海外旅日記 ~「Go West!ユーラシア大陸横断鉄道旅行1996」その19:敦煌・柳園駅からウルムチへ~
(前回「その18」からのつづきーっ!)(「その1」はこちら)
このシリーズは、香港からスタートし、中国・ロシア・北欧・南欧と進み、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬までの極貧鉄道旅行。
注:文中の地名等のふり仮名は、ひらがなは日本語読み、カタカナは北京語(普通話)読みなのだ★
ふり仮名がない名称は、前回までの日記を参照されたし。
街の地図はこちらをクリック ![]()
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1996年6月7日(金):晴れ ときどき くもり
敦煌(とんこう:Dunhuang) → 柳園(りゅうえん:Liuyuan) →
今日はやっと敦煌を抜け出せる日だ♪
10:30頃に牛肉麺を食べに行き、11:30にお宿をチェックアウト。
そして、目の前にあるバスターミナルへ移動。![]()
待合室に行くと、西安で「エジプトに向かう」と言っていた日本人男女と三たび会った。
このシルクロードの観光ルートは、移動の方法・目的地がある程度限られるので、顔見知りと遭遇する確率が結構高い。![]()
今から向かう、最寄り駅の「柳園(りゅうえん)」駅は、ここにある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2019年のグーグルマップより)
❸だよん★
▲が、今いる敦煌市街。
また、砂漠を突っ切る128Kmの移動だ★(地図の★の道)
そして「第17次」のマイクロバスに乗り、12:30頃に出発。
今回は荷物をしっかり抱いて、車内に持ち込む。![]()
運転士の「上に載せろー!」も無視して…★![]()
これが後に好結果を生む。![]()
ドアのすぐ隣の1人席に座った。
ドアを挟んで、目の前には「いかにもイナカ者」といった感じの男女がこっちを向いて(後ろ向きに)座っている。
座席がいっぱいなので、助手席のすぐ後ろの床の出っ張りに座っているのだ。
付近の農民だろうか。
20代前半であろうその2人、どうやら新婚さんのようだ。
互いの言葉数は少ないが、いかにも仲睦まじそうで、見ているこっちまでほのぼのしてくる♪![]()
いいなぁ~、理想的な夫婦だね★![]()
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車内は結構ギュウギュウに座っていて、荷物も多いので、足も満足に動かせない。![]()
バスは緑の街を抜けた。![]()
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再見!敦煌。我希望再来敦煌。![]()
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そして、赤褐色の砂漠へと進む。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2006年にトルファンで撮影)
何も無いぃぃぃぃぃ~~~~っ★![]()
これはトルファンで撮ったものだけど、ほぼこんなイメージだ。
バスの前から見える景色は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2006年にトルファンで撮影)
まっすぐーーーーーーーーっ★![]()
これもトルファンで撮った、イメージ画像。
すれ違うのは大型トラックとバスが大半。
道路沿いには、所々にポツンと建物が建っている。![]()
…人が住んでいるの![]()
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バスは快調に砂漠の一本道を走る。![]()
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途中までは快適な旅だったが、思わぬアクシデントが発生!!
