実物日記 ~「奥多摩の103系」1986~
今回は昔の写真だぢょ★
「奥多摩を走るオレンジの103系」なんぞを…。
以前、日記に書いた「奥多摩の貨物」と同じ日に撮影。たぶん1986年。
でゎ、スタート★
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国鉄「青梅(おうめ)」線を、仲間たちと撮影しに行くことになった。
「いろいろ撮ってみよう」ということになり、終点の「奥多摩(おくたま)」駅から山を下りつつ途中下車して撮影。
まずはこの1枚から。
奥多摩駅の1コ手前にある「白丸(しろまる)」駅にて。
駅の奥は、ホームに接してすぐトンネル。左右は斜面。
そこにある僅かなスペースに駅が作られたカンジ。
この見えている範囲が駅周辺のすべてと言っても過言ではナイ。
もちろん無人駅だ。
この立っている地点(踏切)から、180度振り返ってみよう。
またもやすぐトンネルだ。
線路またいで、もう1枚。
この当時の103系は、冷房車がまだ半分程度しかいなかった。
これらの3枚に写っている編成は冷房車だ。
ホーム上の跨線橋から撮った1枚。
ちょうど、奥多摩行きの貨物列車と交換中。
機関車のEF64-1000は、まだニューフェイスだった時期だ。
EF64-1000は、当時は都心西部ではココ青梅線と南武線しか走っていなかった。
ほとんどすべて上越線で活躍していて、上野駅や隅田川駅に客車&貨物牽いてやってくる程度。
中央線はすべて0番台だったので、ナゼココだけ1000番台が来ているのかフシギでしょうがなかった。
当時の奥多摩の貨物列車は「高崎機関区」の受け持ちだったので、こうなったと思われる。
貨車は黒くて短い「ホキ34200」。通称「黒ホキ」。
車体に黄色い帯が巻かれていて、パッと見「北海道内専用車」にも見える。
実際は(本州内では)「制限速度65Km」という意味。
運用区間は「奥多摩~水江町」だ。
水江町駅は、現JR川崎貨物駅の近くにある。
黒ホッキーも懐かしい…
103系は非冷房だね。
でも、無線アンテナが付いている。
国鉄末期の頃の光景ッス♪
ココには貨物の引込み線がある関係上、中線があり広々している。
この中線は、平日は貨物列車が、休日は特別快速「おくたま」号がよく停まっていた。
今も休日はホリデー快速が停まってる…よね?
余談だが、青梅~奥多摩間では、唯一この駅だけ上下列車が同時進入出来るのだ。
他の駅は、どちらかの列車が先に駅に停車してポイントが切り替わるまで、後の列車が本線上で待たされる。
2011年の今では、どうだか解らない…。
ココでは下車せずに移動。
お次は…
地形の険しい場所に位置する「川井(かわい)」駅だ。
駅横のコンクリートアーチ橋が特徴だ。
この写真では、駅は列車の4両目付近にある。
写真に写っているヤツは仲間だ。(笑)
コイツがぢゃまなので、チョット違ったアングルで★
うん、こっちのほうがスッキリしている♪
そういえば、電柱もぢゃまだったねぇ~。
東京都でも、こんなのどかな場所があるのだ♪
警報機ナシの踏切が良い★
103系のドア窓に貼ってある白いステッカーは、「冬季はこのドアは開きません」という内容だったと思う。
車内保温のため、4両のうち、中間2両だけのドアしか開かなかった記憶が…。(青梅~奥多摩間)
では川井駅に行ってみよう。
駅に進入してきた103系非冷房編成。
この川井駅はかなりカーブしている。
列車のヘッドライトが原形だ♪
しかも、行き先の字幕が廃車になった101系から流用したモノなので、左右の幅が狭くて奥の蛍光灯が見えてしまっている。
(101系淘汰のために京浜東北線や常磐線などから移転してきた車両が該当)
列車が停まった。
目の前の車両は…
おぉ、103系でも3000番台ではナイかっ!!
