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2011年3月 3日 (木)

レイアウト日記 ~「続・土手のある風景」の巻~

前回「土手のある風景」からのつづきーっ!

今回も「DCC集合式モジュールレイアウト」編を…。
(「DCC」とは「デジタル制御(デジタル・コマンド・コントロール)」の略称だよん)

全体像は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1201
こちらも盛り上がってますぅぅ~~ぅ

地面のはるか上の土手を走る線路を表現。
タイトルは「土手」になっているけど、正確には「築堤(ちくてい)」と言う。

これは「特攻野郎Bチーム」の公開展示・運転会用に、初期に制作したもの。

この作品は、東京・武蔵野の東村山(ひがしむらやま)辺りをイメージし、時代は「昭和中期~後期(1960~90年)」頃に設定。
つまり「西武線の3ドア車両達が似合う風景」という事

まぁ、こちらも特に場所を限定していないので、全国のどこの線区にも応用が利く作品だ

ボードのサイズは長さ523mm×幅300mmで、地面の高さは40mm、線路の部分は100mm
Bチームの「Nakanaka」隊員の手作り品だ。
本業が建具屋なので、寸法や作りはかなりしっかりしている

線路はKATO製のユニトラックを使用している。
敷設した線路の全長は463mm(248+186+29mmの長さ)で、全てのDCC用直線モジュールがこの規格で統一されている。

路盤(線路部分)は、角材とベニヤ板で、高さが100mmになるように調整してかさ上げ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1202
持ち上げたッス

法面(のりめん)」(土手の斜面のこと)の芝生部分は、段ボールやボール紙を45度の角度で貼り付けてある。
日本の鉄道の築堤は基本的には45度なので、それに合わせている。

築堤に掛かった費用は、わずか30~50円ほど。
全てそこら辺に捨ててある廃材から再利用してある。

エコだねぇ~~~~

石膏や金網なんか使わなくても簡単に出来るよん
それに、すんごく軽量だしぃ~。
(発泡スチロールは経年変化する(歪む)ので、なるべく使用は避けるべし)

築堤の土台が出来たら、法面に茶色い画用紙を貼って、全体的に水性塗料の「マホガニー(こげ茶)」を塗っておこう。
仕上がりがリアルになるよん

塗料が乾いたら、まずは線路を敷設しよう。

線路の固定位置が狂わないように、鉛筆と定規で路盤に位置を書いておく。
線路(道床)の全周を書いておけば、接着する途中でも位置の微調整が出来る

線路の固定は、全てゴム系ボンド(G17)を使用。
道床の裏側にまんべんなくボンドを塗り、鉛筆で書いた線に合わせて路盤に置いていく。

線路が固定出来たら、両端の接続線路が来る部分を灰色で塗っておこう。
そうすると、隣のモジュールと連結した時にも線路間が美しく見える

灰色も塗れて乾いたら、線路間に砂利(バラスト)を撒こう。

線路間の路盤を隠して左右のレールが一体の複線に見せるためだ。
複線用の線路だったら、この作業は不要なんだけどねぇ~。
(これを作った当時には、複線線路はまだ売っていなかった…)

砂利は、KATO製の目の細かい物を使用。
色合いは、線路の製品によっても変わるので、自分の好みでチョイスしよう。

線路の間に木工ボンドを薄めずに塗って(水で薄めたらいつまでも固着しないからダメだよ)、砂利を豪快に撒く。
一日ほど乾燥させて固定出来たら、大きな箱の上でボードをひっくり返して、固着しなかった余分な砂利を落とそう。
箱の中の砂利は、容器に入れて再利用しよう。

もし、レールの側面等にも砂利が付いてしまったら、ピンセット等で丁寧に取り除いておこう。
この作業を省略すると、列車が脱線するぞ

レールの砂利が除去出来たら、お好みでレールに茶色を塗っておこう。
オラは水性塗料の「ウッドブラウン」で、全ての作品のレールを筆で塗っている。
(鉄橋の線路だけは、固定する前に塗ったほうが楽だよ)