少し砂利の多い所を走っていたら、大型トラックとすれ違った瞬間に「ビシッ
」という音と共に、一瞬にしてフロントガラスが真っ白になった。![]()
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トラックのタイヤが小石をはねたらしく、それがこのバスのフロントガラスを直撃したのだ。
フロントガラスはヒビだらけ★
前が僅かしか見えない。
普通ならすぐ停車して対処するのに、何を考えているのか(何も考えていないのか)、運ちゃんは減速することなくそのまま走り続ける。
車内のみんなも「アイヤー!」的な顔でフロントガラスを見つめている。![]()
だが、運ちゃんも、隣の車掌(ヤンキー風おばさん)も平気な顔をしてそのまま座っているので、車内のみんなもまた元の雰囲気に戻った。
しばらくそのまま時速80Kmくらいで走り続けて、10分ほど経った頃だろうか。
「ミシミシミシ……」というニブい音がしだした。
「……まさかっ
★」と思ったのとほぼ同時に、それは起こった。
何と、フロントガラスが粉々に砕け散って、車内に降り込んで来たのだ
![]()
その一瞬前に、オラは顔を抱いてたバッグの中に埋めた。
なので、顔面は助かった。
腕は少し切れていたけど…。![]()
前の新婚2人も、慌てて上着で頭を覆ってうずくまった。
ダンナがすぐに奥さんを上着で守ってあげていたのは賞賛に値する。
カッコイイぜ![]()
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さすがにバスは停車した。![]()
運ちゃんと車掌がフロントガラスを完全に外しに掛かった。![]()
よく見ると、2人とも顔が血だらけだ。
そりゃそうだ。![]()
サングラスをしていたので、目だけは無事だったが…。
運ちゃんは首・足・手首からも血を流している。
(飛散防止ガラスなんて、この時代の中国のマイクロバスにある訳がナイ)
オラが座っていた、車体中央付近まで破片が飛んで来た。
顔を埋めていたために、破片が首筋に入ってしまった。![]()
一旦外に出て、服を払う。
腕に小さな破片が1コ刺さった以外は無事だった♪![]()
ガラスを除去した後、バスは発車。
だが、すぐに近くにあった建物の前でまた停車。
運ちゃんと車掌だけその建物に入って行く。![]()
しばらくしたら、応急手当をして戻って来た。
…おいおい、乗客放ったらかしかよ
![]()
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![]()
またバスは走り始める。
今度は速度を落とし気味で、60Kmくらいで慎重に走っている。
…も、またすぐに80Kmくらいに戻った。
懲りてない(学習能力ない)ね、この運ちゃん。(笑)
今度は前から、砂混じりの熱風が容赦なく車内に入って来る。
乗客全員が、まるで扇風機の前で「あっぷあっぷ![]()
」している赤ちゃんのようだ。(笑)
顔を上げていると、呼吸がキツい…。![]()
またもやバスは停車。
今度はガソリンスタンドで給油とのこと。
乗客を乗せたまま、エンジンを掛けたまま、給油開始★
…もう、どうにでもしてくれ。![]()
そして発車。
ほどなく、柳園のバスターミナルに、何とか無事に到着した。
(地図の❸)
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年撮影)
ハイ、見事にフロントガラスが無いッス★
ちなみに、オラが座っていたのは、左の助手席の後ろにチョコッと見える席だ。
バスを降りた後、たまたま同乗していた日本人男性に話し掛けた。
(バスの後ろに写っている、水色のシャツの彼)
「柳園」駅の軟席待合室(と言っても、場末のスナックのホールを仮使用しているものだが)に移動し、さらにハナシをする。
彼は29歳で、シルクロードを一周して香港に行き、さらに東南アジア・インドへと旅するそうだ★
今から向かう「烏魯木斉(ウルムチ)」は、ここにある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2019年のグーグルマップより)
●だよん★
ただいま、▲から❸へ来たところ。
もうアジア大陸の中央部だ。
あと200Kmも北に行けば、モンゴルとの国境だね★
列車の到着時刻が近付いた。![]()
駅員に誘導されてホームに向かう。
お目当ての、第97次特快ウルムチ行き列車がやって来た。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(1996年撮影)
カァ~~~~チョエェ~~~~~ぃ★![]()
![]()
機関車は「東風4型」の重連で、客車はまたもや深緑色の旧型「22型」だ♪
左奥には、石油タンク貨車も見えるねぇ…。
柳園駅に限らず、中国の地方駅の雰囲気はどこも似ている。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2002年に北京郊外で撮影)
…ね、かなり似ているでしょ?![]()
