到着。
(地図の❺のすぐそば)
地方では、両替出来る銀行が少なくて難儀する…。
ここで2万円を両替。
中国の地方の街では、高額紙幣(100元・50元)が使えない所が多い。
「物価が激安」、「おつりを持っていない」、「銀行にくずしに行かなければならなく不便」、「月収が100元程度」が主な理由。
なので、5・10・20元札を多めにもらう。
(2011年の今では、こんなことはナイ)
2万円分(1480元)って~ことは、ウルムチの人の「年収」分を、今持っているということだ★
なので、すぐさま慎重に帰宅の途につく。(笑)

お宿に戻り、旅行社でツアー代金を支払う。
これで少し安心♪
部屋に戻り、みんなでしゃべる。
そして、17時頃に隣のレストランで夕食を摂る。
薄めの味でGood!

最近、地域柄か、濃い味付けばっかりだったので…。
満足して部屋に戻ると、「部屋にもう1人泊りに来る」とのこと。
そっか、4人部屋だしねぇ…
そして、その人はやって来た。
痩せていて背の高い、パキスタン人(らしい)だった。
…何かお互いに落ち着かない。

言葉も通じないしぃ~。
(彼は英語が話せなかった)
へっぽこシャワーを浴びて、少し寝る……も、21時頃に目覚めてしまった。
外の売店にジュースを買いに行く。
(画像をクリックすると拡大するよん)

(2002年撮影)
ちえんりぃーーーーーーぱおっ★
「健力宝(チエンリーパオ)」と言う、中国ではメジャーなスポーツドリンク。
オレンジ味に炭酸が入っていて、「薄めのファンタオレンジ」といった感じで、ヒジョーに美味しい♪
(この後、すっかり健力宝にハマる★)
まだ日暮れ時なので、また少ししゃべりますか…
ちなみに、今日の日没は北京時間で22時。
新疆ウイグル自治区の時間(新疆時間)だと20時。
2時間の時差がある。
(国家は認めていなく、非公式)
眠くなってきた…
おやすみんみ~~~~ん♪


…ってか、夜中に大声で電話しているパキ君、ウルセーぞっ!!
(今思えば、娼婦攻撃を食らっていたのかも…
)
(つづき「その21」はこちらーっ!)
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