レールのつなぎ目は塗っちゃダメだよ
塗料が流れ込むと電気が流れなくなって、車両が走らなくなるからね。
つなぎ目は、塗る前にハンダ付けしておくと安心。
(ハンダ付けに自信のない方は、無理にする必要はありません)

塗料が乾いたら、レールの上面と内側に付いた塗料を剥がしておこう。

目の細かい砂消しゴムが便利
画材屋さんで売っている物が良く、HOゲージ向けの模型用は目が粗くてレールに傷が付くので使わないほうがベター。

この時点で、一度線路をつなげて走行テストをしておくと完璧だ
左右の線路とも、両方向から走らせてチェックしてね。
意外と「逆走時にだけ脱線する」等の現象も起こるので。

線路敷設が万全になったら、法面に芝生を植えよう。

芝生は、緑のパウダー(ウッドランドシーニクス(KATO)製のターフ)を使用。
まずは木工ボンドを薄めずにまんべんなく塗って(水で薄めたらダメだよ)、パウダーを豪快に撒く。
一日ほど乾燥させて固着出来たら、大きな箱の上でボードをひっくり返して、固着しなかったパウダーを箱の中に落とす。
箱の中のパウダーは、容器に入れて再利用しよう。
(他の色や砂利等と混ざらないように注意)

芝生をリアルに見せるコツは、濃淡2種類の緑色を混ぜる事。
同じメーカーのパウダーの濃淡2種類を買ってくれば、極端に色合いが違って安っぽくなるのを防げる。
この芝生も2種類の緑色を使っているよん。

芝生も固着出来たら、築堤の端面に灰色か緑色の画用紙を貼って、単体で観た時もきれいになるようにしておこう。
隣にどんなモジュールが来るか判らないので、展示会で木材丸出しのみっともない端面を見られたくなければ、必ず貼っておくべし
灰色を使用したほうが、コンクリート壁っぽく見えて自然だね
鉄橋の下は、当然ながら灰色の紙を貼ってコンクリート壁を表現しておこう。

ここまで出来たら、築堤の下の地面の制作に取り掛かろう。

ここはお好みで作ってね

…オラは今回もちょいと手抜きした。
(カーブ版と同様「金を掛けない」という方針を貫いたので)

最後に、線路周りのデコレーションと架線柱の設置をしたら、出っ来上っがりぃぃぃぃ~~~

では、詳細を見て行こう。

まずは土手の外側から…と言っても、直線版は何も無いので省略。

土手の内側(上の画像だと右側)を見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1203
耕せーーーーーーーっ

この部分は、いろいろ悩んだ挙句、またもや畑にした。
しかも、既製品の畑のシートを貼っただけ。

…えぇ、手抜きです。はい。(笑)

お隣の建物の幅のせいで土手の横に道路が作れなかったので、ここに家が建てられなかったのだぁ~よ。

季節は夏頃に設定したけど、特に細かいこだわりは無~い。

土手との境目の柵は、KATO製品を使用。
ゴム系ボンドで接着してある。

一応、手抜き工事と思われないように、柵の所にスクーターを2台置いてごまかした。(笑)

次に、畑の隣にある建物を見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1204
肩まで浸かれぇーーーーーーーーぃ

見事な破風(はふ)造りの銭湯だ

昔は全国どこでも見られた造りだったけど、今ではめっきり減ったよねぇ…。

1980年代頃までは、今のコンビニ並みにあちこちにあったのだが…。
家庭の風呂が普及して激減した次第。
今の銭湯は「家風呂では味わえないゆったり感と多彩な設備」を求めるユーザーのために、かなり楽しい施設になっている。
昔の銭湯なんて、ただ「湯に浸かって、近所のおじちゃん・おばちゃんと世間話をして、牛乳飲んで帰ってくる場所」でしかなかった…。

