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2009年12月 3日 (木)

旅日記 ~「もう一つの秩父夜祭り」2009~

今日は「秩父夜祭(ちちぶよまつり)」。

日本三大曳山(ひきやま)祭りの一つとして有名だ。
埼玉県西部の山奥「秩父(ちちぶ)」地方の一大イベントで、毎年12月3日に行われる。

東京から臨時列車が増発される日でもあり、特に西武秩父(池袋)線はフル稼働になる。
鉄道ファンにとっても楽しい一日だ

そんなお祭りの日に展開される、もう一つの隠れた夜祭りをご紹介しよう。

ただし、もう今では見ることは出来ないが…
(おそらく2009年12月3日に撮ったものと思われる…)

その場所は秩父鉄道「御花畑(おはなばたけ)」駅。
(画像をクリックすると拡大するよん)
もう一つの秩父夜祭り2009-1301
実際には、花畑はナイ。

西武鉄道の「西武秩父(せいぶちちぶ)」駅と100mくらいしか離れていない駅だ。
その両駅の間にある踏切が舞台で、写真の踏切だ。

写ってる駅は御花畑駅。
オレンジ色の1000系(旧国鉄101系)の線路が秩父鉄道。

隣の線路とホームは西武直通列車用だ。
西武秩父駅は撮った場所の右手斜め後ろにある。

この踏切、よく見ると踏切の前後にゴツい架線柱が建っている。

…なんかぁゃιぃ。(笑)

別の角度から見てみよう。
(画像をクリックすると拡大するよん)
もう一つの秩父夜祭り2009-1302
左手が御花畑駅ホームだ。

ココに夜祭りのメインである「曳山(ひきやま:大きな山車(だし))」が各町から計4台やって来る。
そして、写真奥の急坂を人力で牽き上げて、坂上の広場で集結させるのだ。
これが秩父夜祭りの最大の見せ場だ。

で、曳山はどんなカンジかというと…
もう一つの秩父夜祭り2009-1303
ご覧のようにかなりデカい。

…で、こんなのが踏切を横切るとなると…

当然、架線に当たって通れナイ。
無理に通れば感電死~

なので、曳山が通る時は架線を外さなければならない。

…というワケで、この踏切にだけ特殊な仕掛けがしてあるのだ。

その仕掛けは…
(画像をクリックすると拡大するよん)
もう一つの秩父夜祭り2009-1304
ゴツい架線柱の前後の架線にネジ留めしてある部分がある。(赤い矢印↑

そこを外して、踏切の部分だけ架線がナイ状態にするのだ。

現在は日没以降の「秩父」~「三峰口(みつみねぐち)」間の列車を全て運休させ、架線を外しっぱなしにしている。

なぁ~に、どイナカの埼玉最果ての集落に電車が一晩走らなくたって、な~んにも困らない。
年に一度の最大のお祭り日なんだしぃ~

だが、昔は電車を走らせたまま、この架線を付け外ししていたのだっ
もう10年以上は昔のコトになってしまうのだろうか…

コレがその証拠写真だ。
(画像をクリックすると拡大するよん)
もう一つの秩父夜祭り2009-1305
曳山が踏切に近づいてくると、保線員たちがスタンバイ。

で、電車の時刻とタイミングを合わせて作戦開始

電車が通過後、速攻ではしごを架線に掛け、よじ登って行く。
そして、見事な早業で架線を外して降りてくる。 

…で、曳山が踏切を横切る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
もう一つの秩父夜祭り2009-1306
ゴトゴト、ゴトゴト…

無事に通過~

そしたら、すぐに架線を元に戻しにまたよじ登る。
(画像をクリックすると拡大するよん)
もう一つの秩父夜祭り2009-1307
またもや早業で架線を取り付け、降りてくる。 

そして電車が通過する…
これを4回繰り返す。

ちなみに、西武直通連絡線側の架線は事前に外されている。
(一日2往復だけだからね)

この踏切りの辺りにいる観光客は、この「隠れたイベント」が起こるたびに拍手大喝采
下手なライブ会場よりも盛り上がっている

一ローカル鉄道の「縁の下の力持ち的存在」の保線係員が、こんなにヒーロー扱いされるのも全国でココだけだったであろう。
もう一つの秩父夜祭り2009-1308
(おそらく)通電状態での作業なので、一歩間違えれば感電死の可能性もある危険な作業だ。

すばらしい」としか言いようがない

安全性の観点からか、今はもう見られなくなったが、「秩父夜祭」と聞くと今でもこの「もう一つの夜祭り」を思い出さずにはいられない。
気温0℃」と戦いながら観たこの日を…。
(毎年ほぼ「低温注意報」が出るのでご用心を

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旅と鉄道(16西武・秩父)」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです~
>秩父夜祭
実際には見たこと無い(←のが多いなヲイ)のですが・・・家の最寄り駅でもポスターが出ていますヨ。まあガキンチョが夜一人歩きしちゃダメだろうから見にいけませんが・・(´・ω・`)ショボーン
>架線を取り外し
そこまでして祭りに懸ける埼玉県民に拍手!!

投稿: しげぺ | 2009年12月 3日 (木) 20時30分

もはや職人芸ですね。
出初め式も真っ青じゃないでしょうか?
何せ電流が流れているのですから。

こう言う縁の下の力持ちを決して忘れてはいけませんよね。
車両についても通じるものがあります。

投稿: CHIANTI | 2009年12月 3日 (木) 23時42分

★ しげぺさん

祭り自体は、12月2・3日の両日開催しています。
昼間でも街中に屋台などが出ていて楽しいですよ♪

この曳山は3日の夜のみ。
これが最大のイベントで、コレに併せて花火大会なども行われます。

でも、いつも「低温注意報(0℃)」が出るほど寒いので、日没後の見物には覚悟が必要ですよ…
今年も雨で寒かったしねぇ~。

花火を最後まで見て曳山を見送ってると、西武線の最終に間に合わなくなって帰れなくなってしまいます。
一度は西武秩父駅で寝て、もう一度はなんとか最終所沢行きに乗って、所沢で初電まで過ごしたり…と、死にそうな行動をとったこともありましたっけ…☆

投稿: まりりん | 2009年12月 4日 (金) 01時47分

★ CHIANTIさん

「出初式」・・・確かにそうですね!
言われるまで気がつきませんでした☆(笑)

まぁ、それは見事なモノでしたよ♪

投稿: まりりん | 2009年12月 4日 (金) 01時50分

こんにちは。
私も夜祭を雨の中見に行ってきました。
かつてお花畑(いまは別名もあるようですが。)駅でそんな
男の熱い闘いが繰り広げられてたんですね。
ぜひ「プロジェクトX」で取り上げてほしかったです笑

架線の作業の映像があればぜひ見てみたいです。記録映像とか
ないのかな!?

投稿: おうちゃん | 2009年12月 6日 (日) 12時21分

御花畑駅、いつの間にか「芝桜」駅という副名がついていましたね…

なんか都営大江戸線の「西新宿5丁目(清水橋)」のようなカンジですね☆

この「漢(おとこ)」たちの熱き戦いの模様は、残念ながらこの写真しかアリマセン…
もし、この時ビデオカメラを持ってたとしても、当時の機器の性能では暗くて撮れなかったのでは…と思います。

投稿: まりりん | 2009年12月 6日 (日) 22時13分

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