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2009年3月 5日 (木)

海外鉄旅日記 ~「スイスアルプス」1991・その2~

前回「その1」のつづきーっ!

今回は「グリンデルヴァルト」から「ユングフラウ山頂まで」の話題を…

ベルナーオーバーラント鉄道(BOB)」の終点「グリンデルヴァルト」駅で、隣に停車している「ヴェンゲルンアルプ鉄道(WAB)」に乗り換える。

WABの車両は、江ノ電のような深緑&クリームの塗装だ。

これまたシックな色合いだ。
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…ん?よく考えると、BOB色もWAB色も江ノ電にあるなぁ…。

シックさを求めると、おのずと似てしまうのか、それともパクリ

ちなみに、WABの新車は色が濃い
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ちょとキツいカンジもするが…

白銀の中では目立つほうがイイのだろう。

列車の側面を見てみよう。
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WengernAlpBahn」は「ヴェンゲルンアルプ鉄道」の意味。

路線の途中にヴェンゲルンアルプという街がある。

この登山鉄道3社、ともにホームの高さは無いに等しい
なので、となりのホーム(乗り場)に行く時は、線路を跨いで移動する。
そのため、線路間の中央にあるラックレール(歯車を受けるギザギザのレール)に足を引っ掛けたり、物が当たってラックの歯が欠けたりしないようにと、ラック周辺が保護板で覆われている。
(一番上と下の写真を参照)

列車は、その時の乗客数によって、臨機応変に増発したりするようだ。
バスや路面電車のような柔軟な運用に感心する。

その場合は、正規の列車のすぐ後を「続行運転」でくっついて行く。
併結はしないようだ。
BOBとJB(後述)と、WABの線路幅は違うらしく、乗り入れはできない。
(前者は1000mm、WABは800mmらしい)

WABは「グリンデルヴァルト」駅と、「ラウターブルンネン(Lauterbrunnen)」駅の2ヶ所から、別々の路線で上り始める。
で、終点の「クライネシャイデック(Kleine Scheidegg)」駅で合流する、「」の字形の路線だ。

大雑把に言えば、BOBの「」字形の両先端の終点が、WABの「」の字の両下端に接続している。
Kleine Scheidegg」は(クライネ)小さな、(シャイデック)境界・分岐点というような意味。
…たぶん。

どちらの路線も、かなりの勾配で山を登る。

…で、ゆっくりと一生懸命に登りきった電車は、山中の何もないクライネシャイデック駅に到着する。
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余談だが、ラック式レールのポイント部分(写真右側)というのは実にメカメカしいカンジがしてカッチョエェ♪

ここからは、「JB」こと「ユングフラウ鉄道(JungfrauBahn)」に乗り換えて頂上を目指す。
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こちらの車両は、ウッドブラウンクリームという、ワゴン・リの客車(オリエント急行)をイメージさせるような配色だ。

Jungfrau」とは、(ユング)若い、(フラウ)女性、つまり「乙女・処女・聖母」という意味。
まぁ、これは山の名前なので、日本的に言えば「乙女山」とか「聖母山」というカンジなのだろう…。

さぁ、ココからはいよいよ「雪山」の世界に突入だ

緑色の草木も消え、茶褐色の世界になってきた。
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遠くの眼下に、グリンデルヴァルトなどがある緑の地域が見える。

列車は褐色の世界を写真の右上へと登ってゆく。

お、いよいよ雪山が近付いてきた
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終点は、この写真のもっと右側にはずれた山頂だ。

列車は雪(氷河)の中に突入。

一面が銀世界へと変わった。
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車内の雰囲気も盛り上がってきた。

みんなワクワクしている

雪中の急勾配を列車が滑ることのないように、しっかりと支えてくれている頼もしい「ラックレール君」を撮ってみた。
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レールの真ん中にあるギザギザしたのがそれで、これは「リンゲンバッハ式」ラックレールと言うそうだ。

途中で左側の視界が開けた。
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もうこんなに登ったのか…

先ほどのグリンデルヴァルトなどの地域が眼下に小さく見える。
山の影の大きいこと…日陰と日向の差が激しい。

この少し先で列車はトンネルに入ってしまい、もう表には出ない。

終点もトンネルの中だ。
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いよいよ終点に到着

ここで全員が下車。

ここから山頂の展望台(室)までエレベーターで上がる。
こんな山のテッペンにエレベーターとは…

で、展望台からの景色はこんなカンジだ。
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雪、ゆき、ユキ…とにかく「白の世界」。

少しだけ外に出られるようになっているので、チョット出てみた。

…即、凍死

ハンパでない寒さだ。風もかなり強い。
そりゃそうだ、ほぼ富士山の山頂と同じところに秋の服装で来てるんだから…。

さっさと室内に入り、ゆっくりと景色を眺めた。
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絶景だねぇ~~~

この日は天気も良く、アルプスの山々をハッキリと眺められてラッキーだった。

スイスは本当に美しい国なので、一生に一度は訪れることを強くオススメする。

(おしまい)

おまけ:スイスアルプスについてもっと詳しく知りたい方は、「旅の車窓から」という、すばらしいHPを書かれている方がいらっしゃるので、ぜひご覧ください。

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コメント

日本にラックレール区間は大井川鉄道のアプトいちしろ-長島ダムだけなので結構持てはやされたりしてますが、スイスの人たちにとってはコレが当たり前なんですよね~(世界は広い!!)
・・・とすると、現地のNゲージにはラックレールの表現がなされていたりするのでしょうか~(@_@)/?

投稿: しげぺ | 2009年3月 5日 (木) 10時56分

ラックレールにもいろいろな方式(歯と歯車のカタチ)がありますので、それぞれ特色があって面白いですよ。

あと、欧州では一般的にはHOゲージです。
Nゲージは日本とアメリカくらいですかねぇ…
もともとNゲージはKATOの会長さんが世界的に確立されたようなものですから。(何気にすごい人なんですよ!)

HOではラックレールってあったっけかなぁ…
いちど、モデルバーン(海外専門の鉄道模型店)を覗いてみるのもオススメです☆

海外鉄旅シリーズ、しばらく続きますよ。
次回以降は、スイスから南下していこうかと…。

投稿: まりりん | 2009年3月 5日 (木) 11時09分

1枚目の画像は江ノ電を彷彿とさせますね。
ちなみに車両表面にコルゲート加工がされているようですが、
ステンレス塗装車でしょうか?
何ともあか抜けた色合いとデザインです

山岳地帯はさすが本場、と言う感じですね。
全体的に自然なのに秩序があります
日本の山って何となくゴチャゴチャしていて好きになれません。
流石欧州、自然までオシャレですか

続編、期待しております

投稿: CHIANTI | 2009年3月 5日 (木) 17時36分

コルゲート付き車両は、つなぎ目がナイように見えるので、ステンレス車ではナイと思われます。
スイス国鉄のRe460(おむすびみたいな赤い機関車ネ)もコルゲートありましたよね、確か…

WABの新車の色は、なんか「ブラジル」を連想させます。

続編は、この山脈の向こう側です♪
でもそんなに鉄道車両撮ってないので、フツーの旅行記になりそうです…

投稿: まりりん | 2009年3月 5日 (木) 18時23分

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