…あ、この銭湯は「朝日湯」と言うよん
建物はTOMYTECH(トミーテック)製品で、特に改造はしていない。

では、このモジュールのメインである「道路」を見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1205
大街道ぉぉぉぉ~~~~う

イメージ的には「東京都と埼玉県の県境辺り」を狙っている。

西武線の「所沢(ところざわ)」駅近辺かなぁ…。
でも、JR中央本線の「八王子(はちおうじ)」駅近辺と言われてもそう見える。

…ま、そんな「ゆるモジ」である

道路は、グレーの画用紙を貼っただけ。
道路のラインは、細い帯のテープを貼っただけ。

テープは、昔で言えば「ICテープ」、今だと「グラフィックテープ」とでも言うのか。
ミリ単位でいろいろな太さのテープがあって色も多く、画材屋さん等で売っている。
特に、0.5mm幅の黄色と白色は道路にお勧め。
銀色金色は車両の帯にも使えるよ

道路標識やガードレールは、KATO製品のパーツを使用。

道路の両側にあるコンクリート壁を見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1206
すぢすぢぃぃぃぃ~~~~~~っ

壁面は、車が通過して出来た汚れっぽく、茶色系のクレパスで汚してある。
車の動きに合わせて、横に線(スジ)を書くように汚していくのがポイント

築堤の完成後にスジを書いたので、クレパスを持った手がこの隙間に入らなくて苦労した…
なので、先に汚しておいてから土手に貼り付けたほうが良いかも。

対向車線側も、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1207
ほぼおんなじぃぃぃぃ~~~~

スプレーでの落書きも書いておけば、もっとリアルだったかな
(実物には書いちゃダメだよ

上に見える鉄橋は、KATO製の単線用を2個並べてある。
色は、濃いめの緑色をかなり適当に筆塗りした。
実物の鉄橋も、古い物は塗膜が厚くなってぽってりしているのもあるのでね

道路にいる「デコトラ」は、缶コーヒーのおまけ。
この当時、コンビニで流行ったよねぇ~~。
一応キープしておいて良かった

やはり、大街道には大型トラック等の「はたらくくるま」が必要だしぃ~
車達も古めの車種を選んで固定してある。

さらに、鉄橋には仕掛けが…
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1208
(原画像が消失したので荒い画像で許してね)
ピッカリ

そう、裏側(矢印の部分)に白色LEDを仕込んであって光るのだ

これで道路を照らすのだ
詳細は後ほどご紹介。

では、道路の左側を見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1209
へぃラーメンお待ちぃっ

こちらは商店と住宅が3軒と、真ん中に細い生活道路がある。

この路地を入って行くと…
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1210
ローカルぅ~~~~~

古い平屋の家と駐車場がある。
都市近郊の街っぽく仕上げてみた。

アングルを変えて見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1211
ここにもいるーーーーーーっ

白い中華屋の壁にも、やはりバイクが…。
今だったら、スーパーカブが売っているから出前用に置けたんだけどなぁ~。

この路地は、駐車場にいる白い車がちゃんと出られるように幅を設定してある。
街道から出入りする時は、ちょっとした運転テクニックが必要そうだけど。(笑)

あれ路地の手前が斜めに曲がっているね。

何故だろう…

そう、ここで隣のカーブモジュールに景色がつながっているのだ
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1212
おぉ、いぇい

どうだいちゃんとつながっているだろう

景色が上手くつながるように、草や家を配置。
モジュールで草の色が違うのは、前回述べた理由(日焼けによる退色)による。

さてさて、このモジュールにも実は結構な仕掛けがしてある。

どん!
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1213
夜のとばりがバリバリ~~~~っ

…そう、これらも光るのだ

電球色や白色のLEDをそれぞれの建物に入れてある。
建物内を黒く塗ったりアルミテープを張ったりして、遮光や光の反射を調整している。

…私、キレイ?」(…ふ、古っ

う~ん……街灯が欲しいところだけど、運搬や設営時の衝撃を考えると強度的に無理っぽい…。
まぁ、これは夜景の雰囲気をそれっぽく味わっていただければ、それで良い

でも、街灯が無いと口裂け女が…(だからぁ…)

