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2009年4月23日 (木)

Bトレ日記 ~「鉄棒電車:西武鉄道クハ1411形」の巻~

今回は、鉄道模型の「Bトレイン」の、西武鉄道の古老「クハ1411形」をご紹介

どん!
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1001
おじいちゃぁぁぁぁぁ~~~~~~ん

クハ1411形は、国鉄の「クハ55形」にかなり似たスタイルの、20m車両だ。

短い木造車両等の「鋼体化&20m車化」名目で、昭和29年(1954年)~昭和34年に、自社の所沢車両工場で製造(改造)された。
(台枠や台車は流用しているっぽいが、上半身はほぼ新製だ)

不思議な事に、このスタイルの「クモハ(運転台付き電動車)」は存在しない。
何故か「クハ(運転台付き付随車)」だけの単品のみだ。
(後に改造で「サハ(中間付随車)」になったのもいるが…)

そんな訳なので、連結相手は色々な形式の「クモハ」となる。
実際、オラが知っているだけでも、3種類のクモハとペアを組んでいた。
ベージュラズベリーの塗装(通称「赤電」)になる前の、黄色茶色の時代は、生まれていないので知らん(笑))

この「リベロ」的存在なこの車両、Bトレインの世界でも色々ペアを組んで楽しめそうなので、作っちゃいましたぁ~

ほれ。
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1002
大変身~~~~~~~~~~~~~っ

ベースにした車両は国鉄「クハ79形」で、茶色い72系電車「ゲタ電」の一員だ。
(クハ79形は形態が数種類あるので、よく調べてから選んでね

お顔は、グリーンマックス(GM)製品の「西武鉄道5000系(レッドアロー)」のキットに付属していたパーツ(現在は、入手するのはほぼ不可能)を使用。
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1003
超シンプルぅぅぅぅぅ~~~~~~っ

特に加工する所は無い。

これに塗装をすると、こんな感じ。
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1004
お顔になったぁぁぁぁ~~~~~~っ

行き先表示器を、窓ガラスの内側から貼ってあるのがポイント。

さて、車体を加工する箇所はと言うと…
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1005
いろいろあるぅぅぅぅ~~~~~~っ

1.塗装の変更
2.窓枠の3段→2段窓化(青い矢印部分の窓桟の色を消す)
3.屋根のグローブ形ベンチレーターの削除と前面部分の丸屋根化
4.ヘッドライトの移設とベンチレーターの交換(ガーランド形化)
5.前面パーツと側面パーツの隙間埋め
…の5項目だ。

まずは、車体の塗装を変更してしまおう。

最初に、ベージュ(オラは「クリーム4号」を使用)をスプレーする。
乾燥したら、マスキングをしてラズベリー(オラは「ガンダムピンク」を使用)をスプレーしよう。

窓ガラスの窓枠も、筆で銀(窓サッシ部分)とベージュ(戸袋部分)に塗ろう。
この時に、青い矢印の窓桟はカッターで軽く擦りながら削って、色を落としておく。
他の部分に傷が付かないように、慎重に…

もし、73形更新車両の2段窓(窓桟の位置が中央ではなくて、上下1:2のタイプ)が手に入るならば、それをそのまま使用すればOKだ
ドアのHゴムは、油性の黒マジックで塗っておこう。

次に、屋根の加工だ。
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1006
全て削ってへこませろぉぉぉ~~~ぅ

モールドされているグローブ形ベンチレーター等、全てを削ってしまおう。
穴は塞がなくてOKだ。
表面に凹凸が無いようにきれいに削ったら、側面パーツより前にはみ出ている(緑の矢印↓より前の)部分を切り取る。

そして、上から薄い紙(事務用のシール等)を貼る。
紙は、前面部分を長めに余らせておこう。
後で寸法合わせをして、切り取るからね。

紙を貼ったら、屋根を「マホガニー」で塗装する。
スプレーでも筆塗りでもOKだ。
(実車は布製の屋根なので、塗りムラが出てもモウマンタイ(無問題)

塗料が乾いたら、グレーに塗装した「ヘッドライト」と「ガーランド形ベンチレーター」を、ゴム系ボンドで接着する。
ヘッドライトは、種車のクハ79形のおでこに付いている物を切り取って移植した。
ガーランド形ベンチレーターは、GM製キットやKATOのASSYパーツ等にある物を使用。
(グローブ形ベンチレーター仕様車を作る場合は、KATOの103系用を使用するとGood

ここで車体を組み立てよう。

普通に組み立てればOKだ。
お顔のパーツは、ゴム系ボンドで側面パーツに接着する。
かなりの隙間が出来るけど、モウマンタイ(無問題)。
後で補修するからね

組みあがったら、屋根の前面にはみ出ている、紙の余った部分を切り取る作業に入る。

はさみでチョキチョキ…
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1007
最大の見せ場ぁぁぁぁ~~~~~~っ

前面パーツのてっぺんに触るように、紙を指でやさしく上から押して曲げていこう。
上手くいかない時は、屋根と前面の隙間に詰め物をしておくと良いかも

紙が前面パーツに付いたら、残りのはみ出した部分を、はさみ等で切り取ろう。
斜め後ろから見ると、上の写真のようなラインになる。
この作例は手抜き工事(笑)なので、もう少しきちんとやればきれいに仕上がるはずぅ~

屋根が仕上がったら、いよいよ前面と側面の間の隙間埋め

こんな感じに仕上げよう。
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1008
こっそりごまかせぇぇぇ~~~~~っ

青い矢印間の幅に切った、ベージュに塗った紙またはプラ帯を、この部分に貼ってしまうのだ。
貼った後に、この部分だけ、筆でラズベリーの追加塗装をする。

パッと見、判んねぇ~べ

これで大まかに完成した

ちなみに、連結面の塗り分けは、こうなっている。
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1009
間違えるなぁぁぁぁぁ~~~~~~っ

