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2011年2月21日 (月)

海外旅日記 ~「Go West!ユーラシア大陸横断鉄道旅行1996」その2:香港・鉄路博物館~

前回「その1」からのつづきーっ!

このシリーズは、香港からスタートし、中国・ロシア・北欧・南欧と進み、ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬までの極貧鉄道旅行。

注:文中の地名のひらがなは広東語読み、カタカナは英語読みなのだ

香港の詳細についてはこちらのシリーズ日記「小心地滑友の会」もご参照あれ。

では、スタート
(「その2」の後半と「その3」で一日間ッス)

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1996年5月8日(水):くもり

香港(ホンコン:Hongkong)

朝、「油麻地(やうまぁてい)」のホテルで目覚める。
8時少し前に地元の友達2人(香港人男性と昨日の日本人女性)に連絡をし、夕食のアポを取る。

さぁ、出掛けよう

まずはココで地図をご覧いただこう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その38・香港の地図-3803
(2012年当時の地図を撮影)
見えている範囲が香港の全てだ。

今いるお宿は、の少し上にある。
空港で、細長い埋め立て地が滑走路。

まずは、銀行に行って両替をする。
1香港ドル(HK$1)=13.5円ほど。

の下の海沿いに行き、海の景色を眺めながらマッタリとする。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0201
(1993年頃撮影)
イイ眺めだ

2011年の今と比べると、高層ビルが少ない気が…

では、「天星小輪(てぃんしん しうれぉん:スターフェリー)」に乗って、対岸の「香港島(へぉんこんとう)」に行こう

スターフェリーは、香港島九龍半島(かうろん ぷんとう)を結ぶ渡し船のことで、写真の中央右側に映っている白と緑色の丸っこいお船がそうだ。
対岸の短い距離を、頻繁に往復している。

この海は「維多利亜湾(ビクトリアハーバー)」と言う。

昼にいったんお宿に戻り、仲間の片割れと2人で街を歩く。
地下鉄の隣駅の「旺角(うぉんこっ:モンコック)」駅付近で飲茶(やむちゃ)の後、再びフェリーで香港島の「中環(ちょんわん:セントラル)」に移動。(地図のの少し上) 

ここからは2階建てトラム(路面電車)で、2階の展望席から市内見物
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0202
(1993年頃撮影)
コレもイイ眺めぇ~~~ん

途中の「銅鑼湾(とんろーわん:コーズウェイ・ベイ)」で下車し、付近を散策。(地図のの少し左側)

この辺は、香港島側のイチバンの繁華街。
東京で言えば、渋谷新宿を混ぜ合わせたような雰囲気か…な。

再びフェリーに乗って九龍半島側へ。

19時、地下鉄「尖沙咀(ちむさぁちょい)」駅構内の「恒生(ハンセン)銀行」前で、友達と待ち合わせ。(地図のの少し下)

この場所は、一昔前の「新宿アルタ前」みたいなもので、ものすごい混雑だ。
お互いを見つけるのに一苦労…

北京ダックを食べに行く約束だったのだが、店の前まで行ったら閉店していた。
なので、仕方なく別の店で食事をした。

この日から、オラだけ友達(香港人)の家に泊ることにした。

残りの2人は、同じお宿に引き続きステイ。
だが、部屋は2人部屋にしてもらった。
…で、それを3人でワリカンに…という作戦
これで、少しは負担が軽くなるでしょ

仲間と別れ、友達の部屋でお茶を飲みながらくつろぐ。

…んぢゃ、おやすみんみ~~~~ん

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1996年5月9日(木):くもり ときどき 小雨

香港(ホンコン:Hongkong)

今日は11時半頃に外へ出た。
単独行動だ。

まず、すぐ近くの麺屋で「鮮蝦雲呑(しんはー わんたんみん)」を食べる。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0203
(2007年撮影)
アッサリ塩味(エビのだしが入っている)のエビワンタン麺で、超絶品だ 