LEDの電源は、線路から取っている。
DCC(デジタル制御)で運転しているので、常時点灯なのが良い
従来のアナログ運転だと、車両を停めたら消えちゃうからね

では朝日湯のアップもご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1214
1時間後に待ち合わせねぇ~~~~

若いファミリーが銭湯にやって来たというシーン。
1時間後に待ち合わせね」と言ってこれから中に入って行くところかな

自販機と車のライトが光っていなーい」と言う奴、表へ出ろ。(笑)

その真っ暗な自動車が走っている道路の鉄橋下は、こんな感じ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1215
いい感じぃぃぃぃ~~~~

…あっ、昭和だったらオレンジ色のナトリウム灯にしたほうが良かったか…な
蛍光灯のつもりだと、これでは明る過ぎるしねぇ~。

さて、夜景はこのくらいにして、実際に車両を置いて見てみよう

まずは、下から見上げた状態。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1216
おぉ、いぇい

家のベランダに置いて、太陽光で撮影。

すんごいリアルでしょ
まさに所沢駅周辺って感じぃ~

次は、道路上から見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1217
リアル過ぎるにも程ガァーーーーール

オラ渾身の1枚になった

鉄橋の奥の景色が良いでしょ
借景」というやつだ。
隣の家等が、いい感じで写り込んでいる

実は、人形の配置も結構計算して(ストーリーを決めて)置いてある。
計算と言っても、微分・積分までは使っていないけどぉ。

デコトラの上にある2本の「ツノ」は、東京都庁だ

この時に住んでいた東京・杉並区の部屋は良い環境だった…。
部屋から新宿の夜景が見られたしぃ。

いやぁ~、これで展示会でも土手モジュールが目立つようになった

結構、どんな車両でも違和感無く恰好良く走り抜けてくれる
(画像をクリックすると拡大するよん)
DCC集合式モジュールレイアウト・続・土手のある風景-1218
カッチョエェ~~のぉ~~~

直線の築堤はものすごく簡単に、しかも安く作れるので、ぜひお試しあれっ!!

制作当初の目的だった「武蔵野のイメージ」は他の画像でたくさん再現してあるので、このブログ内や「特攻野郎Bチーム」のサイト内にある「TOPページ画像集」でご覧下され

---------------------------

…ってな感じです。

いかがでしたご参考になりましたか

では、また~~~

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コメント

この作品も多摩北部のイメージが凝縮されていて好きな作品です。。
緑色のガーター橋もナイスですね~!

投稿: sigepe | 2011年3月 3日 (木) 21時58分

これは楽しみながら作りましたからね

---------------
ちなみに・・・
「ガーター橋」ではなくて「ガーダー橋」。
「プレートガーダー橋(plate girder bridge)」が正しい。

「ガーター(Garter)」とは「靴下止め」のこと。
日本では主に女性向けの靴下止めのことを特にガーターと呼ぶ。
(あみあみのストッキングを、ウェストのところからサスペンダーのように止める、あのセクスィでエロいヤツ)

「ガーター狂」とは「スケベおやぢ」のこと。

日本人が間違いやすい、欧米人の前で赤っ恥をかきやすい単語なので充分に注意セヨ~

投稿: まりりん | 2011年3月 3日 (木) 23時45分

いつも拝見しています。いいですね~。他のとつながるのが、特に素晴らしい。ぼくだったらできない。さて、某車漫画に登場するハチロクトレノがいるのは…。絵文字がおかしいかもしれません。これが、サンダーバードか500系のぞみにしか見えないです。

投稿: あ | 2011年4月14日 (木) 18時00分

ありがとうございます

「ぼくだったら出来ない」・・・なんてことはありません。
大事なのは「ヤル気」です

絵文字、私には「883系かもめ」にも見えます…

投稿: まりりん | 2011年4月14日 (木) 22時42分

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