妻板の上の雨どいは、ラズベリーを塗らないように

こちらの屋根は、切り妻(垂直)のままだ。
もし、前面の貫通扉が狭いタイプを再現するならば、連結面の屋根も丸屋根化しよう。
(その場合は、クモハ43形クハ47形をベースにしたほうが良いかも…)

細部の色入れと補修が終わったら、「TR11(グレー)」台車を履かせよう。

これで、クハ1411形の出来上がりぃ~~

では、早速連結相手を連れて来よう…

ほれ。
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1010
安定のメンバぁぁぁぁーーーーーーっ

スタンダードなのは、このクモハ達との組み合わせかな。

まずは…
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1011
基本の組み合わせぇぇぇ~~~~~っ

20m車の「クモハ451形」との組み合わせで、比較的後年まで走っていた。
1970年代生まれくらいまでの方には、馴染み深いだろう…

お次は…
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1012
丸と四角ぅぅぅぅぅぅ~~~~~~っ

丸っこい17m車の「クモハ351形」との組み合わせ。
こちらは、「西武線内で見た事がある」方は、1960年代生まれまでくらいかな。

後年、この組み合わせで「上毛電鉄」に大量に譲渡されたので、そちらで見た方も多いはず。
…オラもそのクチだ(笑)。
桐生(きりゅう)は遠かった…

このご隠居、西武の赤電の中でも独特な表情なので、結構な存在感(威圧感)がある。

どん!
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1013
勢ぞろりぃぃぃぃぃぃ~~~~~~っ

20m車両の中では一番の長老だからねぇ~。

カッチョエェ~

このクハ1411形は「半室運転台」なので、正面から見て、貫通扉と左側の窓の部分には仕切り壁が無かった。
太いパイプが1本、腰の位置辺りに横に留めてあるだけだった。
(今のJR701系等の、ワンマン車両の運転台に近い感覚かな…

子供の頃は「鉄棒の電車」と呼んでいて、大好きな車両だった。
前面展望は言う事無し
お子様だって良く見えたからね
木の床と油の匂いも良き想い出だ。

子供の頃は、この辺りで興奮して乗っていたさぁ~
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1014
出発進行ぉぉぉぉぉぉ~~~~~~ぅ

新宿線の「上井草(さみいぐさ)」駅のジオラマだ。
この辺では、各駅停車も速度も上がるので、吊り掛け駆動の轟音と共に堪能出来た

同じ頃の小田急線は静かな車両ばかりで羨ましかったけど、西武新宿線にはまた違った魅力があった。

…オラ、シヴいお子様だったよのぉ~。(笑)

もし今でも出来るのならば、クハ1411形の鉄棒にしがみついて、「西武秩父(せいぶちちぶ)」駅まで乗ってみたい…
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Bトレイン・西武鉄道クハ1411形制作記-1015
めざせ、秩父ぅぅぅぅ~~~~~~っ

…あ、このままだと「飯能(はんのう)」駅で逆向きになっちゃう(笑)

では、またぁ~

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コメント

正面のお顔と言い、横の窓の感じと言い
いかにも年季の入った車両ですねぇ。
顔を挿げ替えるだけで済みそうなのが、
細かい作業が大変そうです。
先頭の丸みを帯びた天井に苦労されたのでは?
そういうところまでこだわられる点に、
車両への愛情を感じます

ずらっと並ぶと、かつての小手指車両基地ですね。
上石神井でも良いですけど。

何気に写っている鮮魚輸送車も
コレも自作ですか?

投稿: CHIANTI | 2009年4月23日 (木) 19時01分

この車両には強い思い入れっていうか愛着があります。
新車には目もくれずに、わざわざこの古老を選んで乗ってた、ヘンなお子様でした…(笑)

車両基地は、小手指をイメージしております。さすが♪
でも写ってる車両の行き先は、全部新宿線系統なのですけれどね☆

鮮魚トレーラー、これは数年前に缶コーヒーのオマケに付いていたモノです。
Bチームのみんなで、ファミリーマートで買い漁ったような…

投稿: まりりん | 2009年4月23日 (木) 19時55分

 B‐トレ クハ1411、編成と言うよりも単体や車両基地で並んでいる姿を見つめたほうが映える数少ない車両なのではないでしょうか(この車両の時代にはまだ生まれて無いのでなんともいえませんが、・・・)。
改造過程で紙でスキマ埋めする方法は目からウロコ~(゜о゜)
パテ要らずでいいですネ
 ページの最後の写真の並び、実車の101N系ワンマン車の復刻塗装が出場したそうなので、合わせて赤電も復活してくれれば当時が再現できるかも知れないんですけどね(風景が入間川や池袋のガーターっぽいのでちと無理かな?)

投稿: しげぺ | 2009年4月23日 (木) 20時41分

確かに、クハ1411は単体や集合写真的なアングルのほうが映える車両だと思いますね♪

パテ盛りすると、それだけで工程が数日間増えてメンドくさくなってしまいますので、テンションアゲアゲ状態になっている時に一気に作りたくて、紙で隙間埋めしているのですよ☆
Bトレだから「お気楽」にね~♪

投稿: まりりん | 2009年4月23日 (木) 21時47分

やっぱり彫りの深いお顔が赤い塗装には似合ってる気がしますね。
この顔でイエローだと、はたしてウケはどうなんでっしゃろ?(w

投稿: FM | 2009年4月25日 (土) 00時27分

…それは近江鉄道を見れば解る。(笑)

投稿: まりりん | 2009年4月25日 (土) 01時59分

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