Bトレ日記 ~「決して“お荷物”ではナイ荷物車」の巻~
今回は客車の中の「名脇役」、荷物車のハナシを…
いにしえの客車編成を再現するとき、ゼッタイに必要なのが「荷物車」だ。
大抵、編成のはじっこに2両くらいは連結されていた。
それなのに、Bトレの世界は「希少でレアな形式」から発売される傾向がある。
まぁ、ユーザーの注目度からいえば当然なのだけれど。
だが、あれだけ旧客をリリースしておいて、荷物車が「スハニ35」だけってあり得なくね?
これこそ全国に12両しかいなかったのだぞ!
やはり、ここは全国に売るほどいた「マニ60」と、今も現役で走っている「オハニ36」を作って、断固抗議せねばなるまい。
(…って、誰にだよ?)
ま、そんなワケで、欲しいから作っちゃいましたぁ~☆ ( >▽<)ヾ てへっ♪
左がオハニ36、右がマニ60。ベース車は共に同じ。
「オハニ36」は落成当初、TR11台車を履いていて「オハニ63」と名乗っていた。「スハニ37」も電気暖房が付いてるだけで全くの同車両。
「マニ60」は、台車をTR23に交換したり、塗装を青くしたりすれば「マニ36」や「マニ37」にもなる。
…ってなカンジで、その辺の似たような形式の車両も、以下の方法で同じく作れまっせ!
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では、まずは、「マニ60」から…
実物のマニ60はいろんな車両から改造されたため、各車両ごとに違いがあるといっても過言ではナイ。
なので、こちらも雰囲気重視で「テキトー」に改造することにした。いやぁ~楽チン♪(笑)
左右のサイドビューをご覧いただこう。
青い矢印のところで切り継いである。
タネ車は「スハニ35」だ。
左右両方の側面を、青い矢印で部分をカットし、その両方を貼り合わせるという方法だ。
そう、つまり「マニ60を1両作るのにはスハニ35が2両必要」というコト。
…なんてゼイタクな車両なのだろう。(笑)
スハニ35が1両分しか手に入らなかったら、「片面だけマニ60」なんて車両を作っても面白くてイイかもね☆
切り継ぐ以外は何も加工がナイ。
屋根もそのまま使用する。
あ、窓ガラスは当然切って合わせてね!
注意点としては…
塗装を省略するならば、「切り継く側面どうしの色合いを揃えておく」ことくらいかな。
結構、左右で違ってるので。
上記の側面の写真、これも1両のパック(箱)の中に入っていたものだ。
いくら何でも違いすぎないか?この色合い…
片方(下側)は、明らかに二度塗りしているし。
改造後の全体的なシルエットはこんなカンジだ。
継ぎ目をしっかりと消せば、結構いいカンジに仕上がると思う♪
マニ60なので、台車は「TR11」を使用した。
これでアッサリと完成♪
早速、機関車と座席車の間に連結しよう!