香港中、どこでも食べられる。
味にあまり差はナイ。
お値段は、HK$20~25(350円前後)くらい。

その後、近郊列車の「九広鉄路(KCR)」(現:「東鐵綫(東鉄線)」)に乗り、郊外の「大埔墟(たいぽーほい:タイポーマーケット)」駅で下車する。(地図の

ココから少し歩いた線路際に「鉄路博物館(てぃっろう ぽうまっくぅん)」がある。
それを1人でのんびり観に来たワケだ
(仲間2人は鉄ちゃんではナイので

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余談だが、「大埔(たーいぽー)」の発音には、英語・広東語共に要注意

ぽー」は、息を出さないように言う。(^艸^)
昔のCMで、ローソクの前で炎が揺れないように歌っていたのと同じ要領だ

もし、息を強く出しながら「ぽー」と発音すると、全く違う意味になってしまい、女性にビンタされるかもしれない。

強く発音すると「大埔」が「大波」と聴き取られ、駅名が「デカパイ(巨乳)マーケット」駅になってしまう(笑) ()()
(「波」は「ボール」の当て字で、おっぱいの隠語だよん)

…もし、言い分ける自信が無かったら、日本語で「ダーイボー」と濁って発音すべし。
(一応、聴き取ってもらえる)

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活気のある商店街を抜け、博物館に到着。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0204
(1996年撮影)
ひっそり。

森の中に、ひっそりと佇んでいる。

正面から見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0205
(1996年撮影)
昔の駅舎をそのまま使用しているそうな。

入口上部の左側に書いてある「火車站」とは…
「火車」=「列車(蒸気機関車)」、「站」=「駅」
で、「鉄道駅」という意味。

「站」の字は、バスターミナル(巴士站)やガソリンスタンド(加油站)等にも使うので、わざわざ“列車”駅と書いてある。

日本語の「」って、元々は街道筋の「馬の乗り継ぎ場」(宿場)の意味だったとか。
」は「足だまり」という意味。
どっちも意味は似ているので、「駅站(えきたん)」という日本語もある。

日本の「道の駅」って、本来の意味からするとおかしい表現で、正しくは「駅」が「鉄道駅」であって、「道の駅」が「駅」なのだ
(ややこしい…

博物館は線路沿いなので、当然、走っている列車も見ることが出来る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0206
(1996年撮影)
このハチみたいな色をした列車が通勤車両。

欧州合作のような感じの車両で、車体はイギリス領、電装品はドイツ…等といった具合だ。
12両編成(うち1両は1等車)で、数分おきにひっきりなしにやって来る。

香港の通勤ラッシュは、山手線に匹敵する。
香港は面積・人口ともに、ちょうど東京都の半分だ

2011年の現在は、この車両は引退してもういない。

ちなみに、撮影している場所は、博物館の敷地内のはじっこだ。
2011年の現在では、台風用の防風フェンスが建っているので、ここまでハッキリとは観られナイかも…

…あ、珍しい列車がやって来た
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0207
(1996年撮影)
香港にも貨物列車が走っているのだ

このKCRは、香港と中国本土を結ぶ大動脈の末端部(香港~深圳)で、大陸内部から貨物と直通列車が1日数本やって来る。
香港領土内の路線距離は、およそ40Kmほど。

さて、この貨車、日本では大昔にいなくなってしまった車種だ。
屋根がある有蓋車(ゆうがいしゃ)だが、側面に大きく隙間があり、中が見えるようになっている。
理由は、風通しを良くするためだ。
しかも、この車両は中間にも床があり、上下2段床になっている。

何を運んでいるのかというと…

…そう、「ぶたさん」なのだ

香港で食べられている美味しいぶたさん達は、この貨物列車でやって来る。
まだ何も知らなくて、初めてこの列車を駅のホームで見送った時のショックは今でも忘れない…。

何がショックって、通過後にジワリと襲ってくる「おいにぃ」だよ、お・い・に・ぃ
南国の亜熱帯を走る「家畜車」の、それも豚さんのニオイといったら…
2メートル前をバキュームカーが垂れ流しで通過したのに等しい。

日本の国鉄貨車では「」(家畜の「カ」)という貨車がそれで、昭和30年代くらいまでは牛や馬等を運んでいたらしい…。

今回も、やっぱりチョー臭かった

では、博物館の展示車両を観てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0208
(1996年撮影)
これはKCRの昔の客車(三等車)。