半自動ドアの取っ手が特徴。
もともと仙石線で走っていた茶色い旧型国電(4両×4編成)を、103系と同じ車体を載せて近代化したもの。
で、何を思ったのか、それを仙台から都心に持ってきて、下回りを103系に改造してしまった。
名実共に「103系(3000番台)」となって川越線に配属された。
だが、川越線は当時3両編成だったので、余った中間車をオレンジ色に塗って、青梅線の3両編成に組み込んだ。
それがこの「サハ103-3000」なのだ★
ドアの開口幅が狭いので、都心部では不評なのだが、奥多摩ではモウマンタイ(無問題)。
しかも暖房能力がオリジナルの103系よりも高かったので喜ばれたとか…。
ドアをよく見て欲しい。
先のサハ103-3003とはドアの取っ手の形状が違う。
コレも仙石線時代の名残。
元々「モハ」(モハ72)だったので、屋根にパンタ台がある。
写真では判り難いが、奥側の部分にベンチレーターが1個ナイのが見て取れる。
さて、列車に乗って青梅駅に移動。
コレぞ「青梅線の103系」★
原形ライト・101系用字幕使用のクモハ103だ♪
ハァハァ…(笑)
横の留置線にも103系がいたので撮ってみた。
(…ってか、103系しかいないんだから)
立川寄りのクモハ103。
ほぼオリジナルの姿。
これもオリジナルの姿。
KATOのNゲージでしか見たことナイんだろ、学生のおまいら。(笑)
台車は101系の廃車発生品である「DT21T」を履いている。
まさか旧型国電の板バネ台車のままではねぇ…★
窓がユニットサッシで、パンタ台があって、屋根の色が茶色味がかってたので、識別は容易に出来た。
…といっても、青梅線の「クハ103」はあなどれナイ。
クハはクハでも「500番台」「900番台」がたんくさんいるからだ★
500番台は、京浜東北線からクモハとペアでやって来た「偶数向き専用」車。
900番台は、山手線からやって来た「試作」車だ。わずか4両のみ。
ココに写っているのは900番台だ♪
(0番台との見た目の差異はほとんどナイ)
つまり、この編成は「クモハ&モハ原形」「サハ3000番台」「クハ900番台」という、マニアにとっては「オイシイ」編成なのだ★
青梅線は、立川駅からこの駅までが複線。
なので、下り列車は大抵この駅で待たされる。(笑)
その待ち時間に立川行き列車を撮ったものだ。
この頃は、立川発の列車が4・6・8・10両編成の4種類あって、ホームの端で待ってると大変な目にあった方も多くいた。
奥多摩行きは大抵4両。
武蔵五日市行きは、4両または6両。
それ以外は「賭け」で待ってるしかなかった。(笑)
(昔は3・4・5・6・7・8・10両編成の7種があった★)
里に戻って来た。
では、最後に…
地上駅時代の「武蔵五日市(むさしいつかいち)」駅に停車中の、冷房車編成。
まだ高架駅の工事が始まってナイ、昔ながらの光景だ♪
もっと昔には、この左側には車庫(東ムイ)があったそうな。
旧型客車やディ-ゼルカーがいたそうで…
…ま、こんなカンジで、奥多摩の「おれんぢの103系」を追ってみた。
いかがッスか?
でゎまたん♪
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★ おまけ1 ★
同じ奥多摩で撮った、他の日記もあるので、併せてご覧頂きたい。
時代の変化を比べてみるのも面白いッス★
1986年:石灰石貨物列車(コチラをクリック)
1986年:拝島駅(コチラをクリック)
1995年:地上時代の武蔵五日市駅(コチラをクリック)
2008年:201系(コチラをクリック)
2010年:E233系(コチラをクリック)
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★ おまけ2 ★
各色の車両の日記はこれらをクリック!
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コメント
今見ると実にディープだ。
「低運転台103系」当時はなんでもない存在だっただけに、ロクに写真を撮っていなかった事に後悔。
90年代のいつからか高運転台になっていて都会っぽく←自分の価値観なった。
でもオリジナルの103系ってなんだか魅力的。
こないだ関西で無理して乗っていがった。
投稿: 二足歩行 | 2011年7月21日 (木) 19時39分
やっぱ103系は、
「小刻みに震える、快適な乗り心地」と
「エアーや回転機器が奏でる、バッハのような大きい不協和音」
が魅力なのではナイでせうか…(w
投稿: まりりん | 2011年7月22日 (金) 10時06分
こんにちは。
青梅線について調べていてこちらに参りました。
私もぎりぎり103系の時代を知っているものの、高運転台の車両の頃でした。
103系の中での新旧やリニューアルの有無、冷房の仕様の違いなどが混在していたのを覚えています。
お写真の頃からずっと、車両の入れ替えが続いて、長く観察したならば興味は尽きなかったのだろうと想像しています。
山手線に入った試作車まで走っていたとは驚きました。
都心から順番に、ある意味忠実に新旧交代させるために転属させていたのですね。
興味深く拝見させて頂きました。
投稿: 風旅記 | 2023年9月25日 (月) 12時51分
★ 風旅記さん
この非冷房時代の103系は、京浜東北線から異動して来た車両が多く、水色とオレンジ色の混色編成が長い間見られました。
「雨漏りがする」とTVニュースで騒がれた73形よりは格段に良いですが、明らかに京浜東北線のお古だというのが子供ながらにも理解できて、何か複雑な心境でした…。
非冷房時代は窓が開けられたので、奥多摩のひんやりとした新鮮な空気を味わえて楽しかったですね♪
貨物列車とのすれ違いも楽しみの一つでした★
投稿: まりりん | 2023年10月 8日 (日) 12時52分