…あ、線路やホームに近所の農民が歩いているのは「デフォルト(基本)」だから気にしないで★![]()
もういっちょ♪
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2002年に北京郊外で撮影)
…まぁ、大体どこもこんな感じ。
昔の日本もそうだったけど、何でオッサン達は線路の上(真ん中)を歩くのだろう…![]()
付近にまともな道が無いのは解るけど、せめて線路の脇とかを歩けば事故は起きないのにね。
あと、石油タンク貨車の写真も。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2002年に北京郊外で撮影)
アブラ垂れ垂れぇぇぇぇぇ~~~~~~っ★
上の客車と同じ駅で撮影。
柳園より西にある「新疆(しんきょう)ウイグル自治区」には、油田が多く存在する。
なので、この路線(蘭新線と言う)にはたくさんの石油タンク列車が走っているのだ。
どの貨車も、アブラ垂れ垂れだ★![]()
この柳園駅の周りにも、石油か石炭の採掘場があるようだ。
列車に乗り込む。
柳園始発なのか、寝台車はガラガラだ。![]()
車掌に切符を見せたら、バラバラになっていた我々3人の席を、同じ個室に収まるように変更してくれた。
15・16・21番 → 21・22・24番へと。
ナイス計らい♪![]()
![]()
19時頃に柳園駅を発車。
発車後、さっきの彼の他に、もう1人の日本人男性と知り合った。
なので、3人で食堂車に行くことに…![]()
(ウチの仲間2人は「ビンボーなので部屋にいる」とのこと
)
3人で夕飯を食べる。
・ナスと肉の炒め物
・ニラと肉の炒め物
・砿泉ビール
今回は、なかなかの味♪![]()
![]()
やはり、コックによってかなり味にバラつきがあるようだ…。
ちなみに、食堂車の厨房は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
(2006年に北京の鉄道博物館で撮影)
コンロは石炭なので火力が強い★
ハナシをしていると、どうやらもう1人の男性も1人旅で、パキスタン方面を目指しているらしい。
見た目は小柄で若いのだが、実年齢は40代前半!
隣のテーブルにいた、デップリとして貫禄のある中国人男性も驚いていた。
「オレとほぼ同い年かよーーーっ!
」って★
その彼、話が進んで行くと、何かオカシイ…![]()
どうやら、インド近辺で「おタバコ」の吸い過ぎによって、アタマがオカシくなられたらしい。
勝手にパスポートのビザを手書きで書き換えて、中国の公安に捕まったり。
誰も読めないような小さい字で、メモ帳にビッシリと書き込んであったり。
一年の半分は小笠原諸島でボケーっと過ごしていたり…
(彼曰く、「もう親に渡す分の金は稼いだ」そうだ。)
日本から陸路でインドまで行くのに、トートバッグ1個くらいの荷物しか持たずに移動している。![]()
そこら辺のスーパーに買い物に行くかのようだ。
終始ニコニコしながらアヤシゲなハナシをしている彼を見て、我々2人は「…この人ヤヴァい。
」と目配せする。
でも、特にこちらにも害は無い(ハナシは面白い)ので、フツーに接していた。
こんなキミョーなハナシ、そうそう聞けるもんぢゃナイ★![]()
食後、バスにいた方の彼と2人で部屋に戻り、部屋にいた仲間と一緒に4人でハナシをした。
しばらくして解散し、寝る準備をする。
やっと日も暮れた。
日没時間がどんどん遅くなっている…。
(夏至に近付き、北京から遠ざかっているので)
今夜は星がとってもキレイだ![]()
![]()
雲も無く、空気が乾燥しているので、遮る物が何もナイ。
さぁ~て、今日も寝るぞ。
…って、日が変わってAM1時だけどぉ。![]()
おやすみんみ~~~~ん♪![]()
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コメント
我希望再来敦煌。って「敦煌にまた来るよ」みたいな感じかな?(笑)
赤褐色の道ってなんか荒々しい感じがする。
「ミシミシミシ……」のところ。
私も台風でサッシが割れた時と同じ感じの音のように思えたよ。
大惨事にならなくてよかったね…。
インド付近で吸ったタバコってヤバイモノ?
でも彼のその後も気になる…。
んっ?
終わり?
今回はあっさりめの記事だったね。
では次いってみよう~
投稿: ひめ子 | 2012年8月10日 (金) 15時26分
★ ひめぽ
「我希望再来敦煌」……「我は再び敦煌に来ることを希望する」、つまり、「また敦煌に来たい~~~~っ

」というコト

ガラスはね、結構みんな刺さってたよ
インドのおタバコ、解りやすくいえば「大麻」だ。
フツーのタバコ買うよりも安く手に入るので、あの辺(パキスタン・インド・バングラデシュ)に長期滞在している外国人バックパッカー達は大麻中毒になっている。 ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
なので、気をつけられたし
…あっさりって、これだけ書くのにどんんだけ時間かかっとると思っとんのやっ





投稿: まりりん | 2012年8月10日 (金) 21時58分