旅日記 ~「秋の京都・嵯峨野トロッコ列車」2006~
今回は秋の京都・嵯峨野(さがの)トロッコ列車を…
2006年12月1日、シーズン最後の紅葉を観にやって来た京都・嵐山。
阪急の嵐山駅から、てこてこ歩いているうちに「トロッコ嵐山」駅にたどり着いた。
駅前広場には露店も出て賑わっていたので、ココで少し休憩していくことに…
さすがにチョット歩き疲れたので。
休んだら、この辺も少し観て、今来た道をのんびり戻っていくとするか。
…と思っていたのだが。
駅前の広場には大量の修学旅行生がいた。
あまりの混雑に、休憩するのをあきらめようと思った。
でも、せっかく来たのだから、とりあえずは駅舎内を見てみよう♪と、改札口に行ってみた。
そしたら、もうすぐ列車が来るとのコト。まだ立ち席指定券もわずかに残ってるそうで。
かなり惹かれたが、この学生たちと一緒ぢゃ~なぁ…と思い、少し様子を見ることに。
広場の露店をぐるっと一通り観て、再度駅舎に戻ってきたら、満席になっていた。orz
ほどなく、学生たちがホームへ移動して行った。
途端に広場が「広く」なった。しかも静か。
まずは列車を見てみようと、フェンス際に移動。
…あ、列車がやって来た★
手前の複線がJR山陰本線の線路。ここで分岐してトロッコの路線に入る。
トロッコ線は、以前の国鉄(JR)の旧線だ。
路線改良によって、写真の足元に大きくて線形の良いトンネルが掘られ、複線の高速運転が可能になった。
今まで輸送のネックになっていた区間だ。
で、お役御免になった旧線が、トロッコ列車用の路線として再整備されたというワケ(JR線ではナイ)。
この旧線、単線で線形も悪いが景色はバツグンなのだ♪
保津川(ほづがわ)沿いをクネクネと走る。
列車がホームに入る。
この列車、お隣のJR「嵯峨嵐山(さがあらしやま)」駅に隣接した「トロッコ嵯峨」駅からやって来る。
なので、すでに人はたくさん乗っている状態だ。
それにあの学生の団体が乗り込むのか…
乗らなくて正解♪
余談だが、この一駅間だけ、トロッコ列車はJR線を走る。
JR線は複線なのだが、トロッコ列車は片側の線路(下り線)のみを往復するという、日本では非常に珍しい運行形態をとっている。
なので、複線なのに上り列車が併走するという現象も起きる。
欧州では当たり前のことなのだが…
(あちらでは、複線は「単線が2本並んでいる」という考え方をしている)
トロッコ列車、最後尾の1両は展望が良くなっている。
足元まで良く見える、紅葉の時期にはイイ車両だ。確か別料金だったような…
ただ、メッチャ寒いというのを除いては。
…京都の秋の気温をなめちゃぁイケナイ。
なんか、コレを見てたら「やっぱ乗りたくなった♪」となってしまい、駅で次の列車の片道切符を買ってしまった。(笑)
ココで休憩して、嵐電の嵐山駅まで歩いて戻るんぢゃぁなかったのかぇ?!
