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2009年3月 2日 (月)

海外鉄旅日記 ~「スイスアルプス」1991・その1~

以前書いた「ジュネーヴ」の続編。
アナウンスしたとおり、今回は「アルプス」の話題を…

スイス・アルプスには有名な山がたくさんある。
中でも、鉄道好きにイチバン名が知れているのは「ユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)」かもしれない。
この山は、「ベルナーオーバーラント(Berner Oberland)」と呼ばれる地域にあり、なんと山頂(標高3475m:駅は3454m)まで登山鉄道が走っている
日本で言えば、富士山の9合目くらいまで鉄道が走ってるというカンジか…。

この登山鉄道に乗るには、「インターラーケン・オスト(Interlaken Ost)」駅に行かねばならない。
(ドイツ語で、(インター)~の間、(ラーケン)塩水・海・湖、(オスト)東、つまり「湖の間にある街の、東側」という意味)
アクセスは、スイスの都市「ルツェルン(Luzern)」または「ベルン(Bern)」からの2通りがある。

1991年10月に訪れた時は、「ルツェルン」からスイス国鉄でインターラーケンに向かった。
この線は「ブリューニク(Bruenig)」線といい、狭軌の線路(日本の新幹線の線路幅(国際標準の1435mm)よりも狭い)で途中にラックレール式(歯車式のレール)の勾配区間がある、変化に富んだ楽しい路線だ

途中の景色も美しく、例えようがないくらいの絶景ばかりだ。
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湖に風景が鏡のように映っている。
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波がなければ完璧だったのだが…

列車はなかなかの速度で走っているが、ラックレールの区間に入るときには、10~20Kmくらいの速度に落として、ゆっくりと進入する。
ラックレールの歯と車軸の歯車がキチンと噛み合うようにするためだ。
一度噛み合えば、速度を上げて走っても問題ナイ。

途中の駅にこんな機関車(?)がいた。
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なかなかぷりちーなカッコをしている。
Bトレイン的にちょうどイイかもしれない…(笑)

インターラーケン・オスト」駅についたら、ここから私鉄の「ベルナーオーバーラント鉄道(BOB)」に乗り換える。
列車の接続時間が数分しかないため、観光客達は大慌て。
我々も切符を買おうとしたが、初めての欧州旅行で言葉もアヤフヤなので、とりあえずそのまま列車に飛び乗ってしまった。
次の列車は1時間後だったので…(あとで車掌に罰金込みの割り増し請求された…

BOB鉄道の車両はこんなカンジ。
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茶色ベースのシックな色合いだ。

写真の車両は当時の新車。この動力車に客車を4両程度連結して走る。
欧州の列車は、どんな編成にでも必ず1等車(室)が付いているのが特徴だ。
窓上に黄色い帯があれば、それは1等室の表示だ。
(青森で走っているJR東日本のE751系なんて、欧州人から見れば全車1等車に見える

付属の客車はこんなカンジ。
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BernerOberland-Bahn」は、直訳すれば「(ベルナー)ベルンの、(オーバーラント)高地・山地、(バーン)鉄道」、つまり「ベルン高地鉄道」だ。

インターラーケンから途中の駅まで、2列車併結運転をする。
途中駅で分割。それぞれ別の駅を目指す。

インターラーケン(標高567m)からユングフラウ山頂(3475m)へは、3つの私鉄(登山鉄道)を乗り継がねばならない。
ルートも2通りあり、カンタンに言えば「左側」と「右側」がある。

BOBが途中でY字状に分岐。
それぞれの終点で、次の登山鉄道「WAB」(後述)に接続。
その「WAB」の2路線が、山中の終点(標高2061m)で合流。
そこから山頂の終点まで「JB」(後述)という登山鉄道が走っている。

ま、どっち回りにせよ、乗る鉄道会社は同じというワケ。
ただ、両ルートの途中駅に、それぞれ街があるため、宿泊する宿(街)によって、通るルートを考えなければならない。

我々は、今回泊まる宿がある街「グリンデルヴァルト(Grindelwald)」を通るルートに乗った。
(インターラーケンから見れば「左側」ルートだ)

BOBの車窓の風景は「いかにもスイスアルプス」といった、美しくのどかな雰囲気。
切り立った崖の上から滝が落ちていたり…とイイ感じだ

途中、セスナ機が「ぶ~ん」と1機飛んでいた。
「のどかだねぇ~」と思った瞬間、列車のすぐ真上を爆音とともに何かが通過した。
音からしても、かなり近過ぎるゾ!!

…どうやら、スイス空軍の戦闘機らしかった。
まさか、あのセスナ機に対してスクランブル発進したというのか…?