…やっぱ、「ローカル鈍行列車」はこうでなけりゃネ☆
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次に、「オハニ36」を…
戦後の日米双方の「オトナの事情」による「腹の探りあい」により、形式名や台車の変更など紆余曲折して、オハニ36となった。
カンタンに言えば、実物はスハ43と同じ規格で製造された、荷物/座席合造車というだけのコト。
左右のサイドビューをご覧いただこう。
切り継ぐところはナイ。窓だけのカンタンな改造だ。
タネ車は「スハニ35」。あと「スハ43」の窓ガラスも4個分使用する。
スハニ35の側窓の、水色の矢印(写真上側の↓)の窓桟をカットし、その部分にスハ43の大窓ガラスを移植するという方法だ。
写真下側の、スハ43の青い矢印(↑)の間が、ちょうどスハニ35の小窓3個分と同じ長さなのだ。
ここはスケールどおりになっている。さすがバンダイさん☆(笑)
緑の矢印(↑)の窓桟も、ガラスを移植したら表現しなければならない(後述)。
スハニ35の窓桟をカットしたら、スハ43の窓ガラスを2個分切り出しておこう。
緑の矢印の2個分ネ。青い矢印部分などの出っ張りは切り落としておこう。
ガラスの切断は、ヒビが入りやすいので、ゆっくりと慎重に…。
…で、次の問題は青い矢印部分の、幅の広い窓桟の表現だ。
通常ならばプラ板を切り出して貼って塗装…という方法だが、…な~んかメンドくさ~い。(笑)
…ってなワケで、いつもどおり、茶色い画用紙を同じサイズに切って接着した。
紙のほうが切り出しや調整が楽だしネ♪
ガラスを固定する前に、それぞれ仮組みしながら現物合わせで調整していこう。
先に窓桟を「ぶどう色2号」で筆塗り。
乾燥後に、窓ガラスと一緒に位置を合わせながらゴム系ボンドで接着しよう。
作例では、ワザと「窓が開いている」状態を表現しようと思ってやってみたのだが…
単に「窓が外れてる」風にしか見えないな。orz
屋根はスハニ35のをそのまま使用。
台車は「TR52」だ。車体の割りに近代的過ぎるカンジがするが、コレで合っているので心配しないように。(笑)
で、全体を組み上げれば、オハニ36の出来上がりぃ~♪
特急~ローカル鈍行列車まで連結されたことのある車両なので、楽しみ方はいっぱいだ☆
JR東日本の高崎や大井川鐵道にも現役でいるので、その再現もヨロシイかと…
後日、オハニには室内灯を入れてみたので、興味のある方はぜひ見ていただきたい♪(こちらをクリック!)
…あと目指すは「EF58の牽く荷物(専用)列車」なのだが、マニ60を量産する気力&素材が…orz
やっぱ製品化して☆♪(笑)
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コメント
お召し列車を作成した時に旧型客車には
色々お世話になりました。
ノリで御料車まで作りましたが
でも、制作を通して旧型客車の良さを再認識できました。
荷物車も欠かせない役者ですよね
>青い矢印のところで切り継いである。
実にシビアな所で切られているのでは
某コナミのシューティングゲーム並みに際どい難易度です。
>塗装を省略するならば
これって“ぶどう1号”ですよね?
2号はもう少し明るかったと思いますので。
>オハニ36
これまたシビアな改造で・・・
私も御料車の窓の表現に苦労しましたが、
今回のは切り出しですからねぇ。
流石“特攻野郎”といったところでしょうか。
まりりんさんは、ハンニバルですか?
だったら葉巻をくわえて、運転お願いします
そういえば前からお聞きしたかったのですが、
画像のレイアウトは、ご自宅のものでしょうか?
全体像とか凄く興味あるんですけど
投稿: CHIANTI | 2009年4月 9日 (木) 22時43分
切り継ぎ位置は、側面にシルとヘッダー(窓上下の2本の帯)があるので、なるべくヤスリがけとかしなくても継ぎ目が目立たないように…と、あの位置にしました。
確かに、切り出しの時に神経使いましたね…
塗装は「2号」で合ってます。
「1号」はもっと暗い、紫がかった色です。
(ホントの干しレーズンの色)
JR北海道の旧型客車(すずらんだったっけ?)がその色になってます(ました?)。
オハニ36は窓柱切って、そこに大窓ハメ込んだだけですからねぇ~
大して労力は使ってませんよ♪
私は「ハンニバル」というよりは「クレイジー・モンキー」的なカンジでしょうか、Bチーム内では。(笑)
画像のレイアウトは、すべてBチームのホームページに載っている、私(まりりん)作のモジュールやワンジオ類です。
あと、B-Dash用の売り物も少し使用してますが…。
背景にカレンダーから切り出した青空や森を使用し、背景とレイアウトの間にフォーリッジや建物を追加したりして撮影してます。
まれにネタが浮かばないときは、即席でグレーの画用紙の上にユニトラック置いて、フォーリッジと建物置いて…とかもやってます。
…そうは見えナイでしょ?
すべては撮影方法です。
このブログの写真たち、私はいつもコタツの上でしか撮影してませんよ~☆
投稿: まりりん | 2009年4月10日 (金) 00時22分