…ってなぁワケで、1時間余裕が出来た★
しかも嵐電嵐山駅まで歩かなくて良い♪
しばし休憩の後、付近のお寺や建物を観て回った。
で、列車の時間に合わせて駅に戻り、明るく楽しい駅長の誘導のもとホームに入る。
ホームはトンネルの入り口と線路の分岐点間に設けられているので、結構短い。
列車はトンネルの中まで入って停車する。
全車指定制とはいえ、かなりの混雑だ。
座席は少ないので「号車指定」のみとなる。まぁ、この時期座れるワケないが。
列車が入って来た♪
ちょっとワクワクする
トンネル内に停まってる車両の指定券を持った乗客から、先に乗車案内される。
なので私はしばしホームで待機。
やっと乗り込めた車両はかなりの混雑だ。
車両の中央部で立つことになった。
そして発車。
いきなり真っ暗なトンネルの中に入る。
薄暗い電球の明かりとかなりの轟音、そして激しい揺れ。
…おぉ、「トロッコ気分」だ(本物のトロッコではナイからね)。
トンネルを抜けると…
保津川沿いに出る。
ほぉ~、キレイだねぇ~♪
でも寒い。(笑)
写真を撮るためには窓を開けないとイケナイので、ガマン、ガマン…
みんなも同じ心境のようだ。
車内はこんなカンジだ。
内装はナイに等しい。(笑)
骨組みむき出しの「貨車」だ。よく言えば戦後の63型電車(ゲタ電)だね。
…それにしても揺れが激し過ぎる!ハンパない。
なんだ、この車両は?
妻板のプレートを見てみる。
…あぁ、やっぱ元「貨車(ォトキ28360)」なのね~。(笑)
無蓋車の台車かぁ。そりゃ乗り心地最悪だわな。
我々は砂利とかと同じ扱いだな★
まぁ、でも「トロッコ観光列車」なので、文句はナイ♪
列車はさらに風光明媚な区間をのんびり走る。
チョット紅葉のピークには間に合わなかったが、まだまだ赤い葉は見れる。
キレイだねぇ~。
で、列車は川を渡ったりもする。
おぉ~、この景色もなかなか。
とても京都駅から6~7駅目とは思えない光景だ。
…あ、駅だ。
駅舎がつり橋の向こう側にある♪カッコイイ!
「トロッコ保津峡(ほづきょう)」駅。
山間部の駅はココだけ。
もちろん、乗降可能だ。
…そういえば、むか~しの写真で見たことあるなぁ。
DD51が旧型客車引っ張ってココ走ってるのを。
う~ん、なんとも味のある佇まい♪
Oh!タヌ~キ?!
珍客のお出迎えだ。
列車は発車し、さらに進むと…
保津川下りの船とすれ違う。
これも風流だなぁ~。
しばらく走ってたら、目の前に大きな人工物が。
…あ、線路だ。
山陰本線の新線だ。
まるで新幹線のように真っ直ぐにトンネルに突入している。
そうだよなぁ~、こっちの線形を考えたら、このトンネル掘りたくなるのは解るよなぁ~。
乗り心地良さそうだもん♪
で、列車はさらに進むと、前方の景色が開けてきた。
どうやら終点はもうすぐらしい。
あぁ、もう終わっちゃうのか…orz
突然、雄叫びとともに珍客乱入!
途中のアナウンスにもあった、地元のキャラクターらしい。
私には秋田の「なまはげ」にしか見えない。(笑)
この人、はじっこの車両から回ってきたので、終点間際になって現れた。
乗客たちと写真を撮ったりしていた。
横にJRの線路が再び現れ、しばし並走。
そして列車は終点「トロッコ亀岡(かめおか)」駅に到着。
Oh!タヌ~キ!
ココでも珍客のお出迎えだ。
…そんなにフシギそうな眼で見つめるなよ。(笑)
列車を降り、駅舎に行く。
帰りもこの列車に乗ろうかと考えたが、すでに乗客の列があったし、同じ手段では面白味がナイ。
…ってなワケで、JRで戻ることにした。
JRの馬堀(うまほり)駅までは5分ほど歩く。
ほどなく馬堀駅に到着。
駅の跨線橋からトロッコ亀岡駅方向を見てみた。
黄色い矢印がトロッコ亀岡駅だ。
そっか、この山々を通り抜けてきたのかぁ…
その後、すぐにやって来た京都行きの列車(115系)に乗る。
今乗ったトロッコ列車の区間を、115系は快調に高速であっけなく通過してしまった。
その時間、わずか10分ほど。(笑)
結局、そのまま超快適に京都駅まで戻ってしまいましたとさ♪
…あれ?嵐電に乗るはずだった予定は??
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