しかも、戦闘機なんてどこに…?
と景色を見回すと、あるはあるは…軍関係の施設が。

スイスは「永世中立国」。
EUにも加盟していない
だからお金も「ユーロ」ではなく「フラン」のままだ。
つまり、「自国の事は自分達で守る」というコト。

山の中の国なので平地が少ない。だからあらゆるところに穴を掘ったりトンネル作ったりして戦車や飛行機を格納している。
パッと見はキレイな芝生の丘だったりする所が、地下に戦車があったりするワケだ。
平和で極上なまでに美しい景色とは裏腹の「生々しさ」を垣間見てしまい、ちょっとフクザツな心境になってしまった…。

列車はノンビリと勾配を上り、終点の「グリンデルヴァルト」駅(標高1034m)に到着。
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ここで隣のホームから発車する「WAB」(左の列車)に乗り換えて、すぐに山頂に向かったのだが、先にこの街の景色をご覧いただこう。

山頂の帰りに泊まった宿の、ベランダからの朝の風景はコレだ
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…どうだい?美しいだろう
作り物のセットぢゃナイよ

ハイジがいてもおかしくナイな。
朝日の中、教会の鐘の音と放牧されてるウシくん達のカウベルの音…

…あぁ、来て良かった…。

朝食を摂りながら、しばしご満悦タイム

この絶景の中央にWABの線路がある。
ちょっとアップで撮ってみた。
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山頂方面から続行運転で3列車が同時にゆっくり下りてきている。判るかな?

客の動向を見て臨機応変に増発しているみたいだ。
ナイス運用

チェックアウト後、少し街を歩いてみた。
街の中心地は、小さいながらも平地の市街地とあまり変わりは無かった。

で、その途中で撮ったのがコレだ。
09
う~ん、どこを撮っても絵になるなぁ…

写真では縮小しているために、このすばらしさは半分も伝わっていないだろう。
ぜひ一度訪れて、ご自身の目(五感)を使ってこの景色を堪能していただきたい。

あまりに景色がイイので、今日はもうこれでおしまーい。
山頂への続きは次回というコトで~~

「その2」につづくーっ!)

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コメント

BOB鉄道の車両、日本のキハ28あたりを茶色く塗ったみたいな正面フォルムに少し親近感を覚えました(‘ー’)/ネエネエキミ、ボクタチノシリアイ?
あとやっぱりスイスは「のどか」の一言に尽きる美しさと言うものがあるのでしょうかね~(‘≧’)y~~~フ~
[蛇足]:あの一面に生えているのは芝?それとも牧草?う~む気になる・・・(@_@)

投稿: しげぺ | 2009年3月 2日 (月) 10時08分

BOB、キハ52や小田急顔にも見えなくもナイ…(笑)
塗色は江ノ電の「チョコ電」そのもの☆

まぁ、スイスは一度行ってみてください。
アレコレ言うより見たほうが早い!

あの一面に生えているのは「ウッドランドのコースターフ“若草色”」です!(笑)

投稿: まりりん | 2009年3月 2日 (月) 12時33分

やっぱり本場の登山鉄道は素晴らしいですねぇ
>途中の景色も美しく
欧州は非常に秩序のある配置だと思います。
統一感のある光景とも言えます。
それが美しさの一因なのでしょう。

>BOB鉄道の車両はこんなカンジ。
この塗装は、なかなかシックで良いと思います。
スイスと言うと赤色をすぐ連想しますが、
今回のような光景にはシックな方が似合うでしょうね。

>日本のE751系なんて
総武線の各駅停車も上部に黄色が

>朝の風景
ローカルな雰囲気なんですけど、ひなびた感じが
全くないんですよね。
とはいっても、フランスとかイタリアの郊外とは
また違った雰囲気だと思います
緑の割合が多めと山に囲まれているからかも知れません。

投稿: CHIANTI | 2009年3月 2日 (月) 15時40分

やはり「統一感」なんですかね~。
大阪みたいに「屋上にジェットコースター」なんて無粋なセンスは持ち合わせてませんからね、欧州人は。(笑)

総武線・・・一本取られました。orz...

朝の風景…白川郷と一体何が違うんだろう…
何のエッセンスの差なのでしょうか…?

投稿: まりりん | 2009年3月 2日 (月) 17時17分

その53 ジュネーヴの記事を読んでたのに スイスの記事で長居してしまった
グリンデルヴァルトの景色 素晴らしいね♪
日本とはまた違った家の造りや庭木がなんとも素敵♬

(その2も読んだのでこちらにコメントを・・・)
ラックレールって知らなかった
さっき チラッとだけ検索したけど 日本で「登山鉄道」っていえば
箱根登山鉄道が有名なのかな??
県外にお出掛けする時は いろんな鉄道に乗ってみたいなぁ~

投稿: ひめ子 | 2013年11月 7日 (木) 21時35分

★ ひめぽ

スイスはえぇどぉ~~~

ラックレール、日本では静岡県の大井川鉄道にあるよん。
それも、比較的最近に新設されたモノ。
ダムの建設によって今までの線路が水没するため、その区間だけ新設したら、急勾配になり過ぎてラックレールにした次第

「登山鉄道」としては箱根が有名だね
一部分だけ登山鉄道的なカンジとしては、南海の高野山付近や大井川鉄道・黒部峡谷鉄道なんかもある。
特に黒部はオススメだ

投稿: まりりん | 2013年11月 8日 (金) 09時29分

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