30年ほど前までは、こんな列車が実にのんびりと九広鉄路を走っていた。
展示車両は数両あるが、これはその中でも近代的な内装の車両だ。

車端部に製造銘板があった。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0209
(1996年撮影)
…あれ見たことある。(笑)

そう、MADE IN JAPANの「近畿車輛」製なのだ
そっか、だから内装に違和感がナイのか…。(納得)

近車製なので、当然台車も…
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0210
(1996年撮影)
…こうだわな。

KD217」と書いてある。
日本の通勤電車「103系」やディーゼルカー「キハ20」あたりの台車にソックリだね

博物館自体は小ぢんまりとしてるので、それほど時間を掛けて観るものはナイ。
何かのついで」に訪れる程度で充分だ

列車内からも見えるので、乗った時には線路際に注目
(でも今は、間に防風フェンスが建っているよー)

帰ろうと思ったら、また変わった列車が…
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0211
(1996年撮影)
来たーーーーーっ!!

中国国鉄の列車

これは「広州(くぉんちゃう)」行きだろうか…。

機関車はディーゼルの「東風4(DF4)」型、客車は「25」型だ。

コレはスタンダードな組み合わせ
機関士は中国国鉄の「人民」だ。
国境駅は無停車で通過するため、乗務員に「英国紳士」香港人は乗っていない。

これが唯一、近場で気軽に見られる「共産圏の車両」だっ
(…あ、まだこの時の香港は「イギリス」領だよ

編成は結構長い。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0212
(1996年撮影)
ちょうど右手前にいる車両は「食堂車」だ

その後ろは「1等車」で、最後尾は「荷物車」ッス。
これは25型でも、初期の車両だね~。

さて、中心地へ戻ろう。

KCRで終点の「九龍(かうろん:カオルーン)」駅へ行く。(の中間点)

1998年からは、エアポートエクスプレスの「九龍」駅開業のため、駅名が変更されて「紅磡(ほんはむ:ハンホム)」駅と呼んでいる。
元々昔から地元民は「ほんはむ」の名前で呼んでいたから、ぜ~んぜんモウマンタイ(無問題)

九龍駅に到着。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0213
(1996年撮影)
…お、ココにもちうごくの列車がいた

この機関車は「東風11」(DF11)型で、最新車両だ
後ろの客車は25型の「空調発電車(KD)」(電源車)で、日本風に言えば「カヤ25」だろう。

この駅は「終点」なので、列車が到着する時は、「上野(うえの)」駅の地平ホームのような雰囲気があって好きなんだよねぇ~

2004年に地下路線(西鐵)が延長開業し、通勤列車はただの「中間駅」になってしまった。
だが、中国本土への長距離列車は、2011年の今でもココが始発駅だ。
(その後、西鐵線の延伸に伴い、再び通勤列車も始発駅に戻った)

はじっこには、小さいながらも貨物ヤード(操車場)もある。
(画像をクリックすると拡大するよん)
ユーラシア大陸鉄道横断旅行 Go West!1996その2・香港・鉄路博物館-0214
(2001年撮影)
まぁ、解りやすく言えば「昔の新宿駅」…みたいな。

手前左側が駅で、左のカーブした線路が本線で、真下が貨物ヤード。
奥が広州方面。

中心地は左奥なので、テコテコ移動しますかのぉ~。

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さて、この後は夜の宴があるんだけど、書き切れナイので、続きはCMの後に~(笑)

つづき「その3」はこちらーっ!

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コメント

香港資料そろえたものの まだじっくり読めてない(;;;´Д`)
もしかして夜の夜景とか とっても綺麗じゃないの?
観光するのにいいね♪
ジャッキーチェンに会えるかな?(笑)

投稿: ひめ子 | 2012年3月30日 (金) 22時56分

★ ひめぽ

それらのギモンはこの日記の続きに書いてある。

ひめぽが香港に来たら、ゼッタイに惚れさせる自信があるよ

↓この日記のシリーズを読みなはれ♪
https://marilyns-room.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-f8d2.html

投稿: まりりん | 2012年3月30日 (金) 23時26分

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